深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

153 / 212


ようやくソーナVSサイラオーグも終盤戦になってきました。

2試合書いてるため、やっぱり今章は長くなってしまってますね。




第百四十七話

 

 

 

 

『続きまして第六試合を執り行います。

両チームの『王』は中央の設置台にお願いします』

 

 

 

第四試合と第五試合を終了し、次は第六試合。とうとうこのゲームも終盤戦になったか。

 

第四試合の由良と巡の試合はシトリーの完勝だった。竜に化身したバアル『戦車』を由良が抑え、その間に巡が『僧侶』を倒した。

 

一番警戒していた『僧侶』の神器も、巡は『布都御魂剣』を使わず俺が作った模造刀で戦った。

アレは何の能力も無いタダの鉄の棒切れだからね。神器では封じようが無い。

 

巡は『僧侶』を撃破すると、今度は『布都御魂剣』に持ち替えて由良と一緒に敵『戦車』を撃破した。

 

 

 

第五試合はぶっちゃけるとただの消化試合。出た目の合計が『3』と、ここでシトリーにとって有利な数字が出た。

 

そのためサイラオーグは回復役であった『僧侶』を出さなくてはならず、ソーナもそれが分かっていたため、同じ『僧侶』の花戒を出した。

 

同じサポートタイプ同士だが、バアルの『僧侶』と違い花戒は六式体術を会得し自衛手段を持っている。

 

ゲーム開始と同時にサイラオーグはすぐに『僧侶』をリタイアさせた。

 

どうやら無駄に眷属を傷つくのを嫌ったようだ。

 

 

そうして現在は第六試合に入ろうとしている。ここまでは眷属をほとんど残しているシトリーが優勢だ。

 

 

だが............................................

 

 

『おお―-----っとおーーーーーーーーーー!!!!

ついに、ついに出ました! 合計数字は「12」!! これにより、サイラオーグ選手が出場することが出来ます!!!』

 

 

この大一番でサイラオーグが出場することとなり、観客は大盛り上がり。サイラオーグ自身も上着を脱いで、やる気満々だ。

 

一応ルール上、五分間の作戦タイムは設けられるので、その間に司会者が俺に質問してくる。

 

 

『呂布様、バアルチームはサイラオーグ選手で間違いありませんが、シトリーチームは匙選手を出してくるのでしょうか?』

 

う~~~ん、その可能性も無くはないけど、ここで匙を出すのはサイラオーグに逆転の可能性を与えるだけだからね~~~。

ソーナの性格を考えたら、そんな博打は打ってこないでしょ。

 

 

『ここは........................巡、仁村、由良、草下の四人で........................来るはずだ』

 

『なるほど、四人の合計でも「12」になりますからね。ということは、サイラオーグ選手を消耗させてエースである匙選手に繋げる【サクリファイス】ということでしょうか?』

 

『............................少し違う』

 

『え? ち、違う、というのは........................?』

 

『ソーナは....................................』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『サイラオーグを、倒すつもりだ』

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

作戦タイムが終わり、私、留流子、翼沙、憐耶の四人はバトルフィールドに転送された。

 

フィールドは湖に囲まれた小島でほとんどが岩場、しかも平地は無し。湖の向こうには山と森がある。

 

足場は良くないけど、修行ではこれより酷い地形で訓練していた。この程度であれば私たちは問題ない。

 

 

「ほう、まずはお前たち四人が相手か。やはりソーナは匙元士郎を温存したようだな」

 

 

岩場の頂上からサイラオーグ様が姿を現す。その堂々たる佇まいは、まさしく『王』と呼ぶに相応しい。

 

そしてサイラオーグ様は両腕にある痣のような模様を私たちに見せてきた。

 

 

「これは俺の動きを縛る『枷』だが、外させてもらう。悪いが、お前たち相手に消耗するわけにはいかない。

この後には匙元士郎が控えているのでな」

 

パリィンッ、ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッ............................!!!!

 

 

痣が消えるとサイラオーグ様のオーラが目に見えるくらいに色濃くなる!

こんな威圧感、ライザーさんやリアス先輩たちと戦った時には感じられなかった!!

 

「この枷を外したのは赤龍帝との試合以来だ。てっきりこの試合では、匙元士郎との戦いで外すことになると思っていたんだがな」

 

どうやらサイラオーグ様は私たちが捨て駒だと思っているようだ。

確かに私たちが出てきたのは、匙を温存するためでもある。

 

けど............................ただの捨て駒。『サクリファイス』をするほど、今の私たちシトリーはぬるくない!!!

 

私たちは互いに顔を見合わせ頷き、呂布先生からの『呪霊錠』を外す!!

 

 

「「「「解(アンテ)!!!」」」」

 

ピシィンッ、ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!!!

 

「ッッッッッッッッ!!!」

 

 

『な、なんとおおおおおおおおおおっっっ!!! シトリーの四人、サイラオーグ選手に勝るとも劣らないほどのエネルギーが迸っております!!!』

 

私たちが『呪霊錠』を外すとダムが決壊するような勢いで全身からチャクラが噴き出した!!!!

そして全身から放出される青いエネルギーを『纏』で周囲に留める

 

 

「そ、それはっ................................!?」

 

 

私たちの豹変ぶりに司会者だけではなく、サイラオーグ様も驚いている。

かくいう私たちも今の実力を知るため、二日前に呂布先生に言われて外した時には凄く驚いた。

 

何せ今の私たちの強さは、上級悪魔の中堅クラスと遜色ないらしいからね。

 

「まぁ、簡単に言うと............................」

「貴方みたいに私たちも、『枷』を付けた状態だったってことですよ」

「この試合だけじゃなく、アガレスと試合した時もなんですけどね~~~」

「なので、今の私たち................................」

 

 

「「「「結構やるもんですよ」」」」

 

 

「っ........................くっくっくっくっくっ、はーーーっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!

流石は呂布殿から修行をつけられていただけのことはある! まさかチーム全員が上級悪魔以上の実力を持っているとはな!!

どうやらお前たちは『サクリファイス』などという生ぬるい戦術ではなく、俺を『本気』で倒すつもりのようだ!! これは俺も気を抜くと撃破されてしまうな♪」

 

私たちのチャクラ量が跳ね上がったのを見て、萎縮どころか逆に火がついたサイラオーグ様。

 

やっぱりこの人は、相手が強ければ強いほど燃え上がる『バトルジャンキー』みたいだ........................ヴァーリさんと同じだね。

 

 

 

『それでは第六試合、はじめっ!!!!』

 

 

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっ!!!!」

 

「ッッッッッッッッ!!!!」

 

ドゴンッッッッ!!!

 

「ツバサ先輩!/由良!/由良ちゃん!」

 

 

試合開始の宣言とともに私と留流子は左右、憐耶は上空に分かれる。

けど、サイラオーグ様が猛スピードで突っ込んできて由良を殴り飛ばした!

 

由良は殴られた勢いで小島の端まで吹っ飛ばされてしまう........................でも、由良ならきっと!!

 

「いくよ、留流子! 憐耶はサポートお願い!!」

 

「はい、メグ先輩!」

「うん!」

 

サイラオーグ様を私と留流子で挟み撃ち、憐耶には上空から風の魔法で援護してもらうよう指示。

 

 

「はあっ、たあっ、てやあっ!!!」

バキッ! ベキッ!! バキィンッ!!!

 

「ぐぅっ!! 速くて鋭く、何より『重い』っ!!!」

 

「ちょっ、『重い』を強調しないでくださいっ!!!」

 

留流子は既に『女王』に『昇格』しており、『騎士』の特性と『月歩』を使い、様々な角度から蹴りを繰り出している。

 

体操選手みたいな身体の柔軟さを利用し、断続的に攻め続ける姿はある種の『舞い』を思わせる。

 

サイラオーグ様も地上からではなく、空中から不規則な動きで攻撃してくる留流子に苦戦している模様。

 

 

「だあああああっっっ!!!!」

「くうっ!!!」

 

ブゥンッッ............................ドゴォン!!!

 

サイラオーグ様の豪拳を『見聞色の覇気』と『紙絵』で躱しつつ、また蹴りで応戦する。

 

留流子の蹴りが繰り出されるたびに、サイラオーグ様は防御を余儀なくされる。

 

 

留流子は元々、足が器用だ。そのため修行の合間を見ては、呂布先生から『サバット』や『テコンドー』など足技主体の武術を教わったりしている。

 

さらに留流子は修行によって、『女王』の特性のうち『僧侶』以外の能力を引き出せるようになった。

 

だから、今の留流子の蹴りは『騎士』のスピードと『戦車』のパワーが加わった強烈な蹴りだ!

 

しかもチャクラ、六式体術、覇気も合わせれば、蹴りだけで大概の相手を仕留められる。

 

実際、フェニックスやグレモリーとの模擬戦でも一番敵を撃破しているのは、留流子だったりする。

 

普段はおちゃらけてて匙をからかったりしているけど........................その実、誰よりも真剣に修行に取り組んでいた。

 

皆が休んでいる間も隠れて修行し、六式体術を誰よりも早く会得。

あの呂布先生からも『スジが良い』と褒められるほどに瑠々子は伸びた。

私も、たまにあの子の成長スピードには嫉妬したりすることもある。

 

スタート地点は全員一緒、それだけに『留流子には負けたくない』という想いが皆は強かった。

 

その甲斐があって、私たちはここまで強くなれた!!!

 

 

「きゃあっ!?」

 

「捉えたぞ、シトリーの『兵士』!!!」

 

 

サイラオーグ様はガードではなく敢えて留流子の蹴りを受けた! 更にその一瞬の隙を逃さず、留流子の足を掴む!!

 

 

ここだっ!!!

 

「はああああっっっっ!!!!」

 

ザシュッ!!!

 

「ぐうっ!?」

 

 

私は『騎士』のスピードで急接近!! そのまま『布都御魂剣』で留流子の足を掴んでいるサイラオーグ様の腕を斬りつけた!!!

 

さすがに切り落とすことは出来なかったけど、それでもサイラオーグ様の腕から鮮血が飛び散る!

 

けれど『布都御魂剣』にチャクラを『凝』で集中、さらに『武装色の覇気』で強化しても切り落とせないって............................。

 

でも、そのおかげで留流子を掴んでいる力が緩み、その隙に彼女は脱出した!!

 

 

「良い攻撃だ、俺の身体にキズをつけるとはなっ!!!」

 

サイラオーグ様が今度は私に向かって拳を放ってくる! 

でも、私は慌ててはいなかった。何故なら............................

 

 

バキイイイイイン!!!

 

「ッッッッッッッッ!!!!」

 

「ゴメン、あそこまでスピードが上がってるとは思わなかった!!」

 

 

先ほど吹っ飛ばされた由良が、サイラオーグ様の拳を自分の腕を十字にして受け止めてくれた!

 

私も『見聞色の覇気』で由良がこっちに向かっていることは分かっていたから、無理に動くことはしなかった。

 

私は落ち着いて距離を取りながら、由良に確認する。

 

「由良、ダメージは!?」

「無し! 当たる瞬間、後ろに跳んだ! 『鉄塊』も使ったし、受け身も取った!」

 

由良がノーダメージなことに安心した私は、すかさずサイラオーグ様の背後を取る。

 

 

「手応えが妙に感じたが、やはり咄嗟に後ろへ跳んで威力を削っていたか............................良い反応だな」

 

「これぐらい出来ないと....................呂布さんに一発殴られる度に沈められて、訓練にならないんですよ!!!」

 

「フッ、なるほど、納得の理由だ」

 

 

「でやっ!!!」

バキッ!!!

 

「ぐうっ!!」

 

由良がサイラオーグ様の動きを止めてくれた隙に、拘束から脱け出した留流子が膝関節を蹴り、サイラオーグ様の体勢を崩す。

 

私は空かさず、片膝を着いたサイラオーグ様の背中を『布都御魂剣』で斬りつける!!!

 

 

ザシュッ!!!

 

「ぬぐっ! はあああああっっっ!!!」

 

「なんのっ!!!」

バキィィィィィィッッッッ!!!

 

サイラオーグ様が再び私を狙ってくるが、今度も由良が代わりに攻撃を受けてくれる!

憐耶が由良の身体を風で覆ってくれている分、先ほどよりも余裕をもって防御できている!!

 

「ちいっ!!! 良いコンビネーションだなっ!!!」

 

「そりゃあ毎日、世界最強と訓練してますのでっ!!」

 

「まったく、羨ましい限りだっ!!!」

 

 

 

互いに軽口を叩き合いながらも、集中力を限界まで高めた私たちの攻防が幕を開けた。

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

『す、凄い........................なんと凄い戦いなのでしょう! サイラオーグ選手とシトリーの四人による第六試合、既に試合時間は30分を超えています!!

ですが、息をつかせぬシトリー選手たちの猛攻にサイラオーグ選手も苦戦を強いられています!!!』

 

『草下選手が風の魔法で由良選手を防護。その由良選手がサイラオーグ選手の攻撃を一身に引き受ける。

攻撃は仁村選手の蹴りで、サイラオーグ選手の体勢を崩す。その隙に巡選手が攻撃し、確実に削る。

攻撃・防御・補助の完璧な役割分担、まさに理想的なフォーメーションと言えるでしょう!!!』

 

『四人とも....................俺と訓練する時は................あんな感じだ』

 

『り、呂布様と訓練ですかっ!? なるほど、どうりで............................』

 

『ええ。それぞれが自分の長所を生かし、互いをカバーし合っている。

草下選手の風魔法は由良選手に纏わせているだけではなく、サイラオーグ選手の攻撃に合わせて由良選手との間に障壁を作っています。

素早く、正確なタイミングでの魔法の発動には舌を巻きますね』

 

『魔力コントロールの精度は........................シトリーの中で随一だ』

 

『由良選手はサイラオーグ選手の攻撃に全く臆することなく、正面から受け止めています。

風のバリアがあるからと言って、あの破壊力を真っ正面から受ける胆力は凄まじい。

それにサイラオーグ選手が他のメンバーを攻撃しようとすると、拳打や蹴りで割って入っています』

 

『俺の攻撃を........................散々受けているからな。

それに由良には....................空手の型だけではなく....................剛体法や....................内臓を肋骨の中に隠す方法など....................身を守る技術も教えた』

 

『そしてこのフォーメーションの中核を成しているのが仁村選手。

由良選手がサイラオーグ選手の攻撃を止めた一瞬のスキを突いて、蹴り技でサイラオーグ選手の体勢を崩しています。僅かな隙を確実に捉える眼力と技術は驚嘆に値しますね』

 

『器用な子だからな....................俺との訓練で....................勘どころも分かっているんだろう。

それに仁村はローキックを....................重点的に鍛え上げた』

 

『最後はもちろん巡選手。あの並みの武器ではキズ一つ付けられないサイラオーグ選手の身体を『布都御魂剣』で攻撃。

そのためサイラオーグ選手の身体は少しずつ傷が増え、流れる血の量も増えていっています』

 

『徹底した【ヒット&アウェイ】........................優勢だからと言って一気に決めに行かず....................少しずつ優位を積み重ねる。

自制が効いている証拠だ........................巡はあれでいて....................慎重な性格だからな』

 

 

30分にも及ぶ息もつかせぬ攻防、この緊張感極まる戦いにより会場の観客は固唾を飲んで見守っている。

 

それは普段から他人のアラを探すことしかできないVIPルームの貴族悪魔たちですら、何一つ言葉を発せられないほどだった。

 

 

「良いよ、みんな! その調子、焦らないで!!!」

「相手も息が上がってきている!! このまま持久戦に持ち込めば勝てるぞ!!!」

「皆さん、頑張ってくださいっ!!!」

 

「やっぱり呂布相手に数時間は戦っているからか、体力勝負になったらシトリーが有利だにゃん」

「ええ、皆さん毎日走りっぱなしですもんね~~~」

 

 

この激しい攻防に、元教会トリオも立ち上がって応援している。

黒歌もヴァレリーも呑気に見てはいるが、用意された茶菓子には一切手を付けてはいない。

 

 

「ふぉっふぉっふぉ! さすがに呂布相手に毎日数時間も戦い続けているだけはあるわ!」

 

「うむ。攻め続けているわりには、動きに一切陰りが見えん。呂布のヤツめ、相当鍛え込んだようだのう♪」

 

「一方のバアルは息が上がってきている上に、どんどん血を流しています。どちらが優勢かは明白ですね」

 

「こりゃあ、黒龍王が出る前にここで勝負が決まっちまうかもしれねえな♪」

 

「ガーハッハッハッハッ! ワシらが許可を出したんじゃ、このぐらいのものは見せてもらわんとなぁ! ガーハッハッハッハッ!!」

 

 

シトリーの粘り強い戦いに、聖書陣営嫌いの神々すら興味津々で見ている。

嫌いな相手でも評価するところは、ちゃんと評価するということか。

 

だが、その気持ちは分かる。あれだけのチームワークは『蒼天の紅旗』でも、なかなか見ることは出来ない。

 

 

由良翼沙はガードに『鉄塊』だけではなく、チャクラを必要な箇所に必要な分を集める『凝』を瞬時に行う『流』も使っているな。

チャクラの攻防力の移動はまだまだ粗削りだが、『見聞色の覇気』の先読みでその分をカバーしている。

 

仁村留流子と巡巴柄も『流』と武装色の覇気、それに六式体術も使ってサイラオーグ・バアルを着実に弱らせている。

 

草下憐耶は空から全体を見て戦況を把握。由良翼沙だけではなくサイラオーグ・バアルが他の二人を攻撃しそうになると、風の魔法を使って足止めしている。

 

四人がここまで完璧なフォーメーションを組めるのは、恐らく見聞色の覇気によるもの。

敵だけではなく仲間の動きも先読みし合っているからだろう。

 

 

これも呂布との修行の成果か........................呂布、キミはどれだけ彼女たちをイジメ抜いたんだ?

 

まぁ、呂布と毎日何時間も実戦訓練をしていれば、嫌でもああなるか。でないと、文字通り命が無い

 

 

サイラオーグ・バアルとの最大の違いは『ソコ』だな。確かに彼は凄まじい努力をしたのだろう。

 

純粋な悪魔なのに魔力の才能が無く、呂布のような指導者がいたわけでもない。

だと言うのに、自力でオーラに目覚めたことには驚くばかりだ。

 

それだけでも彼の血の滲むような努力が垣間見える............................だが、それだけだ。

 

 

サイラオーグ・バアルよ、お前は死線をどれだけ潜り抜けきた?

シトリーは呂布を相手に目に見える『死』を数えきれないほど体感してきている。

 

いくら強靭な肉体と強大なオーラを持っていても、その経験の差は大きい。体力と集中力が物を言うこの土壇場では特にな。

 

このまま戦いが長引けば、お前の負けは必至。深手を負う覚悟で勝負を仕掛けるならお前の方からだ。

 

これ以上モタモタしていると更に手傷を負い、血を流して体力を消耗する。

そうなれば、この後に控えている匙元士郎とは勝負にすらならないぞ。

 

もしかしたら、出血多量で強制リタイアになる方が先かもしれないな。

 

 

フフ、それにしても面白い戦いだ。この映像は録画している。帰ったら『蒼天の紅旗』のメンバーの訓練資料として使うか?

 

 

 

 

............................いや、やる気と一緒に嫉妬の炎も燃え上るかもしれない。そこはゲオルクと相談してからだな

 

 

 

 






剛体法~身体全体を引き締めるような力を込めることで、関節や骨の隙間を埋め身体を堅くする技術。

ここまでシトリーのバトルを本格的に書いてはおらず、また原作でも詳しく描写されてることが少なかったので、どう戦わせるか悩みました。

なので『チャクラ』『六式体術』『覇気』。この三つをある程度使えれば、レグルス無しのサイラオーグともそれなり渡り合えるだろうと考えて書いてます。

それでは皆さん、次回で♪
感想・高評価もいただけると作者が喜び、励みになります!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。