深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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ここ最近、真面目なバトルシーンばっかり書いていた反動のせいか........................久しぶりのギャグパートではっちゃけてしまいましたwww

前話で二人の子どもが一ヶ所だけ『女の子』になっていまして失礼しました。報告いただいた方、ありがとうございます!




第百五十六話

 

 

 

あれは十年前、襲われていた姫島親子を助けた後のことだ。せっかく日本に来たんだからということで、俺は原作舞台の駒王町へ聖地巡礼へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガヤガヤガヤガヤ....................................

 

 

 

公園の中から道路までズラリと並ぶ長蛇の列、主に並んでいるのは十代から二十代後半の女性ばかり。

 

そんな列にひょこんと並ぶ子供が一人....................そう、俺のことだ。年頃の女性しかいない列に子供が一人で並んでいれば、周りからは怪訝な目で見られるかもしれない。

 

だが、俺にとってはそんなことはどうでもいい。コミュ障とは周りの人間の価値観とは、別のベクトルで生きる人種なのだ。

そんなコミュ障の俺が、何故こんな女性ばかりの列に並んでいるのか。

 

それはこの公園でしか買えない『スイーツ』を手に入れるためだ!!!

 

 

昨日、聖地巡礼がてら駒王町にやって来た俺は原作で一誠とアーシアが出会った公園を散歩していた。

それなりに広く中央には噴水もあって、中々景観も良い。週末なんかは家族やカップルで賑わったりするのだろう。

 

そうして公園内をブラブラ散歩をしていると、一際大きなキッチンカーが後片付けをしているところを見つけた。まだ昼下がりだというのに、今から片づけをしているのは珍しい。

 

店主は強面のおっちゃんだったが、気になったので話を聞いてみると作ったスイーツが完売したので引き上げるんだそうだ。

 

何でも毎日11時にオープンなんだが、いつも開店前に沢山のお客さんが並んでいるため、1時間程度で売り切れてしまうらしい。

 

 

そんなすぐに売り切れるなんてどんな食べ物なのか気になって聞くと、『自家製メロンパン』『自家製アイスクリーム』『自家製ベリーソース』の三つを合わせたこの公園でしか買えない限定スイーツなんだとか。

 

どうりで店の名前が『メロンパンとアイスクリームが恋をした☆』なわけだ。

とてもこんな強面店主がやっている店のネーミングとは思えない。

 

 

ちょっとどんな食べ物なのか想像つかなかったが、それだけに興味が沸いた俺。

どんな食べ物なのか強面のおっちゃん、略して『コテッちゃん』に詳しく話を聞いてみた。

 

すると子供には優しいのか、興味津々な俺を見てコテッちゃんは自分のこだわりやら何やらを含めて熱く語ってくれた。

 

 

まずメロンパンだが、これはクッキー生地とパン生地を別々に焼いて作っているらしい。

 

 

ホ~~~~、珍しい。これだけでも、かなり好感が持てるな!!!

 

 

通常メロンパンというのは、パン生地の上にクッキー生地を重ねて焼き上げる............................しかし、これには致命的な欠陥がある。

 

それは両方の生地の『焼き時間』だ。何故ならクッキー生地はパン生地の3倍の焼き時間が必要。

 

だからクッキー生地の焼き時間に合わせてしまえばパン生地は黒焦げになるし、パン生地の焼き時間に合わせればクッキー生地が生焼けになる。

 

黒焦げになったパンを売ることは出来ないから、大抵メロンパンはパン生地の焼き時間に合わせた『生焼けパン』を提供しているわけだ。

 

そのため出来立てならまだしも、生焼けのクッキー生地は外に放置しておくと空気中の水分を吸ってベチャベチャになってしまう。

それを避けるために市販のメロンパンは袋詰めにして乾燥剤を一緒に入れたりしている。

 

だが、コテッちゃんはクッキー生地とパン生地を別々に焼いてその問題をクリアしたのだ。

これは滅茶苦茶手間が掛かる方法だ。それだけにこのメロンパンだけでも食べる価値がある!!!

 

 

次にアイスクリームだが、これも市販のアイスなどは使わずに自分で手作りしているという。

 

恐らく市販の『アイスクリーム』を使わないのは、味もそうだが................................何より採算が合わないのだろう。

 

何せ市販のアイスは『アイスクリーム』ではなく、『ラクトアイス』や『アイスミルク』がほとんどだからな。

 

アイスは含まれている乳脂肪分によって呼び方が違う。特に『ラクトアイス』なんか、使われているのは植物性油だ。

そしてアイスと言うのは、含まれている乳脂肪分によって味も値段も変わってくる。

 

一番安いのが植物性油を使っている『ラクトアイス』、次が植物性油に乳脂肪を混ぜた『アイスミルク』。

一番高いのが乳脂肪だけを使った『アイスクリーム』だ。

 

分かりやすい例を挙げると『スー〇ーカップ』がラクトアイス、『バニラ〇ナカ』がアイスミルク。

『ハーゲン〇ッツ』がアイスクリームと言えば、値段と味の違いも分かるだろう。

 

 

しかもコテッちゃんはアイスクリームを作るのに撹拌機を使わずに手で混ぜては冷凍庫で軽く冷やし、また掻き混ぜるといったことを繰り返して作っているらしい。

 

その方が撹拌機の維持費なども抑えられるし、何より空気の含ませ加減を自分好みに仕上げられるという。

そしてアイスクリームは出来立てではなく、作ってから三時間ほど寝かせるという念の入れよう。

 

出来立てのアイスクリームは柔らかすぎるからね。作ってから三時間ほど冷凍庫で寝かせておくと、ちょうど良い固さになる。奥さん、これ豆知識♪

 

さらにはアイスクリームはストロベリーやチョコなどは使わずにバニラ一本だそうだ。

『メロンパン』なんだから、メロン味のアイスクリームがあってもよさそうだけどね。

 

けど、混ぜ物無しのバニラアイスクリームっていうのが何気に一番難しい。使っている材料が少ない分、味が素直に出てしまうんだろう。

 

そのバニラアイスクリーム一本に絞っているあたり、コテッちゃんの職人魂を感じる。

 

 

そしてアイスクリームにかける『特製ベリーソ-ス』、これももちろんコテッちゃんが手ずから果物を煮詰めて作ったお手製なんだそうだ。

 

しかも驚くべきことに、コテッちゃんはこの特製ソースのためだけにオーストリアまで行ってジャムの作り方を覚えてきたらしい!!!

 

そうして覚えたジャム、もとい果物の煮詰め方のノウハウを活かして作ったのがこの特製ソース。

 

使う果物はブルーベリーとラズベリーの二種類のみ。甘味はメロンパンとアイスクリームで十分なため、どうしても酸味をつけたかったとのこと。

 

そのためだけにオーストリアまで行くとは........................とても正気とは思えない!!!

 

 

そのうえ、これだけの創意工夫を凝らしているにも関わらず、何とお値段はたったの500円!!!

 

まさかのワンコイン!? 昨今の物価高の影響なんかクソくらえと言わんばかりの値段設定!!!

 

これぞまさに狂気の沙汰だ!!!

 

 

 

 

 

だが............................................それがいい!!!!

 

 

 

 

 

見てみなされ、この無骨でぶっきらぼうで『美しさ』とは無縁としか言えない顔つきを!!

 

おおよそ『愛想』と呼べるものを全て母親のお腹の中に置いてきてしまったかのような接客態度を!!

 

『こんな客商売として致命的過ぎる人が飲食店なんかやっていいのか?』とツッコミどころ満載な人が作るスイーツを多くの客が求めているんだ!!!

 

これこそ! ひたすらに、そしてひたむきに美味しい物を作ろうと足掻きに足掻き続けてきた証拠!!!

この人が『本物の職人』だという証に他なりませぬ!!!!

 

 

だからこそ分かる................................これ、絶対に美味いヤツだっ!!!!!

 

 

ふふふふ、まさか気まぐれな聖地巡礼でこんなお宝を発見できるとは............................俺のラックも捨てたもんじゃないな!!!

 

そうと分かればこの人の容姿なんかどうでもいい、その限定スイーツとやらを食さねばなるまい!!!!

 

俺はまた明日来ることを伝えてその場を後にしようとすると、コテッちゃんが気を利かせて忠告してくれた。

 

 

どうやらコテッちゃんは明日でこの店を閉めるんだそうだ。何でもおふくろさんの容態が悪いようで、実家に帰って家業を継がないといけないらしい。

 

だから『明日を逃すともう食べられないから気を付けろ』と教えてくれた。

 

やっぱりこのコテッちゃんは、良いコテッちゃんだ♪

 

 

でもそうか~~~、明日しか食べられる機会は無いのか~~~。残念だけどしょうがないよね。

むしろ最後に食べられる機会を得られたことを感謝しよう。明日は何がなんでも手に入れないとな!!!

 

 

 

その後は適当に町を散策してから、橋の下で夜を明かしたよ。さすがに子どもじゃあホテルやマンガ喫茶に泊まることも出来ないからね。

 

似たような理由で公園で野宿することも出来ない、警察に補導されちゃう。こういう時に日本の治安の良さが裏目に出てしまうよね。

 

 

そうして今、公園前でコテッちゃんの店がオープンするのを待っているわけなんだが........................考えが甘かった。

 

まさか開店二時間前だというのに、この混み具合とは........................いくら今日が祝日だからって、ここまで並ぶことになるとは思ってなかった。

 

わざわざこの日の為に朝飯まで抜いて公園に来たら、既に長蛇の列だったからね! 

もうね、こいつら全員自宅から瞬間移動でもしてきたんじゃないかと思ったわ!!

 

危なかった............................もし朝飯をのんびり食ってたりしたら、もっと列の後ろに並ぶことになっていて食べられなかったかもしれない。

 

けど朝飯抜いた甲斐もあってか、わりと列の前の方には位置できている。

コテッちゃん曰くお一人様一つまでだそうだからね、これなら何とか食べられそうだ♪

 

 

そしてとうとう開店時間となりコテッちゃんの店がオープン、客も少しずつ前に進み始めた。

 

それにしても、さすがに女性客ばかりからか大人しく待っている人ばかりだなぁ。

テーマパークやパチンコ店の開店直後だと客同士、主に男性客によるトラブルが絶えないからね。

 

特にパチンコ店なんかは最悪だ。オープンまでは比較的大人しく待っているのに、開店と同時に人が一斉に雪崩れ込んでくる。

 

もはや最初に並んでいた列なんかお構いなし、どいつもこいつも我先に入ろうとするもんだから喧嘩に発展することなんかは日常茶飯事だ。

 

大学の時、バイトしたことがあったけど............................アレは大変だった。誰も休日のシフトに入りたがらない理由が分かったよ。

その後で『整理券』という画期的なシステムが開発されて、かなり助かったのを今でも覚えている。

 

 

そんな昔の思い出に浸りながら空を見て、ボヘ~~~~っと待ち続け............................ついにその時が来た!!!

 

 

「来たか、坊主」

 

「ん................................お一つ、ください」

 

「あいよ」

 

そんな短いやり取りをするとコテッちゃんは手際よく調理に入る。といっても、必要な物はあらかじめ全部用意しているので、あとは仕上げだけだ。

 

カツラのような形に作ったクッキー生地の中心にある窪みにアイスクリームを入れ、その上に特製ソースをタップリかける。

 

そして最後にパン生地で挟み、丈夫そうな紙で丁寧に包んで完成。客が注文してから提供まで、一分も掛かっていないのも素晴らしい。

 

メニューは一つのみ、かつ丹念な下準備と熟練の手練があってこその提供スピードなんだろう。

 

 

「ホラ、熱いから気ぃつけて食いな」

 

「ん....................ありがとう、いただきます」

 

「おう」

 

お金を払ってコテッちゃんからスイーツを受け取ると、すぐに離れる俺。さっさとどかないと後ろの人に迷惑だからね!

 

本当は今すぐにでも食べたいところだけど、ここで食べると他の客の邪魔になってしまう。

そう思った俺はその場を後にし、落ち着いて食べられそうな場所を探す。

 

スイーツはグラニの異空間に入れているので、冷めることもアイスクリームが溶けることもない。

 

マジでグラニさん優秀♪

 

 

 

良さげなスポット探して暫く歩くと........................静かな並木道を見つけた。

道の両端には丁度良い高さの石垣があって、これまた丁度良く日陰になっている。

 

上を見上げれば青空、人通りも無く周りは静かだ。けれど爽やかな風で木々の枝が揺れる音が聞こえる........................うん、ここにしよう!!! まさにベストスポット♪

 

 

俺は石垣に座り、先ほど買ったスイーツを異空間から取り出す。

 

包みの中を見る限り、上がクッキー生地。真ん中にアイスクリーム、そこにベリーソースをかけてパン生地で挟んでいるようだ。

 

何だかハンバーガーみたいだなぁ、まさか『メロンパン』をこんな形で拡大解釈してアレンジするとはね。

 

もはや『メロン』の要素は皆無だけど、『うぐいすパン』だってウグイスが入っているわけじゃないんだし別に良いだろう。

 

 

逸る気持ちを抑えながら包みを開けると、焼きたてパンの香ばしさ・バニラアイスクリームの甘さ・ベリーソースの酸っぱさ。

それらの香気が一つとなりパンの熱気で運ばれて、俺の鼻腔をくすぐる................................。

 

馥郁たる香りに酔いしれる俺、だがいつまでもこうしているわけにはいかない。

パンの熱でアイスクリームが溶け切ってしまう前に早く食べてあげないと!

 

 

 

この世すべての『食材』と『コテッちゃんの仕事』に感謝を込めまして............................いっただきま~~~~「こっちだ、クレーリア!!!」

 

ドンッ!!!!

 

 

 

突然、背中に衝撃が走り倒れ込んでしまう俺!! 目の前のスイーツに全集中していたせいで、背後から近づいてくる人の気配に全く気づかなかった!!!

 

 

「あっ!!! キミ、大丈夫かい!? すまない、急いでいたもので................................」

「坊や、大丈夫!? 怪我とかしてない!?」

 

 

倒れている俺に若いカップルが心配しながら駆け寄ってくる。どうやら俺にぶつかったのは男性の方だったようだ。

 

不意を突かれて驚きはしたけど、怪我とかは別にしていない。流石は神様と一緒に鍛えた身体だ。

 

 

「ん........................大丈夫」

 

「ほっ、良かった....................本当にすまない「いたぞ、こっちだ!!!」っ、悪いが急いでいてね、これで失礼させてもらう!! 行こう、クレーリア!!!」

 

「ええ、本当にごめんなさいね!!!」

 

 

どうやら本当に急いでいるらしく、謝るのもそこそこに二人は走って行ってしまった。

 

まぁ、わざとじゃないみたいだし。ちゃんと謝ってくれたんならそこまで怒ることも........................って、俺のスイーツ!!!

 

俺の手元から消えていたスイーツ、恐らくさっきぶつかった拍子に手放してしまったんだ!!!

 

俺はすぐに周囲を隈なく探すと........................地面に落ちていながらも、奇跡的に形を留めているスイーツを見つけた!

 

 

っ~~~~~~、これは運命だ! このスイーツは俺に食されるために、こうして奇跡を起こしてくれたんだ!!! これこそ『食への感謝』を忘れなかったことへの賜物だろう!!!

 

しかも上手く落下したのか、丈夫な紙によってスイーツが直接地面に触れるのを防いでくれている! ありがとう、コテッちゃん!!!

 

俺は自分の幸福とコテッちゃんの細かな仕事ぶりに感謝しつつ、少し離れたところにあるスイーツを取ろうとする。

 

 

 

「あっちだ! 絶対に逃がすな、追え!!!」

 

「「「「「了解っ!!!」」」」」

 

「必ず捕らえよ!! 刃向かうようであれば殺して構わん!!!」

 

「「「「「ハッ!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベチャッ、ビチャッ、グシャッ、ベチャァッッッ........................!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

だが、茂みの中から出てきた大勢の黒スーツや黒マントを着込んだ連中が、俺のスイーツを踏み荒らしていく!!!

 

連中は俺のことはおろか、スイーツを一瞥することもなく、そのまま走り去っていった........................。

 

 

天気が良い昼下がりなのに........................何故かこの場所だけ冷たい風が吹いていた............................。

 

俺は放心状態となりながらも、スイーツの下までゆっくりと歩を進める。俺の足元には............................無残に虐げられたスイーツが............................いや、職人の魂があった。

 

 

一流の職人の手によって生み出された至高の逸品、それはまさしく食す者を幸せにするために作られた一品であることに疑いの余地はない。。

 

人の出会いとは一期一会、俺とこの子も出会うべくして出会い........................そして、もう二度と出会うことは........................無い。

 

 

そう、俺はもうこの子とは二度と巡り合うことは出来ないのだ。だって、コテッちゃんは今日を最後に店を閉めるんだから。

 

そして今からもう一度並んだところで買うことは出来ないだろう。間違いなく売り切れてるはずだからな。

 

つまり俺は、この子と出会うどころか............................どんな味だったのかすらも知ることは出来ないんだ。

 

 

どんな味だったんだろう............................クッキー生地とパン生地、双方の焼成時間に気を遣った『メロンパン』。

 

どんな味だったんだろう............................空気と水分の含有量にこだわり抜いた『バニラアイスクリーム』。

 

どんな味だったんだろう............................オーストリアまで行って学んできたという『二色ベリーソース』。

 

それらが混然一体となった味は、俺にどれだけの『口福』を与えてくれたんだろう。もはや俺では、この子の味を想像することしか出来ない................................。

 

 

 

もし、スイーツがもっと近くに落ちてさえいれば。

もし、黒スーツ連中に運良く踏まれてさえいなければ。

もし、この悲劇を無くすことが出来れば。

もし、失われた物を復元することが出来れば。

もし、俺があの人たちと出会っていなければ。

もし、俺に人間を超えた反応速度があれば。

 

 

 

そんな............................『魔法』のような力があれば、この子は助かったはずなんだ。

 

でも、そんな力は俺には無い。だから、この子とは............................ここで終わりなんだ。

 

俺に出来ることは、もう................................この子の仇を討つことだけ!!!!!

 

 

俺は今日この時より、この『愛』と『怒り』と『悲しみ』と共に................................俺に関わる、この世全ての『不幸』を捻じ伏せてやることを決意した!!!!

 

 

 

 

食べ物への飽くなき『愛』というな名の欲求。そしてそれらを奪われた『怒り』と『悲しみ』が、呂布の心に『劇的な変化』を与えた!!!

 

 

そしてそれに気づく存在が一人............................。

 

 

(マスターの心から深い悲しみと激しい怒りを感じる!! こんなことは初めてだ!!!)

 

※そりゃあここまで呂布が怒ったことは、転生してから無かったからな。

 

 

(最初に出会った女性、彼女は間違いなく悪魔だった。いや、彼女だけじゃない、さっきの連中の中には悪魔の気配を漂わせている者がいた。

恐らく何らかの理由で追われているのだろう....................たった二人をあんな殺気を滾らせながら追い回すなど、マスターが許すはずがない)

 

※あの二人のことよりも、目の前のスイーツのことで頭がいっぱいだったぞ?

 

 

(だが、あの二人を救うためには奴らの命を奪わなければならない。それを悲しんでおられるというのか............................何と情の深い御方なのか)

 

※むしろどうやって地獄に叩き落としてやろうか考えてるぞ、ソイツ。

 

 

 

呂布の心は感じ取れても思考までは分からないグラニは、例によって例のごとく勘違いを起こす。

 

そしてその勘違いにより、グラニと呂布のシンクロ率は最高潮に高まる!!!

 

 

『行きましょう........................マスター』

 

「............................グラニ?」

 

『何が正しくて、何が間違っているなど関係ありません。マスターはマスターの心の求めに応じて戦ってください。

このグラニ、たとえ【この世界から追放されたとしても】........................マスターと共に在ります!!!』

 

呂布の心の本質を誤解したまま、どんな時でも共に在ろうと誓うグラニ。

そんな勘違い馬の勘違い発言を聞いて、背中を押されたような気がした呂布。

 

そこでも再び勘違いを起こし、勘違いに勘違いが重なり更にその上に勘違いが乗っかった結果........................天然食バカ野郎のリミッターが外れた!!!

 

 

「そうか............................グラニ」

 

『はい、マスター!!!』

 

「............................共に往くぞ」

 

『御意っ!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『<<禁手化>>!!!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『理』『法則』『ルール』........................そういった世界の『決まり事』が崩れた瞬間、『根源』の蓋が開いた。

 

 

 

 

 






遂に出ました呂布の『禁手』!!!

ただ、至った理由が原作のイッセー並みにしょーもないのは今作でのイッセーがマトモな理由で至っていたので、その補填です。

また、『禁手』には至りましたが、能力については今作の最後の最後に明かすつもりです。

理由は....................どこぞのホウキ頭のデュエリストも『インチキ効果もいい加減にしろ!!!』と言わんばかりのブッ壊れ性能だからです。

どうせほとんど出すことも無いだろうと思い、やりたい放題やりましたwww

それでは皆さん、次回で♪
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