深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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何か書いてると自然と長くなってしまうのは何故でしょう?





第十一話

 

 

 

 

 

アーシアと合流した後、郊外の丘にある岩屋にやって来た

 

ちなみに道中で自己紹介は済ませている

 

 

「こんなところで寝泊まりすることになって、ごめんなさいなのです。本当はちゃんとしたホテルに泊まりたかったのですが・・・・あの街は教会が近くにあるので、私達が長居するのはマズイのです........」

 

仲悪いからね、ウチと教会............ちなみにこの岩屋は俺が土遁の術で作ったものだ。ひとり旅をしていた頃はよくお世話になったな~。

土を圧縮させているから気密性は高いので、中は結構暖かいし、強度だって『百人乗っても大丈夫!』な造りになっている・・・・・豆腐建築だけど............

 

 

「いえ、外よりも暖かいですし、私の部屋よりも広いですから全然大丈夫です!むしろ孤児院の時に比べたら、快適なぐらいです♪」

 

 

・・・・・天使や、この子はホンマもんの天使や・・・・もう、セラフ連中総辞職してこの子が新しいセラフになれば良いのに・・・・・

 

 

「そう言ってもらえると助かるのです。では私はお風呂と寝床の準備をするのです。呂布殿、夕食は任せて良いですかな?」

 

 

「............コクン」

 

任せんしゃい!天使のためじゃ、チートマシマシで作ったる!!!

 

俺は異空間から鍋や食材やらを出して、調理を始めるのだった

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

呂布殿が夕食の準備をするために外に出たのです。やったのです!呂布殿のご飯が食べられるのです!!

 

呂布殿の料理は物凄く美味しいので人気があるから、組織の中ではなかなか食べられない。食べられるとしたら、今回のように補佐役などで一緒に任務に付いていくしかない

 

以前、呂布殿が食堂のヘルプに入った時なんか皆でこぞっておかわりをしていた。特にデザートが酷かった・・・・余ったデザートを巡って女性陣で熾烈な争奪戦が行われたのだ、それはもう血で血を洗うような........

 

その結果、女性陣は医療スタッフ含め全員負傷。しばらくの間任務は男性陣が必死になってこなすこととなり、以降呂布殿が食堂で料理を作ることは禁止されている

 

 

 

「あの~陳宮さん?呂布さん、さっきから喋りませんけど・・・・私、何かお気に触るようなことをしちゃったんでしょうか...........?」

 

 

「あ~、気にしなくて良いですよ。呂布殿はほとんど喋らないうえに、話したとしても一言二言なのです。おまけに表情が変わらないので、感情も分かりづらいのです」

 

だからこそ、私みたいな補佐役が必要なのです。圧倒的強さを誇る呂布殿でも苦手なことはある・・・ならば苦手なことや足りない部分は周りが補えば良い、それが私たち『蒼天の紅旗』のやり方なのです。

 

 

「そうなんですね・・・・でも、どうしてほとんど話さないんでしょうか?雰囲気は優しそうなのに........」

 

「私たち『蒼天の紅旗』の人間は、色々な事情を抱えている者たちばかりなのです。あなたのように教会の都合で追放された人もいます。だから皆で支え合っているのです。私たちは一人じゃないのです」

 

 

「・・・・素敵ですね、私にはそんな人は居ませんから........」

 

「?・・・・何言っているのです?アーシアさんもその1人なのですよ?」

 

「え・・・・・?」

 

「そもそも私達はあなたを『蒼天の紅旗』に迎え入れるために来たのですよ?もちろんアーシアさんが嫌なら無理強いはしませんが・・・・」

 

「・・・・いえ、嫌というわけでは無いんですが・・・・よろしいんでしょうか、私なんかが........」

 

「良いも何も・・・ウチのみんなはリーダーからあなたのことを聞いてもう受け入れ準備万端、歓迎会の用意までしているですよ。むしろ断られた方が大変なのです。それに呂布殿もいつも言っているのです、『俺たちは家族だ』って。家族が増えるのはみんな嬉しいのです」

 

 

「っ!!」

 

私がそう言うとアーシアさんは泣き出してしまったのです。気持ちは分かるです・・・私も呂布殿に連れてこられた時は『蒼天の紅旗』のみんなの優しさに思わず泣いてしまった........

 

聞けば他の皆も同じような境遇の者達ばかりとのこと。そして自分たちも他の人たちの優しさに救われたとのこと。だから同じような人が入ってきたら、同じようにすると・・・・それが『蒼天の紅旗』のやり方。だから今度は私の番なのです!

 

 

私はアーシアさんが泣き止むのを待った・・・・

 

 

 

 

「・・・・落ち着いたです?」

 

「グス........はい、すみません。見苦しいところを見せちゃって////」

 

「良いですよ、私もみんなに迎え入れられた時に泣いてしまったのですよ。それで・・・・どうするです?」

 

「はい、よろしくお願いします!」

 

「はいなのです。こちらこそよろしくお願いするのです」

 

 

そうして私達はお風呂の準備をしたのです

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

ふ~ん、ふふ~ん。そろそろ出来るかな~♪

 

 

今日の晩御飯は~ズバリ【おじや】です!!

 

それもただの【おじや】ではない!今回は鍋に『汽鍋』を使った【おじや】だ

 

『汽鍋』は中国の鍋で、日本の鍋みたいに鍋を直接火に掛けるのではなく、中央に空いた穴から蒸気を通して炊く鍋だ。

 

作り方はいたって簡単。まず寸胴鍋に大量の水を張り、蓋をせず火に掛ける。その上に米や具材を入れた汽鍋を置くだけ。あとは寸胴鍋に入っていた水が蒸気となり汽鍋の中で水滴となり鍋を満たして、具材に火を通しつつスープとなる。米を使う場合は生米だと時間が掛かるので、予め別で煮ておき八分ほど火を通しておくと汽鍋の中で丁度良い案配になる

 

汽鍋の本場、雲南省を旅した時に食べたんだが、俺の好みにドンピシャだったのでワザワザ汽鍋を特注までして、旅のお供にした

 

 

「わぁ~、美味しそうな匂いなのです♪」

 

「はうぅ~、ワタシ急にお腹が空いてきちゃいました~」

 

 

どうやら【おじや】の匂いに釣られて、腹ペコさん達が2人ほど来たようだ

 

 

「............陳宮........風呂は出来たか........?」

 

「バッチリなのです!」

 

ふむ、これで食後の風呂もOK........では!

 

 

「..............陳宮........アーシア........食べる........」

 

 

「はいなのです!」

 

「いただきます」

 

「............いただきます」

 

 

ハフ、ハフ、ホフ

 

 

「「・・・・・・・・・」」

 

 

あれ、どうしたの?二人とも急に黙って・・・・

 

 

「「美味しいーー!!」」

 

おぉぅ、それは良かった・・・・っていうかアーシアってそんなキャラだっけ?

 

 

「んーー、やっぱり呂布殿の料理は最高なのです♪」

 

「ああ、主よ。このような幸福を授けていただき感謝します」

 

食いねぇ食いねぇ、おかわりもあるからたくさん食いねぇ

 

 

 

そうして食事を終え、後片付けと風呂も済ませ後は寝るだけとなった

 

 

「では、そろそろ寝るのです」

 

 

そう言うと陳宮は笹を敷いた床に魔方陣を出す。そこから現れたのは・・・・巨大なパンダだった

 

 

『ブオ~ン』

 

 

「ワア~可愛いですね~」

 

「紹介するのです、坦々(タンタン)なのです」

 

 

このパンダは陳宮の神器で造った聖獣だ。とぼけた顔をしているが、その能力は破格だ。強固な守護と癒しの結界を張ることができ、腹にあるカンガルーのような袋の中は空間が拡張されていて見た目よりも遥かに多くの物が入る。そして・・・・

 

 

「さ、アーシアさんも入るのです」

 

パンダが仰向けになると陳宮は袋の中に入り、胸から上を出しアーシアを誘う。

そう、このパンダは陳宮の寝具代わりでもあるのだ。

ちなみに床に敷いた笹は坦々の寝床だ

 

「えっと・・・では失礼します........」

 

 

アーシアがおずおずと袋の中に入る

 

「ふわあ~、フワフワのモフモフのモコモコで気持ちいいです~」

 

「フフン、この感じを出すために研究に研究を重ねたのです!」

 

何というモフモフへの執着心なのだろか・・・・確かに前に触らせてもらったけど高級ベッド顔負けの感触だった、あんな感触に包まれながら寝られたら気持ち良いだろうな・・・・

 

「・・・・呂布殿は来ないのですか?」

 

「............俺は........いい........」

 

「・・・・そうですか」

 

さすがに二人の中に入っていくのは絵面的にねぇ・・・・

 

 

俺は明かりを消し、壁に寄り掛かりながら座る

 

「では呂布殿、おやすみなさいなのです」

 

「おやすみなさい、呂布さん」

 

「........ああ........」

 

 

 

そう言ってしばらくすると、二人から寝息が聞こえてきた

 

 

 

 

 







汽鍋料理、美味しいですよね




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