深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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原作世界との交錯も今話で終わりです。

通常なら四話ぐらいの構成になるような文字数でしたが、そんなに長くやるものではないので二話構成にしました。




第百六十九話

 

 

 

 

落ち込んでいる一誠が立ち直るのを待っているとグラニの解析も終わったそうなので、俺たちはそろそろお暇することにした。

 

これ以上この世界にいると、また原作改変しちゃうかもしれないからね。

 

だが、俺たちが帰ろうとしたところで................原作世界のヴァーリが前に出てきた。

 

 

 

〔呂布奉先。不躾な願いで申し訳ないが、俺とも戦ってくれないか?〕

 

「「「「ッッッッッッッッッ!!!!」」」」

 

「お、おい、ヴァーリ.................!」

 

ヴァーリが真剣な表情で『自分も戦いたい』と申し出てくる。たぶん、一誠との戦いを見てバトルマニアの血が抑えられなくなったのだろう。

 

でもまぁ正直、先ほどから感じていたそちらのヴァーリの様子を見れば、こうなるんじゃないかとは思っていたんだけどね。

 

しかし俺が『仕方ないから戦うか』と応じようとすると、今度はこっちのヴァーリが間に入ってきた。

 

 

「止めておけ、そっちの俺。見たところ、お前の強さは俺と大して変わらない。少なくとも俺を瞬殺できないようじゃあ、呂布にはどう足掻いても勝てはしないぞ?」

 

〔ふっ、勝てるかどうかは重要じゃあない。これほどの強者を前にして戦いもせず、指を咥えてただ見送ることなど出来はしない。むしろキミこそ、彼と戦いたいとは思わないのか?〕

 

「言ったはずだ、呂布は俺たちの世界において『最強』だとな。それほどの相手に挑むというなら、こちらもそれなりの筋を通さなくてはならない。

俺の世界には、俺以上に強いヤツがたくさんいる。呂布に挑むのは、そいつらを全員倒してからだ。それが頂点に挑む者が持つべき最低限の『礼儀』だ」

 

 

原作世界のヴァーリに剣呑とした雰囲気を漂わせながらこっちの世界のヴァーリが諌める。

 

ウチのヴァーリが言っているのは、例えるなら将棋や囲碁のタイトル戦のようなものだ。一年を通して予選を行い、勝ち上がった一人がタイトルホルダーに挑戦する資格を得る。

 

故にタイトルホルダーに挑むことが出来るのは、それ相応の強さを証明した一人のみ。それが挑戦者側の『礼儀』であり『筋』なのだと言っており、『自分が守っているのだから、お前も守れ』と言っているのだ。

 

確かに自分が守っているルールなのに、別世界とはいえもう一人の『自分』が守らないのは鼻持ちならないだろう。

 

原作世界のヴァーリもウチのヴァーリが言っていることを理解はしているのだろう。ただ、それでも収まりがつかないのがバトルマニアというものだ。

 

でもこのままだとヴァーリ同士で戦い始めて、どっちも大怪我をしかねない...............仕方ない。ここは大人の俺が間に入らないとね。アザゼルは役に立たなさそうだし。

 

 

「ヴァーリ...............俺は構わない」

 

「っ、呂布!?」

 

〔ふっ、そうこなくてはな。話は決まった〕

 

俺が応じるとこっちのヴァーリは意外そうに驚き、原作世界のヴァーリは獰猛な笑みを浮かべる。

 

俺としてはどっちの気持ちも分かるからね。だからここは両方の思いを汲むつもりだよ。

 

 

「大丈夫だ...........そんなに時間は掛からない。それよりも...........ヴァーリにやってほしいことがある」

 

〔っ.............言ってくれる〕

 

「? やってほしいこと?」

 

「ああ..........少し『力』を出す............皆を守ってやってくれ」

 

「ッッッッッッ!!!! なるほど、久々に呂布の『実力』が見れるということか............クックックッ、いいだろう、引き受けた」

 

俺が頼むとヴァーリは一瞬驚いた顔を見せるが、すぐにご機嫌そうに口角を上げる。周りも原作世界の皆は何事かと『?』を浮かべるが、こっちの世界の皆は気を引き締めた表情となる。

 

 

 

そうして俺と原作世界のヴァーリは対峙し、ギャラリーはウチの連中が全力で結界を張って準備は整った。

 

ちなみにヴァーリはどちらも『禁手』になっている。

 

 

〔それでは始めるとするか、いくぞっ!!!〕

 

 

ヴァーリは準備が出来るや否や俺に突っ込んでくる。しかし一誠とは違い、ジグザグに飛び回って軌道を読ませないようにしている。

 

 

ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッッッッッッ!!!!!

 

〔!!!!!!〕

 

「「「「ッッッッッッッッッ!!!!!」」」」

 

 

俺は『覇王色の覇気』を放出してヴァーリを威圧する!俺の『覇気』に当てられてヴァーリは動きを止め、原作世界の面々は身体と顔が強張る!!

 

 

「なっ、なに、これ.................」

「か、身体が、動かねえ..........!」

〔いや、いや、いやぁ................〕

 

「バ、バカなっ!? この威圧感、明らかに各神話群の主神すら超えていやがる!!!」

 

「落ち着いてください! コレは皆様に向けられたものではありません!!」

「そうです! 気をしっかり持ってください!! でないと最悪、ショック死してしまいますよ!!!」

 

「っ、久しぶりに味わうな。呂布の『覇王色の覇気』!!!」

 

 

直接向けてはいなかったとはいえ、俺の『覇気』に慣れていない原作世界の皆は気が動転しそうになっている。

一方、俺の『覇気』に慣れている皆は気を落ち着かせるよう働きかけてくれていた。

 

一応、皆の方には行かないようコントロールしていたんだけどな。僅かな余波だけであそこまで威圧させちゃったか...............仕方ない、『覇王色の覇気』は無しでやるか。

 

 

スッ............パァンッ! ドゴォッ!!!

 

「っ、ごはぁっ!!! い、今のは............!?」

 

俺はかつてヴァーリと戦った時と同じように、親指を弾いて空気の弾丸をブチ込んだ! 頭にいきなり『指弾』を撃ち込まれたヴァーリは仰け反るが、すぐに体勢を立て直す。

 

だが俺は連続で、しかも両手で『指弾』を次々と叩き込んでいく!

 

 

パァンッパァンッパァンッパァンッパァンッパァンッパァンッパァンッパァンッパァンッパァンッパァンッ...........!!!

 

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッッッ...............!!!

 

「がっ、ぐっ、ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ...............!!!!」

 

 

俺の『指弾』によりヴァーリの鎧はどんどんと砕けていく。避けようとするも『見聞色の覇気』で先読みして偏差撃ちして叩き込んでいるので、避ける暇も無い。

 

絨毯爆撃ならぬ『指弾』による絨毯狙撃。蟻の這い出る隙間も無いほどの面制圧攻撃を棒立ちになりながら、ヴァーリはひたすらに耐えることしか出来なかった................。

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

「ウ、ウソだろ..............あのヴァーリが手も足も出せずに一方的にやられてるなんて................」

 

 

 

呂布とこの世界の『俺』の戦いは................開始早々『戦い』と呼べるようなものではなく、『弱い者いじめ』と言えるほど一方的なものだった。

 

この世界の兵藤一誠は大層驚いており、他の者たちも言葉を失っている。もっとも、俺たちの世界の面々は特に驚いた様子は無い。俺たち全員、呂布の強さは知っているからな。

 

 

「おい、ヴァーリ。アレは何だ? 呂布はいったい何をやってやがんだ?」

 

「アレは『指弾』と言って、指を超パワーで弾くことで空気の弾丸を飛ばす技だ。呂布の『指弾』は分厚い鉄板に穴を空けるほどの威力がある上、元が空気だから『白龍皇の光翼』でも半減できない」

 

「空気の弾丸.............なるほどな。確かにそんなモノをマシンガンみたいに撃たれたら、手も足も出せないわな」

 

「そういうことだ.............ふっ、それにしても情けないヤツだ。あれほどの大口を叩くからどれほどのものかと思えば、このザマとはな。

別の世界とはいえ、同じ『ヴァーリ』として恥ずかしく思うよ。頂点に立つ者への『礼儀』もなければ、強さを求める者としての『通すべき筋』もない。

極めつけは相手の強さも分からないような『身のほど知らず』................いや、知った上で無謀にも挑む『命知らず』だと言うのだからな」

 

 

本当にアレが『俺』なのか疑いたくなってくる...............いや、この世界には呂布がいないんだったな。

 

思えばかつての俺もそうだった。もし俺が呂布と出会わなければ、今もあんな風にテロリストとなり、強者と見るややたらと噛みつくだけの不良みたいになっていたというわけか。

 

そう考えると、つくづく呂布と出会えて良かったと思うよ。『呂布奉先』という『人間』がいるからこそ、俺はどこまでも純粋に『強さ』を追い求め続けることが出来るのだからな。

 

俺が目の前の『ヴァーリ』を俺とは似て非なる存在だと認識していると、アザゼルがどこか不機嫌な様子で尋ねてくる。

 

 

「へっ、言うじゃねえか。強さを追い求めるヤツなら、誰だって強いヤツと戦いたいって思うもんだろ。お前は『呂布と戦いたい』とは思わねえのか?」

 

「その考えを否定はしない。また俺自身、呂布とは戦いたいとも思っている。だが、それ以上に俺は呂布の『強さ』に敬意を持っている。

呂布に挑んで良いのは呂布と同等の強さを持つものか、あるいは呂布以外の誰よりも強い者だけだ」

 

「へぇ~~~、ずいぶんと拘るんだな」

 

「当然だ。事実、呂布がグレート・レッドに挑んだ時も、呂布はグレート・レッドと同じぐらい強かった。それが頂点に立つ者へ挑む者が持っているべき『最低限の礼儀』だと理解していたんだ。

あの呂布ですら、それだけの『筋』を通したんだ。それなのに他の者がその『筋』を無視するわけにはいかないだろう」

 

「........................................」

 

「だから訓練ならともかく、呂布に『挑戦』するのであればこの二つのいずれかを満たさなければならない。呂布は................この俺が『世界最強』と認めた存在なのだからな」

 

 

そうだ。呂布は『最強』であり、俺が倒すべき存在。だからこそ、半端な強さの者が挑むことは許されない..............許されていいはずがない!

 

No.1に挑んでいいのは、No.1に限りなく近いヤツだけだ。これは俺だけではなく、他の者たちですら守っている理。

だと言うのに、あの『ヴァーリ』はそんなことなどお構い無しに軽々しく挑んできた。

 

まったく、同じ『ヴァーリ』なだけに余計に腹立たしい!!!

 

 

「ふ~~~ん..............どうやら、お前さんは真っ当に成長しているようだな。少しばかり、そっちの『俺』が羨ましいぜ♪」

 

目の前の『ヴァーリ』のことを考えれば考えるほどイライラする俺を、アザゼルが気持ち悪い笑みで見てくる。

 

いったい何だと言うんだ? こっちのアザゼルも向こうの世界のアザゼル同様、何を考えているのか分からないな。

 

 

 

〔うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっ!!!!〕

 

 

アザゼルのことを訝しげに見ているとこっちの『ヴァーリ』が叫び、『指弾』の弾幕から強引に抜け出て距離を取る。

 

〔ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ..............まさか、これほどとはな............やむを得ん!〕

 

距離を取った『ヴァーリ』は兵藤一誠と同じように呼吸を整えて詠唱を始める...............まさか、『覇龍』を使う気か?

 

 

 

≪我目覚めるは、覇の理に全てを奪われし二天龍なり 。無限を妬み、夢幻を想う。我、白き龍の覇道を極め、汝を無垢の極限へと誘おう≫

 

<<【覇龍 ジャガーノート・ドライブ】!!!>>

 

 

バゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッッッッ!!!!

 

 

 

詠唱が完了すると『白龍皇の鎧』の形状が変化する。人型だった鎧は大きな龍へと変形し、身体中から白いオーラを放出している。

 

放出されるオーラ、発せられる威圧感、人ならざる姿はまさに『龍そのもの』と言えよう。

 

やはり『覇龍』か...............あの姿を見るに、どうやらかつての俺と同じように自身の魔力を代償として、どうにか理性を保っているといったところか。

 

 

「あれは............【覇龍】!!! ヴァーリの野郎、こんなところで何て力を使いやがるんだ!!!!」

 

「アレが、ヴァーリの【覇龍】..............凄え、俺の『真女王』以上のパワーを感じる。これなら「無駄だ」ッ、ヴァーリ!? 何でだよ、【覇龍】は一時的に神様すらも超える力を発揮出来るんだろ? あれだけのパワーなら通用するんじゃねえのか?」

 

兵藤一誠が的はずれなことを言ってくるので、ついつい否定してしまった。怪訝な顔で兵藤一誠が尋ねてくるが、俺の答えは変わらない。

 

 

「ふっ、くだらん。あんなのはただ魔力を使って、【覇龍】の暴走を無理矢理抑え込んでいるに過ぎん。己の力をコントロールせず暴れさせているだけ、そんなものが呂布に通用するはずがないだろう」

 

「なっ!? コントロール!?」

 

「だいたい、神を超える程度では呂布には届かない。呂布は神どころかグレート・レッドを超えているんだぞ。神器に振り回されてるだけの『覇龍』程度でどうにかなるような相手ではない」

 

『覇龍』のコントロールと聞いて驚くアザゼルたちだが、そう不思議な話でもあるまい。

実際、そちらの兵藤一誠も『覇龍』とは異なる形態に覚醒させているのだからな..................まぁ、コントロールは出来ていないみたいだが。

 

「よく見ておくといい。『力』に頼りきった強引なパワーアップでは『真の強さ』は得られないということを」

 

俺がそう言うと『ヴァーリ』が『指弾』の弾幕を、鎧の防御力に物を言わせて強引に突っ込んだ。

 

 

〔ハァァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!!〕

 

ブォンッブォンッブォンッブォンッブォンッブォンッブォンッブォンッブォンッブォンッ................!!!!!

 

巨体から繰り出される拳や蹴り。重く鈍い風切り音から察せるパワーは、まともに食らえば確かに神すらも倒せるかもしれない。

 

 

だが....................................

 

 

ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ、ヒュッ!!!!

 

 

呂布には掠りもしない。これまで通り涼しい顔をして躱し続ける呂布の姿に、アザゼルたちは信じられないものでも見るかのような目をしている。

 

「そんなっ!? 『覇龍』でも全然攻撃が当たらねえのかよ!?」

 

「あれだけのスピードなのに、全部躱していやがる............いったいどうなってやがるんだ!?」

 

「別に難しい話じゃないさ。どれだけパワーがあっても当たらなければ意味が無い、どれだけスピードがあっても動きを読んでしまえば当たらない。ただそれだけのことだ」

 

「さっきも言ってたよな、ソレ。動きを読むって、あんな近い距離でも出来んのかよ?」

 

「可能だ、まず動きが大振り過ぎる。それにオーラを抑えられていないため、迸っているオーラの流れから次にどんな攻撃を仕掛けてくるかも丸分かりだ。

それ以外にも重心や身体の動きなど、呂布独自のやり方で動きを先読みしている」

 

「「「「ッッッッッッッッッッッッ!!!」」」」

 

「言っただろう、『力』に頼りきった強引なパワーアップでは『真の強さ』は得られないと。

『真の強さ』とは『自分自身の可能性を余すことなく引き出すこと』だ。それが分からないヤツは呂布の相手にすらならない」

 

「「「「..................................」」」」

 

 

俺の一言でアザゼルたちは黙り込み、こちらの世界の面々は誇らしげに微笑んでいる。俺たちは呂布を通して、『真の強さ』の何たるかを知っているからな。

 

まったく無様なものだ。暴走を抑え込むのに精一杯で、『覇龍』の力を全然コントロール出来ていない。よくもアレで呂布に挑めたものだ。

 

 

俺が『ヴァーリ』に呆れ果てていると.................回避に専念していた呂布が距離を取り、拳を鋭く繰り出した!!!

 

 

ドゴォォォォォォォォォォォォンッッッッッ!!!!

 

〔っ、ぐっ、がああああああああああああああっっっっ!!!!!〕

 

「「「「!!!!!!」」」」

 

 

呂布が拳を繰り出すと離れた場所にいる『ヴァーリ』の身体が不自然な形で拘束される!!

こちらの世界の連中が唖然とする中、呂布は続けて様々な角度から同様に拳を繰り出していく!!!

 

 

ドゴォォォンッッッッ!!!!

ドゴォォォンッッッッ!!!!

ドゴォォォンッッッッ!!!!

ドゴォォォンッッッッ!!!!

ドゴォォォンッッッッ!!!!

ドゴォォォンッッッッ!!!!

ドゴォォォンッッッッ!!!!

ドゴォォォンッッッッ!!!!

 

〔ぐっ、がっ、あがっ、ぐあああああああああああああああっっっっっっっ!!!!!〕

 

 

四方八方から繰り出される呂布の拳圧に『ヴァーリ』は全く身動きが取れていない。ただ呂布の成すがままに拳圧を叩き込まれ、鎧がどんどん破壊されていく。

 

 

「おいおい、いったい何の冗談だ? 呂布のヤツ、今度は指じゃなくて『拳』で空気を殴りつけていやがる...................!」

 

アザゼルの言う通り、『指弾』では威力が足りないと判断したのか、呂布は『拳』を繰り出した衝撃波..............謂わば『空気砲』とでも呼ぶべき代物で攻撃をしているのだ。

 

原理は同じだが、指ではなく拳から繰り出されているため当然威力はこちらの方が上だ。これも空気の塊をぶつけているだけなので、もちろん神器では防げない。

 

やれやれ.............呂布にかかれば『空気』すらも武器になるのか。これは方天画戟どころの話ではないな。

特にあの空気砲を生み出すことが出来る拳や蹴りを直接くらうことは絶対に避けないと。

 

 

空気砲で『ヴァーリ』を拘束しつつ、呂布が構えを取る。そして両手を独特の形に組み、『ヴァーリ』に向かって繰り出すと..............巨大な『虎』が放たれた!!!!

 

虎はそのまま『ヴァーリ』の方へ向かっていき、大きな口を開けて飲み込んだ!!!

虎自体は透明なため、飲み込まれた『ヴァーリ』の姿がよく見える。

 

身動きが取れるようになった『ヴァーリ』は内部から虎に触れて『半減』の力を発動させる。

 

 

『DivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivideDivide.................』

 

虎はどんどん小さくなっていき、最終的には『ヴァーリ』の身体を覆う程度まで縮小された。

 

 

 

ッ、マズイ!!! 『あの技』はっ!!!!

 

 

「グラニ、急いで結界を張れ! 全員、魔力やオーラを注いで結界を強化しろ!! それから体勢を低くして踏ん張るんだ!!!」

 

『ハッ!!!』

 

「「「「「はいっ!!!!」」」」」

 

「っ、な、何だよ急に「いいから早くしろ!!! 死ぬぞ!!!!」っ、わ、分かったよ................」

 

俺の指示にグラニと俺の世界のメンバーはすぐに動く! だが、アザゼルはごちゃごちゃ言ってきたので黙らせた。

アザゼルの指示によりこちらの世界のメンバーもグラニの結界にパワーを注ぐ。

 

悪いが、問答をしている暇は無いんだよ。『あの技』は広範囲に一気に広がる、モタモタしていると俺たち全員吹っ飛ばされてしまう!!!

 

 

そして...................................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッッッッッッッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「ッッッッッッッッッッッッ!!!!」」」」

 

 

 

 

結界にパワーを注いでいた俺たちを突如、大爆発が襲うっ!!!!

 

幸いにもこの場にいる全員が一丸となって力を注いでいたため、衝撃を防ぎきることは出来た。

しかし、危なかった。たぶんグラニの結界だけでは防ぎきれなかっただろう。

 

もし結界にパワーを注ぐのにモタついていたら................そう考えるとゾッとするな。

 

 

「っ...............おい、ヴァーリ。今のはいったい何なんだ? 呂布は何をしたんだ?」

 

呂布の技を見て危機一髪だったことを実感したアザゼルたち。そして冷や汗を流しながら、アザゼルが代表で尋ねてきた。

 

「アレは『拳圧』を周囲の空気と共に圧縮させ、一気に爆発させる【体術技】さ。これまでの技同様、元が空気だから『白龍皇の光翼』は効かない」

 

「け、『拳圧』だと!? 何をどうやったらこんな風になるんだよ!?」

 

「さあな。呂布が言うには、拳を繰り出す際に特殊な力の込め方をしているそうだが、詳しくは俺も知らない」

 

「................そうか。なら、そういうモンだと理解しておく。ってことは、ヴァーリを飲み込んだ『虎』が小さくなっていったのは、神器の力で『縮小』されたんじゃなくて、技の仕様上『圧縮』されただけだったんだな」

 

「ふっ、そういうことだ」

 

流石はアザゼルだ、世界は違っても理解は早い。それにしても................やれやれ、完全に『白龍皇の光翼』の対策がされてしまっているな。

 

やはり呂布には神器も含めて、『能力』頼りの戦い方は通用しない。呂布を倒すには『能力』だけではなく『心』『技』『体』、己の持つ『全て』を極めなくてはならないということだ。

 

それが確認できただけでも、この戦いには『意味があった』と言っておくか。

 

あの『ヴァーリ』もこれに懲りたら、少しは自分を見つめ直せ。いつまでも神器に頼っていては『お前自身』は強くなれないぞ。

 

その後、鎧が完全に破壊され気絶している『ヴァーリ』を治療する呂布。

 

 

 

しかし...............別世界とはいえ、『自分』がズタボロにされた姿を見るのは、何とも複雑な気持ちになるな。

 

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

ヴァーリの治療を終えた俺は皆を連れて、今度こそ元の世界へ戻ることにした。そして、もうこの世界へ来ることは無いことも伝え、各々がこの世界の『自分』に別れを告げる。

 

 

「じゃあな。この世界の私が悪魔になっていると聞いた時は何とも言えない気持ちになったが、楽しそうにやれているなら良かった」

〔ああ、ありがとう。そっちはそっちで楽しそうで安心したよ〕

 

「じゃあね、私。こっちの私が天使になってるだなんて驚きだったよ」

〔うん。でもそれを言うなら、アナタが呂布さんとアーシアさんの間を取り持った『キューピッド』だったことにも驚きだわ〕

 

「それではごきげんよう、この世界の私。こちらの世界のイッセー様の秘書、頑張ってくださいね」

〔ええ。アナタの方こそ、あんな凄い御方の秘書だなんて大変そうですわね。別の世界からアナタのことを応援していますわ〕

 

「それじゃあ、お元気で................って、自分にこんなことを言うのも不思議な感じですね」

〔ふふふ、そうですね♪ あの、呂布さんの奥さんになられてるだなんて驚きましたけど、どうぞお幸せに♪〕

 

「ヴァルキリーの私が悪魔に転生しているなんて思いませんでした....................」

〔あははは.............まぁ、将来性半分。もう半分はヤケクソとオーディン様への意趣返しってところですかね〕

 

 

皆は原作世界の自分と今の自分とのギャップに驚くが、楽しくやっていられているようなので深く突っ込むことはしなかった。

 

まぁ、所詮は『パラレルワールド』。そういった世界もあると割りきっているんだろう。

 

ただ............朱乃だけは少し雲行きが怪しかった。

 

 

〔えっ!? そ、そちらの世界では、母様が生きてらっしゃるのですか!?〕

 

「ええ、幼少の頃に襲われているところを奉先様に助けてもらいまして。こちらの世界では奉先様がいらっしゃらないから、もしやと思いましたが....................」

 

どうやら俺と朱乃の馴れ初めについて話していたらしい。そして俺がいないため、自分の母親が助からなかったことを知った朱乃は悲しげな表情を浮かべる。

 

そして原作世界の朱乃は泣きそうな顔をしながら、俺に懇願してきた。

 

 

〔呂布さん! お願いします、私をそちらの世界に連れていってください!! せめて一目だけでも、母に会いたいのです!!! どうか..............どうかお願いいたします!!!!〕

 

「朱乃.....................」

「朱乃さん.................」

 

この時期の朱乃は過去をある程度克服出来ていたけど、実際に母親に会えるかもしれないと知るとぶり返してしまったようだ。

何だかんだ言っても女子高生、そんな簡単に過去を乗り越えることは出来ないのだろう。

 

そりゃあやろうと思えば連れていって、こっちの世界へ連れ帰ることは出来る。

 

 

でも...................................

 

 

「連れていくことは出来る..................だが断る」

 

「「「「ッッッッッッッッッ!!!」」」」

 

「っっっっ!? ど、どうして..................」

 

俺の返事に原作組は驚愕し、こっちの世界のメンバーは何も言わずに事の成り行きを見守る。

原作の朱乃も断られるとは思っていなかったのか、望みが絶たれたような顔をしてしまう。

 

 

「こちらの世界の『姫島朱璃』は..............『お前』の母親ではない.............会ったところで...........『お前』のためにはならない。

それどころか............却って未練を残し..........苦しむだけだ」

 

悪いけど、こっちの世界と『原作世界』は別物であり、住んでいる人たちも『別人』なんだ。同じ容姿のキャラがいたとしても、姿形が同じだけで別の人物なんだよ。

 

だから、こっちの世界の朱璃さんに会ったところで何の解決にもならない。『原作世界』の『朱乃の母親』は死んだんだ。

 

朱乃もそのことは理解している様子、だがそれでも納得できず諦めきれていない模様。

 

〔そんなことは分かっています! でも.............でも、だからと言って、諦められるわけがないじゃないですか!! 私はアナタのように強くはありません!!!〕

 

「....................................」

 

〔それにアナタだって、大切な家族が亡くなったら『どんな形であれ会いたい!』と思うはずです!!

もし思わないのなら...................アナタには人の心がありません!!!〕

 

 

「ッッッッッッ!!!!」

 

ガシッ!

 

「っ、奉先様!?」

 

 

俺は原作の朱乃のことを叩こうとしたウチの朱乃の腕を掴んで止めに入る。二人の朱乃はどちらも叩かれるところを止めた俺を見て驚いていた。

 

「フルフル」

 

「っ..............わかりましたわ」

 

〔っ、あ、あのっ! わたし....................〕

 

俺が首を振ると朱乃はおとなしく引いてくれた。原作朱乃も自分が言ったことを理解したのか申し訳なさそうにしている。

 

俺は特に気にしてはいなかったので、そのまま話を続けることにした。

 

 

「朱乃.........さっきの話だが........『血の繋がった家族』という意味なら.............もう全員、死んでいる」

 

 

俺の言葉に原作組は目を大きく開き、こちらのメンバーは悲しげな顔となってしまう。

 

そりゃあ前世では仕事のせいで親の死に目にも会うことは出来なかったし、転生した世界では両親はいなかったけどさぁ。そこまでしんみりする必要は無いと思うよ?

 

 

でもまぁ、確かに..............仕事に忙殺されていたとは言え、ロクに実家には帰らなかったのは事実だけどね。

なにせ父親が死んだことすら知らず、母親が亡くなったことを知ったのは市役所からの通知が来たからだったしさ。

 

母親の亡骸を見てもどこか他人事のようで、葬式の最中だって涙一つ流れることはなかった。

 

思い返してみれば、一家団欒と呼べるような思い出など子供の時ぐらいだ。中学、高校、大学とボッチだった俺は『他人』はおろか、いつしか家族との付き合い方も分からなくなっていった。

 

 

『運が悪い』『巡り合わせが悪い』『環境が悪い』、言い訳ならたくさんできる。でも、そんなことをしたところで何かが変わるわけでもない。

 

別に『独り』で困ることはなかったし、『こういう人生だったんだ』と割り切っていた。そしてそのまま仕事につき、稼いだ給料で美味しい物を食べていられれば十分だった。

 

そんな疎遠になっていた両親でさえ、亡くなってからは『自分』のどこかに穴が空いたように思えた。どれだけ美味い物を食べても、その穴だけは塞がることは無かった。

 

『家族』というのはきっと、そういった『感情』や『理屈』では説明がつかないベクトル上にあるんだと思う。

 

 

そう考えたら、もっと両親と食事の一つでもしておけばと後悔している。溜めたお金で一緒に温泉にでも行けば良かったかもしれない...............俺の両親は亡くなる時、俺のことをどう思ってたんだろう?

 

『親不孝な息子だ』と嘆いていただろうか、それとも何も思うことはなかった? いずれにしても今となっては知る由も無い。

 

我ながら中々のハートレスなもんだ、一誠や朱乃から『人の気持ちが分からない』と言われるのも納得である.................ホント、俺の前世は後悔ばかりだな。

 

 

だからこそ、転生した世界では.................ちゃんとした『家族』を作りたいと思っている。

 

曹操と初めて出会った時にも言ったように、沢山の『家族』に見守られながら..................それこそ、どこかの常冬島のお医者さんみたいに『まったく、良い人生だった!』と笑いながら逝きたいものだ。

 

 

 

「俺もお前も................恵まれた人生ではないと思う。時代も状況も.................悪かった」

 

〔........................はい〕

 

「だが、それでも..............『最悪』ではないはずだ」

 

〔え?〕

 

「俺もお前も................『大切な人』が出来た」

 

〔っっっっっっっっ!!!!!〕

 

「失ったからこそ分かる..............『大切な人』の重み.............亡くなった人を想うことは.............大事なことだ。

だがそれは.............今いる『大切な人』を...........より大切にする糧とするためのものであって................過去に囚われて生きるためのものじゃあない」

 

〔っ.............................〕

 

「誰しもどこかで............自身の過去に折り合いや決着をつけて...............前を向かなくてはならない。

今すぐにとは言わない................だが、お前なら...............いつか出来るはずだ」

 

〔呂布さん.....................〕

 

 

過去にこだわったまま生きるというのは『後ろを向いたまま前へと進む』ようなものだ。それじゃあ躓いたり、色んなことを見落としてしまう。

 

だからどんな過去であれ、どこかでケリをつけて前を向かなきゃいけない時が来る。原作世界の朱乃もそれを頭では理解し、前を向こうとしていた。

 

今はただ..............降って沸いたようなイレギュラーに気持ちがぶり返してしまっただけなんだろう。

ここで朱乃の頼みを聞いてしまえば、せっかく前を向き始めたのにまた後ろを向いてしまう。

 

だからここは、非情だと言われてもしっかり断らないとね。

 

俺の話を聞いて原作朱乃は俯いてしまうが..............しばらくすると目を潤ませながら尋ねてくる。

 

 

〔どうして呂布さんは.................私なら出来ると思ったのですか?〕

 

「..............お前が...........『姫島朱乃』だからだ」

 

〔!!!!!!!!!〕

 

「世界が変わろうと................お前が『姫島朱乃』であることに.............変わりはない。

だから大丈夫だ............俺が愛した『姫島朱乃』は................そういう女性だ」

 

〔っ、呂布さん...................!〕

「奉先さまぁ...........//////////////」

 

 

目の前にいるのが原作の朱乃なら、きっと大丈夫でしょう。物語後半ともなれば父親とも完全に和解していたし、その点については心配してないよ。

 

『朱乃なら大丈夫』と言ってあげると、原作朱乃は軽く涙を拭いながら微笑んでみせた。

 

〔ふふ♪ 何だかプロポーズされちゃったみたいですわ♪〕

 

「それは..............そこの一誠に頼むといい」

 

「いいいいいいいいいいい!? お、俺っすか!? でも、今の呂布さん以上にインパクトのあるプロポーズって難易度が高すぎるんですけど.................」

 

〔あらあら、うふふ♪ 期待してますわね、イッセーくん♪〕

 

「が、頑張ります..................」

 

感情が爆発していた原作朱乃も普段の調子を取り戻し、口癖である『あらあら、うふふ♪』と言って一誠の反応を楽しんでいた。

 

周りも朱乃の様子が元に戻って安堵していると、原作朱乃が俺に意地悪そうな笑みを浮かべてくる。

 

〔呂布さん、最後にお尋ねしていいですか? どうして.............ここまで親身になってくださったんですの?

私とそちらにいる朱乃は別人ですわよね。それなのにどうして.................?〕

 

原作朱乃は俺がここまで親切にしたことを不思議に思っているようだ。そりゃあ確かにキミとこっちの朱乃は別人だ。でもね~~~~~~。

 

 

「お前が..............『姫島朱乃』だからだ」

 

〔私が、『姫島朱乃』だから.................〕

 

「コクン、世界が変わり...........これまでがどうであれ...........これから先............どんな生き方をしたとしても.............お前が『姫島朱乃』である.............ただそれだけで...............俺にとっては十分なんだ」

 

「〔っ~~~~~~~~~/////////////////〕」

 

 

原作ファンとしては、原作世界のキャラもこっちの世界のキャラも等しく大事な存在だ。

だからどれだけ世界が異なろうと、どれだけの二次創作が出来たとしても...............俺が『ハイスクールD×D』のファンであるということに変わりはない。

 

俺は朱乃を含めて『ハイスクールD×D』という作品が好きなんだからな!(一部のゲスを除く)

 

 

〔うふふふふ♪ 殺し文句、言われちゃいましたわ。イッセーくん、私にプロポーズする時はこれ以上をお願いね♪〕

「わ、私だって! イッセー、私にプロポーズする時はもっと素敵で情熱的に頼むわよ!!」

「ぶ、部長まで!? そんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ほ、ほーせんしゃまぁ...............//////////////////」

「うわぁ、朱乃さん。目がハートでとろけまくってますわね................」

「ええ、ちょっと子供には見せられない顔になってます.......................」

 

 

何だか知らないが、一誠のハードルが上がってしまった模様.................頑張れ一誠、『ハーレム王』になるんだろ? キミなら出来る!

 

それよりも問題は朱乃だ。目はハートで息遣いが粗いのは良いとして............涎まで垂らしているのはちょっといただけない。少なくとも涎は拭いた方がいいよ?

 

そんな『見せられないよ♪』状態になっているウチの朱乃に、原作朱乃が近づいていく。今の朱乃に近づけるとは何たる度胸だ。

 

 

〔そちらの私..............先ほどはごめんなさい。アナタの大切な人を侮辱してしまいました。どうぞ気が済むまで叩いてください〕

 

「っ............いいえ、奉先様があのように仰られたのであれば私から言うことはありません。ましてや、叩くことなど出来ませんわ。

だって、アナタは私と同じ............奉先様が大事に想ってくださっている『姫島朱乃』なのですから」

 

〔っ、そうでしたわね.................本当にごめんなさい。そして、ありがとうございます。どうか呂布さんとお幸せに♪〕

 

「ええ、アナタも頑張ってね。遠い世界から、アナタのことを応援しているわ♪」

 

 

おお~~~~、流石は『朱乃』だ。同じ『朱乃』を見事正気に戻してしまった。二人は話すべきことを話し終えて、互いに微笑み合っている。

 

そんな二人を満足そうに見ながら、リアスとアザゼルが近づいてきた。

 

「呂布さん、朱乃のことをありがとう。彼女の主として御礼申し上げます」

 

「俺からも礼を言わせてもらうぜ。これでこっちの朱乃も、ようやく前を向けそうだ」

 

「気にするな...............大したことはしていない」

 

「だとしても、だ..............お前さんがそっちの世界で『英雄』と謳われている理由が分かったよ」

 

『英雄』、ねぇ。俺自身はそんな中二病感満載な肩書き名乗ったことは無いし、欲しくもないんだけどねぇ。

 

「『英雄』とは............過去の功績に対して.........人々から送られる称号だ。

自分で名乗るものではないし................なろうと思ってなれるものでもない。

だから俺自身...........自分を『英雄』だと思ったことはないし............名乗るつもりもない」

 

「っ...........クックックックッ、ダーッハッハッハッハッハッハッ!!! なるほど、コイツは確かに『本物』だ! あのテロリスト共に聞かせてやりてえぜ♪」

 

俺が『英雄なんざ勘弁!』みたいなことを言うとアザゼルはご機嫌そうに大笑い。何がそんなに面白いのかは分からなかったため、そのままにして俺たちは帰ることにした。

 

『禁手』となった俺の姿を見て、周りの皆は感心したり興奮したり興味深そうに見たりと反応は様々だった。

 

しかし、朱乃とロセの見る目がヤバくてちょっと恐かった。朱乃はいつも通りと言えなくもないけど、ロセは何かこう................お伽噺に出てくる白馬の王子様を見たように、目に星空が生まれていた。

 

 

無事に元の世界へと戻った俺たちだが、俺は皆に今回の件は誰にも言わないように懇願。特に『禁手』については他言無用であることを念押しした。

 

皆も俺の『禁手』のヤバさは何となく理解してくれたみたいで、誰にも話さないことを了承してくれた。

 

 

 

 

ただその代償として、朱乃・ロセ・タマモ・アーシア&オーフィスは後日デート。イリナとゼノヴィアとヴァーリには修行に付き合うことを約束させられたんだけどね.....................。

 

 

 

 






本日の他作品からの技
【幽遊白書】~『指弾』
【NARUTO】~『夕象』『昼虎』

『夕象』による拘束からの必殺技コンボは一度やってみたかったので、出してみました。

大人になってくると、【ONE PIECE】の『ヒルルク』さんのセリフの重さと深さが分かりますね。

特に死ぬ間際に『まったく、良い人生だった!』と笑いながら言うことの難しさを思い知ります。

それでは皆さん、次回で♪
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