【幕間II】の最終話となります。一応、時系列的に次章へと繋がるようにはなっています。
余談ですが、FGOでオルガマリーの宝具レベルをMAXにしたんですが....................10周年記念で貰った石とか今まで節約してた分を全ブッパしてしまいました。
水着イベントどうしよう................................。
「....................................ふぅ」
あれから呂布殿に教わった基礎トレーニングを行い、休憩時間となった俺は一息つくことにした。
「お疲れ様です、サイラオーグさん」
「サイラオーグさん、お疲れです。冷たい飲み物持ってきました」
俺が休んでいると兵藤一誠と匙元士郎がタオルと飲み物を持って声を掛けてきた。奥に目を向けるとグレモリーとシトリーも同様に休憩をしているようだ。
「ああ、すまない。ありがたくいただこう」
「どうぞ。それにしても大変ですよね、呂布さんの技を会得するだなんて」
「だよなぁ。むしろキツさで言ったら、俺たちシトリーよりも上だと思うぜ」
「ふっ、そうだな。だが........................今の俺は、かつてないほどの充実感を得ている」
「? 充実感、ですか?」
「ああ。まだ僅かな間でしかないがな、間違いなく以前よりも強くなった自分を実感できている。未だやるべきことは多いが、それでもこの手に確かな手応えを感じるんだ」
ここに来てまだ大して日は経っていないというのに、これほど強くなれるとは思わなかった。今まで俺が行ってきた修行とは明らかに質が違う。
鍛えれば鍛えるほどに強くなる自分、努力が実を結ぶ毎日、目に見える高みへと至る道のり............................これほど満ち足りた時間があっただろうか!
「呂布殿の修行をこなしていけば、俺は間違いなく今よりも高みへと至れる! もっともっと強くなれる!! これに心踊らなければ、バアル家次期当主を名乗る資格は無い!!!」
「............................そうですね。気持ちは分かります、俺たちシトリーも同じですから」
「ああ。俺も呂布さんの修行を受けてて、凄えキツかったし苦しかったけど............................それでもやっぱり、自分にとっては必要なことだったって思ってる。おかげで今までの自分を超えることが出来たからな」
俺が今にも爆発しそうになるほど心身に気力を充実させていると、二人も納得したような表情を浮かべる。二人も呂布殿の修行を受けたからな、どこか通じるものがあるんだろう。
「三人とも、そろそろ呂布様とクロウ・クルワッハの模擬戦が始まるわよ」
俺たちが互いに笑い合っているとリアスが呼びにきた。
そうだ、呂布殿から修行を受けるだけじゃない。修行をしながら、こうして世界最高レベルの二人の戦いまで見られるのだから!!!
ふふ、俺はつくづく恵まれているな。あまりにも充実し過ぎていて恐いくらいだ。
俺たちが静かに見守る中、呂布殿とクロウ・クルワッハが対峙していた。もはやこの世界から『音』という『音』が消え去ったかのように、周囲を静寂が包む。
そうして二人が睨み合い............................クロウ・クルワッハが先に仕掛けた!!!
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッッッッッッッッッッッッ!!!!!!
突如、先ほどまで静まり返っていたとは思えないぐらいの拳打と蹴りが繰り出される! その密度たるや『嵐』ではなく『壁』とでも呼ぶべきものだ!!!
ヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッヒュッ....................................
だが、呂布殿はそんな『攻撃の壁』を眉一つ動かすことなく躱していく!! まるで、かつて俺と戦った時のように相手の拳や蹴りを紙一重で躱すが、あの時とは攻撃の密度が比べ物にもならない!!!
それなのに同様のことをやってのけるとは........................!!!!
クロウ・クルワッハはどれだけ躱されても攻撃の手を休めることはない!!!
ソーナたちは『呂布殿を捉えるには断続的に攻め続けて、僅かな隙を作り出すしかない』と言っていた。
だからどれだけ躱されてもとにかく攻め続けるしかない。クロウ・クルワッハもそれを理解しているからこそ、攻撃を緩めることが出来ないのだ。
しかし、クロウ・クルワッハが呂布殿を捉えるよりも先に............................呂布殿が反撃に出た!!!
ブンッ、ギュルンッ、ブォンッ!!!
「ッッッッッッッッッッッッ!!!!」
クロウ・クルワッハの攻撃を身体を回転させながら躱し、その勢いを利用して回し蹴りで反撃する呂布殿!
だがクロウ・クルワッハもギリギリのタイミングで、かかと蹴りを躱すことに成功した!!
両者の息もつかせぬ攻防に声を出すことが出来ない俺たちだが、ここから信じられない光景を目にすることになる!!!
ダァァンッッッッ!!!! ドギャッッッ!!!!
「「「「「!!!!!!!!!」」」」」
............................俺たちは目の前で何が起こったか理解できないでいた。ただ起こったことをありのまま話せば............................クロウ・クルワッハが躱した呂布殿の蹴りが、突然軌道を変えてクロウ・クルワッハの頭部に直撃したのだ。
これには俺たちだけではなくクロウ・クルワッハも予想外だっただろう。事実、クロウ・クルワッハは一撃で気絶させられたのだからな。
何が起こったのか分からない俺たちはその場で立ち尽くすしかなかった............................ようやく動けるようになったのは、吹っ飛ばされたクロウ・クルワッハを呂布殿が治療している最中だ。
「し、師匠ーーーーーーーー!!!! な、何なんですか、アレ!!! いきなり蹴りがダァンってなって、クロウさんがドカッて吹っ飛んでって............................」
「................................何を言っているんだ?」
先ほどの蹴りについて匙元士郎が尋ねようとするも、興奮し過ぎて言っていることが要領を得ない。そのせいで呂布殿も何を聞かれているのか分かっていなかった。
そして興奮する匙元士郎に代わり、秘書であるレイヴェル・フェニックスが代表して呂布殿に尋ねる。
「呂布様。先ほど回し蹴りの軌道が急に変化しましたが、アレは何だったんですの?」
「そう! ソレっす!! 何だったんですか、師匠!!!」
レイヴェル・フェニックスの質問に匙元士郎が後追いをする。俺たちも非常に気になっているので敢えて何も言わなかった。
俺たちの視線を浴びるも、クロウ・クルワッハの治療を続けながら呂布殿が答えてくれる。
「アレは............................『月歩』の応用だ」
「え、『月歩』の?」
「ん、かかと蹴りを躱されたタイミングで........................『月歩』を使い........................空中で蹴りの軌道を変えたんだ」
「「「「....................................................」」」」
呂布殿が答えると俺たちは再び静まり返ってしまう。しかし数拍の後で、シトリー眷属が何かに気づいたかのように叫んだ。
「「「「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」」」
シトリー眷属たちからは驚き半分、納得半分といった感じで声が上がる。そしてソーナはどこか感心というか、新しいことを発見したように興奮していた。
「っ、『月歩』には、そのような使い方もあったのですね!」
「発想次第で........................色々な使い方が出来る............................『基本』とはそういうものだ」
「っ、仰る通りです! 私たちもまだまだということですね。本当に、目から鱗が出る思いです................フフフ♪」
ソーナは呂布殿の言葉に感銘を受け、シトリー眷属たちも目を輝かせている。かくいう俺も今の言葉には感動していた。
シトリーにしても俺にしても、呂布殿は『基本』しか教えてはいない。何故なら『技』も『応用』も『基本』を積み重ね、突き詰めた先にあるものだからだ。
だからひたすらに『基本』を繰り返させ、実戦訓練の中で昇華させるよう鍛えている。
俺にしても『体術の基本』『破壊の基本』『小宇宙コントロールの基本』しか教えていない。だが、それらの『基本』を極めた先にこそ『ライトニングボルト』のような至高の技があるのだ。
『才能』などでは決して辿り着くことが出来ない領域、絶え間ない『努力』でしか至ることが出来ない高み................................やはり俺の目に狂いは無かった! 呂布殿こそ、俺の生涯の目標!! 俺が理想とする『真の英雄』なのだ!!!
パチパチパチパチパチパチパチパチ............................。
「いやはや、実に素晴らしい戦いだった。まさにこの世界における最高峰の戦いと言っても過言ではないだろう」
「っ、曹操殿! どうしてこちらに!?」
俺が呂布殿の偉大さを再認識していると、トレーニングルームにある扉から曹操殿がやってきた。
予想外の人物の来訪にこの場にいる全員が驚くが、当の本人は涼しい顔をしている。
「なに、たまたま日本の神々に用事があってね。せっかくだから、こちらの様子を見るついでに呂布たちを迎えに来たというわけさ」
迎え? そういえば、呂布殿たちは一旦『蒼天の紅旗』の本部に戻るように言われていたそうだな。呂布殿は年が明けてからと言っていたが、まさか曹操殿の方から迎えに来るとはな。
「曹操........................予定では....................年明けに帰るはずだったぞ」
「ああ。だが、こちらの状況が変わってね。悪いがすぐに戻ってきてくれないか?」
「................................分かった」
流石に組織のリーダーに緊急招集を受けたとあれば、呂布殿も帰らざるを得ない。幸いにも呂布殿が不在の間の修行方法は全て教わっている。
ならば俺のやるべきことは一つ!! 呂布殿が戻ってくるまでに、『セブンセンシズ』と『ライトニング・ボルト』をある程度まで形に出来るよう修行に励まねばな!!!
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あの後、俺・アーシア・イリナ・ゼノヴィア・黒歌・ヴァレリーは曹操と一緒に本部へ戻るつもりだったんだが............................曹操がせっかくなので一誠の両親に俺たちが世話になっている御礼と以前任務に巻き込んでしまったことのお詫びに行った。
一誠の両親も『気にしなでいい』と笑って許してくれたばかりか、『もう遅いので今日は泊っていって欲しい』と誘われた。この二人、マジで良い人過ぎる。
曹操もそれは悪いと最初は断っていたが、それでも誘われたため三度目にして承諾。所謂、『三辞の礼』というヤツだな。そんなわけで今日は兵藤家に泊まることとなった。
その日の夕食は俺たちが暫くの間戻ってこれないということで奮発してくれたらしく、凄く豪華な食卓に俺は大興奮!
ただ人数が多いということで、未成年組&一誠母と成人組で卓を分けることにした。
未成年組の方は料理やジュースが所狭しと並んでおり、俺・曹操・アザゼル・一誠父の方は料理だけではなくツマミと酒が並んでいる。
未成年組は賑やかだが、俺たち大人組は静かに料理と酒を楽しむ。ちなみに酒についてはアザゼルと一誠父の秘蔵酒だけではなく、俺の持っている酒も置かれている............................っというか、アザゼルに強請られた。
まったく........................俺が各神話群の神様たちからお酒を貰っているだなんて、いったい誰から聞いたんだ?
「うぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!! 流石は神の手による醸造、スゲえなこりゃあ!!!」
「ホントですよ! こんな飲みやすくて美味しい酒は初めてだ♪」
「やれやれ、どうしてアザゼルにまで呂布の酒を振る舞わなければならないのか」
「細けえこと言うなよ。こんな美味い酒を閉まったままにしておくだなんて、文字通りの『死蔵』だぜ?」
アザゼルが同席しているということで、あからさまに不機嫌な顔をする曹操。そりゃあ、『蒼天の紅旗』と聖書陣営は水と油だからねぇ。
そんな連中のトップ二人がこうして顔を合わせて卓を囲んで飯食ったり酒飲んだりしているんだから........................まさに『呉越同舟』、人生どうなるか分からないもんだ。
そうしてブチブチ文句を言いながらも食事と酒を楽しむ曹操だったが、急にアザゼルが真面目な顔をして尋ねてきた。
「なぁ、曹操。この際聞きてぇんだがよぉ........................お前さん、『蒼天の紅旗』をどうするつもりなんだ?」
「はて? 『どうする』とは、どういう意味ですかな?」
「傭兵組織だなんて、そういつまでもやっていけるもんじゃねえだろ。もし今後、俺たち聖書陣営と各神話群がまとまることが出来れば『蒼天の紅旗』だってお役御免になるはずだ。そうなったらどうするのかって話だ」
確かに『蒼天の紅旗』は異形・超常における各勢力間の問題を解決するための組織だ。そしてその問題の大部分は『聖書陣営』が端を発しているとも言える。
その聖書陣営と各神話群が和平なり和睦なりでまとまった場合、『武力』ではなく『交渉』や『対話』で片付く方向へ向かうだろう。
そうなれば『蒼天の紅旗』の『武力』は必要なくなる。もちろん不穏分子などは残っているため、俺たちが生きている間は難しいだろう。
けど、アザゼルはもっと先の将来について質問しているのだ。
俺としては、俺が死んだ後の組織について特に思うことは無い。ただ曹操はリーダーだから、そのあたりのことも考えないといけない。
アザゼルに尋ねられると曹操は酒を一口含みつつ、不敵に笑った。
「ふっ、ご心配なく。それなりに考えてはいますので問題ありませんよ。もちろん、各神話群や聖書陣営に『不利益』を生むような真似をする予定はありませんのでご安心ください」
「............................そうかよ。じゃあ、俺たちと敵対するつもりは無えって判断していいんだよな?」
「ええ。ただ、アナタたち聖書陣営は嫌われていますからね。仕事上、『敵対』とまでは言わなくても『相対』することはあると思いますよ」
「っ、それについては........................まぁ、お手柔らかに頼むわ」
どうやら曹操は『蒼天の紅旗』の将来について何か考えている模様。流石はリーダー、そこに痺れる憧れるぅぅぅぅぅぅ!
でも、それはそれとして........................このケタハゼの刺身は絶品だな♪ このケタハゼは一誠の親父さんが今日釣ってきてくれたものだ。
ケタハゼは別名『沖ハゼ』と言って、ハゼが成長した姿だ。
ケタハゼは春から秋までは海岸付近にいるが真冬のこの時期................特に年末から1月末ぐらいまでは沖へと移動し、10cm程度だったものが20cmほどまで大きくなる。
身はプリプリで甘みが強くシャッキリしている、その味わいは鯛やヒラメといった高級魚にも劣らないだろう。ただ難点は鮮度低下が早いため、天ぷらや甘露煮にするならともかく、刺身は釣ったその日の内じゃないと食べられない。
所謂、『釣り人の特権』ってヤツやね。そんな貴重な魚をたくさん釣って来てくれたからこそ、俺も神様たちに貰った酒を振る舞ったというわけだ。
「ったく、この時代においてイレギュラーが多すぎだろ。『蒼天の紅旗』による人間たちの台頭、『禍の団』の出現による混乱........................極めつけはこの『世界最強』様だ。いったいどうなってやがるんだ、この時代は?」
「それについては一つだけ同意ですね。我々人間の裏世界での台頭は我らの『努力』、『禍の団』についてはアナタ方のツケの結果です」
「ほう、ってことはお前さん自身も『呂布』はイレギュラーだと思っているわけだ」
ケタハゼ料理も良いけど、一誠父が用意してくれた酒がまた合うんだよね。一誠父は俺の出した酒に夢中だけど、俺からすればこの料理には合わない。
やっぱり日本料理には日本酒、フランス料理にはワインとその国の料理にはその国の酒が合うと思うのよ。
一誠父は俺の酒を、俺は一誠父の釣ってきたケタハゼを互いに楽しむ。
「........................まぁ、『規格外』だとは思っていますよ。ただ、あくまで呂布は『人間』です。
それに人類の歴史を見てみれば、『規格外』な存在によって時代や世界そのものが変化することはあります。それが『たまたま』この時代で現れた。それだけのことです」
「確かに『それ』は否定できねえ。問題は『それ』が及ぼす世界への影響だ。呂布自身が何かやるとは思っていないが、本人とは別で........................それこそ『世界の意思』なんてものがあれば呂布を排除しかねない。その時、お前たちはどうする?」
「『世界の意思』、ですか。中々興味深いことを言いますね。確かに誰にも『世界の意思』、つまりは『世界の流れ』までには逆らうことが出来ない........................呂布、キミはどう思う? もし『この世界』そのものがキミを拒絶したら、キミはどうする?」
....................................あ、ごめん。何の話してたの? ケタハゼの味に舌鼓を打ちながら、一誠父にお酌してたからほとんど聞いてなかったよ。
えっと、確か『世界』が俺を拒絶したらどうするのかって話だったっけ? そんなのなるようにしかならないでしょうよ、人間誰しも立場や環境まではコントロール出来るもんじゃあない。
それこそ俺の『禁手』なんか『世界』にとっては厄介なことこの上ないからね。
なるようにしかならないなら考えたってしょうがないし、美味しい物でも食べて過ごすことにするよ。確か三国志でも曹操がそんなことを言っていたな。
え~~~っと、確か....................................
「........................酒に向かえばまさに歌うべし....................人生幾ばくか........................」
「「ッッッッッッッッッッッッ!!!!!」」
「あ、それ聞いたことがありますね。確か昔、中国の誰かが言っていたような............................?」
「........................『短歌行』ですよ」
「そうそう、それそれ! いやはや、お二人ともお若いのによくご存じで♪」
確か初代曹操が人材登用の意気込みや望む人材を手に入れられない人生の儘ならなさを歌った詩だ。
三国志演義や映画とかだと『赤壁の戦い』で歌われてたんだけど............................別にこれって戦の詩じゃないよね?
「「クックックックックッ♪ ハーッハッハッハッハッハッハッ!!!!」」
そんなことを考えていると曹操とアザゼルが大声で笑いだした。二人ともいつの間にそんな仲良くなったの?
「『曹操』の問いに『短歌行』で答えるか、なかなか洒落が利いてるじゃねえか♪ ククククク♪」
「ふふふ♪ これは一本取られたよ。確かに、どうにもならないことをアレコレ考えても仕方ない。まさしく『短歌行』のとおり、酒を飲み花鳥風月を楽しむぐらいしかやることは無いな♪」
何でか知らないけど、俺の答えを聞いた曹操とアザゼルは上機嫌となり、そのまま料理や酒をつまみ始めた。
うんうん♪ せっかく美味い物を食べてるのに喧嘩なんかしてたらもったいない。喧嘩なんか後でも出来るんだから、今は食事を楽しもうよ♪
そうして食事を楽しみ兵藤家で一泊、翌朝『蒼天の紅旗』に向かおうとすると皆が見送りに来てくれた。
ちょっと戻るだけなのに大袈裟だね~~~。まぁ、気持ちは嬉しいけどさ♪
「サイラオーグ、ソーナ........................修行は....................一日一系統ずつ................行うように」
「「はい!!!」」
シトリーには『チャクラコントロール』『六式体術』『覇気』を。サイラオーグには『基礎体術』『セブンセンシズ』『振動による打撃』の訓練を順番に行うよう指示を出した。
修行のやり方については一通り教えているから、俺がいなくても上手くやるだろう。
そして暫く会えなくなるということで、朱乃にも挨拶をしておく。
「それじゃあ........................行ってくる」
「はい............行ってらっしゃいませ........................っ、奉先様っ!!!」
ギュッ!
朱乃は返事をするや否や俺に抱きついてきた! 俺のお腹に朱乃の大きくて柔らかい物が押し潰されている!!
ある程度慣れたとはいえ、この破壊力は相変わらずだ。その弾力性たるや、どんな高級ベッドも敵わないだろう!!!
「朱乃?」
「っ、すみません、でも奉先様に会えなくなると思ったら寂しくなって........................なので、少しだけこのままでいさせてください//////////////////」
いつぞやはアーシアが修学旅行に行く前に抱きついてきたことがあったけど、やっぱり年頃の女子というのは寂しがり屋なのかね?
心配しなくても、すぐ帰ってくるよ。
「........................身体に................気を付けろ」
「っ、はい....................奉先様もお気をつけて」
周りの皆の生暖かい視線に晒されながら、俺は朱乃が落ち着くまで背中をポンポンし続けた。ちなみに曹操含めてウチのメンバーは、珍しく空気を呼んでくれている。
しばらくすると朱乃も落ち着いたので、俺たちは『蒼天の紅旗』へと帰還することにした。
だが、この時の俺は知らなかった........................当分の間、朱乃の下に帰ることが出来ないということを........................。
『呂布と曹操が酒を飲みながら語らう』というシーンを入れたかったのですが、なかなか機会がありませんでした。ようやく書けて一安心♪
あと個人的には曹操と言ったら、『人材登用』だと思っています。なので、『短歌行』はどうしても出したかったんですよね。
【幕間II】も終わり、いよいよ次章から最終章に向けて話が進みます。
なお以前お伝えしていた通り、仕事の都合で投稿については毎週金曜日の18:00に変更いたします。ご了承ください。
それでは皆さん、次章【冥界動乱編】で♪
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