最近、原作を読み返して気づいたこと........................ロスヴァイセの愛称って、『ロス』じゃなくて『ロセ』だった件!!!!!
そんなわけで、今までの『ロス』の部分を全て『ロセ』に変更しました。もし直っていない箇所があれば教えていただけると幸いです。
リアス・グレモリーたちと協力して行うことになった共同作戦。既に外は夜の闇が支配し、街からもほとんど明かりが消えていた。
恐らく街の住人の大半は眠りについているだろう。俺たちはこの作戦に備えて昼間に十分な休息を取り、さらには各々が頭の中で何度も作戦のシミュレーションを行った。
今回の作戦はリアス・グレモリーが発案したものであり、まさにレーティングゲームで言うところの『電撃作戦 ブリッツ』。
作戦の概要としてはこうだ。まず、俺・美候・アーサー・兵藤一誠・木場祐斗・匙元士郎の男子チームがサイラオーグ・バアルの手引きで城内に転移。
もちろん、城内に転移した瞬間に警報が鳴り響き警備が集まってくるだろう............................しかし俺たちは構わず、城を破壊し尽くす勢いで暴れまくる。
そうして警備の目が俺たちに向いている隙にサイラオーグ・バアルが魔王たちの眷属を解放し、俺たちに加勢してもらう。
魔王たちの眷属たちが解放された連絡が入り次第、別働隊であるリアス・グレモリーたち女性チーム(ギャスパー・ヴラディ含む)が時間差で城内に転移。
既に警報システムは作動しているため、別働隊が転移してきても改めて警報が鳴ることはない................................地雷原を安全に歩くため、先に地雷を爆発させるのと同じ理屈だな。
そして俺たちが大立ち回りを演じている間に女性チーム(ギャスパー・ヴラディ含む)が魔王たちを救出し、反乱軍のアジトに転移させて救出完了........................これが今回の作戦の大まかな概要だ。
この作戦の肝は『魔王眷属たちの救出』を如何に迅速に行うかだ。流石に俺たちだけで、『王の駒』を使用したプレイヤーやその眷属たちを相手するのは難しいからな。
そのため、城に転移した後は最短ルートで一直線に眷属たちのいる地下へ向かわなくてはならない。だから眷属たちの救出は予め城内で待機しているサイラオーグ・バアルが行うこととなっている。
よって、休息を取った俺たちは作戦決行までの時間を綿密なシミュレーションに当てているわけなんだが....................................
「....................みんな、そろそろ時間よ」
「「「「はい!!!」」」」
リアス・グレモリーの呼びかけにグレモリー&シトリー両眷属が勢いよく返事をする。だが俺たちは、そんなことをするガラじゃないので静かに突入準備に入った。
念のため、全体の流れを確認しておくか。向こうに転移したら即戦闘、オチオチ相談なんかやっている暇は無いからな........................やれやれ、仕方ないとはいえ男性チームのリーダーなんか引き受けるんじゃなかった。
「最後にもう一度確認しておくぞ。まず、俺たちが城に突入した瞬間に警報が鳴る」
「だが俺たちは警報なんか一切気にせず、転移完了後にとにかく暴れまくって城内をメチャクチャにする」
「そうして暴れながら、城内外の警備を俺たちに集める」
「敵の注意が僕たちへ向いている間に、サイラオーグさんが魔王様の眷属たちを助け出す」
「無事に魔王の眷属たちを解放して我々に合流することが出来たら................................」
「いよいよ女チームの出番ってわけだよい♪」
兵藤一誠・匙元士郎・木場祐斗は、リアス・グレモリーより俺の指示には必ず従うように厳命されている。木場祐斗はともかく、この二人が素直に俺の指示に従うのはどうにも気持ち悪いな。
「そうだ、だが決してバラバラで行動するな。戦闘時も可能な限り固まって戦うことを心がけろ、敵の方が圧倒的に数も経験も上なんだからな」
魔王の眷属たちが解放されれば、こちらの勝利が確定する。それまではとにかく時間を稼ぐ、そのためにも個人プレーに走ることは断固禁止だ。
............................ふっ、この俺がチームプレーを重視するとはな。呂布と出会う前の俺からは到底想像できん。
だが呂布と出会い、この世界には『今の自分の力』ではどう足掻いても勝てない相手がいるということを知った。己の力を過信するヤツは、真っ先に死ぬということもな。
俺は強者との戦いは好きだが、『自分一人で何でも出来ると思っている間抜け野郎』の一員になるつもりは無い............................やれやれ、『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』とはよく言ったものだ。
俺が自分の変わりっぷりに微妙な気持ちになっていると............................バアルの紋様が浮かび上がる。どうやら来たみたいだな。
「皆様、お待たせいたしました」
転移してきたのはサイラオーグの『女王』であるクイーシャ・アバドンと....................誰だったか? 確か『神器』を持っている方の『僧侶』だったはずだ。
「我が主サイラオーグ様のご命令により、皆様を城内にご案内いたします。作戦開始となりましたら第一陣はこの私が、第二陣はこちらの『僧侶』であるミスティータ・サブノックが転移させます。よろしくお願いいたします」
「ありがとう、クイーシャ。それで、首尾はどうかしら? 向こうの状況は?」
「はい、城内も城外も昨日と変わったところはございません。予定通りに作戦を決行できるものと思われます」
どうやら最初の賭けには勝ったみたいだな。どれだけ入念な下準備をしても、決行当日に限って不測の事態に見舞われるというのは珍しい話じゃない。
『蒼天の紅旗』のメンバーなんかはそのせいでよく、『乱数の女神がぁぁぁぁぁぁ!!!』とキレたりしている............................各神話群に『乱数を司る女神』なんていただろうか?
「クイーシャ・アバドン。サイラオーグ・バアルはどうしている」
「サイラオーグ様は魔王様の眷属たちが幽閉されている場所から、一番近い地上の部屋に待機しております。皆様が城内の警備の者の注意を集め次第、すぐにでも動くことが出来ます」
「........................俺たちを転移させた後、キミはどうするつもりだ?」
「私は皆さまを転移させましたら、すぐにサイラオーグ様と合流いたします」
「そうか........................なら、サイラオーグ・バアルに『タイミングを見誤るな』と改めて伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
今回の作戦はどれだけ早く魔王の眷属たちを救出できるかが重要だ。しかしあまり早すぎてもダメだ、警備の目を集めきれないからな。
かと言って遅すぎるのもダメだ。時間を掛ければ掛けるほど、人質に対する警備が厳しくなってしまう。
騒ぎが起こってから早すぎず、遅すぎないタイミングを見極めて救出しなくてはならない。
だが、この点についてはサイラオーグ・バアルに一任するしかないな。
グレモリーではないが、今は自分がやるべきことに注力するべき。これから命懸けの戦闘が始まるんだ、悪いがサイラオーグ・バアルを気に掛けている余裕は無い。
「............................時間だ。では始めてくれ、クイーシャ・アバドン」
「はい」
決行時刻となったのを確認し、クイーシャ・アバドンと一緒に城へ転移する俺たち。俺・兵藤一誠・匙元士郎は既に『禁手』となっており、転移が始まると女性陣からエールが送られる。
「イッセー、祐斗、気を付けて!」
「「はい、部長!!!」」
「元ちゃん、気を付けてね」
「シトリー眷属の意地の見せどころよ、元」
「死なないでくださいね、先輩」
「頼んだよ、匙」
「頑張ってね」
「おう、行ってくるぜ! そっちも気をつけてな!!」
「お兄様、気を付けてください」
「ええ。ルフェイ、貴女も気を付けなさい」
「ヴァーリ、いざとなったら美候を囮に逃げるにゃん」
「........................そうだな、それも一つの手だな」
「おい、どういう意味だ黒歌!! ヴァーリもその気にするんじゃねえ!!!」
いつぞやの修学旅行でもそうだったが........................グレモリーもシトリーも呂布に鍛えられているためか、このような事態であっても取り乱したりはしていない。
多少驚くことはあっても、冷静さを失わないあたり彼らもこういった状況に慣れてきているのかもしれないな。
女性陣に見送られ戦闘態勢に入った俺たちは、クイーシャ・アバドンの案内によりバアル城へと転移していった。
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ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッッッッ!!!!!
ビィーーーーーーービィーーーーーーービィーーーーーーービィーーーーーーー!!!!
俺たちがバアルの城に転移した瞬間、けたたましい警報が鳴り響く! だが俺たちは予定通り、周囲にエネルギー弾を撃ちまくって部屋を! そして城を破壊しまくる!!
実はこの部屋ってサイラオーグさんの部屋なんだけど、本人からは『思いっきりやってくれて構わない』と言われている。
流石に知り合いの部屋を破壊しまくるのは気が引けるけど、他の部屋は警備が厳しくて転移魔方陣すら展開できないそうだ。
そのため、安全に転移するにはサイラオーグさんの部屋しか無かった。でも貴重品なんかは既に取り除いているそうなので、ここはサイラオーグさんの厚意に甘えさせてもらう!
ってことで、壊して壊して壊しまくるぜっ!!!
「っ、来たぜ! 団体さんのご到着だ!!」
仙術を使える美候が敵の気配を感知、美候の指が差す方へ目を向けると大量の悪魔たちが空を飛んで向かってきていた!
目を凝らして見れば、どいつもこいつもテレビや雑誌で見たことがあるようなヤツらばっかりだ。
あの時はトッププレイヤーってことで尊敬しながら見ていたけど........................今じゃ怒りしか沸かねえ!!!!
「いたぞ! 絶対に逃がすなっ!!!」
「おのれぇ! 大王の城を襲撃するなど、いったいどんな愚か者だ!!!!」
どんな愚か者って? そりゃあもちろん............................。
「こんな感じの、愚か者だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ドキャッ! バキッ! ドゴッ! ドガァッッッ!!!!
「なっ!? こ、黒龍王だとっ!? 何故、コイツがここにいる!?」
「黒龍王だけじゃない!!! 赤龍帝に白龍皇までいるぞ!!!! いったいどうなってるんだ!?」
不正を働いたプレイヤーたちを見て、怒りを爆発させた匙が『龍王昇格』を使う! 他の連中も怒れる匙だけじゃなく、俺やヴァーリを見て驚愕していた。
それにしてもノッてるなぁ、匙のヤツ!! 俺も負けてられねえ............................見せてやるぜ、完成した『龍女王』をな!!!
サイラオーグさんとの戦いの後も匙やクロウさんとの厳しい修行を続けた結果、俺は遂に完全版の『龍女王』の発現に成功した!!
実戦で使うのは初めてだけど、コイツら相手なら丁度いい!!!
思い出せ、部長と一緒に風呂に入った時の光景を! 思い出せ、部長と一緒にベッドで休んだ時の感触を!! 思い出せ、呂布さんによって禁欲を解かれたあの日の快感を!!!
「極まれ、俺の性欲! 妄想オーバーリミット!! 『龍昇格 龍女王』!!!」
『Promotion Dragonic Queen!!!』
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッ!!!!!
ガシャンッガシャンッガシャンッガキィィィィッッッッッ!!!!!
俺の身体から放たれていた『龍闘気』が真紅に輝くと同時に鎧の形状が変化する! 鎧の色も『赤』から『真紅』に変わり、腕や大腿などの稼働部分は黒みを帯びた紅となる。
胸部にはV字型、両腕と両足には金色の装甲が取り付けられて、身体の至るところに金色の線が走る!!
両手首には籠手が変形したブレスレットが装着されており、翼は刺々しさを増しながらも重厚なマントを思わせる優雅さを醸し出していた!!!
『昇格』が完了し、身体からは『真紅の龍闘気』が迸り熱波のように広がっている!! 爆発しそうなパワーを感じるがサイラオーグさんと戦ったの時のような不安定さは無い!!!
うっしっっっっ!!! 実戦では初めて使うけど、出力は安定している。これなら突然『禁手』が解除されることも無いだろう。
俺は右手首のブレスレットから『真紅の龍闘気』を刃(ブレード)状に放出し、敵を切り裂いていく! オーラの刃に切られた敵はどんどん消滅していった!!
ブゥゥゥゥゥゥゥン!! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッッッ!!!!
「なっ!? ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!」
「な、何だ、あの剣は............................!?」
『クリムゾンセイバー』。籠手が変化した右手のブレスレットから放たれた『真紅の龍闘気』の刃で敵を切り裂く武器だ。オーラの放出量を調整すれば、最大5メートルぐらいまで伸ばすことが可能。
さらにこの刃には『アスカロン』のオーラも含まれているため、『聖属性』と『龍殺し』の力も備わっている。それらを『真紅の龍闘気』で強化してんだ、悪魔ならかすっただけで致命傷になりうる。
そんな刃に思いっきり斬られたら、そりゃあ消滅待った無しだろう。
ギュルギュルギュルギュルギュルッッッッッッ!!!!
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ............................!!!!
ドゴォンッッッッッッ!!!
バキャッッッッッッ!!
ドシャッッッッッッッ!!!
ガキィッッッッッッッッッ!!!!
匙の神器で敵の動きを鈍らせ、ヴァーリが『半減』で弱らせる。そこを俺・木場・アーサーで始末していく! 特に俺のクリムゾンセイバー、木場の聖魔剣、アーサーのコールブランドは『悪魔』にとっては天敵だ。
美候は攻撃ではなく、仙術で『幻』を見せることで俺たちをサポートしてくれている。ヴァーリに言われた通り、決してバラバラになって戦ったりはせず、常にある程度の距離を保って固まっていた。
そのため、上位プレイヤーであっても中々切り崩せないほどの頑強な布陣となり敵も攻めあぐねている。即席チームとはいえ、結構戦えてるじゃねえか!
「迂闊に近づくな! 距離を取り、魔術で攻撃しろ!!」
敵のリーダー格の一人が指示を出すと、敵は俺たちを遠巻きに包囲して魔術を放ってくる! 全方位から放たれた砲撃により逃げ場が無い!! こういう時は!!!
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオォォォォォォォォォォォォォォォォォォン....................................!!!!!!
敵の一斉砲撃が俺たちを襲う............................しかし!!!
「っ、なっ!? 何だ、あのバリアは............................!!!」
トッププレイヤーたちからの砲撃に晒され、周囲に大量の煙をまき散らす中................................俺たちは無事だった! 俺たちを囲んでいるバリアが敵の砲撃を全て防ぎ切ったのだ!!
「っ、怯むな! 砲撃を続けろっ!!」
俺たちが無傷だったことに逆上した敵は、休まず砲撃を続ける。しかし、俺たち全員を多角形型の球体が覆ったバリアが敵の攻撃を寄せ付けない!
「へぇ、やるじゃねえかよい、赤龍帝♪」
「ありがとう、一誠くん!」
「ホンット、大した頑強さだよな~~~、『コレ』」
皆がバリアを張った俺にお礼を言ってくる。匙なんかは褒めているのか呆れているのか、ちょっと分からないけどな。
このバリアは俺が『僧侶』で底上げされたオーラを使って作ったものだ。
『僧侶』は元々後衛職、だから『僧侶』の駒の能力を引き出すために呂布さん式オーラのコントロールの修行。
そして歴代の先輩たちのアドバイスの下に編み出したのが、このバリアだ。
『クリムゾンシールド』。左手首にあるブレスレットから『真紅の龍闘気』を盾状に展開し、敵の攻撃から身を守る技。
今は俺たち全員を囲うように展開しているが、出力次第で色々な形に変化させることが出来る。
その強度たるや、あのクロウさんでもそう簡単には壊せないほどの頑強さを誇る。強敵や格上との戦いでは、『どう攻撃するか』よりも『どう自分の身を守るか』が重要だって歴代の先輩たちに教えられたからな!
「っ、く、くそっ、何て頑丈なんだ! こちらの攻撃が全く通用していないとは................................!!!!」
当たり前だっ!!! このバリアの強度は最凶の邪龍様のお墨付きだぜ? イカサマして強くなったお前ら程度の砲撃じゃあビクともしねえ!!!!
「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! 眷属たちよ、私に魔力をよこせっ!!!!」
グオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッ!!!!!
眷属たちの砲撃では突破できないと見たのか、リーダーの一人が自分の眷属たちから魔力を吸い上げる!
アイツは確かランキング5位の悪魔だったか? さすがに『王の駒』を使っているだけに、スゲぇ魔力だっ!!!
けど、アイツに魔力を吸い上げられているせいで眷属たちが膝を着き疲労困憊の状態になっていっている!! いくら俺たちを倒すためだからって、自分の眷属をまるで道具か何かのようにするなんて............................これが大王派のやり方ってわけかよ、クソったれが!!!
「くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
バアルの城すら呑みこみそうなほどの巨大な魔力球が俺たち目掛けて放たれた!!! ッ、マズイ! こんなデカい魔力球、俺たちは無事でも後ろにある街には被害が出ちまう!! どうすれば............................?
「兵藤一誠、借りるぞ!」
「ッ、ヴァーリ!?」
俺が打開策を考えていると、後ろからヴァーリがやって来てバリアに手を当てる!! すると、俺のバリアに光沢が出てきてガラスのように輝き出したっ!!!
≪Reflect≫!!!
キィィィィィィィィィィィンッッッッッッ!!!!
「なっ、なにぃぃぃぃぃぃぃ!? ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッッッッ........................................!!!!
敵の放った魔力球は俺のバリアに当たると、そのまま跳ね返り逆に敵を呑みこんで大爆発した!! これは....................っ、そうか、ヴァーリの『反射』の能力か!!!
「俺のバリアにお前の『反射』を合わせるだなんて、よく咄嗟に思いついたな」
「たまたまさ。思いついたのも、上手くいったのもな」
俺が褒めるとヴァーリは肩を竦めながら不敵に笑う。『たまたま』とは言うけど、初めての試みでいきなり成功させてしまうあたり、コイツもコイツで大概だよなぁ。
ヴァーリのインチキ染みたスペックに呆れながら感心していると............................サイラオーグさんから通信が入った!
『こちらサイラオーグだ。魔王様方の眷属たちを解放した、これから兵藤一誠のチームに合流する』
魔王様たちの眷属の解放に成功した! よっしゃあ、良いタイミングだぜ!! 今の反射で守りの一角を潰したけど、敵はまだまだいるからな。ここで魔王様の眷属も味方になってくれるのはありがたい!!!
正直に言うと、この『龍女王』は強力なだけに30分しか保たないからな。30分経つと『禁手』は強制解除、再び使えるようになるには最低でも1時間ほど間を空けないといけない。
もちろんこの作戦にそこまで時間を掛けるつもりはないが、それでもこのタイミングで魔王様たちの眷属やサイラオーグさんが協力してくれるのは大きい!!!
俺はバリアを維持したまま守りを固め、サイラオーグさんたちが合流するのを待つ!! そして魔王様については、部長たちにお任せだ!!!
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時間は少し巻き戻り、イッセーたちが城に突入した頃................................
「....................................ずいぶんと派手にやっているみたいだな」
作戦時刻となった瞬間、普段は物静かなバアル城には似つかわしくないほどの爆音が鳴り響く。また爆音と同時に警報が鳴って警備の者たちが慌しくしている。
しかしそれでも爆音は止まないどころか、爆音が響くたびに城が崩れるんじゃないかと思うほど激しく揺れていた。
確かに『思いっきりやれ』とは言ったが............................まさか、この城ごと吹き飛ばすつもりじゃないだろうな?
「っ、だ、大丈夫でしょうか、サイラオーグ様。この城が崩壊するんじゃあ............................?」
俺の懸念が伝わったのか、眷属たちも城が崩れるのではないかと心配している。無理もない、大王バアル家に正面切って襲撃をする者など冥界にはまずいないからな。
「............................たぶん大丈夫だろう。アイツらだって目的は分かっているだろうしな。それよりも、俺たちは俺たちの役目を果たすぞ」
とりあえず今は兵藤一誠たちを信じるしかない。最悪、城が跡形もなく消し飛んだとしても魔王様方を救出できれば問題ない。城など後からいくらでも立て直せるのだから。
周囲から人の気配が完全に無くなったことを確認した俺たちは、部屋を出て魔王眷属たちがいるであろう地下へ真っすぐに向かう。
兵藤一誠たちが派手に暴れてくれたおかげで、道中で警備の者と出くわすこと無く辿り着くことが出来た。
「っ、お、お前さんはバアルの!?」
囚われていた眷属たちは俺の姿を見て驚いている。滅多に会えない魔王眷属たち全員と会えるのは光栄だが、 生憎ゆっくり話している時間は無い。
俺は端的に今の状況を説明した。
「今からあなた方を解放します。牢から出たら、俺と一緒に外で戦っている赤龍帝たちに協力してください」
「で、ですが、マスターサーゼクスたちが........................」
「そちらにはリアスたちがこれから向かう手筈となっています。ご安心を」
「げぇっ!!! 姫さんまで来てんのかよ!? サーゼクスの旦那に『来るな』って言われてたってのによぉ........................」
この男は確かサーゼクス様の『戦車』だったな。リアスが冥界に来てはいけないとサーゼクス様からの命令されていたのにも関わらず、こうして来ていることを知って頭を抱えている。
気持ちは分かるがもう遅い。そもそもリアスの性格を考えれば、いくら命令されたところで身内が危険な目に遭っていることを知ったら、見過ごせるハズがないのだからな。
「しかし、我々や主たちが脱走すれば『禍の団』が反乱軍や領民たちを皆殺しにしてしまいます。それを防ぐために、主たちは無抵抗で囚われたのですよ」
「その点についてもご心配なく。反乱に参加しなかった領民たちは各領主たちによって守られているため、『禍の団』でも手が出せておりません。
また、反乱軍についてはソーナ・シトリーが安全な場所へ避難するように働きかけております。皆様や魔王様方が脱獄しても、領民が犠牲になることはありません」
「「「「「!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」
この一言が決定打となり、眷属たちは脱獄を決意。俺は予め複製しておいた鍵を使って牢屋や魔力を封じる枷から眷属たちを解放する。
魔王眷属の方々も自由になった上に思い切り暴れられるということで、今までの借りを返さんばかりに城や城内の警備たちを蹴散らしていった。
さて、俺も戦いに参加するとするか............................でないと、眷属の方々や兵藤一誠たちに美味しいところを全て持ってかれてしまう。
完全版『龍女王』は【デジモン】の『アルフォースブイドラモンX抗体』をイメージしています。
『フューチャーモード』も捨てがたいのですが、アレって公式のイメージ画像が無いんですよね........................新作のデジモンのゲームで出たりしないんでしょうか?
それでは皆さん、次回で♪
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