深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

19 / 212


分かりやすく章ごとに分けてみました

スミマセン、今回でアーシア編が終わると言いましたが終われませんでした。まだ少し続きます





第十三話

 

 

 

 

 

ゴポッ・・・ゴポッ・・ゴポッ・・・・

 

 

俺の目の前の赤茶色の液体が湯気を出しながら異臭を放っている・・・・この液体はディオドラだったナニカだ

 

ディオドラの手足を消し飛ばした後、俺は奴に方天画戟を突き刺し戟に宿る『聖』の力を少しずつ流し込んだ

 

最初は涙と鼻水を垂れ流しながら喚いていたが、やがて体から湯気が出てきて体のあちこちにボコボコと水膨れが現れた、その後は水膨れから血が噴出し、骨も肉も徐々に溶け出し液状化していった・・・・・そして今はこの有り様だ

 

 

「『汚物は消毒』ってな」

 

俺は懐から手拭いを出し、方天画戟を丁寧に拭く。下衆の体液で汚すのは、あまりにも勿体ないからね。

さて、それはそれとして・・・・・・・この娘たち、どうしよう?

 

俺は気絶しているディオドラの眷属である女性たちの処遇をどのようにするか頭を悩ませていた。彼女達には特に恨みは無いので『覇王色の覇気』で気絶させるだけに留めたんだけど・・・・・まあ、この後どうするかはこの娘たちが起きてから決めるか........

 

俺はいつものとおり『成り行き任せ』にすることを決め、近くの岩に座って彼女達が目覚めるのを待つのだった・・・・・

 

 

 

「う~ん........」

 

しばらくすると彼女達の1人が目を覚ました

 

「...............起きたか.........」

 

「っっ!あなたは・・・・!」

 

彼女は目を覚ますと俺から距離を取る・・・・気持ちは分かるけど、なんかショック........

 

「........お前達に........思うところは無い........その気なら........殺してる........」

 

「・・・・・・ディオドラ様は・・・?」

 

害意が無いと分かってくれたみたいだが、それでも警戒を解くつもりは無いみたいだ。俺は異臭を放つ液体を顎で指す

 

「................クイ........」

 

「・・・・そうですか・・・」

 

彼女はどこか諦めたような、それでいてホッとしたような表情で俯いた

 

「........主の........仇を........討たないのか............」

 

ゲスとはいえ彼女にとっては主に違いない・・・最悪、玉砕覚悟で向かってくるかとも思ったがそんな様子は見えない

 

「・・・確かに私はあの方の『女王』でした・・・ですが、眷属だからと言って好きであの方に仕えていたわけではありません・・・それに、貴方には勝てそうにはありませんから............」

 

ふむ、『好きで仕えていたわけではない』とな?・・・・ということは........

 

 

「............知っていたのか?............ヤツの性格を........」

 

「・・・ええ、いくらなんでも不自然ですからね。こんなにも聖職者、しかも似たような状況の女性たちが集まるのは・・・・もっとも、あの方は既に眷属にしているワケですからバレても問題ないと思っていたみたいですけど・・・・他のみんなも薄々勘づいているみたいですし............」

 

まあ、似たような状況の女性ばかり集められれば嫌でも気づくわな。『狼少年』みたいなものか・・・・

 

「............これから............どうするつもりだ............」

 

「・・・・どうしましょうね?冥界に帰っても上層部が別の悪魔に宛がうだけですし・・・・かと言って姿を眩ませば『はぐれ悪魔』として追っ手が差し向けられるでしょうし・・・・・」

 

う~ん、まさに八方塞がり・・・・この子達の今後のことまでは、さすがに考えていなかったからなぁ............

 

・・・・仕方ない、こうなったのは俺にも原因があるわけだし。曹操には俺が土下座して頼むとしよう

 

 

「............人間に戻って........俺たちと来ないか?............」

 

「・・・・え?・・・・今、何と・・・?」

 

あれ、聞こえなかった?ではもう一度「っ人間に戻れるのですか!?」・・・・聞こえてんじゃん........

 

「............俺たちと来れば............人間に戻せる........でも............俺たちといた方が............安全........」

 

これは本当だ。『蒼天の紅旗』では転生させられた悪魔を元に戻す研究がずっと行われていた。なかなか実を結ぶことは無かったけど、ヴァレリーの『幽世の聖杯』の力により研究が大きく躍進したのだ

 

そして遂に転生悪魔から『悪魔の駒』を取り出し元に戻す技術が確立したのだ。無論、抜き出された当人も無事に。

 

ちなみに黒歌も既に悪魔ではなくなっている・・・ちょっと無理矢理、実験台にはなってもらったけど................

 

さらにはその技術を応用することにより神器を所持者から無事に取り出すことにも成功した。

堕天使たちが作った技術では所持者が死んでしまうが、俺たちの技術ならその心配も無い。

 

これにより神器を捨てて平和に暮らしたい者や力に溺れている者から神器を摘出することで堕天使や悪魔に襲われるリスクを減らすことが出来た・・・もちろん摘出された者やその関係者たちには、俺たちのことを含め神器関連の記憶消去の処置を施している

 

 

「・・・・確かに。すでに教会には戻れませんし、人間に戻っても行く宛が無いうえ、また悪魔に狙われないとも限りません。しかし本当に人間に戻れるのですか?」

 

「............コクン....」

 

「ッッッッ!!」

 

彼女が涙を流しながら嗚咽する・・・無理も無いか、『悪魔の駒』を無事に取り出すことは原作でも出来ていなかったし、そもそも悪魔側はそんな研究はしていなかったからな。一誠たちはたまたま運が良かっただけで、無理矢理悪魔にされた者達については解決された描写は無かった............

 

 

「っ失礼しました。もし人間に戻れるのなら、貴方達と共に行きます、恐らく他のみんなも同じ気持ちでしょうし............」

 

 

良かった............アーシアも1人で『蒼天の紅旗』に入るのは心細いだろうからな、同期はいた方が良い。同じ元聖職者ということで仲良くなれるはずだ

 

ディオドラのことは話さざるを得ないが、彼女達に比べれば汚されていない分ダメージは少ないはず・・・ショックは受けるだろうが、その辺りのケアは彼女達に任せよう........

 

 

「う~ん・・・」「・・・あれ?私たちはいったい?」

 

どうやら他の者達も気が付いたようだ。彼女の目覚めが早かったのは『女王』だったからだろう

 

 

「・・・みんな、目が覚めたようですね」

 

そうして『女王』の彼女はこれまでの事情を全員に話した。ディオドラの奸計によって教会を追放されたこと、そのディオドラが死んだこと、自分たちが人間に戻れること、人間に戻った後は『蒼天の紅旗』の世話になること。

 

ディオドラに嵌められたことは、やっぱり皆気付いていたみたいだ。しかし、気付いたところでどうしようも無かったので黙っていたようだ。人間に戻れることが分かったら皆、非常に喜んでいた・・・やっぱり本心は人間に戻りたかったんだな........

 

人間に戻った後はアーシアと一緒に『蒼天の紅旗』に入ることも了承してくれた・・・どうやら俺に随分恩を感じているらしく、その恩を返すために『蒼天の紅旗』で働いてくれるみたいだ・・・・人間に戻れることに関しては俺、何にもやっていないんだけどね............

 

 

「................戻る........」

 

「「「「「「「はい、呂布様!」」」」」」」

 

 

俺たちは二人が眠っている岩屋に戻るのであった

 

 

 

 







転生悪魔が元に戻れたり、神器を無事に摘出出来るようになって聖書陣営は涙目ですが、別にアンチというわけではありません。ただ物語の進行上、解決させました


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。