深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

195 / 212


【FGO】と【恋姫夢想】のキャラを可能な限り出してみました。

ただ作品のバランスを崩さないレベルであり、かつ自分の趣味を生かし、それでもダメなら性能調整をしたので『誰を出すか』でヒッジョーーーに悩みました。

そのため皆さんの好きなキャラは出てこないかもしれませんので、ご了承願います。




第百八十九話

 

 

 

曹操がロキを倒したことにより『蒼天の紅旗』の士気は急上昇。リリンとの戦闘はは空中と地上という広範囲で繰り広げられていた。

 

 

 

ジャンッ!ジャンッ!ジャンッ!ジャンッ!ジャンッ!ジャンッ!ジャンッ!ジャァァァァンッッッッ!!! 

 

 

刃が十字形の槍を携えた女性が翼の生えた馬............ペガサスを巧みに操り、鋭い槍さばきで次々とリリンを撃破していく!

 

 

「我こそは『蒼天にその人あり』と言われる『馬超孟起』!!! 化け物共よ、我を恐れぬと言うならかかってこいっ!!!!」

 

 

馬超と名乗る女性の名乗りと挑発に呼応したのか、周囲を取り囲んでいたリリンたちが一斉に向かっていく。

しかし馬超は一切臆することなく、相棒であるペガサスを走らせ向かっていった。

 

 

シャシャシャシャシャシャシャシャァァァァンッッッッッッッ!!!!!!

 

 

高速で突撃するペガサスのスピードに合わせ、馬超はすれ違う瞬間に槍を振るう! 槍の輝きが糸状に走ると、リリンたちは首を斬り落とされて消えていった。

 

 

「やるね~~、馬超♪ さっすが、馬の扱いにかけては『蒼天随一』と言われているだけのことはあるよ」

 

「ん? なんだ、ペルセウスか。ありがとよ、でも『蒼天随一』は言い過ぎじゃねえのか? 私よか呂布の方が馬術は上だぜ、ありゃあまさに『人馬一体』ってヤツだからな」

 

金髪の美青年が翼の生えた靴を履いて愉快そうに馬超を褒めるも、当の馬超自身はあまり実感が沸いていない模様。けれどペルセウスは肩をすくめて首を振った。

 

 

「そりゃあ呂布には『北辰の駿馬』があるからなぁ。アレと比べるのは酷ってもんだろ」

 

「いや、そうでもないぜ? いつだったか、須弥山へ行った時に従妹と二人で近くの湖まで馬を走らせたことがあったんだけどよ~~~。

そしたら呂布が舟の代わりに野生の馬に乗って釣りをしてたんだよ」

 

「..................マジ? 実はケルピーだったんじゃねえの? つーーか馬って泳げんの?」

 

「うんにゃ、普通の馬だった。あと人間と同じで馬にも泳げるヤツと泳げないヤツがいる。ただ人を乗せたまま泳ぐとなったら、相当に馬と心を通わせないと無理だ」

 

「それって馬超は出来ないのか?」

 

「普段から乗り慣れているヤツなら出来るだろうけど、野生はムリ。ましてや野生の馬ってのは、警戒心がメチャクチャ強いからな。

乗るどころか後ろに立つだけで蹴り殺されるのも珍しくない」

 

「.................まぁ、呂布だからな。深く考えるのは止そうぜ」

 

 

呂布のデタラメさについては深く考えてはいけない、これは『蒼天の紅旗』の共通認識である。馬超もそれが分かっているからか、それ以上は敢えて何も言わなかった。

 

ちなみに馬が呂布を乗せたのは、『逆らったら命は無い!!!!』と一目見て理解し服従しただけである。

 

 

 

「姉さま~~~~~~~~~~!!!!!」

 

 

馬超とペルセウスが呂布のデタラメ具合に苦笑いをしていると、オレンジ色の服を着た女の子がペガサスに乗ってフラフラとやって来た。

更に隣には薄いピンク色の髪をした女の子?がヒポグリフに乗って、オレンジ服の女の子を介添えしている。

 

 

「馬岱、何だその情けない乗り方は!! ようやくギリシャの神様からペガサスを貰えたってのにだらしないぞ!!!」

 

「そ、そんなこと言ったって~~~。姉さまと違って、ペガサスを貰ったのはついこの間なんだもん。いきなり実戦で乗りこなすなんて無茶だよ~~~」

 

「アハハハ♪ この飛び方は確かに酷いよね、馬から降りて『月歩』で戦った方が良いんじゃない?」

 

「アストルフォまで~~~~~。パートナーなんだから少しは擁護してよ!」

 

 

『蒼天の紅旗』が任務に臨む場合は単独ではなくチームを組むのが基本である。そのため今回であれば、ツーマンセルからフォーマンセルのチームが組まれている。

 

故に馬超がペルセウスとコンビを組んでいるように、馬岱はこのヒポグリフに乗ったアストルフォとコンビを組んでいた。

 

「まったく、普段から鍛錬で手を抜いているからだ。言っておくが、私はお前の青臭いケツを拭くつもりはないからな!

馬から落ちて死んだなんてことになったら、私だけじゃなくあの世のご先祖様にも笑われると思え!!」

 

「あ、おい、待てよ馬超! じゃあな馬岱。アストルフォ、馬岱のこと頼んだぞ。おぉ~~~い、待てったら~~~~~~」

 

どうにか必死にペガサスにしがみついている馬岱を尻目に、馬超はペガサスを走らせリリンの大群へと駆けていく。

パートナーであるペルセウスは、馬超の後を慌てて追いかけていった。

 

 

「はぁ、姉さまったら...........ホンットーーに脳筋なんだから。あのノリに振り回されるこっちの身にもなってよ..................」

 

「ハハハハ♪ まぁまぁ、『習うより慣れよ』だよ。こういうのは実戦で覚えるのが一番さ♪ ボクがちゃ~んとフォローしてあげるから、一緒に頑張ろ?」

 

「うぅ~~~~、ホント~~?」

 

「ホントホント♪ ほら、敵がこっちに向かってくるよ。チャンスチャンス♪」

 

馬超のストイックさに付いていけない馬岱は肩を落とし、アストルフォは笑いながら指を差すと数体のリリンが二人に向かってきた!

 

しかしアストルフォは意気揚々とヒポグリフを走らせ、あっという間にリリンたちの上を取る!!

 

 

≪触れれば転倒 トラップオブアルガリア≫!!!!

 

キィィィィン、ズシュゥゥゥゥゥゥゥンッッッッッッッ!!!!!!

 

 

アストルフォがリリンたちに向かって真っすぐに降下していくと、リリンたちの翼を全て槍で貫いた! 翼を失ったリリンたちは落下しながらも翼を再生させようとする。

 

「今だよ!!!」

 

「うん! はあああああああああああああああああああっっっっっ!!!!」

 

 

ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ!  

 

 

けれど再生は思うようにいかず、翼が無くなったことでリリンたちは一時的に身動きが出来なくなった。そこをペガサスを走らせた馬岱によって首を刎ねられていく。

馬超のように己の手足の如く操ることは出来なくても、動けなくなった相手に真っすぐ向かっていくことは出来るようだ。

 

首を刎ねれたリリンたちは粒子となって消えていき、それを見た馬岱はホッと胸を撫で下ろす。

 

「ふう。ありがと、アストルフォ」

 

「どういたしまして♪ さあ、次は向こうの敵を倒しにいくよ!」

 

自分でも倒せるよう御膳立てをしてくれたパートナーに礼を述べる馬岱は、慣れないペガサスを走らせてアストルフォと共に敵を一体ずつ倒していった。

 

 

 

 

 

空の戦い同様、地上でも『蒼天の紅旗』とリリンとの戦いが行われていた。しかし空での激しい戦闘とは違い、地上の西側は実に物静かであった。

 

何故なら、一誠たちが『庭園』へと飛び立った後で地上の西側では深い霧が突如発生したのである。その霧の濃さから地上や地上付近にいるリリンたちは方向感覚も掴めないまま、ウロウロと彷徨っていた。

 

しかし

 

 

ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!

 

 

黒い影が一瞬だけ走ると瞬く間にリリンの首が斬り落とされていく! だが『仲間意識』など持っていないリリンたちは自分たちが何故倒されていくのかが分かっていない。そうしている間にもリリンは次々と倒されていく。

 

 

「っと................これでこの辺りはだいぶ片付いたかな? それにしても、こんなに弱いのに『悪魔』さんたちはどうして倒せないんだろう?」

 

 

黒い影の正体は、いつぞや『ジャック』と呼ばれていた女の子であった。彼女は既に100体近くのリリンを葬っている。

そんな彼女から見れば、リリンに苦戦する聖書陣営が理解できなかった。

 

もちろん幼い彼女は、リリンが聖書陣営の主だった攻撃手段に対して耐性を持っていることなど知るはずもない。

そのため子どもであるが故の飾り気ない感想を溢すのだが、これを聞いたら聖書陣営の連中は乾いた笑みを浮かべるしかないだろう。

 

 

「ジャックちゃ~~ん! ちょっと待ってよ~~~!」

「一人で先に行き過ぎだ、ジャック。今回はフォーマンセルで行動すると言っただろう?」

 

目の前の敵を切り裂いたジャックが愛用のナイフをしまうと、霧の奥から走っている人影が二つ。見ると聖剣をその手に携えたイリナとゼノヴィアだった。

 

「も~~~う、遅いよ二人とも。とっくに二人の分までやっつけちゃったよ?」

 

「はあ、はあ、はあ、そ、そんなこと言ったって、ジャックちゃんが速すぎるんだよぉ」

 

「ハア、ハア、まったくだ。それに、隠密部隊であるジャックに気配を消されて動かれたら、私たちの『見聞色の覇気』では、見つけられないっ...............!」

 

隠密部隊はその性質上、他のメンバーよりも気配遮断のスキルに長けている。そのため入団したばかりのイリナとゼノヴィアでは、幼いとは言え修羅場を潜り抜けてきたジャックを捉えられないのも無理はない。

 

 

「二人とも、まだまだだね♪ 他の皆はちゃ~んと私のことを見つけられるよ? 修行が足りないんじゃない?」

 

「うぐっ! それはそうだけど~~~。でも、こう無邪気に面と向かって言われると...............」

 

「ああ、何だか凹むものがあるな.....................こんな小さな子があの『ジャック・ザ・リッパー』の子孫だというのだから、世の中わからないものだ」

 

 

『ジャック・ザ・リッパー』。18世紀末ごろのロンドンを暗黒街へと変え、街の人々を恐怖のどん底に叩き落した史上最悪の犯罪者の一人。

その知名度は悪名とはいえ世界中に轟き、世紀を越えても知らぬ者はいないだろう。

 

もちろん目の前にいる少女はあくまで子孫であって、本人とは全く関係ないし『蒼天の紅旗』でも何不自由無く暮らしている。

だがそれでも、自分達より遥かに年下の女の子に劣るという事実にイリナとゼノヴィアはショックを受けてしまう。

 

そうして気落ちしているイリナとゼノヴィアに胸を張るジャック..............そんな立ち止まっている三人に、彼女たちの姿を捉えたリリンたちが襲い掛かる!!!

 

 

 

ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ! ドスッ!ドスッ! 

 

 

だがリリンたちの武器が三人に届くことはなく、突然飛んできた矢に眉間を貫かれ消滅していった!!

深い霧の中で正確に眉間を射抜き、さらには複数の矢がほぼ同時に飛んできたことからも、矢を射った人物は相当な腕前であることが窺い知れる。

 

 

「みんな、大丈夫だった?」

 

「あっ! お母さん♪」

「っ、黄忠さん! あ、ありがとうございます!!」

「.............すまない、油断した。しかし、相変わらず見事な弓の冴えだな」

 

霧の向うからゆっくりと歩いてきたのは、腰まで伸びた紫色の長髪が特徴の妙齢な女性であった。

女性から見ても羨ましがるであろうグラマラスなスタイルは、もし一誠がこの場にいれば鼻の下が地面まで伸びていたであろう。

 

 

「もう、一人で動き回っちゃダメじゃない。お母さんやお姉ちゃんと一緒に行くってお約束でしょ?」

 

「あうぅ~~~。ごめんなさい、お母さん」

 

「イリナお姉ちゃんとゼノヴィアお姉ちゃんには?」

 

「...............心配させて、ごめんなさい...........」

 

年頃の少女らしからぬ雰囲気を纏わせ、イリナとゼノヴィアに対してマウントを取っていたジャック。しかしそんな彼女と言えど、自身が『お母さん』と呼ぶ黄忠には頭が上がらず落ち込んでしまう。

 

母性の塊とも呼ぶべき包容力を見たイリナとゼノヴィアは、ジャックが素直に謝ってくれたので笑って許すことにした。

そして黄忠はジャックが十分に反省したと分かったのか、しゃがんで頭を撫でながら優しく微笑みかける。

 

「はい、よく出来ました♪ じゃあ、お母さんやお姉ちゃんから遠くまで離れてはダメよ? もしジャックちゃんがケガでもしたら、璃々が泣いてしまうわ」

 

「うん! 璃々ちゃんを心配させちゃダメだもんね!」

 

このやり取りだけ見れば、ほのぼのとした日常風景のソレなのだが..................生憎、ここは少しの油断が生死を分かつ戦場である。そして当然のごとく、リリンたちが襲い掛かってきた!!!

 

「っ、ゼノヴィアッ!」

「ああ!!」

 

イリナはオートクレール、ゼノヴィアはデュランダルを持ちリリンを迎え撃とうとする! しかし!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お母さんに近づくなっっっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪解体聖母 マリア・ザ・リッパー≫!!!!

 

 

ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッッッッ!!!!!!

 

ドシャァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッ!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「......................................」」

 

 

ジャックが黄忠を守るべく自身の得物であるナイフにチャクラと覇気を漲らせて斬りつける! リリンたちは斬られた箇所の内側から捲れ.....................最後はボロボロと崩れていった。

 

自分たちの出番だと思って身構えていた二人は一瞬で敵が全滅してしまい、肩透かしをくらってしまう。けれどジャックと黄忠はそんな二人を他所に、再び親子の日常風景を展開する。

 

 

「ありがとう、ジャックちゃん。お母さんを守ってくれたのね」

 

「うん、お母さんは私が守るから安心してね!」

 

「あらあら、頼もしいナイトさんだこと♪ それじゃあ、お願いしようかしら♪」

 

「うん♪」

 

子どもが母親に頼りにされると嬉しがるように、黄忠に頼りにされて喜ぶジャック。二人はまるで買い物帰りの親子のように手を繋いで霧の中を歩いていく。

 

 

「あっ、待ってよ二人とも~~~。フォーマンセル、四人一組だからぁ! ほら、ゼノヴィア。二人の後を追うわよ!!」

 

「あ、ああ! 待ってくれ二人とも、私たちにもちゃんと倒させてくれ!!」

 

 

呆気に取られていたイリナとゼノヴィアだが、このままでは自分たちの出番が全く無くなってしまうと危惧し、二人の後を追っていった。

 

 

 

 

 

 

 

また別の場所では、あまりの凄惨さに地獄絵図と化している戦場があった。もっとも、その地獄はリリンではなく...............一人の人間によってもたらされていた。

 

 

「あはははははははははははは♪ サイッコーーね!!! やっぱ戦場ってのはこうでなくっちゃ♪」

 

 

ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ! 

 

 

薄い銀色の長髪を靡かせた褐色肌の女性が、片刃の剣を片手に『月歩』を使い、次々とリリンの首を刎ねていく。

さらには『剃』と『月歩』の合わせ技である『剃刀』を使い、目にも止まらぬ速さで空中を縦横無尽に駆け回る!

 

「さあ、どんどん来なさい! 今の私ならオールオーケー、ぜ~~んぶまとめて相手してあげるっ!!! ハハハハハハハハハハハハハハハ♪」

 

美女が頬を赤く染め、情熱的に誘ってくる姿は男であれば垂涎ものだろう。だが剣を片手に嬉々として迫ってくる様は、暴漢ですら裸足で逃げ出すほどの迫力があった。

 

 

「おい、孫策! 頼むから、少し落ち着け!! いくらなんでも突出し過ぎだ、ドレイクの船からどんどん離れていってる!!!」

 

「ム~~リ♪ こ~~んな楽しい戦場なんて、二度と無いかもしれないのよ? なら思う存分、堪能しないとっ!!!」

 

リリンを倒すたびに顔の恍惚さが増していく孫策を、黒髪の中心に白髪が混じった青年が止めようとする。

背中には白いマント、手には威厳すら感じさせる剣があり、その姿から彼が高潔な騎士であることを感じさせる。

 

 

「だからって突っ込み過ぎだ! 少しでいいから俺の言うことを聞いてくれ、でないと周瑜にドヤされる!! 毎度毎度、任務のたびに小言を聞かされる俺の身にもなってくれ!!!」

 

「しょうがないわね~~~。じゃあ、シャルルの分も少し残してあげるわ。それでいいでしょ?」

 

「そういう問題じゃねえって! あとそう言いながら、敵が密集しているところに向かっていくなっ!!!」

 

根っからの戦闘民族であろう孫策はシャルルの制止を無視して、敵の大群へと突撃していく。その後ろ姿たるや、まともな者が見れば気でも触れたのかと思うだろう。

 

 

「あ~~~っ、もう! しょうがねえ、孫策には後で文句を言われるかもしれないけどっ!!!」

 

シャルルは目を瞑り剣を掲げて詠唱を始める! 突如、彼の背後には様々な形をした12本の剣が現れて翼のように広がった!!

 

 

 

 

≪一夜一時の幻と言えども、ここに我は楔を穿つ≫

 

≪伝説よ甦れ、我が剣に彼らの力を≫

 

 

剣が五色の輝きを放つと、シャルル自身も黄金色に輝く!!!

 

 

≪永続不変の輝き、千変無限の彩り。万夫不当の騎士達よ、我が王勇を指し示せ≫

 

≪この御佩刀こそ天下無双の聖剣。降臨するたび、世を輝かせるものなり≫

 

 

≪この輝きで焼き尽くす≫!!!!

 

 

 

 

≪王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(ジュワユーズ・オルドル)≫!!!!

 

 

 

ズガガガガガガガガガガガガガガアアアアアアアアアアアアアンッッッッッッッッッッ!!!!!!!!

 

 

 

剣と共に突進したシャルルは一瞬で遠くにいた孫策を追い抜き、リリンの大群へと到達!!! 剣に込めていたエネルギーを一気に炸裂させ、数百のリリンを一匹残らず消し去った!!!!

 

一気にリリンを掃討したシャルルは剣を鞘に納め、軽く息を吐くが................自分の獲物を横取りされた孫策が不満の声を上げる。

 

 

「ちょっと、シャルル! 何やってんのよ!! 私の分が無くなっちゃったじゃないっ!!!」

 

「い、いや、流石にあの数の中に突っ込む孫策を放っておくわけにはいかないだろ? 不可抗力ってことで許してくれよ....................」

 

「あんな連中に後れを取るほどヤワじゃないわよ!!!」

 

「そ、そうは言ってもだな~~~~~」

 

「む~~~~~~~!!!!!」

 

「......................すまん」

 

シャルルとしては孫策を助けたつもりだったのだが、孫策にとっては余計なお世話どころか自分の獲物を根こそぎかっさわれただけである。

 

ただ孫策がへそを曲げると面倒極まりないことを知っているシャルルは謝るしかなかった...............哀れ過ぎるシャルルである。

 

 

「あははは♪ シャルルってば、相変わらず孫策に振り回されて大変だね~~~~♪」

 

「まったく。戦場で孫策の面倒を見るなんて、とんだ貧乏くじに当たっちまったねぇ」

 

シャルルが孫策の機嫌をどうやって直すか考えていると、巨大な船に乗った女性が愉快そうに笑っていた。

 

一人はウェーブの掛かった長髪が特徴の褐色美人。もう一人は海賊のキャプテンが被ってそうな帽子を乗せ、顔に大きな傷が特徴の男勝りな女性。

 

 

「ちょっと聞いてよ、太史慈ぃ! シャルルったら、せっかくの私の獲物をぜ~~んぶ持ってちゃったのよ? 酷くない? ねえ、酷くない?」

 

「ははは♪ うん、それはヒドイね~~~。うん、ヒドイヒドイ」

 

「でっしょ~~~~~! ドレイクもそう思わない?」

 

孫策の性格を知っている太史慈は、こういう時は適当に合わせるべきだと理解していた。自分の意見に同意してくれた太史慈に気を良くした孫策は、さらに続けて隣の女性にも尋ねる。

 

 

「ハァ、その辺にしときな孫策。今はそんなことに拘ってる場合じゃないだろう。呂布がああして、あのデカブツを一人で抑えてくれてるんだ。アンタもアンタの仕事をしな」

 

「ぶ~~~~、そりゃあそうだけどさぁ.................」

 

この中で一番年上のドレイクは孫策の駄々に取り合うことはせず、遥か遠くで戦っている呂布を見ながら孫策を諫める。

さすがの孫策も仲間が必死で戦っている状況でワガママを通すつもりはないみたいだが、それでも不貞腐れたような顔となってしまう。

 

 

「まぁまぁ孫策、機嫌直して♪ ほら、あっちの方はもっと敵が集まってるよ? あっちの敵は孫策に任せるからさ♪」

 

「.........................ホント?」

 

「モッチロン♪ ほら、船に乗って。早く行かないと、他の皆に取られちゃうよ?」

 

「うっ、それは勘弁! ドレイク、全速力で船を回して!! シャルルもさっさと来なさい!!!」

 

『今が楽しければそれで良い』『先のことはその時考えればいい』という刹那主義に近い考えを持つ孫策は、横取りされた獲物よりも横取りされるかもしれない獲物に執着する。

 

一度決めたら過ぎたことに拘らない孫策は、急いでドレイクの船に乗り込んだ。そんな現金な性格の孫策を見たシャルルは、見た目通りの助け船を出してくれた太史慈とドレイクに礼を言う。

 

 

「ハァ~~~~~、ありがとな二人とも。おかげで助かったぜ...................」

 

「ハハハ♪ 気にしないで、シャルル。孫策のあの性格は今に始まったことじゃないから♪」

 

「まったくだ。アンタもアンタで孫策の気性は知ってんだから、変に気を回す必要は無いんじゃないかい?」

 

溜息を吐くシャルルを太史慈は労い、ドレイクは小言染みたアドバイスをする。だがシャルルは苦笑いは浮かべるも嫌な表情は見せなかった。

 

「へっ、そうはいかねえよ。仲間を『独り』で放ったらかしにして戦わせるなんて、カッコ悪いだろ? それに、だ....................」

 

シャルルは途中で話を止め、遠くで戦っている呂布の方へ視線を向けた。その目は憧れと慈しみが織り交ざった優しい眼差しだった。

 

 

「あんな風に、サイッコーにカッコいいところを見せられちゃあ、カッコ悪いマネなんか出来ないだろ♪」

 

 

たとえ疎まれようと拒絶されようと、それでも自分が『強い』と思える生き方をする。そう在りたいと決めているシャルルは眩しく笑ってみせた。

 

「まぁ、そりゃあそうだよね~~~~♪」

 

「やれやれ。アンタも呂布も、難儀な性格をしているよ」

 

そんなシャルルを見て、太史慈とドレイクは顔を見合わせて『仕方ない』と微笑む。

 

そうして三人で笑っていると.................『待て』が出来ない者が一名、癇癪を起こし始めた。

 

 

「ちょっと三人とも! な~~~に、モタモタしてんのよ!! さっさと行かないと私の獲物がいなくなっちゃうじゃない!!!」

 

 

これ以上へそを曲げられては困る三人は話を切り上げ、シャルルは船に乗り込む。敵の下へ向かう途中も孫策の機嫌を直すのに手を焼かされたのは言うまでもない。

 

二人に孫策のワガママと癇癪に長々と付き合わせるのは酷だと考えたドレイクは、自身の『神器』たる船を最大船速で走らせた。

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、地上の東側では霧に包まれた静かな西側とは対称的に炎と雷が荒れ狂う戦場と化していた。

 

 

 

「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッ!!!!」

 

ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッッッッ!!!!!

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッ!!!!!

 

 

赤いドレスを着込み、金色の長い髪を頭の後ろで一纏めにした女性が独特の形をした剣を振るうたびに炎が巻き起こる!

 

 

「駆けろ、ブケファロス!!!!」

 

ヒヒーーーーーーーンッッッ!!!!!

 

ズシャンッ!ズシャンッ!ズシャンッ!ズシャンッ!ズシャァァァァァァァァンッッッッッ!!!!

 

 

深い赤色の髪を馬の尻尾のように細く結っている少年が、黒い巨馬を走らせると蒼い雷が辺り一帯に迸る!

 

強大な炎と雷によってリリンは次々と消し炭になっていく................だがリリンたちの災難はこれだけではなかった。

 

 

「シッ!!!!」

 

ブンッ!ブンッ!ブンッ!ブンッ!ブンッ!ブンッ!ブンッ!ブゥゥゥンッッッッ!!!!!

 

 

「おらおらおらぁぁぁっっっ!!! ボケッとしてるヤツから死んでくでーーーーーー!!!!!!」

 

ザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッザシュッッッッッ!!!!!

 

 

薄い紫色の髪をした少女が身の丈の五倍はあろうかという巨大な斧を舞うように振り回して、リリンを首どころか身体ごと圧殺。

濃い紫色の髪を纏めた関西弁の女性は青龍刀を操り、リリンの首を稲刈りのように刈り取っていく。

 

そうして近づいてきた敵を片付け、残っているリリンが遠巻きに浮かんでいる分だけとなった。関西弁の女性はチャンスと言わんばかりに赤いドレスの女性へ声を掛ける。

 

 

「よっしゃーーーー! 邪魔な連中は片付いた!! ネロ、オンステージや!!! ぶちかましたり!!!!」

 

「うむ、大儀である!!!」

 

関西弁の女性に言われ、好機と見たネロは剣を地面に突き刺しチャクラを練り上げる!!!

 

 

 

≪我が才を見よ! 万雷の喝采を聞け!≫

 

ネロが詠唱をすると彼女を中心に真っ赤な魔方陣が広範囲に展開される! それはまるで大地の熱を魔方陣に集めているようだった!!

 

 

≪しかして讃えよ! 黄金の劇場を!≫

 

続けてネロが突き刺していた剣を地面から引き抜くと、赤かった剣はマグマでも蓄えているかのように赤白く光る!!!

 

 

 

≪『童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)』≫!!!!!

 

 

ズザザザザザザザザザザアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッ!!!!!!

 

 

ネロが赤白く輝く剣を振るうと、金色の光を放つ花びらが無数に吹き荒れリリンたちを切り刻んでいく!!!

 

花びらが消えるとリリンたちも跡形もなく消えていた。

 

「ハッハッハッ! 清聴、感謝するぞ♪」

 

リリンたちを一掃したネロは満足気に笑っている。付近にはリリンがいないことを確認した三人が、笑うネロの下へと集まってきた。

 

 

「お疲れ、徐晃、張遼」

 

「うん。アレキサンダーもお疲れ」

 

「おう、お疲れ! やっぱ、この三人と組むと楽やな~~~。これが孫策とかだったら、振り回されまくってストレスがストップ高になっとったわ♪」

 

アレキサンダーが馬に乗って敵を崩し、そこを徐晃と張遼が蹴散らす。最後にネロが広範囲攻撃で殲滅。各々が自身の役割に徹しているため、チームとして一番安定していることに張遼はご満悦。

 

また張遼の言葉に他の三人が苦笑いをしているあたり、孫策の突進癖には皆も困らされている模様。

 

 

「ま、まぁ、とりあえず、この辺りの敵はほとんど片付いたみたいだな」

 

「うん。『見聞色の覇気』で調べても、他のところもだいたい片付いてる」

 

「あとは『庭園』に纏わりついている連中と」

 

「....................あのデカブツやな」

 

アレキサンダーが強引に話題を変えると全員はリリスと戦っている呂布へと目を向ける。見ると天にも届く炎の竜巻にリリスが呑み込まれていた。

 

 

「うわぁ~~~、流石は呂布。相変わらず敵には容赦せえへんなぁ」

 

「まったく、あれでは余の戦いが前座ではないか」

 

「でもあの調子なら、あっちはもうすぐ片付きそう」

 

「だな。だったら俺たちは『庭園』付近の敵を片付けよう。たぶん他の皆も『庭園』に一度集まるはずだ」

 

「せやな。それに、ウチらよりも先に呂布の方が終わったりしたら敵わんしなぁ」

 

『庭園』の方を見ると予想通り、自分たちの割り当てを終えた他のチームが続々と『庭園』の防衛へ向かっていた。

張遼たちもここでやることはもう無いと判断し、転移の魔方陣で『庭園』へと戻ることにする。

 

 

 

 

 

この戦いの終焉も近い.......................。

 

 

 

 






今回出したキャラをまとめるとこんな感じです。

【FGO】~アストルフォ、ジャック・ザ・リッパー、シャルル、ドレイク、ネロ、アレキサンダー。

【恋姫夢想】~馬超、馬岱、黄忠、孫策、太史慈、徐晃、張遼。

本当は関羽や趙雲も出したかったんですけど、今回は見送りました。何せ関羽は御本人が【D×D】の世界で出てきましたので。

ちなみにペルセウスは【Fate】ではなく【D×D】の方です。シャルルについては性能ガン無視、自分の好きなキャラだったので趣味に振り切った結果です。

あと性能面では『宝具』を以下のとおり調整してます。特にネロの宝具はややこしいので変更を余儀なくされました。

アストルフォ~『トラップオブアルガリア』は足だけではく、腕や翼といった可動部位も対象。

ジャック~宝具は『自身のチャクラを毒のように体内へ侵食させ、内側から細胞を溶かし崩す』という能力に変更。

ドレイク~宝具は『神器』に変更。

ネロ~宝具は『剣を媒介に大地の熱エネルギーを吸収し、様々な形にして放出する』という能力に変更。

それでは皆さん、次回で♪
感想・高評価もいただけると作者が喜び、励みになります!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。