【トライヘキサ】との戦闘は次回に..................なるかどうかは微妙です。
少なくとも本格的な戦闘は次々回になると思います。特に出し惜しみしているわけではないのですが、戦闘が始まっちゃうといよいよ今作も終わってしまいますので.................。
俺たちの前に並ぶ色とりどりの料理、そして一杯いくらするのか分からないような酒を片手に談笑する大勢のヒトたちの景色が広がっている。
俺たちグレモリーは今、決戦前夜ということで行われた壮行会に参加していた。何でも各勢力から食材やら酒やらを持ち込んで、皆の士気を上げるべく『蒼天の紅旗』が主導になって催したんだそうだ。
もちろんグレモリーだけじゃなく聖書陣営全体が参加しているし、明日の決戦に参加する各勢力の神様たちも出席している。
ちなみに部長は朱乃さんを連れて、魔王様方と共に神様たちに会いに行っている。何でも呂布さんの妻として朱乃さんを正式に紹介したいんだそうだ。
明日は世界の命運を懸けた戦いだってのに、こんなことをしていていいのかとも思ったりもしたが................自陣に戻っても早めに休むぐらいしかないからなぁ。
でも明日のことを考えると寝られそうにない、それなら思い残しの無いぐらいに盛大にはしゃいだ方がマシと言える。
皆も似たような考えだからこそ、こうして騒いでいるんだろう。サーゼクス様やアザゼル先生も同じようなことを言っていたしな、皆だってそんなに羽目を外すことはしないと思うし。
世界の命運かぁ..................ほんの一年前まではごく普通の高校生だったってのに、気づいたら悪魔になって世界を滅ぼす魔獣との戦いに巻き込まれている。俺の人生がこんなものになるだなんて、思いもよらなかった。
「.........................ハァ」
「どうしたんだい、一誠くん」
「ん? ああ、いや..............俺の人生もずいぶんと様変わりしたもんだな~~~って思ってさ。そう考えたら何でか溜息が出た」
「そうなんだ.................僕もだよ。悪魔に転生した以上、荒事や命のやり取りをする覚悟は出来ていた。
でも、まさか自分がこうして世界の存亡を懸けた戦いに参加するとは思わなかったよ」
俺が昔と今の自分の人生のギャップに辟易していると、木場が心配そうに声をかけてきた。
やっぱり木場も俺ほどじゃないにしても、自分が世界を守るために戦う立場になるとは思っていなかったみたいだ。
まぁ、普通はそうだよな。『世界を守るために戦う』だなんて、それこそアニメや漫画の中ぐらいしか聞いたことが無い。
昨今の映画だって、『人類の存亡』をテーマにすることはあっても『世界の存亡』をネタにすることはそう無いと思う。
それがまさか明日、しかも自分が当事者として参加するっていうんだから...................まさしく『事実は小説より奇なり』とはよく言ったもんだ。
「ずいぶんと呆けた顔をしているな、兵藤一誠。キミはこの壮行会の意味を理解しているのか?」
『世界の危機』という事態に未だ実感が湧かないでいると、いきなり声を掛けられた! 慌てて振り向いてみると、腰に手を当てて呆れている曹操が立っていた!!
「曹操!? な、何でここに.....................」
「この庭園は『蒼天の紅旗』の拠点だ、リーダーである俺がどこに居ようと不思議はないだろう」
「そりゃあそうだけど...............いや、そうじゃなくってだな」
突然現れた曹操に何を言えばいいか分からない俺は言葉がどもっていた。思えば、曹操と面と向かって話をしたことなんか無いからな。
「せっかく俺たち『蒼天の紅旗』がこうして皆の士気を上げる場を設けたと言うのに、そのような辛気臭い顔で参加するとは.................俺たちへの当てつけか? なかなか良い度胸をしているな」
「っ、いや、そんなつもりは全く無い! ただ、その、ここまで色々とあったから考え込んでいた............悪い」
曹操が目を細めながら誤解をしているようなので、俺は慌てて誤解を解きつつ謝罪する。確かに周りの皆が盛り上がっているところに、落ち込んだヤツがいたら盛り下がっちまうもんな。
「...................まぁいい。それよりも兵藤一誠」
「? 何だよ」
「話がある、少し付き合ってくれないか? リアス・グレモリーの許可は取ってある」
っ、俺に話? 『蒼天の紅旗』のリーダーである曹操が? 何を話したいのかは分からないけど、部長が許可しているっていうなら拒否はできないよな。
「わ、わかった。木場、ちょっと行ってくる」
「う、うん、いってらっしゃい」
俺が返事をすると、曹操は一瞥することもなく背中を向けて歩いていく。『黙ってついてこい』ってわけか、木場に断りを入れた俺はそのまま曹操の後についていく。
もはや宴会と化している壮行会から離れていき、『庭園』中央にある建物の入り口付近まで歩いてきた俺と曹操は、面と向かって対峙していた。
そう言えば、こんな風にコイツと正面から相対するなんて初めてだよな。駒王学園の会談では話したって言うより、俺が一方的に突っかかっただけだったし。
「わざわざ来てもらってすまなかったな。明日の決戦に向けて、キミに頼みたいことがあったんだ」
「頼みたいこと?」
珍しいな、というか曹操から俺への頼み事って何だよ。仮にも神様たちからも一目置かれている一勢力のリーダーが、俺みたいな下級悪魔に何を頼むつもりなんだ?
「ああ。知っているとは思うが、明日の決戦では『神滅具』所有者が重要な役割を持つ。トライヘキサの『コア』を破壊することが出来るのは『神滅具』だけだからな」
それは知っている。どういう理屈かは知らないけど、『コア』は神器............それも『神滅具』ぐらいに強力な神器でないとキズ一つつけられない代物だそうだ。
もちろん完全な『神滅具』ではなく、匙のような『神滅具』クラスの能力であっても破壊はできるらしい。
「そこでキミには、いつでも力を譲渡できるよう今から神滅具所有者の所へ向かい、刻印を付けて回ってほしい」
「っ、刻印を付けて回るって..............『赤龍帝の供与 ブーステッドギア・エクステンド』のことか!?」
俺の血で作った刻印を媒介として力を譲渡する『赤龍帝の供与』、呂布さんの発案で歴代の先輩によって完成した技だ。
そりゃあレーティングゲームでも使っていたし、曹操が知っていても不思議じゃあないか。
「トライヘキサの『サブコア』は全く同じタイミングで破壊しないといけない。もし出力不足で破壊できないなんて事態になったら目も当てられないからな。
タイミングについては、通信魔術で神滅具所有者は互いに連絡が取れるようにしておく」
「そりゃあまぁ、そうだけどよ.................でも力を譲渡したら俺はどうするんだよ? それにヴァーリなんかは受け取らないんじゃないのか?」
「ヴァーリだってバカじゃない、こんな時にくだらない意地なんか張ったりはしないさ」
確かに明日で世界が滅ぶかどうかが決まっちまうんだ。いくら宿敵からの力だからって、ヴァーリもこんな時に拒否したりはしないだろう。
「譲渡によるキミ自身のパワーダウンについては....................意地でも破壊しろ、何が何でも破壊しろ、いざとなったら自爆してでも破壊しろ」
俺に関してはまさかの根性論!? しかも自爆してでも破壊しろって、俺に『死ね』って言ってるの!?
いや、俺だけ破壊できないなんて事態になったら、まぁそれも一つの方法かもしれないけどよぉ。
でもいくら何でも、そこまでハッキリと面と向かって言うか!?
「何か、俺にだけ当たりがキツくない?」
「...............それをキミが言うのか? 寿命の件、俺たちは一切許していないぞ。
それに加え呂布への度重なる暴言、挙句の果てには呂布から直接指導を受けるなど...................キミへの不平不満は挙げていけば、それこそキリがない」
「ッッッッッッッッッッッッ!!!!」
「正直に言えば、俺はキミのことを今すぐにでも殺してやりたいくらいに憎んでいる」
「.............................ゴメン」
『覇龍』によって減った寿命を戻すため、呂布さんに両親の寿命を半分にさせてしまった...................あの優しい呂布さんに一般人の寿命を半分にさせたことは、呂布さんに一生涯の重荷を背負わせ、『蒼天の紅旗』の名誉と誇りに消えないキズを残した。
呂布さんには何度も謝ったし御礼も言った。当の呂布さん自身も『気にするな』と言ってくれていたが、やはり『蒼天の紅旗』は俺のことを許してはくれていない。
以前、周瑜さんにもハッキリと『お前を許さない!』って言われたもんな。ましてやリーダーである曹操なら尚更だ。
「今さらキミがいくら謝罪したところでもう遅い。俺たちがいくらキミに怒りをぶつけても遅いようにな....................だから明日の戦いでは、全力以上の働きをしろ。我が身可愛さで力を出し惜しむようなマネは俺が許さん」
「っ、そんなつもりはねーよ! 明日は俺だって『死ぬ気』で...............いや、『生きる』ために自分の持てる全てを出し尽くすつもりだ!!」
曹操に『手加減なんかするな』って言われて、つい『死ぬ気で戦う』と言おうとしてしまった俺。
危ない危ない、そういう考えが『覇龍』のように力を暴走させる引き金になるって呂布さんに教わっただろう。
『生きる意思は死ぬ覚悟よりも強い』。呂布さんに言われた通り、俺たちは『死んでも勝つ』んじゃない。『生きるために勝つ』んだ。
やりたいこと、やらなくてはならないことがたくさんある。それなのに、ここで死んだら『負け』と同じだ。
「ならば『出来ない』などとは考えるな。散々呂布に助けられたんだ、明日は助けられた分以上の働きをしろ」
曹操はそう言うと踵を返して去っていった..................そうだよな。呂布さんには言葉では伝えきれないぐらいに感謝している。言葉で足りないなら行動で示さないと!!!
皆の下へと戻った俺は、サイラオーグさんやラヴィニアさんといった神滅具所有者に刻印を付けて回る。
ヴァーリだけは『赤龍帝の力』を使うことに少し考えていたが、『出来ることは全部やっておきたい』と俺が言うと、軽く笑って刻印を受け取った。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ふぅ~~~、食った食った~~~。ご馳走様、余は満足じゃ♪
晩御飯を堪能した俺は、腹ごなしのために『庭園』を歩きながら涼んでいた。
そんでもってお腹いっぱいに食べたもんだから、歩いているうちについつい『庭園』の端まで来ちゃったよ。
遠くには絶賛封印中の『トライヘキサ』が見える。こうして遠くから見てみるとホントにデカイもんだ。
今日は決戦前日ということで、士気高揚のために各勢力が各々の食材や酒を持ち寄っての晩餐会&壮行会が行われた。
各勢力の色んな料理が立食パーティー形式で振る舞われたことで、俺のテンションは爆上がり! 世界各国の料理を味わえたということで俺の士気は絶好調になったよ!!
ここ四日間は大変だったからな~~~。何が大変かって、各勢力の主力部隊に挨拶回りというか労いの声掛けというか.....................とにかく色んな人のところに行って話をしてきた。
発案者は我が秘書のレイヴェルちゃんで、彼女から『皆様は今、不安でいっぱいになっております。ですので呂布様が安心させてくださいまし!』と半ば強制的に連れまわされてしまった。
俺としても、各勢力のトップが集まるような堅苦しい会議には出たくなかったので渡りに舟ではあった。
曹操も『こっちは俺に任せて行ってきてくれ』と言われたからね。
ただとにかく数が多いもんだからメチャクチャ大変だった.................とりあえず知り合いから話しかけたんだけど、話している間に次々と人が寄ってきて途中から何を話していたのか分からなくなってしまった。
もうとにかく話を終わらせて次に行きたい俺は、完全に『頭を下げてお礼を言うだけの人形』と化していたよ。
だって相手毎に別々の話をするなんて器用なこと、コミュ障の申し子である俺に出来るわけないし......................。
なのでここは、前世から培ってきた『ありがとうございます』と『お願いします』をお辞儀して伝えるという社畜の最終奥義で乗り切ったよ。
これさえあれば、大抵の商談は乗り切れる! 相手方も何でか知らないけど、俺が頭を下げてお礼と『明日はよろしくね』って伝えると物凄く喜んでいたし。
やはり社畜の最終奥義は偉大だったか..................それにしてもレイヴェルちゃんてば、結構なスパルタなんだな。
原作でも一誠のマネージメントは厳しく管理していたし、今回だってこんなコミュ障殺しなイベントを強要してくるんだから。
けど全てをやり終えた後で、レイヴェルちゃんもご満悦だったところを見ると何とか上手くいったみたいだな。
やれやれ、会議のプレゼンテーションで何とか商談をもぎ取った気分だよ。
前世でそういう時は、奮発してスーパー銭湯か温泉に入り、普段の2ランクぐらい晩御飯を豪勢にして自分を労ったもんだ。
あの時ばかりは自分が世界で一番幸せ者だと思ったよ................次の日から世界で一番不幸だと思える毎日が続くんだけどね。
しっかし温泉か~~~~、ここしばらく入ってないなぁ。セミラミスに頼めばこの『庭園』にも作ってくれるかなぁ?
もちろん俺も全面協力するよ? さすがに温泉は難しいけど、スーパー銭湯ぐらいは作れるでしょ。
ほら、あの辺りの区画なんかちょうど良さげだし! 何ならデザインから建築まで俺が全身全霊で「奉先様/呂布さん/呂布様/呂布殿」ん?
俺が【FGO 10周年記念PV】に出てきた『お湯屋』もかくやと言わんばかりに超巨大な銭湯を思い描いていると、後ろから声を掛けられる。
振り向くと朱乃・アーシア・ロセ・タマモの四人が立っていた。
おっとっと、ついつい素敵な未来予想図を想像しながら【すばらしいせかい】を頭の中で流してたら、四人が近づいてくる気配に気づかなかったよ。
でもアーシアはともかく、何で朱乃たちまでいるんだ? 晩餐会が終わったら、各勢力の人たちは明日に備えてそれぞれの拠点に戻る予定だったと思ったけど?
「..................どうかしたのか?」
「はい、自陣に戻る前に奉先様のお顔を見たくなりまして。リアスやサーゼクス様にも許可は得ております」
「わ、私も、おやすみ前に呂布さんに会いたくなって/////////////////」
「わ、私は、呂布様にお伝えしたいことがあって参りました////////////////////」
「ワタクシもロスヴァイセさんと同じく、呂布殿にお伝えしたいことがございます。無論、天照様のお許しはいただいておりますわ」
示し合わせたものなのか、それとも偶然鉢合わせたのかは知らないけど、どうやら四人とも俺に用事があって来たようだ。
朱乃とアーシアは俺に会いに来ただけ、ロセとタマモは話があるみたいだな。
ただ、いつもアーシアと一緒にいるオーフィスがいないのは珍しい。
「そうか...............だがアーシア...............オーフィスはどうした」
「え、えっと、私が『呂布さんに協力してあげてください』ってお願いしたらどこかに行っちゃいました。何でも『急用が出来た』とか................」
急用? オーフィスに? いつも一緒にいるアーシアから離れなくちゃならないほどの急用って何なんだろう。
それにオーフィスが『蒼天の紅旗』以外に行くアテがあるとも思えないんだが......................まぁ、そのうち帰ってくるでしょう。
「そうか。それでロセ、タマモ.................話とは何だ?」
とりあえず話があるという二人から聞こうとすると、ロセとタマモは顔を見合わせてから頷き前に出てくる。
ロセから先に話すつもりなのか、顔を真っ赤にしながら何度も深呼吸をし始めた。
「スゥーーーーハァーーーー、よし..............! あ、あの、呂布様//////////////」
「何だ?」
「こ、このたび私はっ、北欧神話群から.............っ~~~~~~、り、呂布様の伴侶に選ばれましたっ!!!!!」
ロセはこっちが心配するくらい顔を真っ赤にさせて、自分が選ばれたことを伝えてきた!!!
聖書陣営が大変だった時に俺の伴侶選びをやってたのか....................何か聖書陣営に対して物凄く申し訳ない気持ちになってくる。
「っ.................そうか.................大変だったろう?」
「は、はい! それはもう、ヴァルキリーの間で血で血を洗う熾烈な戦いが起こりました。特にブリュンヒルデ姉様とは最後まで伴侶の座を争いまして////////////」
どうやら聖書陣営が命懸けの戦いをしている間に、北欧は北欧でヴァルキリー版ラグナロクが起こっていたようだ。
それにしてもヴァルキリー筆頭のブリュンヒルデに勝つなんて、ロセも随分と強くなったもんだな~~~。
「ブリュンヒルデ姉様の鬼気迫る迫力に押されてしまいましたが、何とか『星霊』様のお力をお借りして勝つことが出来ました」
『星霊』の力を使ったの!? たかが俺の伴侶決めで『星霊』の力を、しかもヴァルキリー相手にぶっ放したの!?
アレって普通に使っても主神クラスですら防ぎきれない威力が出るんだけど..............よくそんなことに『星霊』も力を貸してくれたなぁ。
いや、逆に『星霊』の力を使って辛うじて勝てるってレベルなんだから、それだけブリュンヒルデが凄かったってことか。
原作でもロセはアザゼル杯でブリュンヒルデ率いるヴァルキリーたちに勝っていたが、この世界のロセは『星霊』の力を使える分原作ロセよりも断然強い。
そのロセですら苦戦を強いられたって..................この世界のブリュンヒルデは何でそんな強くなってんだ?
「あ、あの、呂布様。どうかされましたか? もしかして、私じゃあ不満だったでしょうか?」
俺がブリュンヒルデの突然変異っぷりについて考えていると、ロセが不安気な表情で尋ねてくる。
おっとっと、いけないいけない。ブリュンヒルデのことも気になるけど、今はロセの方が大事だ。せっかくそんなに頑張ってくれたってのに、他の女のことなんか考えていたら旦那失格だよな。
「フルフル、そんなことはない..................ロセがそんなに..............頑張ってくれているとは..................思わなかった。
ありがとう、ロセ.............俺は、幸せ者だ」
「っ~~~~~!!!! いえ、そんな..............私の方こそ、呂布様にお礼を言わなければならないのですから//////////////」
俺がロセにお礼を言うと、ロセは顔をまた真っ赤にさせながら俯いてしまう。はて? ロセから何かお礼を言われるようなことって何ぞや?
ロセの言うことに心当たりのない俺は過去の記憶を呼び起こそうとすると、ロセが顔を真っ赤にしながら顔を上げる。
その瞳は涙を蓄えているかのように潤んでいた。
「っ...............呂布様、私は貴方様に救われました。自分がやりたいことの形も分からず、自分の行くべき道を見失っていた私のことを、呂布様はとても親身になって相談に乗ってくれました。
呂布様のおかげで、私の人生には…………私の世界には彩りができ、価値が生まれたのです」
「それはロセが...............元々持っていたものだ...............俺は『きっかけ』に過ぎない」
どうやら『星霊』と会わせたことを今でも感謝してくれているみたいだ。でも俺はホントに紹介しただけで、『星霊』がロセのことを気に入ったのはロセ自身の魅力によるものだ。
なので、そこまで恩を感じられてしまうとこっちとしてもむず痒い。
「フルフル、いいえ。たとえ『きっかけ』だったとしても、私は呂布様のおかげだと思っています。あの時から、私の頭の中は呂布様でいっぱいになりました。
北欧にいらっしゃらない時ですら、貴方様のことを考えない日はありませんでした」
ロセはまるで自分の思い出の一つ一つがかけがえのない宝物のように目を瞑って振り返っている。
いつしかその顔からは恥ずかしさから来る赤みは無くなっており、その代わりに頬が濃いピンク色に染まる。
そしてロセが目を開き、満ち足りた笑顔で真っすぐに俺を見つめる。
そして.........................
「好きです、呂布様。私、ロスヴァイセは呂布様のことを愛しております。これまでも、そしてこれからも..................私は呂布奉先様をずっとずっと愛しております//////////////」
ロセの心根通りの真っすぐな告白に、俺はしばらく何の反応も出来なかった。この場には朱乃やアーシアと俺の奥さんがいるが、それでもロセの魅力に目が釘付けになっていた。
何か返さないといけないと分かっているも、何て返せばいいのか分からない。だから朱乃やアーシアの時と同じように、俺はロセのことを抱きしめた。
「...............ありがとう、ロセ。俺のことを好きになってくれて.............俺もロセのことを................一生懸命、愛していく」
「っ~~~~~~!!!! っ、はい、私も、呂布様のことを全力で愛していきます♪」
もっとロマンチックな返事をしてあげたかったんだが、俺のボキャブラリーではこれが限界。でも、ロセは俺の拙い告白でも嬉しそうに抱きしめ返してくれる。
そうしてお互いに抱きしめ合っていると、ロセが静かに離れていき、今度はタマモが前に出てきた。
「呂布殿。ロスヴァイセさんと同じく、ワタクシも日本神話群より呂布殿の正式な伴侶に選ばれました。これで心置きなく、呂布殿の妻としてお傍にいられますわ♪」
ありゃま。ロセと一緒に来たところから、タマモもそうなんじゃないかと思っていたけど................でもそうかぁ、タマモも俺の奥さんになるのか〜~~~。
まぁロセにしろタマモにしろ、知らない相手よりは全然良いからこっちとしてもありがたい限りだよ。
『他の神話群も見知った相手だと助かるな~~~』と考えているとタマモがいきなり抱きついてきた!
他三人とは違ってタマモの方から抱きついてくるあたり、やっぱりタマモはアグレッシブだ。
俺としては自分でグイグイ引っ張っていくのは無理なので、タマモぐらいに積極的にリードしてくれた方が助かるっちゃあ助かるけど..................でも抱きつくにしたって、足まで絡める必要は無くない?
「呂布殿.............ワタクシを、『タマモ』を見つけてくださった最初の御方。タマモは呂布殿を心からお慕いしております。幾久しく、お傍においてくださいまし/////////////」
俺の胸に埋めていた顔を上げると、タマモの頬は髪の毛よりピンク色に染まり、目は星空を映し出すほどに潤んでいた。
初めて見るタマモの表情に戸惑いながらも、俺はタマモをギュッと抱きしめる。
「ありがとう、タマモ..................俺もタマモを..............幾久しく、愛していく..............だから俺の傍にいてくれ」
「っ~~~~~~!!! はい! タマモはずっと、呂布殿のお傍におります♪」
こんな時に気の利いた返事が出来ない俺は、これまで通りに自分を好きになってくれるタマモにお礼を言う。
けどタマモはそんな俺の返事にも満足そうに喜んでくれた。
朱乃たちもそうだけど、本当に良い子たちばかりだな~~~~。正直、俺なんかにはもったいないぐらいだよ..................でも『タマモを最初に見つけた』ってどういうことだろう? 何かタマモに探し物でも頼まれてたっけ?
「うふふ♪ やりましたわねロスヴァイセさん、タマモさん。これで私たち全員、晴れて奉先様の妻ですわ♪」
「おめでとうございます、ロスヴァイセさん、タマモさん。これからもよろしくお願いしますね♪」
「は、はい! こちらこそ、よろしくお願いします/////////////////」
「ええ、これでワタクシたちの『湯園の誓い』も果たせそうですわ♪」
ロセとタマモも俺の奥さんになったことを祝福する朱乃とアーシア。ロセは恐縮そうにしながらも嬉しそうにしている。
タマモも嬉しそうにしているのはいいんだけど、『湯園の誓い』って何? まさか生まれた日は違えど、俺の奥さんたちは同じ日に死ぬつもりなの!?
それにしても、こうして見るとタマモ以外は見事に原作グレモリー眷属だよな~~~。一誠ハーレムが崩壊しちゃってるじゃん。
まぁ、ロセとアーシアは悪魔に転生していないから状況が全然違うんだけどさ。
そういえば、リアスは他の眷属はどうするつもりなんだろう。ゼノヴィアが眷属になることはまず無いだろうし、他に目ぼしいキャラって言ったら...............駒王学園の後輩とか?
そういえばスピンオフ作品では、中等部にも英雄の子孫とかいたよね。機会があったら会ってみたいもんだ。
そんなリアスの空いた眷属枠に誰が入るのか気になっていると、さっきまでご機嫌な四人が今度は俺のことをジロ~~~っと睨んでくる。何で?
「む~~~~! 奉先様ったら、他の女性のことを考えていましたわね?」
「うぅ~~~~、呂布さ~~~~ん..................」
「せっかく私たちが告白したのに..................」
「これが『英雄、色を好む』ということなのでしょうか...................」
どうやら俺がリアスの眷属のことを考えていたことがバレてしまったらしい。口にしてもいないのにどうして分かったんだろう?
あとタマモさんや、『英雄、色を好む』っていうのは『英雄と呼ばれる人物は様々なことに精力的に取り組む』って意味で『節操のない種馬野郎』のことじゃないからね。
「すまない................他の神話群からは..............どんな女性が来るのか..................気になっていた」
リアスの眷属のことは気にしても仕方ないけど、それとは別に他の神話群からどんな人が来るか気になっているのは事実だからね。朱乃たちと仲良くしてくれたらいいな~~~。
「それは、私たちも気になりますけど..............」
「でも目の前にいるのは私たちなんですから............」
「い、今は私たちのことだけを見てください////////」
「一夫多妻は認めますが、浮気は認めませんわよ」
「.............すまない...............でも、よくわかったな」
ほんのちょっと別の女性のこと、しかも具体的な人物を思い描いたわけでもないのに何で気づいたんだろう。
もしかして四人ともニュータイプ? コーディネーター? イノベイター?
「それは奉先様のことですもの。それに長いお付き合いですしね」
「...............いや、ロセとタマモとはたまにしか会ってなかったし..................朱乃とアーシアも.............そんなに長くはない」
「「「「ッッッッッッッッッッッ!!!!!」」」」
朱乃の言葉に反応すると、四人は驚いた顔を見せた後で悲しげな表情を浮かべる。だって仕方ないじゃん、実際四人との付き合いってそんなに長くはないんだから。
ロセとタマモとは知り合ってからは長いけど、それでも1年に片手で数えられるぐらいしか会えていなかった。
朱乃は子どもの頃に会ったきりで、最近になって再会した。アーシアに至っては出会ってから1年も経っていない。
「そ、それはっ..............そう、ですけど「俺たちは」 え?」
「付き合いが『長い』んじゃなくて................」
「『深い』んだ」
「「「「!!!!!!!!!!!!!!!」」」」
世の中には長年連れ添った夫婦でもちょっとしたことで別れたりする。そう考えると、人付き合いってのは長ければいいってわけじゃないよな~~~。まぁ、長いに越したことは無いけどさ。
俺が朱乃たちとの結婚生活について考えていると、四人は頬を染めながらゆっくりと近づいてきて................一斉に俺の胸に飛び込んできた!!!
「うふふ♪ 奉先さまぁ♪」
「えへへへ♪ 呂布さぁん///////////」
「えっと、その、私も『長い』より、『深い』方がいいです///////////」
「ふふふ♪ 呂布殿、浮気したら許しませんからね♪」
【純情派】のアーシアとロセは抱きつきながらも顔を真っ赤にし、【過激派】の朱乃とタマモは恥ずかし気もなく大きくて柔らかいものを押し付けてくる。
これだけの女性に囲まれてるんだ、浮気なんかできるはずもない。というか、そもそも浮気のやり方が分からない。
あとタマモを娶っておいて浮気なんかしようものなら、『呪相・玉天崩』で俺の息子が天に召されてしまう。
そりゃあ【Fate】のタマモとは違うし、ハーレムを容認していることから『一夫多妻去勢拳』は無いだろうけどさ。
だがそれでも警戒するに越したことはない。アレは男性キャラに対して抜群の特効がつくからな。
そんな恐ろしい未来を避けるべく、俺は万感の思いを込めて四人を力いっぱい抱きしめる。
「みんな...................愛している、これからもよろしくな」
「「「「はい! こちらこそ♪」」」」
俺が皆の目を見ながら抱きしめると、朱乃たちも弾けるような笑顔を向けてくれる..................そしてその後、四人からキスを強請られた。
四人に一人ずつ長めのキスを終えた俺は、火照った体を冷ますために夜風に涼んでいた。
ちなみに朱乃たちは自分たちの拠点へと帰しましたよ。明日はトライヘキサとの決戦だからね、他の皆だって準備万端で備えているんだ。
そんな中で俺たちだけが『昨日はお楽しみでしたね♪』で全員寝不足なんかになったら、全勢力から大目玉くらうよ。トライヘキサも『なめてんのか!!!』って大激怒ですよ。
そんなわけで皆を見送った俺は夜風で体を冷ましているわけなんだけど、またもや後方からこちらに近づいてくる気配を感じ取った。
「..................曹操か」
「ふっ、流石だな。気配は消していたつもりなんだが」
「途中でいきなり...............気配が消えれば...............不審に思う」
「そうなのか? 一応、200mぐらい前から消していたはずなんだけどな。なら今度はもっと遠くから気配を消すとしよう」
いや、そもそも気配なんか消さずに普通に近づけばいいじゃん。気配を消して後ろから近づくって、なかなか悪趣味だよ?
俺がジトーっと見るも、曹操はどこ吹く風と言わんばかりに不敵に笑いそのまま俺の隣に並ぶ。
「..................何か用か」
「ああ、明日は世界の命運を懸けた戦いだからね。どうしても呂布に伝えたいことと.............聞きたいことがあったんだ」
「? 伝えたいことと................聞きたいこと?」
改まった態度の曹操を見て不思議に思っていると、曹操は真剣な表情で俺の目をジッと見つめる。
「まずは伝えたいことから....................呂布、ありがとうな」
曹操からの突然の告白...............いや、別に愛の告白なんかじゃなくって、いきなりお礼を言われるとは思わなかった。
お礼を言うなら、『何に対しての』お礼なのかも言ってよ。こちとら生粋のコミュ障で文脈から察することなんて出来ないんだから。
「..................何に、だ」
「そうだな。色々とあるが、一言で言えば................『これまでの全て』、かな。呂布と出会わなければ、俺は自分を腐らせるだけで『ここまで』来ることは出来なかった」
俺から尋ねると曹操は肩を竦ませながら軽く笑う。それは別に俺のことをバカにした様子ではなく、ただ単に色々なことが吹っ切れたような笑いだった。
「呂布と出会えたことで、俺は自分の...............そして『人間』の可能性を追い求めるという目標が出来た。
呂布と一緒に『蒼天の紅旗』を作ったからこそ、俺たちのように居場所を失った者たちと一緒に『人』として生きていられる」
そういえば、何だかんだで曹操とも結構長い付き合いになってるよなぁ~~~~。
最初は原作でテロリストだった曹操を見て驚いたけど、今では面倒事を一手に引き受けてくれるビジネスパートナー.....................原作の曹操から考えたら似ても似つかないな。
「呂布が『世界最強』となってくれたからこそ、俺も皆も『己』と『人間』の限界を超えるべく、真っすぐに高みを目指すことが出来た。
そしてその結果、俺の槍は..................神をも貫いた」
そうそう、皆から聞いた時は驚いたよ。まさか曹操が『セブンセンシズ』を使ってロキを倒しちゃうんだからな~~~、しかも一人で。
俺が始末する手間が省けたのはいいけど、他の神さま連中からはアレコレ聞かれるんじゃない?
「そういった、色々なことに対するお礼かな。本当なら言葉で語り尽くせないぐらいにあるんだが、今はこれで勘弁してくれ」
「...............気にするな.................気持ちが伝われば十分だ...............それに、大したことはしていない」
「ふふ、呂布ならそう言うと思ったよ。だがそれでも俺たちは本当に呂布に感謝しているんだ。それは覚えておいてくれ」
「ん」
正直、皆に対してそこまで感謝されるようなことをした覚えはないんだけどな~~~~。まぁ変にツッコんで話がゴタつくのもなんだし、とりあえず頷いてお茶を濁しておこう。
「伝えたいことは以上だ。あまり気の利いたことが言えなくてすまないね」
「構わない...................それで、聞きたいことというのは?」
過ぎたことをいつまでも話しても仕方が無いので、スパッと別の話題に切り替える。伝えたいことってのは分かったけど、聞きたいことって何なのさ。
俺としては特に曹操から怒られるようなことはしていないはず......................だと思う?
「ああ。単刀直入に聞くんだが....................」
「キミの『禁手』についてだ」
あまりにも予想外過ぎる質問に、俺の時は止まった。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
呂布にこれまでのお礼を伝えた俺は、呂布の『禁手』について尋ねた。
俺の質問に呂布は出会ってから初めて見るくらいに驚いている。流石の呂布でも、このタイミングで『禁手』について聞かれるとは思わなかったようだ。
だが俺にとっては、このタイミングでしか聞くことが出来ないのだ。俺たちが『禁手』に至っているのに、呂布が至っていないとは思えないからな。
呂布の『禁手』については、前々から『蒼天の紅旗』内でも話題になることはあった。
北欧神話にある主のオーラを糧に様々な進化を遂げる魔法の帆船『スキーズブラズニル』のように、無限に進化する可能性を秘めた『北辰の駿馬』の『禁手』。
しかも呂布の『禁手』とあれば、どんな能力なのかは俺だけじゃなく皆も興味が尽きない。
しかし、呂布は頑なに自身の『禁手』について語ろうとはしなかった。以前俺がそれとなく遠回しに聞いてみたことがあったが、その時ははぐらかされてしまった。
呂布からすれば自分の切り札なのだから、そう簡単に明かさないのは当然と言えば当然と言える。
けれど呂布はこれまで俺たちが尋ねたことについては、素直に答えてくれた。答えに迷うことはあっても適当に流したり、はぐらかすようなことはしなかった。
それだけに何か話したくない事情があると察した俺たちは、呂布へ直接『禁手』について尋ねることは控えるようにしていた。
「キミが自分の『禁手』について話したくないのは知っている。だが明日は全てを決める一戦だ、戦力の出し惜しみはしたくない。
もしかしたら呂布の『禁手』が必要になるかもしれない。だから事前に確認しておきたかったんだよ」
「........................................」
明日の戦いはキャンセルもやり直しも出来ない。正真正銘一度のみの機会、二度目は無い。
故にトライヘキサを滅ぼすべく、各勢力は全戦力を投入している。だから呂布の『禁手』についても把握しておきたかった。
「聞いた話によると、ずいぶんと規格外な能力らしいね」
「...........................レイヴェルか」
「まぁね。だが彼女を責めることはしないでくれ、俺が無理やり聞き出したんだ」
「そんなことを..................するつもりはない」
たまたまレイヴェル・フェニックスの前で呂布の『禁手』の話題になった時、彼女の様子が変わった。
すぐに何事も無いように取り繕ってはいたが、俺は見逃さなかった。
その後でいくら尋ねても『答えられない』の一点張り。あまりにも頑なに拒否するので、『答えられないなら組織への背信行為ということで、呂布の秘書は任せられない』と言ってしまった。
それを聞いた彼女は涙を流しながら、呂布の『禁手』について自身が知りうる限りのことを教えてくれた。
今にして思えば、ずいぶんと可哀想なことをしたと思っている.................流石にアレは心が痛んだ。
「それで、彼女が言うには『並行世界』に関わる能力だという話なんだが..................実際はどうなんだい?」
「....................................」
「無論、この場での話は絶対に他言しないと約束しよう。呂布が望むなら墓の中まで持っていく。
だから俺にだけは教えてくれないだろうか? これは『蒼天の紅旗』のリーダーとしてではなく..................『友』としてのお願いだ」
我ながら卑怯な言い方だと思う。だが呂布がここまで秘匿するということは、それだけの事情があるんだろう。だから絶対に口外するつもりはない。
もし『友』として尋ねても教えてもらえないのなら、諦めるしかないが......................非常に悲しくなるな。
「.....................................」
「.....................................」
俺が尋ねても呂布は何も言うことはなく黙ったまま。俺たちの間に静寂が下り、夜風が吹く音がむなしく聞こえるだけだった。
しばらく待つも呂布は何も答えてくれず、これ以上待ってもダメだと思った俺が踵を返そうとすると...................。
「................以前、俺がトライヘキサと戦えば...................勝敗は五分五分と言ったな」
「...................ああ」
「正確に言うとアレは.................半分だけ事実だ」
半分だけ事実? どういうことだ、もう半分は『嘘』ということだろうか? 呂布の言ったことの意味を計りかねている俺はどういう意味か尋ねる。
「それはつまり..................呂布ではトライヘキサを倒すことは出来ない、ということか?」
「フルフル、逆だ..............もし俺が『禁手』を全開にして戦えば.................100%勝てる」
「ッッッッッッッッッッ!!!!!」
呂布の話を聞いた俺は驚きのあまり声を失ってしまった! 『禁手』を使えば100%勝てる!? あのトライヘキサに!?
つまり勝算が五分五分というのは『禁手』を使わない場合での話だったということか!!!
なら呂布は何故それを神々に話さず、わざわざ勝率が下がるような戦いを選んだのか..................っ、いや、呂布がここまでひた隠しにしていた『禁手』。
世界の危機を前にしてもその力を使わないようにしているということは、何か途徹もないリスクが伴うということか!!!
その後呂布の口から彼の『禁手』について教えられ、俺はかつて無いほどの恐怖と戦慄を覚えた.................そして決意する。
絶対に呂布には『禁手』を使わせてはならないとっ!!!!!!!
そうして話を終えた俺たちは明日の決戦に備えるため休むことにし、夜が更けていった。
やや不自然なタイミングですが、ロスヴァイセとタマモの恋はここで決着をつけます。でないと挟み込むタイミングが最終話にダイジェストとなってしまいますので。
あとついでに『北辰の駿馬』の元ネタは原作で一誠が手に入れた『スキーズブラズニル』だったので入れてみました。
それでは皆さん、次回で♪
感想・高評価もいただけると作者が喜び、励みになります!