深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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今作も終わりに近づいてきました。そして最終話ですが、【ノーマルエンド】と【トゥルーエンド】を用意したいと思っています。

理由としては、呂布の『禁手』の関係で【ノーマルエンド】と【トゥルーエンド】が両立出来なくなったからです。

もちろん【トゥルーエンド】はゲーム版【Fate stay/night】とは違って、ちゃんとしたハッピーエンドにするつもりです。




第百九十七話

 

 

 

「ハアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!」

「だぁらっしゃああああああああああああああっっっっっっっっっ!!!!!!!!」

「≪燕返し≫っ!!!!」

「はあっ!!!!」

 

「≪氷槍白蓮華≫っっっっ!!!!」

 

 

匙以外のシトリーメンバーが付近の触手を倒し、私が氷の魔術を叩き込む!!!

 

もちろん私たちだけじゃなく、お姉様やその眷属。さらにはレーティングゲームのプロプレイヤーも一斉に攻撃を仕掛ける!!!!

 

しかし!!!

 

 

 

シュウウウウウウウウウウウウウウウ...........................

 

 

 

「っ、やはり、『分身体』の再生能力は周りにある触手の比ではありませんね....................!」

 

 

皆の一斉攻撃を受けても瞬く間に再生し、肉体を復元させてしまうトライヘキサ。

 

さっきからこの繰り返しだ、私たちがいくら攻撃してもトライヘキサはそれを上回るスピードで再生する。

現にかれこれ30分ぐらいずっと攻撃し続けているというのに、まったく『コア』が見えてこない!!!

 

空に映し出されている他の戦場を見ても、どの部隊も似たような状況だった。触手からの砲撃を掻い潜ってどうにか『分身体』に辿り着いたまでは良かった。

 

だが、それからはいくら攻撃を加えても、トライヘキサには一向にダメージを与えられていない!!

 

周りにいる触手もそうだけど、『分身体』の再生能力が桁外れ過ぎる!!! もはや時間が巻き戻ってるんじゃないかと思うくらい、傷ついた箇所がみるみる修復されていく!!!!

 

 

「っ~~~~! 会長、こうなったら俺も「いけません!」っ、か、会長..................」

 

「匙、アナタは『コア』を破壊するという重大な役目があるんですよ。

私たちの中で『コア』を破壊できるのはアナタだけ、それなのにアナタが消耗して『コア』を破壊できなければ私たちの戦いは無駄になります!!!」

 

「っ、そ、それは、そうですけど....................でもこのままじゃあジリ貧になります! まずは『コア』を露出させることを優先しましょう!!」

 

この戦いが始まる前、私は匙に『コア』を破壊するために力は温存するよう言っておいた。だから匙は攻撃にはあまり参加せず、『龍王昇格』も控えている。

 

さらには『龍の牢獄』と『黒い龍脈』で、トライヘキサやこの辺り一帯のエネルギーを吸収しつつ回避に専念していた。

 

だが、いくら攻撃しても『コア』は見えてこない! その上、匙がどれだけ吸収してもトライヘキサが弱まる様子は全く無い!!

まるで海の水をストローで吸い出しているみたいに、いくら吸収してもキリが無い!!!

 

匙自身が吸収できるエネルギーの上限は限られている。このままただ吸収し続けるぐらいなら、一度溜め込んだエネルギーを放出して『コア』を引きずり出すべきだと考えるのも当然でしょう..................ですが!!!

 

 

「これだけの再生力、恐らく『コア』を露出させることが出来るのは一瞬だけでしょう。

アナタが攻撃に回ってしまえば、その僅かなチャンスを逃すこととなります。だから今は.................私たちを信じてください」

 

「っ......................はい」

 

我ながらズルい言い方だと思う。このように言えば、匙は納得するしかない。

 

ですが、それでも匙には一秒でも長く力を温存してもらわないといけない。匙が攻撃に回ってしまうと、それだけ『コア』を一撃で破壊できる可能性が下がってしまうのですから!!!

 

 

「そうだよ、元ちゃん!!!」

 

「っ、花戒..................?」

 

 

匙が気を落としながら私の指示を聞き入れていると、『僧侶』の桃が匙を呼ぶ。いきなり名前を呼ばれて、匙も困惑している様子だった。

 

「サイラオーグ様との試合を思い出して! あの時、私たちは元ちゃんに望みを繋げるために戦った。

元ちゃんも私たちのことを信じて戦いを任せてくれた。だからもう一度、私たちを信じて!!!」

 

「は、花戒....................」

 

桃の言葉に匙は考え込んでいる、恐らくサイラオーグとの試合を思い出しているのでしょう。

桃の言う通り、私たちは匙をサイラオーグに万全の状態で戦わせるために各々が出来ることに全力を尽くした。

 

匙もまた、私たちの思いを汲み取り出来る限り力を温存するべく皆に戦いを任せた。その甲斐あって、私たちはサイラオーグ相手に完全勝利をすることが出来た。

 

この状況もあの時と同じ。匙は私たちに戦いを託し、私たちは匙に望みを託す。相手がサイラオーグからトライヘキサに変わっただけのこと、私たちがやることは変わらない。

 

 

「そうですよ、匙先輩!」

「元、アンタの仲間をもっと信じな!」

「匙の出番はちゃんと作ってあげるからさ!」

「ここは私たちに任せて~~~♪」

「だから、『コア』の破壊をお願いしますよ!」

 

 

桃に続き、他の眷属の子たちも『自分たちを信じて欲しい』と伝える。全ては匙に望みを託すために!!!

 

 

「っ~~~~~! ああ、そうだったな...............みんな、『コア』は必ず俺が破壊する! だから俺を信じて『コア』を引きずり出してくれ!!!」

 

「「「「「おうっっっ!!!!」」」」」

 

 

皆の言葉に迷いを吹っ切った匙は後ろに下がり、私たちに戦いを任せてくれる。みんな、本当に強くなってくれた!

 

匙も、椿姫も、留々子も、巴も、翼沙も、玲奈も................これほどまでに互いを信じあえる眷属に囲まれて、私は最高の幸せ者。誰が何て言おうと、この子たちは私の誇りであり最高の眷属だ!!!!

 

 

「ふふふ♪ 良かったね、ソーナちゃん。あんないい子たちがソーナちゃんの眷属になってくれて、お姉ちゃんも嬉しいよ♪」

 

「はい、本当に....................私にはもったいない限りです」

 

皆の成長を嬉しく思っていると、お姉様が満面の笑みを浮かべてくる。今は戦闘中なのですから、もっと集中してほしい。

ただ......................笑いながらも凄まじい吹雪で『分身体』を凍らせているので、ひとまずは問題ないとしましょう。

 

 

皆の想いが一つになったところで、再度トライヘキサに対する攻略法を見出さないといけませんね。いくら気力で持ち直しても、私たちの魔力や体力には限界があるのですから。

 

落ち着いて.................落ち着くのよ、ソーナ。アナタの武器はその『冷静さ』でしょう、呂布殿との戦いを思い出すのよ。

 

鉄壁の防御と回避能力を持つ呂布殿との実戦訓練でも、私たちはとにかく攻撃を続けて僅かなチャンスを作り出すしかなかった。

 

このトライヘキサについても同じこと。鉄壁の防御力に加えて、回避能力の代わりに再生能力が備わっている。

 

そして倒す方法は『コア』を露出させ、一撃で破壊すること...................厳しい勝利条件が決められていた呂布殿との実戦訓練の経験が、よもやこんなところで役に立つなんて思いませんでしたね。

 

 

私たちのチームは総合力が高い代わりに『爆発力』に乏しい。

 

これがリアスみたいに高火力を出せるメンバーが揃っているなら、最大火力で一気に『分身体』から『コア』を引きずり出せるのでしょうが.................生憎、私たちはそんな火力を出せるメンバー構成ではない。

 

お姉様なら力を最大にまで溜めれば可能なのかもしれませんが、今の状態はお姉様が攻撃に参加しているからこそ私たちも無事でいられるのだ。

 

もしお姉様が攻撃の手を緩めれば、『分身体』の攻撃は苛烈さを増し私たちはすぐにでも全滅してしまう。そのためお姉様を攻撃から外すことは出来ないっ!!!!

 

何とかここにいるメンバーだけで『分身体』から『コア』を露出させるだけの火力を出さないと!

 

お姉様の最大火力とまでは言わなくても、それに近い威力をここにいるメンバー全員が出せるような方法は..........................

 

 

 

 

「っ、会長! そろそろ俺の吸収できる量が限界です!! 一旦吸収したエネルギーを吐き出します!!!」

 

 

 

私が火力不足に頭を悩ませていると、『黒い龍脈』による匙の吸収限界が来てしまった。無限に近いエネルギーを持つトライヘキサの前では匙のチャクラ上限値など微々たるものでしかない。

 

でも、そのおかげで匙のチャクラ量は常に満タン状態をキープできている.........................匙のチャクラ?

 

 

 

トライヘキサのエネルギーを吸収している限り、匙は常にチャクラを温存することが出来ている。なら.......................ッッッッッッッ!!!!

 

 

「匙、ちょっと待ってください!! アナタにやってもらいたいことがあります!!!」

 

「え?」

 

 

私たちの火力を引き上げられる方法を思いつき、一か八か匙にやったこともない無茶な頼みをする。けれど匙は私のお願いに迷うことなく『やってみせる!』と答えてくれた。

 

 

 

もしこの方法が上手く行けば...........................!!!!!

 

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

「消し飛びなさいっ!!!!」

 

 

 

ズガアアアアアアアアアンッッッッッ!!!!!

 

 

シュウウウウウウウウウウ......................

 

 

「くっ、やっぱりダメね......................」

 

 

私の『滅び』の魔力で消滅した身体を瞬時に修復してしまうトライヘキサ。周りを見ると私の眷属だけじゃなく、お兄様やお兄様の眷属の攻撃を受けてもすぐに回復されダメージが通っていない。

 

『全把握』の力で触手からの砲撃を掻い潜り、どうにか『分身体』に取りつくことが出来たというに........................せっかくレーティングゲームのプロプレイヤーまで参加してくれても、これじゃあ一向に『コア』を露出させることが出来ない!

 

 

「っ...............やはり、再生能力を上回る高火力で一気に『分身体』を消し飛ばすしかないか」

 

 

私がトライヘキサの再生能力に辟易していると、お兄様もこの驚異的な再生力に単発的な攻撃は無駄だと理解されている様子。

 

確かに、この再生力の前では並大抵の攻撃など無意味。『分身体』を一気に消滅させるだけの破壊力を叩き込まないと!

 

 

「では、イッセーの『譲渡』で「いや、それはダメだ」っ、お兄様?」

 

「イッセーくんには『コア』の破壊という重大な役目がある。それに『譲渡』も『コア』を破壊するため、各神滅具所有者に使ってもらわなくてはならない」

 

「っ、そ、それはそうですが...................ではどうすれば...............!?」

 

 

皆の力をイッセーの『譲渡』で引き上げてもらうよう提案するも、お兄様に却下される。お兄様の言う通り、イッセーには『コア』を破壊するためパワーをギリギリまで温存してもらわないといけない。

 

そのためイッセーには攻撃へ参加せず、後ろで防御と回避に専念してもらっている。けど現状、私たちの力だけではこの『分身体』から『コア』を引きずり出すことはできない!!!

 

 

 

いったい、どうすれば............................!

 

 

 

「私がやろう」

 

「っ、お兄様がっ!? でも、どうやって.............?」

 

 

トライヘキサの再生力をどうやって上回るか考えていると、お兄様が何かを決断される。その雰囲気はいつもの軽いお兄様とは別人のように厳しい顔つきだった。

 

「私が『あの状態』となって、『分身体』の体内に突入する。そして『コア』を外へと引きずり出そう」

 

な、お兄様の『あの状態』って................まさか、あの『滅びの化身』の姿のこと!?

お兄様の『滅び』の魔力を最大限にすることで、自身の体そのものを『滅びの魔力』に変えてしまう技。

 

触れるもの全てを消滅させるあの姿なら、『分身体』の体内に侵入して『コア』のみを外へ取り出すことも可能だろう..................しかし!

 

 

「ですがお兄様、それでもトライヘキサの再生力は桁違いです! あれだけの再生力、恐らく体内に侵入してもそのままトライヘキサに取り込まれてしまいます。

それに、肝心のコアがどこにあるか分からなければ.....................!」

 

この巨大なトライヘキサの前では私たちの体など虫......いいえ、微生物に等しいサイズ。そんな一匹程度の微生物が体内に侵入したところで、体の免疫機能で駆除されるだけ。

とても『コア』、人間で言うところの『心臓』を体外へ排出することなど出来はしない。

 

そもそも『コア』の位置が分からないとピンポイントで取り出すことなど不可能だ。

実際、『コア』の位置が分からないからこそ、私たちは『分身体』を丸ごと消滅させるべく攻撃をしているんだから。

 

 

 

「ならば私が手伝おう」

 

「っ、ディハウザー様!?」

 

 

あまりにも無謀な考えのお兄様を止めようとすると、不意にディハウザー様から声を掛けられる。

反乱軍のリーダーであるディハウザー様は、現政府の解体を条件にこの戦いに協力してくれることとなった。

 

もちろんディハウザー様だけではなく、反乱軍に参加した他のプロランカーも同様に各地の戦場で力を貸してくれている。

 

ディハウザー様の力であれば何とかなるというだろうか?

 

 

「私の能力である『無価値』。これは私の魔力によって対象の能力を無効化する能力だ。この力を使えば、僅かな間だがトライヘキサの再生を無力化させることが可能なはずだ」

 

「っ、そのようなことが!? っ、で、ですが、いくら『皇帝』であるディハウザー様でも、お一人の力であのトライヘキサの再生力を無力化するなんて無茶です!!!」

 

「そうだね。だが、キミの自慢の眷属である赤龍帝。彼の力を貸してもらえれば、少しの間ならトライヘキサの機能を停止させられると思う」

 

 

っ、なるほど。限界まで高めたイッセーの力を『譲渡』すれば、『無価値』の能力も底上げされてトライヘキサを止められるという算段ね。でもまだ問題はある。

 

「ですが、『コア』の正確な位置が分からなければ「それについては私に任せなさい、リアス」ッ、グレイフィア!?」

 

「私の持つ『ルキフグスの力』。それを使えば、『コア』の位置を特定することが出来ます」

 

どうやって『コア』の場所を見つけるか話し合っていると今度はグレイフィアがやってきた。

『ルキフグスの力』って『破壊』の力よね? それでどうやって『コア』の位置を調べるの?

 

「グ、グレイフィア、本当にルキフグスの『破壊』の力で『コア』の場所が分かるの?」

 

「いいえ、使うのはもう一つの能力です」

 

もう一つの能力? 『ルキフグス』は魔王ルシファーの側近にして代行者。ルシファーの命により天変地異を起こして『破壊』をもたらす悪魔。

 

そして...........................ッッッッッッッ!!!!

 

 

「そうか、『あの力』を使うんだねグレイフィア」

 

「ええ。ですが、これだけ巨大な存在となると探し出すのには時間が掛かります。しかもその間、私は完全な無防備となります」

 

「っ、ではグレイフィアとお兄様、そしてディハウザー様は私たちが守ります! イッセー、ディハウザー様に力を譲渡する準備を!! 皆も集まって!!!」

 

「ハ、ハイッ!!!」

 

「「「「はい、部長!!!!」」」」

 

 

グレイフィアの狙いが分かった私はイッセーを呼び寄せる。さらに眷属の皆にもお兄様たちが突入するため、護衛に回るように指示。私は『全把握』の力を使って、お兄様たちの防衛の指揮を取る。

 

 

 

『分身体』への攻撃はお兄様の眷属やプロランカーや他の貴族たちに任せ、私たちはグレイフィアが『コア』を見つけ出すまでの間の防衛陣形を取った。

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

《輝きは水面の如く。爛々と燃え盛れ!》

 

 

《最果てに至れ。限界を超えよ。彼方の王よ、この光をご覧あれ!》

 

 

《縛鎖全断・過重湖光 アロンダイト・オーバーロード》!!!

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァンッッッッッッッ!!!!!

バゴオオオオオオオオオオオオオンッッッッッッッ!!!!!

 

 

 

《全てを見なさい。全てを射抜きなさい。我が墓標に、その大いなる力を手向けなさい》

 

《全てを呪い殺し、奪い殺し、凍り殺しなさい》

 

《疾走・精霊眼球 ヴィイ・ヴィイ・ヴィイ》

 

 

ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!ドゴォン!

キィィィィィィン! バリィィィィィィンッッッッッッッ!!!!

 

 

 

『分身体』に取りついた俺たち『蒼天の紅旗』は絶え間なく攻撃を続けていた。圧倒的な再生力を持つトライヘキサに対抗するには再生能力を上回る『破壊力』か『速度』で攻撃を加えなくてはならない。

 

幸いにも俺たちには『セブンセンシズ』があるため、『破壊力』と『速度』は十分だ。もちろん全員が使えるわけではないが、何とかトライヘキサの再生力を僅かだが上回っている!

 

 

このまま攻撃し続ければ、いずれは『コア』を引きずり出せるはずだ!!!

 

 

ふっ、やれやれ。『備えあれば憂いなし』とは言うが、念のため呂布から『セブンセンシズ』に覚醒させてもらっておいて本当に良かった。

基礎とは言え、もし『セブンセンシズ』に目覚めていなかったらと思うとゾッとするな。

 

 

「曹操! このままいけば、あと10分ほどで『コア』を露出させられる!!」

 

「分かった! 俺も攻撃の準備に入る!! 全員にはこのまま攻撃を続けさせてくれ!!!」

 

ゲオルクからの報告通り、『コア』の場所を見つけ出した俺たちは攻撃を集中させ、もうすぐ『コア』へと到達する!

 

後は他の連中に合わせて『コア』を破壊するだけなんだが....................。

 

 

 

「しかし聖書陣営の方は..................よろしくないな」

 

「................ああ」

 

 

空に映し出されている他の戦場の様子を見ると、ルシファーもレヴィアタンもアスモデウスも天使たちも、『分身体』に手こずっており未だに『コア』を引きずり出す目途が立っていない。

 

それどころか、あの様子では『コア』の場所すら特定できていないだろう。

 

 

っ~~~~~、いったい何をやっているんだ、ヤツらは!! これだけ戦っているのに『コア』すら見つけられていないとは!!! まったく、歴戦の強者が聞いて呆れる!!!!

 

 

エネルギーの流れを探れば、一際大きなエネルギーの塊があることぐらい感知できるだろうに!

シトリーなら未熟とはいえ『見聞色の覇気』を全員で使えば、『コア』の位置を見つけられるはずだ!!

 

現にヴァーリのところは『チャクラによる感知』か『見聞色の覇気』かは分からないが、既に『コア』の場所を特定し攻撃を集中させている。

あんな巨大で強力な再生力を持つ『分身体』に、よりにもよって身体全体へ攻撃をするなんて『無駄』でしかない!!!

 

攻撃部隊の中で一番人数が少ない『蒼天の紅旗』が真っ先に『コア』を引きずり出そうとしているのに、他の連中は『コア』の場所すら特定できていない。

 

 

いったい何の冗談だ! 前大戦からロクに戦っていないせいで、平和ボケしているんじゃないのか!?

 

 

 

「どうする、俺たちの中から誰か向かわせるか?」

 

「..................いや、こちらも手を緩めるわけにはいかない。増援を送るなら『コア』を露出させてからだ」

 

あまりにも要領が悪いので、ゲオルクがこちらのメンバーを増援に向かわせようとする。このままだといつまで経っても『コア』を破壊することが出来ないから、当然と言えば当然の提案である。

 

だが、こちらとて他所の陣営に手を貸してやれるほど余裕があるわけではない!

 

いくらもう少しで『コア』に到達出来るとは言っても、トライヘキサの再生力は驚異的だからな。せめて『コア』を露出させるまでは攻撃を緩めることは出来ない。

 

くそっ! こんなことなら最初から『蒼天の紅旗』メンバーの誰かを派遣しておけば良かった!!

 

 

 

グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!

 

 

聖書陣営の不甲斐なさと今さらな後悔にイライラしていると上空から天地を揺るがすほどの咆哮が、戦場全域へと響き渡った!!!!!

 

 

 

ゴキャッ!!! ベコッ!!! ズボッ!!! グキャッ!!! ボコッ!!! ゴチャッ!!!

 

 

 

さらには耳障りな気持ちの悪い音とともに次元の狭間にいるトライヘキサの『本体』の体が大きくなっていく!!!

その大きさは巨大な体躯を持つ呂布の『須佐能乎』を遥かに上回るばかりか、なおも巨大になっていく!!!!!

 

 

「っ................何だ、アレは..................」

 

 

『本体』のサイズが大きくなっていくだけではなく、巨大になった下半身から【上半身が生えてきた】のだ!!! その姿はまるで7つに分裂する前のように......................ッッッッッッッッッッ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか.....................『戻っている』のか!? 破壊した『分身体』の身体が、『本体』へ.......................!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6つに分けられたトライヘキサの『分身体』には再生能力が備わっている。これにより並みの攻撃程度ではキズ一つ付かず、破壊した箇所は瞬時に再生してしまう。

 

だがその再生力を上回る速度で破壊された場合には、自身の『完全消滅』を防ぐべく破壊された肉体は『本体』の防衛へと回るのか!?

『本体』さえ守ってしまえば、『分身体』や『サブコア』が破壊されても『メインコア』が修復すれば問題ないということか。

 

 

もしそうだとしたら.....................マズイ!!! これではこちらが『分身体』を破壊すればするほど、『本体』が強くなっていき呂布の負担が増えてしまう!!!!

 

作戦では、呂布が『メインコア』を破壊するタイミングで各陣営が6つの『サブコア』を破壊する手筈だった。

 

だが、このまま『サブコア』を破壊してしまえば『本体』にある『メインコア』が次元の狭間で『サブコア』を修復し、俺たちでは手出しが出来なくなる!!!!

 

 

クソッ!!! 完全に想定外だ、まさかトライヘキサにこんな能力があったとは.......................事前の調査では全くわからなかった!!!!!

 

 

どうする、各陣営に連絡して攻撃の手を緩めるか? いや、どこもそんな余裕は無い! 

今も触手の数は増え続け、砲撃が雨あられの如く降り注いでいる。

俺たちだって呂布が『メインコア』を露出させるまで無事でいられる保証は無い。

 

各戦場にいる部隊が全力で攻撃をしているからこそ、この均衡は保たれているのだ。もし下手に攻撃を中断すれば、あっという間に各部隊は全滅するだろう。俺たちが勝つには、常に全力で攻撃し続けるしかないんだ。

 

だが俺たちが戦えば戦うほど、呂布の負担が増えていく................いったい、どうすれば....................!

 

 

 

「曹操! 他の部隊も『サブコア』の位置を特定し、集中攻撃をしているようだ!! どうする、このまま攻撃を続けるのか!?」

 

 

有効な手段を思いつかず、考えがまとまらない中でゲオルクが各部隊の戦況を報告してきた!

 

クソッ、他の部隊は呂布の戦いを見ていないのか!? これでは『分身体』を破壊しても『本体』が破壊できない!!!

 

 

「っ~~~~~、やむを得ん! 各部隊に通達、【『分身体』を破壊しても『サブコア』は破壊するな。呂布が『メインコア』を破壊できるタイミングになるまで、いつでも『サブコア』を破壊できる状態にしておけ】とな!!」

 

元々、呂布のタイミングに合わせるつもりだった。ただ俺たちの予想に反して、『メインコア』を引きずり出すのに時間が掛かるというだけの話だ。

 

そう、作戦自体は何も変更は無い!!!

 

 

「あとそれから、『分身体』が破壊されるほど『本体』が強力になっていくことも伝えろ!!! あの様子だと、他の連中は気づいていないみたいだからな!」

 

他の部隊も攻撃を緩めるようなことはしないだろうが、念のためだ。それにこちらが攻撃を緩めれば、『分身体』は『本体』への回帰を中断して再び再生してしまう可能性がある。

 

だから『サブコア』を露出させた後は、その状態を維持。再生するようなら随時破壊していく。そうして呂布が『メインコア』を引きずり出すまで、ひたすらに耐える!!!

 

 

しかし.................触手からの攻撃は衰えるどころか、より一層激しさを増している。呂布が『メインコア』を破壊するタイミングまで、いったいどれだけ犠牲になるか.......................。

 

 

 

 

仕方のないこととはいえ、仲間が犠牲になることも勘定に入れながら戦い続けることの苦しさを実感しつつ......................俺たちは『その時』が来るのを待つという『耐える戦い』を強いられるのだった。

 

 

 

 






氷のオサレ技ということで、【聖闘士 星矢 NEXT DIMENSION】より『ガルーダの水鏡』の技を出してみました。

もちろんソーナは『セブンセンシズ』は使えませんが、似たようなことはチャクラでも出来るだろうという判断です。

それでは皆さん、次回で♪
感想・高評価もいただけると作者が喜び、励みになります!

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