何だかんだで二年ほど投稿している本作も、いよいよ終わりが近いです。
なお、共通ルートはここまで。次話からは【ノーマルエンド】と【トゥルーエンド】に分岐します。
現実世界にて連合軍がトライヘキサの『分身体』に手こずっている頃、次元の狭間では天地を震撼させるほどの戦いが繰り広げられていた。
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
次元の狭間でトライヘキサの『本体』と戦っている俺は、【仙術 雷天大装 須佐能乎】の攻撃をとにかく浴びせまくっているわけなんだが....................
グチャッグチュッグチャッグチャッグチュッ! グチャッグチュッグチャッグチャッグチュッ.....................!!!!
破壊した箇所から瞬時に再生するどころか、より強くなって新しい部位が生まれてくる。これじゃあいくら攻撃しようが、いつまで経っても『メインコア』を引きずり出すことが出来ない。
う~~~ん、どうしたもんかなぁ。一応この状態はグッさん(グレートレッド)にも勝ったんだけど...............コイツ、俺より強くね?
そりゃあグッさんはこんな面倒な性質も再生能力も持っていなかったけどさ~~~~。それにしたって、コイツの再生力は異常でしょ!!
フルパワーで吹っ飛ばしてもすぐに再生するわ、増殖するわで一向に倒せる気配がしないんですけど!!!
シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!
考えが煮詰まってきて頭が沸騰しそうになっていると獅子、蛇、鷹と様々な動物の頭を模した触手が襲い掛かってきた!!!
まったく、コイツらは【Gガンダム】に出てきた『ガンダムヘッド』かよっ!!!!
ズシャンッ!!! ズシャンッ!!! ズシャンッ!!! ズシャンッ!!! ズシャンッ!!! ズシャンッ!!! ズシャンッ!!! ズシャンッ.................!!!!!
雷光を『仙術チャクラ』で固めた戟を振りかざし、『デビルガンダムヘッド』もどきを蹴散らすも、触手は瞬く間に再生していく。さらには『本体』の部分も数を増やし、ほぼ分裂前の状態に戻ってしまっている。
..................ナニコレ? 前世で山積みになった書類を徹夜で捌くデスレースを思い出すんだけど。
あの時はやってもやっても終わらない書類の山を見て、いっそのこと火を点けて焼き芋でもしようかと思ったわ。
仕方ない、こうなったら.......................『セブンセンシズ』&『エイトセンシズ』マシマシの超火力で一気に『メインコア』を引きずり出すしか無いかっ!!!!!!!
キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!
俺は両拳を組んで空へと掲げると『エイトセンシズ』によってブーストされた『仙術チャクラ』を高める!!!
リリスを倒した時..................いや、それ以上の膨大なエネルギーが集約されていき周囲の触手たちが一斉に凍結し始めた!!!
≪オーロラエクスキューション≫!!!!!!
ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!
パキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキパキッッッッッッッッッッッッ.....................!!!!!!!
リリスに放った時は一応周囲の被害も考えて『セブンセンシズ』だけ使ったが、今回は『エイトセンシズ』と『仙術チャクラ』まで使っている。
もし現実世界で放ったりしたら国どころか大陸が氷と化してしまうだろう。
しかしそんな大質量の凍気をまともに受けながらも、トライヘキサが完全に動きを止めることはなかった!!!
多少動きが鈍ってはいるが、それでも凍てつかせるには至っていない。それどころか凍った箇所から新しい肉体が再生されていっている!!!
っ、だったら、次はコレだっ!!!!!!
俺は再び『エイトセンシズ』によって強化された『仙術チャクラ』を練り上げ、両拳に集める!!!!
今までに無いくらいの膨大なエネルギーが集束されたことで、須佐能乎の両拳はまるで太陽を間近で見たかの如く赤白い光を放っていた!!!!
≪ライトニング・プラズマ(両手バージョン)≫!!!!!!
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッッッッッッッッッ......................!!!!!!!!
秒間1億発の拳を放つ『ライトニングプラズマ』、以前サイラオーグに見せた時とは違い今回は全力全開!!!
しかも両手で放っている上に須佐能乎で極大化されているため、そのスピードとパワーは桁違いに跳ね上がっている!!!!
圧倒的なパワーとスピードによって放たれた拳が凍ったトライヘキサの体をどんどん破壊していき、とうとう『メインコア』を露出させた!!!
しかし.................................!!!
ギュルルルルルッッッッッッ!!!!! ギュルギュルギュルギュルギュルッッッッッッ!!!!!
ギュルウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッッッッッ!!!!!
トライヘキサはみるみる肉体を復元させ、元通りになってしまう。そして『メインコア』は再びトライヘキサの肉体によって守られた、恐らく『メインコア』がむき出しになっていたのは1秒にも満たないだろう。
やっぱり単純なパワーとスピードだけでは、トライヘキサの再生能力は超えられないか。
どれだけ鋭い針でも一度に壁へ穴を空けられるのは針一本分だけ。必要なのは家屋を破壊する際に重機を使うように、本体を吹き飛ばすほどの圧倒的エネルギー放出量だ。
加えて『メインコア』を引きずり出せても破壊するだけの攻撃を続けなければいけない...................だが、『メインコア』の位置は分かった! 見せてやろうじゃないの、『圧倒的なまでの物量による攻撃』ってヤツを!!!
俺は『仙術・雷光方天画戟』の刃筋に『仙術チャクラ』を集中させて、『メインコア』がある場所を徹底的に攻撃する!!!
須佐能乎によって極大化された『雷光』の仙術チャクラは稲光すら発することなく、斬りつけた箇所を跡形もなく消し飛ばしていく!!!!
流石に【BLEACH】は『山じい』の『残火の太刀』を模したことはあるな。
あの厄介な再生力を持つトライヘキサの再生が追いついていない、この調子なら『メインコア』を引きずり出してもトドメは刺せる!!!!
だが問題は、現実世界の皆とタイミングを合わせられるかということだ。『メインコア』を破壊するには、現実世界にある6つの『サブコア』を同時に破壊しないといけない。
そして『メインコア』が『サブコア』を修復しようとする僅かな間を狙って、『メインコア』へ攻撃。そうすることで、ようやく『メインコア』を破壊することが出来る。
曹操からは『俺たちで呂布にタイミングを合わせるから、気にせず戦ってくれ』と言われているけど.................いや、今さら考えたってしょうがない。ここは曹操や他の皆を信じて『メインコア』へ攻撃しよう!
ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッッッッッッッッ.......................!!!!!
戟による攻撃でトライヘキサの肉体を消し飛ばしつつ、俺は『エイトセンシズ』で『仙術チャクラ』を高めていく。
フルパワーで攻撃しながら、同時並行でエネルギーを溜めなくちゃいけないなんて無茶ぶりもいいところだっ!!!!
まるで帰る直前に上司から『明日の会議で使う資料、今日中にまとめとけ』と言われているみたいだな。
あの時ばかりは上司をヌッ殺しても罪に問われないだろうと本気で考えたもんだ!!
前世におけるクソ上司からのクソみたいな指示で、クソみたいな思い出がフィードバックする中........................ようやくエネルギーが全開まで溜まった!!!!
「っ、見るか.........................銀河の星々が砕け散る様をっ!!!!!!!」
≪ギャラクシアン・エクスプロージョン≫!!!!!!!
ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア.............................!!!!!!!!!!!
『須佐能乎』によって極大化され、さらには『エイトセンシズ』を加えた『仙術チャクラ』を物質化するまで圧縮。
巨大な隕石と化したチャクラの流星群がトライヘキサへと降り注いでいった!!!!!
≪ギャラクシアン・エクスプロージョン≫。【聖闘士 星矢】は『双子座のサガ(&カノン)』の最大必殺技。
その破壊力は十二人いる『黄金聖闘士』の中でも最大の威力を誇る。
なお、サガとカノンは『セブンセンシズ』を使っていたが、俺は『エイトセンシズ』。しかも『須佐能乎』で極大化された状態で放っている、恐らく威力は原作を遥かに超えているはずだ。
まぁ、【NARUTO】でも『うちはマダラ』が『天涯流星』や『天蓋新星』という似たような技を使ってたからね。その気になれば、たぶんチャクラでも出来るだろう。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッッッッッッッッッッッッ........................!!!!!!!!!
そんな関係のあるようで全く関係ないことを考えながらも、俺は今まで蓄積してきたエネルギーも『仙術 コスモチャクラ(仮称)』に変換し、『ギャラクシアン・エクスプロージョン』を叩き込み続ける!!!
もし現実世界でこんな技を使っていれば、間違いなく国どころか大陸そのものがペンペン草も生えないぐらいの焼け野原となるだろう......................ここが次元の狭間で良かった。
「っ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ...................げほっ、げほっ! っ~~~~~~~、こんなに、力を、使ったのは、転生してから初めてだ.................」
『セブンセンシズ』や『エイトセンシズ』を使って、練り上げ続けた『チャクラ』。
そして【トリコ】の『食没』みたいに今まで食べた物から蓄え続けたエネルギー、それらを全て使い切っての『ギャラクシアン・エクスプロージョン』は流石にキツすぎたな。
【ハンター×ハンター】で『ネテロ会長』が『百式の零』を放った時も、こんな感じだったんだろうか?
もっとも『メルエム』には通用していなかったけど......................いや、止めよう。これ以上考えるのはフラグだ!!!
何はともあれ、全エネルギーをブッパしての『ギャラクシアン・エクスプロージョン』により、トライヘキサの『本体』は全て消し飛び、再度『メインコア』が露出された!!!
俺はこの機会を逃さないため、持てる力の全てを使い巨大な雷光の弓矢を生成する!!!!
ズシャンッッッ!!! ズシャンッッッ!!! ズシャンッッッ!!! ズシャンッッッ!!! ズシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッッッッッッッッッ!!!
ジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジィィィィィィィィィィィィィィ.........................!!!!!!!!!
【仙術・須佐能乎雷光牙】。かつてグッさんを倒した時に使った、『雷天大装』で培った全エネルギーを雷光へと変換し巨大な矢として放つ技だ。
『メインコア』は防壁となる肉体を再構築しようとするが、いくら何でも先ほどのような巨体をすぐに生成できるはずもない。俺のエネルギーチャージの方が早く完了する!!!
これが正真正銘、『俺自身』が出せる最後の力!!! これで倒せないようなら、その時は..........................
ドシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
須佐能乎よりも遥かにデカい雷光の矢が『メインコア』に向かっていく!!!
頼むぞ、これで散れ......................散ってくれっっっ!!!!!!
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
時は呂布が『仙術須佐能乎 雷光牙』を放つ少し前まで遡る。現実世界の戦場でもトライヘキサとの戦いは苛烈を極めていた。
「っ、呂布殿がトドメの一撃を放ちます!!! 匙、準備はいいですか!?」
「もちろんですよ、会長!!!」
匙の『黒い龍脈』によって吸収したトライヘキサのエネルギーは己のみならず、他のメンバーへも己のチャクラとして行き渡らせていた。
この【トライヘキサのエネルギーを匙のチャクラへと変えて、全員へ分け与える】というのはソーナの発案だった。
火力不足の自分たちの欠点を補うべく、『黒い龍脈』をトライヘキサと全員に繋げることにより、ソーナ&セラフォルーチームは常に全開で攻撃し続けることが可能となったのである。
「全員、下がってください!!! 私とお姉様の最大火力で『サブコア』を引きずり出します!!!!」
『蒼天の紅旗』が一か所に集中砲火を浴びせているのを見て、『見聞色の覇気』により『サブコア』の位置を特定できることに気づいたソーナは眷属たちに指示を出し、同じように『サブコア』を見つけ出していた。
「いっくよ~~~~~☆ お姉ちゃんとソーナちゃんの仲良し合体技♪ ダブルミルキースパイラル...............」
「そんな名前じゃありません! 呂布殿から教えていただいた技を勝手に改名しないでください!!!」
セラフォルーの魔法少女趣味がこんなところでも炸裂するのをソーナが諫めつつ、セラフォルーの魔力とソーナのチャクラが混ざり合う。
二人の頭上にはビルすら丸呑み出来るであろう巨大な水球が猛烈な吹雪を纏って生成されていた!!!!
≪悠久の眠りにつきし氷の女王 疾く来たれ静謐なる千年氷原王国 咲き誇れ終焉の白薔薇≫
セラフォルーとソーナの精神と声が合わさり吹雪は密度を増す。やがて吹雪は雲となって水球を羽衣のように覆っていく。
≪永久(とこしえ)の闇 永遠の氷河 全ての命ある者に等しき死を 我が与えるは青き安らぎなり≫
二人の詠唱が終わると、水球は雲を纏った水の惑星の如き神々しさを醸し出していた。しかしその神々しさとは裏腹に、周囲を凍てつかせる冷気がトライヘキサの触手を凍らせていく。
≪千年氷華 せんねんひょうか≫!!!!!
ズシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!
水球はトライヘキサの『分身体』に触れた瞬間、その肉体を一気に凍てつかせる!!! 匙のチャクラによってブーストされたことで、質量のみならず温度は-196℃まで下げられていたのだ。
トライヘキサの『分身体』は大量の液体窒素を浴びたように真っ白となり、肉体はボロボロと崩れていく。
そして、この機会を逃さずシトリー眷属たちが一斉に攻撃を仕掛けた!!!!
「だぁぁぁぁぁらっしゃああああああああああああああああああああ!!!!!」
「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!」
「≪風遁 燕返し≫!!!!!!」
「だぁりゃああああああああああああああああああ!!!!!!」
全チャクラと覇気を駆使した攻撃が脆くなったトライヘキサの肉体を破壊し.................ついに『サブコア』が露出された!!!!!
「元っ!!!!」
「匙先輩!!!!」
「元ちゃん!!!!」
「匙!!!!!」
「匙くん!!!!」
「匙、今です!!!!」
「よっしゃあっ!!! ありがとうよ、みんな!!!!」
匙は『龍の牢獄』によって蓄えたエネルギーを自身へと還元する。
≪八獄龍王 螺旋六王銃 (はちごくりゅうおう らせんりくおうがん)≫!!!!!
匙は全チャクラと覇気、さらには周囲に蓄積された分とトライヘキサから吸収した分まで駆使した膨大なエネルギーを両拳に込めて『サブコア』に叩き込む!!!!!
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
俺の『見聞色の覇気』で見つけ出した『サブコア』の位置へ部隊メンバー全員が集中攻撃をしていた。
美候は如意棒、黒歌は仙術、アーサーはコールブランド、ルフェイはゴグマゴグを呼び出して攻撃。
その他堕天使も光の槍や砲撃を浴びせている。さらにはファーブニルの力を上乗せしたアザゼルの攻撃により、ついにトライヘキサの『分身体』から『サブコア』を引きずり出すことに成功した!!!!
「よっしっ!!! 『サブコア』を引きずり出したぞ。ヴァーリ、準備はいいか!!!!」
「無論だ!! だが、まだ他の部隊の準備が整っていない!!! 今しばらく『分身体』の再生を防いでくれ!!!!」
神滅具所有者専用の通信回線では『サブコア』を露出させられたのは俺たちと『蒼天の紅旗』だけ。
他の部隊はまだ手こずっているようだ。一応、上空の映像を見る限り全ての部隊が『サブコア』の位置を特定はしているようだがな。
俺が他の部隊も『サブコア』を破壊できる状態になるまで攻撃を続けるよう頼むと、全員が再び『分身体』へ総攻撃を加えて再生を妨げる。
それにしても......................呂布の全力があれほどまでに凄まじいとはな。
俺たちが総掛かりになってどうにか『サブコア』を露出させようとしているのに、呂布は『本体』を丸ごと消し飛ばそうとしている。
実際、トライヘキサの『本体』は呂布の攻撃によって次々と消滅していっている。恐らく『メインコア』を露出させるだけでは破壊するエネルギーを溜めている間に再生されてしまうからだろう。
だからと言って、まさか数百メートルはあるであろうトライヘキサの『本体』を全て消し飛ばそうとは考えないが......................流石は呂布と言ったところか。それでこそ、俺が超えるべき相手として相応しい!!!
こんな時に俺が呂布と戦う日を楽しみにしていると曹操から通信が入った! どうやら他の部隊も攻撃の準備が整ったらしい、次元の狭間に目を向ければ呂布も最後の一撃を放つ体勢に入っている。
<<ドラゴニック・ルシフェリオン・ドライブ>>!!!!
ここが勝負どころと判断した俺は魔龍皇の状態となり『サブコア』へと突撃する!!! アザゼルや美候たちも俺の力の波動を感じ取って援護に回ってくれる。
『分身体』や触手からの砲撃を『見聞色の覇気』で躱しつつ、一気に距離を詰めた!!!!
目の前にはトライヘキサの『サブコア』、さすがに本体がデカイだけにコアの大きさも数十メートルほどの大きさである。
これだけの大きさの物を一撃で破壊するとなると、如何に神滅具でもそれなりの威力が必要だ。
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!
コアを破壊するべく力を溜め始めると、急激に俺の力が上昇する!
これは................そうか、兵藤一誠の『譲渡』か!! これだけ力を譲渡されれば、コアを破壊するのに余りある!!!
ただ問題は、これほどのパワーを送ってきた本人にコアを破壊するほどの余力はあるのかということだが..................それについては、兵藤一誠に任せるしかない。今は目の前のコアを破壊することに集中だ!!!
『やるぞヴァーリ! 準備はいいか!?』
「無論だ、鳶雄!! そっちは問題ないだろうな!?」
『もちろんなのです。トドメはトビーにお任せなのです♪』
ゲオルクが作った神滅具所有者専用の通信回線から、鳶雄とレヴィニアが確認してくる。どうやら向こうは鳶雄がラストヒットの役目を担うみたいだな。
それにしても、こんな時までわざわざ個別に通信してきて確認してくるとは........................いい加減子ども扱いは止めてもらいたいものだ。
≪ルシフェリオン・スマッシャー≫!!!!!!
≪黒刃天狼牙 こくじんてんろうが≫!!!!!
鳶雄が刃のように鋭い黒い尾を叩き込む!!! 同時に俺は『アルビオン』『ルシファー』、さらには赤龍帝の力を限界まで圧縮したエネルギー砲を放つ!!!
白と黒が織り交ざったエネルギーが赤いオーラを纏い、トライヘキサの『サブコア』を呑み込んでいっだ!!!!
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
「サイラオーグくん、『サブコア』を露出させるよ~~~。準備は大丈夫~~~?」
「はい、ファルビウム様! いつでもいけます!!!」
この嵐のような戦場の中でも普段と変わらない様子のファルビウム様。だが、優れた戦略家としてその能力の高さは疑う余地が無かった。
まるで未来でも予知するかのごとく部隊全員へ適切な指示を出すばかりか、攻撃箇所ごとの再生速度や攻撃の度合いからトライヘキサの『サブコア』を見事に見つけ出してしまったのだ。
流石は冥界屈指の頭脳を持つ御方だ。あの方の戦略・戦術論は数世代先まで見据えた画期的なものと聞いているが、それも納得と言えるな。俺も負けてはおれん!!!
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッッッッ....................!!!!
「へえ~~~~、それが話に聞く『セブンセンシズ』か~~~~~。凄いね~~~~、力は感じられないけどボクたち魔王に匹敵する出力が出てるんじゃない?」
俺が『セブンセンシズ』を解放し黄金のオーラを滾らせると、ファルビウム様が興味深そうに見てくる。
声のトーンからは分かりにくいが、目をキラキラさせているところを見るにさすがのファルビウム様も『セブンセンシズ』には好奇心が抑えられないのだろう。
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッ!!!!!!
ファルビウム様の珍しい一面を見ていると突然、身体に力が漲ってきた!!! っ、そうか、これは兵藤一誠の..................ありがたい!!!!
「ッ、クイーシャ!!!!」
「はい、サイラオーグ様!!!!」
クイーシャへ合図をすると俺の前に黒い穴が出現する!! これはクイーシャの能力である『穴 ゲート』。この穴を通れば、即座に『サブコア』のところまで移動することが出来る。
これもファルビウム様の発案、予め段取りを決めていた甲斐があったな!!!!
穴の中に入った瞬間、目の前には巨大なトライヘキサの『サブコア』が現れた! 間合いも十分、触手たちは他のメンバーが抑えてくれている。クイーシャよ、良い仕事をしてくれた!!!
「受けてみろ! これこそ、世界最強たる我が師より授かった.....................星をも噛み砕く獅子の牙!!!!」
「ライトニング、ボルトォォォォォォォォォォォォォォォッッッッッッッッ!!!!!」
かつて匙元士郎と戦った時とは違う、完全版の『ライトニングボルト』。
無論、呂布殿ほど『小宇宙 コスモ』を高められていないし、拳を繰り出す速度も秒間十数発といったところだ。
しかし呂布殿からの修行により、あの時とは威力が桁違いに上がっている!!!
しかも兵藤一誠からの『譲渡』もあったおかげで、『サブコア』を破壊するだけの威力は十分稼げた!!!!
その証拠に、俺の拳の威力は『サブコア』を貫通しトンネルが出来上がっている!
やがて『サブコア』もボロボロと崩れ落ちていく。後は呂布殿が『メインコア』を破壊すれば、俺たちの勝利だ!!!
呂布殿が仕損じることはありえないと確信している俺たちは、この戦いの勝利を感じた!!!!!
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
「っ、見つけました!! あそこです!!!」
「っ、そうか! よくやってくれた、グレイフィア。ハアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!」
グレイフィアさんの『ルキフグスの力』によって『サブコア』の位置を特定したサーゼクス様は、即座に『滅びの化身』となってトライヘキサの『分身体』に突入する!!!
ルキフグスは『破壊』と『宝物』を司る悪魔。今回グレイフィアさんが使ったのは『宝物』の能力。
これは単に財宝や宝物の場所を特定するだけではなく、『自分が欲する物の在り処を知る力』でもあるらしい。
物凄く子どもっぽく言ってみれば、高性能の『お宝センサー』みたいなもの。この能力によってグレイフィアさんは、トライヘキサの『分身体』から『サブコア』の場所を見つけ出したってわけだ。
「イッセー、もうすぐお兄様が『サブコア』を引きずり出してくれるわ!! 準備なさい!!!」
「っ、は、はい、部長!!!」
部長に言われて俺は『龍女王』となり、神滅具所有者の皆へ力を『譲渡』する準備をする。
昨日の夜に曹操から『タイミングを外すな』って言われていたからな....................でもタイミングについては部長の『全把握』の力があれば、完璧だ!!!
ドポォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッッッッ!!!!!
『イッセーくん、今だ!!!』
サーゼクス様が『サブコア』を持ち上げて、体外へ引きずり出してきた!!! あの姿のサーゼクス様が触れてもビクともしないところを見ると、やっぱり神器じゃないと破壊できないみたいだ。
「イッセー!!!」
「「イッセーくん!!!」」
「「イッセー先輩!!!」」
部長や皆に呼ばれる、ヴァーリたちへの譲渡はいつでもOKだ! 後は譲渡が完了したら、俺自身の力を『倍加』させて『サブコア』を破壊する。
そうすれば呂布さんが『メインコア』を破壊し俺たちの勝利、世界は救われる!!!
失敗は出来ない! 俺が失敗したら、世界は.........................!
ゾクッ..............................!!!!
....................あれ? まただ。以前アザゼル先生から言われた時にも感じた寒気だ。しかも今回は急に身体に力が入らなくなってきた。何でだ、何でこんな大事な時に!?
『どうした相棒!? 様子が変だぞ!?』
俺の様子が変わったことにドライグが声を掛けてくるが、同時に曹操からの通信も入ってドライグに答えている余裕が無くなってしまう。
『全神滅具所有者へ連絡!! 各員、それぞれの『サブコア』の状況を報告しろ!!!』
曹操からの通信で、他の皆も準備が整ったみたいだ。残るは俺だけ、このまま『赤龍帝の籠手』が上手く発動できなきゃ『譲渡』も『倍加』も出来ない!!!
『兵藤一誠、そっちの戦況はどうなっている!?』
「っ.......................ああ、大丈夫だ。こっちも『サブコア』を露出させた」
返事をしない俺に曹操が再度通信で確認をしてくる。とても今の状態を教えられない俺は、どうにか声を絞り出し『サブコア』を引きずり出したことを伝えた。
『そうか、ではそろそろ譲渡の準備をしてくれ。そして、譲渡完了後に自身の力を倍加させることも計算に入れて早めに行動しろ。
タイミングを誤るなよ、チャンスは一度きりなんだからな』
『っ、わ、わかった!』
曹操の言葉で俺はどうにか我に返る! っ、そうだ、チャンスは一度しかないんだ!! 迷っている暇は無い、とにかく『譲渡』だ!!!
「っ、ぶ、部長、タイミングをお願いします!!!」
「っ、ええ、わかったわ!!!」
自分の心の乱れを捨て置き、俺は部長に『全把握』の力でタイミングを図ってもらう。
部長は上空の映像を見ながら魔力を練り上げ、俺は部長からの合図を静かに待った...........................そして!!!
「っ、今よ!!!」
「はい! 『赤龍帝の供与 ブーステッドギア・エクステンド』!!!」
部長からの合図で全神滅具所有者へ力を譲渡が完了、あとは俺が『サブコア』を破壊するだけ!! 俺はすぐに自分の力を『倍加』させようとする!!!
しかし....................................
『赤龍帝の籠手』が発動しなかった............................。
『っ、相棒、神器とのシンクロ率が急激に落ちている! このままじゃ「倍加」どころか「禁手」が解けてしまうぞ!!』
「っ、はぁ、はぁ、はぁ、わ、わかってるよ、ドライグ。でも......................!」
急に背筋が冷たくなる、呼吸もどんどん荒くなってきて力が抜けていく!!! 『赤龍帝の籠手』も上手く発動できない!!!!
っ、何をやってるんだ俺は!? ここで決めなきゃ、世界が、父さんや母さんが...................!!!!
はぁ、はぁ、はぁ、お、俺が、俺がやらないとっ.......................!
「イッセー!? ドライグ、いったい何が起きているの!?」
『恐らく、ここに来て自分が「世界の命運」を背負っていることが重圧となり心を蝕んでいるんだ! いくら強くなっても相棒はまだ17歳、背負うにはあまりにも大きすぎる!!
そのせいで神器どころか龍闘気を使うことも出来ないくらいに心が乱れてしまっている!!!』
「っ、そ、そんな..............................イッセー、しっかりして!!! イッセー!!!!」
「俺が............俺が、やらなきゃ.................でないと、父さんや母さんが..................皆が....................!」
部長やドライグ、それに周りの皆から呼びかけられるも頭に入ってこない。『もし、これで失敗したら..................』、そう考えるだけで身体が震えて力が出ない。
だがそんな俺の状態とは関係無しに事態は進んでいき、ついに呂布さんがトドメを刺すべく最後の攻撃の体勢に入った!!!
一切の迷いの無い苛烈な攻撃の嵐、あれが呂布さんの『全力』か!!! こんな、世界の命運が懸かった戦いでも、あんなに思いっきり力を振るえるなんて.............................!!!!
『? 信じた【仲間】が...................『任せてくれ』と言ったから...............黙って任せただけだが?』
瞬間、呂布さんの言葉が脳裏によぎる!!!
っ.....................そうだ。俺は呂布さんから『任された』んだ。
あれだけ弱かった俺たちなのに、共に戦えるぐらいまで強くなると信じてくれた。
散々迷惑を掛けてきた俺を、こんな弱っちい俺を.......................信じて鍛え、こうして『戦場』を預けてくれたんだ。
呂布さんがあんなに思いっきり戦えているのは、俺たちのことを本当に信じてくれているからだ。
『俺たちならやってくれる』って.....................それなのに、ここで動けなかったら強くなった意味が無い!!!
「っ~~~~~、やるぞドライグゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
『っ、おうとも!!!』
俺の叫びにドライグが呼応する!!! 鳴り響くコール音とともに『真紅の龍闘気』が爆発的に高まっていく!!!
部長、情けないところを見せてスミマセン。もう大丈夫です!!!!
両手に圧縮させたエネルギーを一つにし、俺も攻撃態勢に入る....................しかし、上空を見ると他の皆は既に攻撃を放っていた!!!
っ、やべえ、俺がウジウジしていたせいで『倍加』に時間が掛かっちまった!!!!
「クリムゾンスマッシャァァァァァァァァァァァッッッッッッ!!!!!」
どうにか『倍加』が完了し、俺は全力の砲撃を『サブコア』に放つ!!! 頼む、間に合ってくれ......................!!!!!
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
「急げ、呂布がもうすぐ『メインコア』へ攻撃するぞ!!! すぐに『サブコア』を引きずり出せ!!!!」
「「「「「おうっ!!!!!」」」」」
「全神滅具所有者へ連絡!! 各員、それぞれの『サブコア』の状況を報告しろ!!!」
『ヴァーリだ。こちらも『サブコア』は捉えている、いつでも攻撃できる』
『匙だ、こっちも準備OKだ!!!』
『幾瀬だ。『サブコア』の露出に成功した』
『サイラオーグだ。『サブコア』を引きずり出した、いつでもいける!!!』
各神滅具所有者からの通信を聞き、時は来たと実感する!!! どうやら各部隊でも『サブコア』を引きずり出し、いつでも攻撃できる準備が整ったようだ!!!!
『蒼天の紅旗』の方でも、『サブコア』を引きずり出している。後は!
「兵藤一誠、そっちの戦況はどうなっている!?」
『..............................................』
最後の詰めとも言える兵藤一誠からの力の『譲渡』。これにより俺たちの力を最大限に高めることで、個人差による『サブコア』の破壊のタイムラグを無くす。
だというのに、肝心の兵藤一誠からの報告が無かった。
「おい兵藤一誠! 応答しろ、何かあったのか!?」
『っ....................ああ、大丈夫だ。こっちも『サブコア』を露出させた』
俺が怒鳴るように呼び掛けると、ようやく兵藤一誠からの報告が上がってきた。ずいぶん応答に時間が掛かったな、何か向こうで問題でも起きたのか? それとも単なる通信障害か?
どちらにせよ、まぁいい。これで各部隊も『サブコア』を引きずり出し、いつでも攻撃できる状態だということだ。
それに、兵藤一誠にはそろそろ力の譲渡を行ってもらわないといけない!
「そうか、ではそろそろ譲渡の準備をしてくれ。だが、譲渡完了後に自身の力を倍加させることも計算に入れて早めに行動しろ。タイミングを誤るなよ、チャンスは一度きりなんだからな」
『っ、わ、わかった!』
俺が譲渡のタイミングに気を付けるよう伝えると、兵藤一誠は若干上ずった声で返事をして通信を切った。
本当に大丈夫か? 緊張してタイミングを間違えたら目も当てられないぞ。
「曹操、呂布が力を溜めている!!! 恐らくトドメを刺すつもりだ!!!!」
「っ、そうか!! よし、全員『サブコア』から離れろ!!!」
一抹の不安を抱えながらも、ゲオルクからの言葉に俺は意識を切り替える!!! 同時に兵藤一誠からの『譲渡』が来て、俺の力が跳ね上がった!!!!
っ、これが最初で最後のチャンス、逃しはしないっ!!!!!
『譲渡』された力に加え、俺は『セブンセンシズ』を最大限まで高める!! 聖槍も俺の『コスモ』に呼応して黄金に輝く、その輝きたるやロキを倒した時以上の輝きを放っていた!!!
「っ、滅びろ、トライヘキサ!!!」
≪終末の戒めを穿つ神滅槍 ロンダルク・トランスピア・アーマゲドン≫!!!!
光速を超えた黄金の槍が真っすぐに『サブコア』へと向かっていき貫通する!!! さらには黄金の聖槍が『サブコア』を貫いたと同時に他の戦場でも『サブコア』が破壊され消滅していた!!!!!
すぐに次元の狭間の様子を見てみると、映像は真っ白になっている。まるでいつかのグレートレッドとの戦いのようだ、つまり呂布の一撃は『メインコア』に命中したということだ。
如何に『メインコア』と言えども、グレートレッドすら倒したあの一撃に耐えられるわけがない。一番の鬼門だった『サブコア』も【6つ同時】に破壊できたようだしな。
勝利条件は全てクリアしたことで、俺だけではなくこの戦場の皆が勝利を確信した........................!!!!!
何かド派手な技でもと思って、【聖闘士 星矢】の『ギャクシアンエクスプロージョン』を出してみました。
ただあの技って具体的なやり方とかがどこにも載っていなかったので、若干作者のオリジナルとなっています。
アニメやゲームでも、その時々で描写が違っていて『コレだ!』というのが分からないですよね。
それでは皆さん、次回で♪
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