深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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聖女邂逅編、ここまで長くなるとは思いませんでした・・・・






第十五話

 

 

 

 

 

俺はアーシア達から離れて朝ごはんを作る

 

 

さあ~て、今日の朝食は~・・・『ポトフ』です!!

 

ちなみに俺の作る『ポトフ』には『すいとん』が入ります。

 

『すいとん』とは小麦粉を団子状に固めたもので、食感のアクセントに丁度良い。しかも使う小麦粉は少量で良いため、大人数でも全員に行き渡る。元々は物資が少ない戦後に代用食として食べられていたが、今では栃木県の郷土料理にもなっている。

 

 

まずは鍋にオリーブ油を入れて、炭酸水で下茹でした牛のすね肉を入れて焼き色を付ける。その後はニンニク、キャベツの芯、ニンジン、じゃがいも、玉ねぎの順に炒めていく。軽く火が通ったら蓋をして蒸し焼きにする。

そして酒、みりん、醤油を入れてまた蒸す。

そして小まめにかき混ぜながら水を適時、少量ずついれる。じゃがいもやニンジンが柔らかくなったタイミングでキャベツを入れて蓋をし、キャベツがしんなりしたら緩く溶いた小麦粉を少しずつ回し入れて、また蓋をして煮込む。

 

最後に塩・胡椒で味を整えれば~ハイ完成♪

 

そう、『ポトフ』は煮込み料理だが煮込むのは最後の最後。それまでは、具材を入れて炒める⇒蒸し焼き⇒時々混ぜる⇒また具材を入れて炒める....の繰り返しだ。そうすることで具材も美味しい、スープも美味しい『ポトフ』が出来上るのだ

 

 

 

・・・・アハハハ....

 

 

 

おや、彼女達がいる場所から笑い声が聞こえる・・・良かった良かった、やっぱり同じ聖職者同士気が合うんだな。彼女達を連れてきたのは正解だった

 

さあて、そろそろ出来上がるから皆を呼んでくるとしましょうかね♪

 

 

 

 

「美味しい~」「何これ、ものすごく美味しいんですけど!」「この白くてクニュクニュしてるの、不思議な感じですけど美味しいです」

 

食いねえ食いねえ、御代わりもあるから、たくさん食いねえ

 

しっかし『女が三人集まれば姦しい』というが、十人以上集まると何かこう・・・スゴいね。3~4人ぐらいでそれぞれ話しまくっている........それでいて御代わりもきっちりしているとは・・・・

 

そんなに御代わりするなんて、ディオドラは満足にご飯を食べさせていなかったのか?・・・だとしたらリスキルの回数を増やさねば・・・!

 

さすがに十人以上いるとすぐに無くなっていく........一番大きい鍋でたくさん作ったのにもう空っぽだ。その後は後片付けをして、荷物をまとめる

 

 

「............では........行こう........」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

 

俺たちは『蒼天の紅旗』に向かうのだった・・・・

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「よーし、お前ら。グラスは持ったなー?それじゃあ、俺たちの新しい家族の歓迎会を始めるぞー!!」

 

 

『イッエーーーイッ!!!』

 

 

「あわわわ…?!あ、ありがとうございますぅ……」

 

「・・・・これは、凄いですね・・・・」

 

 

歓迎会が始まり、みんなでご馳走やら飲み物にありつく。新しいメンバーが入ってくる度にこの騒ぎだ・・・・まあ、みんなにとっては数少ないストレス発散の場だ、好きにやらせてあげよう

 

そうして騒ぎまくっているメンバーを尻目にジュースを飲んでいると・・・・

 

 

「やあ、呂布。楽しんでいるか?」

 

「彼女達を連れてきたのはお前だろう?行かなくて良いのか?」

 

曹操とゲオルクが飲み物片手に俺の隣に座った

 

 

「............ああ.........」

 

だってアーシアはじめ主賓である彼女達の周りをウチの女性精鋭陣が固めているんだもん。もうね、『肉の壁』ならぬ『肉の要塞』だよアレ・・・・

今も『何とか話だけでも』と無謀な突撃をかましている野郎共が返り討ちにあっている

 

まあ、お互いおふざけ半分気遣い半分ってところだろうな。みんな彼女達の事情を知っている・・・女性陣はなるべく男性を近づけないように、男性陣も彼女達を怖がらせないようにわざとやられている

 

そして主賓である彼女達はその光景を見て・・・・笑っている

 

 

ちなみにディオドラの元眷属達は無事、人間に戻ることが出来、ここで働くことになった........良かった良かった。

最初は曹操も彼女達を受け入れることに少し渋った顔をしたが、事情を説明するとすぐにOKしてくれた。やっぱりあれだけの人数だと食費とか心配になったのかね・・・・まあ、土下座をせずに済んだけど............

 

 

「・・・・呂布・・・君はつくづく『持っているな』」

 

曹操が飲み物を飲みながら、機嫌良さそうに言ってくる

 

「............?」

 

「フフ、まあ本人からしたら分からないか........気にしないでくれ、君はそのままで良いんだ........それが俺たちのタメになる」

 

・・・・つまり・・・・何も考えるなってこと?・・・下手に考えて行動されると、尻拭いが大変だから?・・・

 

ヤベェ、機嫌良さそうに見えたけど曹操の旦那・・・今回のこと結構怒ってる!?

何で?快くOKしてくれたんじゃなかったの?あ、もしかして『彼女達は問題無い』けど俺のことは別ってこと!?

 

どうしよう........今からじゃ土下座しても遅いかな........?

 

俺が曹操の怒りを鎮める方法を考えていると・・・・

 

 

「もーう、男どもちょっとは気を遣いなさいよ!今私達がこの子達と話をしているでしょうが!!」

 

「ちょっとぐらい話をさせてくれたって良いじゃないかよ!っというか主賓を独占するなよ!」

 

とうとう男性陣も女性陣の鉄壁のガードに文句をつけた

 

「ダメよ!この子達が男に慣れるまで話し掛けるのは禁止!!もしこれ以上、無理に絡もうとするなら・・・」

 

「ゴクッ・・・するなら・・・?」

 

「・・・・・フフフ」

 

チラッ

 

言い争っていた女性陣のリーダーがこっちを見る。それに合わせて女性陣+男性陣+主賓も俺たちを見る・・・何ぞ?

 

「呂布さん!!やっちゃってください!!!」

 

「!!!」「!」「!!」

 

男性陣の顔が青褪める・・・やるって、何を?

 

「おい、ふざけんな!呂布さんを呼ぶのは反則だろ!」

「そうだ!俺たちに死ねというか!」

「コイツ、とうとう禁を破りやがった!」

 

いや・・・・・だから、俺に何をさせる気なの?

 

「呂布さん!違うんですよ!俺達はただあの子達と少し話がしたかっただけで、決して恐がらせるつもりは・・・」

「そうです!どうかここは寛大な心で!!」

「釈迦の生まれ変わりになった気持ちで!!」

 

まあ、別に話をするくらいなら良いんじゃない?本人達が大丈夫なら・・・というか釈迦の生まれ変わりになった気持ちって何?

 

「............本人達の........意見を聞け........」

 

俺がそう言うと今度は男性および女性陣の目が一斉に主賓達に向く。彼女達もビクッとなる........うん、分かるよその気持ち。ドキッとするよね、視線が一斉に集まると........

 

「えっと・・・せっかくですし、みなさんとお話がしたいです........」

 

天使の一言で全てが決した・・・・

 

「「「よっしゃー!!」」」

 

「・・そっ、そんな・・・」「くっアーシアちゃんの穢れていない心が仇になるなんて・・・」

 

男性陣は歓喜し女性陣は凹んでいるが、アーシアが一言付け加える

 

「あっ、でも男性と話すのはまだ慣れていないので・・・呂布さんが側にいてくれると安心できます//////」

 

「「・・・・・・・」」

 

え?まあ別に良いけど・・・俺も男だよ?

 

「くそっ、やはり呂布さんか!」「贅沢を言うな、目的は達したんだ」「そうだ、これ以上欲張ると明日の朝日が拝めなくなるぞ」

 

「まあ、呂布さんが付くならいっか♪」「むしろ私達が付くより安心だしね」「なにせ最強の矛が控えているわけだからね」

 

男性陣は何か怯えているし、女性陣の謎の信頼感が逆に怖い・・・俺って男として見られていないのかな?グスン

 

「............行ってくる........」

 

「ああ、せっかくだ。楽しんでくると良い」

 

 

曹操に断りを入れて、俺は主賓席に向かった

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

呂布が主賓達のリクエストにより席を外す

 

「やれやれ、呂布も災難だな」

 

「皆から畏れられてはいるが慕われてもいる、良いことさ」

 

ゲオルクが呂布を憐れみを掛けるが、俺はあれこそ『英雄』の姿なのだと思う。人々から『畏敬』の念を一身に集める、あの姿こそが・・・・

 

 

「なあ、曹操」

 

「ん、何だゲオルク」

 

俺が『英雄』の在り方について考えているとゲオルクから話し掛けられる

 

「さっき言っていたこと、あれはどういう意味なんだ?」

 

「さっき言っていたこと?」

 

「ほら、呂布が『持っている』というヤツだ」

 

「ああ、それか。なに、呂布の今回の行動は価千金だったという話さ」

 

「価千金?彼女達を連れてきたことがか?」

 

「ああ、彼女達は元聖職者。だがディオドラに嵌められて悪魔に転生することになった。ここで重要なのはディオドラの地位さ」

 

「地位・・・アスタロト家の次期当主で魔王の血縁ということか?」

 

「そう、聖書陣営・・・特に悪魔と天使はもはや人間の協力無しでは存続できないほど衰退している。遠からず何らかの取引、あるいは盟約を結ばなければならないはずだ........俺たち『人間』を含めてな。そんな中、魔王の血縁者が卑劣な手段で人間を手込めにしていた・・・この事実は強烈な足枷になる」

 

「なるほどな・・・でも天使や堕天使はどうなるんだ?」

 

「天使もとい教会は明らかに不審な点があるにも関わらず、ロクに調査もせずに敬虔な信徒を何人も追放した・・・言い換えれば忠誠心の厚い部下を簡単に切り捨てられる集団ということ。堕天使連中は未だに神器回収という名の人間狩りを行っている。ここまで『人間』をぞんざいに扱う連中・・・・ゲオルク、お前が取引相手ならどうする?」

 

「・・・・なるほどな、ようやく分かってきた。俺達は神器関連で堕天使側への口撃材料はあるが、天使や悪魔への口撃材料はあまり持ち合わせていなかった。そこで彼女達というワケか........」

 

「ああ、彼女達は悪魔と天使双方からの被害者・・・謂わば『生き証人』だからな。もちろん、彼女達の境遇を憐れんだゆえに保護したのは事実だがね」

 

「そう考えると・・・・確かに呂布は価千金の仕事をしてくれたことになるな」

 

「だろ?これは武力や智略ではどうにもならない、まさに『天運』とも言えるものだ。こればかりは訓練や修行などでは身に付けられるものではないからな・・・『持って生まれたもの』だろう」

 

「・・・・・恐ろしいな、呂布は....」

 

「だからこそ頼もしいんだよ、彼は・・・」

 

 

俺はグラス越しに彼女達に囲まれている呂布を見て、グラスを飲み干すのだった

 

 

 






一応ヒロイン枠は主人公に恋愛感情を抱いているキャラに限定するつもりです


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