深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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神々の姿って描写が難しいですよね





第十七話

 

 

 

 

 

「曹操、そろそろ時間だ。神々が来るだろうし、出迎えに行こう」

「あぁ、もうそんな時間か・・・・」

 

俺とゲオルクは午後にある神々との会合のための打ち合わせをしていたが、いつの間にか神々が来る時間になったらしい・・・

 

俺達は執務室を出て外へ向かうと廊下の曲がり角から見慣れた男が来た

 

 

「やあ、ヴァーリ。久し振りだな、キミがここに来るのは....」

「ああ、曹操。今日は確か呂布が帰ってくる日だからな。久し振りに鍛練に付き合ってもらおうと思ってね....」

 

そうだったな........今日は呂布がギリシャから帰ってくるんだったな・・・

 

「そうか、だが残念だったな。その呂布はまだ帰ってきていないぞ」

 

ゲオルクが眼鏡の位置を直しながらヴァーリに伝える

 

「そうか、なら適当に待たせてもらうことにするよ」

 

ヴァーリは後ろを向き離れていく・・・・それにしても........

 

「ヴァーリ........キミはまだ呂布に勝とうとしているのか?」

 

俺はふとヴァーリにそんな質問をしていた

 

「?どうしたんだ、いきなりそんなことを聞いてくるなんて?」

「........なに、ちょっと気になっただけさ........」

「・・・・いずれはな....俺の目標は『世界最強』だからな........もっとも、その前に呂布に追い付かなければならないワケなんだが........」

 

・・・・こいつも変わったな........最初呂布に会ったときは闘志を剥き出しにしてを闘いを挑み、敗れた後は呂布から何かを学ぼうとしている・・・・まるで師匠と弟子だな........

 

 

トトトッ............

 

そんなヴァーリの変わりぶりを考えていると遠くからこちらに走ってくる音が聞こえる........

 

 

「あーいたいた、まったく・・・何をしているかと思えば、廊下でのんきに雑談なんかして・・・」

 

特徴的な学者帽を被り、眼鏡を掛けた女性が若干呆れた声でこちらにやってくる

 

「賈駆・・・・どうしたんだ?そんなに慌てて........」

 

彼女は賈駆文和、俺や呂布と同じように三国志に出てきた董卓の軍師である『賈駆文和』の子孫だ。『蒼天の紅旗』の構成員で参謀であるゲオルクの補佐役だ。ちなみに彼女の幼馴染も『蒼天の紅旗』に所属しているが、その幼馴染も同じく『董卓仲頴』の子孫だ。

 

 

「どうしたもこうしたも無いわよ。もう主神達が来てるわよ。リーダーのアンタが来ないでどうするのよ」

「何、もう来たのか?予定より随分早いな」

「知らないわよ、神々の気まぐれは今に始まったことじゃないでしょ?とにかく出迎えないと・・・」

 

やれやれ、相変わらず神々というのは気まぐれだな・・・付き合わされるこっちの身にもなってくれ........

 

「そうか........仕方ない、行くぞゲオルク」

「ああ」

「それなら俺も一緒に行こう。呂布が戻ってくるまで特にやることが無いからな」

 

そうして俺、ゲオルク、ヴァーリ、賈駆の四人で神々を出迎えに行くのだった

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達が外に出ると構成員たちが神々の相手をしていた

 

 

「あっ、リーダー!ようやく来てくれたんですね」

「助かりました!私達じゃ神様方のお相手は恐れ多くて・・・」

 

神々の相手をしていた者たちが疲れた様子で俺を見る・・・無理もないか........

 

「遅れてすまない、後はこちらで対応するから下がってくれ」

 

「「はい!」」

 

そう言うと部下達が俺達の後ろへ下がる・・・・さて........

 

 

「出迎えが遅れて申し訳ありません。しかし随分お早いお着きですね、予定していた到着時刻はまだ先だったはずですが............それに何の先触れもお出しになられないとは・・・・お陰で何の出迎えも出来ないどころか部下達も困惑してしまいましたよ」

 

俺は詫びを入れつつ、嫌みと不満をぶつける・・・・少々不敬だが、これぐらい言ってもバチは当たらんだろう........

 

「ふふふ、何の連絡もせずにすまんのう曹の坊や。なに、単なる気まぐれで予定より早く着いただけのこと。出迎えなどは不要じゃから気にせんでくれて良いぞ」

 

特徴的な冠と眉毛に着物姿の妙齢な女性がこちらをからかう様に言ってくる。彼女は天照大神。日本神話の最高神だ。

 

「さよう。そしてその気まぐれが『たまたま』揃っただけじゃ、フォッフォッフォ」

 

モノクルを付け、長帽子を被ったローブ姿の老人が愉快そうに笑う。この老人はオーディン、北欧神話の主神だ。

 

「HAHAHA、まっそういうことだからよ。そんな青筋立てんなや、曹操チャン♪」

 

そして俺が苦手としている、坊主姿にファンキーな姿の男がこちらを小馬鹿にしたようにからかってくる。

 

「ハッハッハ、そんな....神を相手に青筋など恐れ多い・・・・それにしても・・・今回は貴方が来たのですね、帝釈天様」

 

そう、俺がかつて須弥山で世話になっていた頃によく顔を合わせたが帝釈天、またの名を闘神インドラ。何故この方が来ているのか・・・・

 

「そう邪険にするYO、な~にたまたまブラフマーが別件で来れなくなったから俺様が代わりに来ただけのことSA♪」

 

ちっ、よりによって須弥山の神の中で一番苦手としている帝釈天が来るとはな・・・俺も運が無い........

 

 

「それにしても・・・・呂布はいないのですな」

「........そのようですね、せっかく早めに来たと言うのに........」

 

褐色の肌に中東独特の民族衣装のような服を着た女と黒いアンダーシャツに道着のような服を着た軽装姿の緑髪の青年が呂布を探している

 

「呂布はギリシャへ行っています。予定では今日戻ってくるはずですよ....ラー様、ダグザ様」

 

女性はエジプト神話の太陽神ラー、男性はケルト神話の最高神ダグザだ

 

「何?そうなのかえ、ゼウス?」

 

天照大神がゼウスに訝しげに問い掛ける

 

「ウム、今回はワシらの番だったからな。本当は一緒に来るつもりだったんだが本人が『野暮用を片付けてくる』と言ってな・・・・てっきり先に着いていると思ったんだがなぁ........」

 

「野暮用?それに呂布ほどのヤツが未だに戻らんのも気になるのぉ........ゼウス、その野暮用が何なのか聞かんかったのか」

 

「それこそ『野暮』というものだろう、オーディン。それにヤツはいずれギリシャで預かることになるのだ。そんなことでヤツの機嫌を損ねたりしたら他の連中に何を言われるか分からんだろ、ガハハハハ」

 

ゼウスの一言で神々の空気が一変する・・・・この神は・・・・!!

 

 

「それは聞き捨てならんのお、ゼウス。呂布のことは死後も含めヴァルハラが受け持つ。『英雄』の魂を導くのは我らヴァルハラの務め。それにあやつが持っている『北辰の駿馬』は北欧の神馬スレイプニル、グラムとレーヴァテインも元は北欧の物じゃ・・・故にその権利は北欧にある」

 

「オーディンよ、それを言うなら呂布が持っているブリューナクは私たちのところのルーが譲った物、であれば私たちケルト神話群にも権利はあります。大体グラムとレーヴァテインは呂布がロキを返り討ちにした時に彼が手に入れた戦利品、正真正銘呂布自身のもの。それに比べ、ブリューナクは呂布と懇意にしているからこそ譲ったものです」

 

「呂布ほどの『英雄』であれば子孫を残すのも責務の1つ・・・・であれば番となる女性もそれ相応でなければなりません。我々エジプトであれば呂布に相応しい女性を用意できます」

 

「ふん。やれ『馬を持っているから』だの『武器を持っているから』だの............挙げ句の果てには『女を充てる』などとは・・・・・・神ともあろう者が随分と器が小さいのぉ。大事なのは呂布自身の意思のはずじゃ............もっとも呂布は日本のことを大層気に入っているからのぉ、なにせ任務だけではなく休みの時にすら足繁く通うぐらいじゃ。いずれ日本に定住するじゃろう」

 

「おいおい、忘れちゃあいねえだろうな。お前達が呂布と繋がりを持てたのは俺たち須弥山が、呂布やコイツらをアレコレ世話してやったからなんだぜ、なら呂布については須弥山に優先権があるんじゃねえのか?」

 

 

ゴオオオオオオオオオオッッ!!!

 

 

神々のオーラと威圧感が溢れ、周囲の景色が歪んで見えていく........

 

「ッッ!神々よ、どうか落ち着いてくだされ!!!」

「ッ!これが神々の力か・・・いずれ相対するつもりだったが、よもやこれほどとはな・・・・!!」

 

ゲオルクが神々を鎮めようとし、ヴァーリは気圧されている。後ろにいる部下達も顔を青褪めさせたり、慌てふためいている

 

 

どいつもこいつも呂布、呂布と・・・・やはり、神々はいずれ呂布を囲うつもりか........俺たち『蒼天の紅旗』に仕事を依頼しているのも呂布と繋がりを持つため、決して俺達に期待をしているワケではない。

 

こいつら神々は俺達のことなど『呂布にくっついているだけの有象無象』ぐらいにしか考えていない。

呂布を手に入れられれば、平気で俺達のことは切り捨てるだろう・・・そうならないために『人材の育成』を急がなければならないのだ。ゲオルクは時間を掛けるように言っていたが、この神々の気まぐれがいつまで良い方向に傾いてくれているか............

 

 

俺がこれからのことや神々への対応について考えていると・・・・・

 

 

パカラッパカラッパカラッ

 

 

馬の駆ける音が空から聞こえる。威圧し合っていた神々含め俺達全員が空に目を向ける........

 

 

「「「呂布!/呂布さん!!」」」

 

 

今まさに神々の話題になっていた人物・・・・スレイプニルに乗ってこちらに向かって来る呂布の姿があった。

 

一触即発だった神々も呂布の姿を見ると途端に大人しくなる、後ろにいる部下達にも安堵の雰囲気が流れている。かく言う俺も呂布がこのタイミングで帰って来てくれて良かったと思っている・・・・やはり凄いな、呂布は........

 

 

スレイプニルが俺達の近くに下り、次いで呂布がスレイプニルから降りる・・・ん?後ろに誰か乗せているみたいだが、アレが『野暮用』か?

 

 

「おかえり、呂布」

「............遅くなって.....すまない」

 

「いや、むしろ良いタイミングだったよ。だが予定よりも遅かったな、『野暮用がある』と聞いていたがそちらにいる人物が関係しているのか?」

「........コクン」

 

俺がそう聞くと呂布は頷き、馬に乗っている人物を降ろす。どうやら少女のようだ・・・神々も気になっているのか、さっきまで騒がしくしていたのに静かに聞いている。

 

「............自己紹介」

「ん・・・・我、オーフィス。『無限の龍神』。よろしく・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「ええええええええええ!!!」」」

 

 

 

 

俺達はもちろん、神々すらも驚いている・・・・・どうやら呂布のいつもの『アレ』が発動したようだ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 






神話の主神は今作に関係があったり、有名どころを出しました。本当はアステカ神話の主神テスカトリポカとか出したかったんですけどね。

あと一番関係のありそうな中国神話は私自身よく分からないので、外しました


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