深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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仕事が長引いたせいで、投稿が遅れてしまった........オノレ............





第二十一話

 

 

ドゴオオオオオオオオン!!

 

ゴオオオオオオオオオ!!!

 

バギャン!!

 

ドカッッッッ!!

 

バガアアアアアン!!!

 

 

 

呂布とグレート・レッド、両者の戦いは正しく神話の戦い・・・・・いや、それ以上の凄まじさを誇っていた........

 

両者が激突するたびに核ミサイルが落ちたのかと思うような爆音が鳴り響き、周囲の物を粉微塵にするような爆風が巻き起こる........................ここが次元の狭間で良かった................現実世界で戦っていたら間違いなく、国はおろか大陸がいくつ消し飛んでいたことか....................

 

 

そんな爆心地にいても、俺達が無事でいられるのはこの場にいる全員でグラニの結界を内側から強化しているからだろう。

 

さすがのグラニの結界でも呂布の全力のオーラやグレート・レッドのブレスから生まれる攻撃の余波を防ぎきるのは不可能だ。この場にいる神々、そして俺とヴァーリの禁手の力をグラニに注ぐことで結界を強化しているからこそ何とか無事でいられている...............しかし、それもいつまで防ぎきれるか分からないな、もうかれこれ一時間ほど戦っている.......................なのに両者の勢いはまったく衰えることが無い、それどころか遠くで見ている俺達の方が先に限界を迎えそうだ............だが何より気になることは・・・・・・・

 

 

「・・・・・呂布は何故、方天画戟を使わないんだ?」

 

そう、呂布はグレート・レッドと一時間ほど素手で戦っているのだ............そのため身体のあちこちから血を流している、あまりにも痛々しいほどに................呂布のあんな血塗れの姿は初めて見る........................

 

だが、グレート・レッドの身体もまた所々傷ついている・・・・・自分の目で見ても信じられない、素手でグレート・レッドと戦うだけではなく傷までつけるなんて................でも、それならなおさら方天画戟を使った方が良いはずだ....................

 

「それは当然じゃろう、使っても意味が無いからのお............」

 

「意味が無い?どういうことだ?」

 

「何じゃ白龍皇、己が倒そうとする相手のことも知らんかったのか。しょうがない奴じゃのう........」

 

ヴァーリが不思議そうに尋ねる。どうやら神々はグレート・レッドについて何か知っているみたいだ............意味が無い?『龍殺し』『神殺し』の力を持った方天画戟が?

 

 

「さよう、かの龍は命を宿した『生命体』ではあるが『生物』ではない。【夢幻】より生まれ【夢幻】を司る者、謂わば【理】の側の存在じゃ」

 

「『生命体』ではあるが『生物』ではない?それはいったい、どういうことでしょうか?」

 

「アレは見た目は龍の形をしていますが、実際は『生物』としての系統図を持たない存在。【夢幻】という概念の集合体のようなものです」

 

「この世界の生物は必ず生物としての系統図の中に入っているものだ、人間の祖先は猿であったようにな。何も無いところから、いきなり生物が誕生することはない............普通はな........」

 

「極小の水分が集まれば雲になるように、【夢幻】という概念が集まり誕生したのがグレート・レッドです。それが龍の形をしているだけのこと」

 

「じゃから、『龍』の形をしているが『龍』としての生物の起源を辿っていないため『龍』ではない、故に『龍殺し』は通用しない。まぁ、『神殺し』は効くかもしれんがレーヴァテインやフェンリル、聖槍程度の『神殺し』では通用せんじゃろうな」

 

「然り、太陽ほどの熱を持った炎にバケツ一杯分の水をかけても意味は無いのと同じじゃ。故に『使っても意味が無いから使わない』ということじゃ」

 

なるほどな、だからこそ呂布はあえて素手で戦っているのか........呂布がグレート・レッドのことを知っていたとは思えない、恐らく彼の戦いの勘がそうさせたのだろう............本当に凄いな、呂布は............

 

 

俺が呂布に感心していると帝釈天が難しそうな顔でぼやく。

 

「しっかし、このままだと呂布の分が悪いな........」

 

「分が悪い?どういうことですか、帝釈天様。互角のように見えますが・・・・」

 

そう、呂布とグレート・レッド。両者の戦いは端から見ていても互角だ、なのに何故呂布の方が不利なんだろうか?

 

「そりゃあお前、呂布は『人間』だからな。互角のまま戦いが長引けば、先に限界を向かえるのはどちらかなんて言うまでもないだろうよ」

 

「うむ。あのグレート・レッドと互角に戦えているのは驚きじゃが、このままでは呂布は勝てん。そしてそれが分からぬ呂布ではない・・・・はてさて、どうするつもりなのか................」

 

・・・・・ようやく理解した。そう言われてみると納得の行く話だ............

 

力はほぼ互角、耐久力はややグレート・レッドが勝っている、スピードと技術力は呂布の方が上、だが勝負を決定付ける『体力』はグレート・レッドの方が圧倒的に上なのだ....................

 

呂布が敗れる............覚悟はしていたが、いざその可能性に直面しても未だ現実味が湧かない............しかもそれが『人間』であるが故になどと................これが........ここまでが呂布の、『人間』の限界なのか....................

 

 

俺が呂布の敗北の可能性を感じ始めていると................

 

 

ドガァァァァァァァァン!!!

 

 

グレート・レッドの尾の直撃によって呂布が吹っ飛ばされた!!

 

しかもそれだけではない!!グレート・レッドの口から光輝く炎のブレスが呂布に向かって放たれた!!!

 

太陽が光って見えるように、熱はある一定の温度を超えると光を帯びるようになる。グレート・レッドの炎の温度は太陽と同レベルということか!?

 

マズイ!!あんな熱量の炎を傷だらけの身体で受けたら、いかに呂布でも・・・・・!!

 

 

ゴアアアアアアアア!!!

 

 

グレート・レッドが放った炎のブレスに呂布が飲み込まれた!!!

 

「呂布!!!」

 

「ッッッマズイ!!」

 

「っこれは!!」

 

「................ここまでか........」

 

「................呂布............」

 

 

炎に飲み込まれた呂布を見て、この場にいる全員が............恐らくこの光景を見ている部下達も勝負がついたと思っただろう........................

 

 

しかし........................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バシュュュュン!!!

 

 

 

ズガァァァァァァァン!!!

 

 

 

『グギャオオオオオオオオ!!!』

 

 

 

 

 

突如、炎の中から深紅の光が一閃、凄まじいスピードで飛んでいきグレート・レッドの身体を貫いたのだ!!

 

あまりのダメージなのか、グレート・レッドも天地を揺るがさんばかりに叫ぶ!!.......................今のはいったい............

 

 

そうして炎の中から現れたのは・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『深紅の巨人』だった・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

....................何だ............あれは................?

 

あんなものは初めて見る............そのあまりの光景に俺やヴァーリはもちろん、神々ですら驚愕のあまり言葉も出ていない....................

 

当然だ....................呂布が超灼熱の炎に飲み込まれたと思ったら、いきなり巨人族よりも遥かに大きい巨人が現れたのだからな............

 

 

『深紅の巨人』・・・・・半透明な身体に鬼のような鋭い角と牙が生えた仮面を被り、頭からは荒々しい長髪を生やしている。背中からは天使や堕天使のような翼が生え、古代中国の武将が身に付けていそうな鎧を着込み、左手には巨大な弓を携えている................そして何より................その大きさはグレート・レッドに引けを取っていない....................恐らく、さっきの閃光はあの弓から放たれたのだろう........................

 

グレート・レッドも巨人を見るや、すかさず再び攻撃体勢に入る。口から光輝く超高熱の炎の球を放つ、しかも今度は3発だ。

 

...................なるほどな、球体に圧縮すればブレスよりも範囲は狭まるがその分威力が上がる............!

 

そして火球は巨人に向かって飛んでいく................だが巨人は弓を構えると眩いくらいの雷光が迸り、球体状になる。

 

そして巨人が球体から一本の線のようなものを伸ばし、矢をつがえるような構えになる・・・・・・・・

 

 

 

バシュゥゥン!バシュゥゥン!バシュゥゥン!

 

 

弓から雷光の矢が三本放たれ、グレート・レッドの火球とぶつかる・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

ドゴオオオオオン!ドゴオオオオオン!ドゴオオオオオン!

 

 

 

 

ビシビシビシッ!バキャッ!!

 

炎の球と雷の矢が三つずつ激突すると、凄まじいほどの爆発と爆風が一気に押し寄せてくる!あまりの衝撃にとうとう結界が軋み始めた!!ッッ何ていう威力だ!!

 

何とか持ちこたえた結界に再度、力を注ぎ補強する................もしこれ以上の破壊力で来たら・・・・・・

 

 

「っったく、なんて戦いをしていやがるんだアイツらは・・・・・」

 

「ふぅ、今のはさすがにマズかったのう・・・・・」

 

「まさかとは思いましたが、我々が協力して張った結界まで破壊されそうになるとは・・・・・」

 

「まったく、見ているだけでも命懸けじゃなあ............」

 

「................いよいよ、妾達も覚悟を決めねばならんかのう................」

 

 

今の攻撃はさすがの神々でも肝が冷えたみたいだ・・・・もっとも俺とヴァーリなんかはそろそろ結界を張るのもキツくなってきた....................

 

 

両者の攻撃により生まれた大量の煙がようやく晴れていく............そこには........................

 

 

 

 

 

互いの拳を放ち、ぶつけ合ったまま硬直している巨人と巨龍の姿があった........................

 

 

 

 

 

 






巨人の正体は【NARUTO】に出てくる須佐能乎です。イメージとしては『うちはシスイ』の須佐能乎ですね。アレの色を深紅にした感じです。
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