ライザー戦は省略しました。理由としては、朱乃の今の実力だと無双できるのと、今後の展開には特に影響が無いためと判断しました。
リアスと一誠のカップリングには関係あるかもしれませんが今作には影響らしい影響は無いと思います。
第二十八話
グレート・レッドと戦ってから、はや数ヵ月。俺たち『蒼天の紅旗』は順調に成長していった。
神器所有者や無理矢理悪魔にされた『はぐれ悪魔』、その他居場所を失った人たちを受け入れたり、構成員たちが基本カリキュラムを修了し、今では神々に修行をつけてもらい実力を向上させている。
特に神器所有者は『禁手』に至っているうえ、『覇気』まで習得している者までいる。
もちろん、神器を持っていない者もカリキュラムで身につけた基礎を徹底的に鍛えているため総合力なら神器所有者を上回っている。
爆発力のある神器所有者とバランス力に優れた非所有者がチームを組むことにより、神々ともそれなりに渡り合うことが出来るようになった。
でもそんな連中がウヨウヨいる『蒼天の紅旗』って、実は相当ヤバい組織なんじゃないだろうか?
まぁ、それだけの人材が育ってきたからこそ、俺も楽が出来るようになったんだけどね♪
その証拠に.....。
「ほら、何ボ~ッとしてんのよ。早くリーダーに報告しに行くわよ、アナタ今日から休暇なんだから。さっさと報告終わらせないと、もったいないわよ」
賈駆が腰に手を当て、呆れたような顔で急かしてくる。そう、休暇だ!!
『蒼天の紅旗』が設立してから苦節数年........俺は今日、ついに、やっと、ようやく! 休暇を取得することが出来たのだ!!!
長かった......本当に長かった。たまに休みはあるけれども、まとまった休みなんて全く無かった。
曹操にそれとなく相談してみても「いざという時のために、呂布が長期で不在になるのはマズイ」と言われて却下されてきた。
だが、俺はついに手に入れたのだ!!
たった十日ほどの休みだが、俺にはどんな宝石よりも輝いて見える。
もちろんこの十日間、無為に過ごすつもりは無い!!俺はこの日のために、綿密な計画を立てていたのだからな!!
フッフッフ、どうやらアレを使う日が来たようだ! そう、俺が長い間コツコツと作ってきた、この『俺式ワールド・グルメマップ』をな!!!
『俺式ワールド・グルメマップ』とは、俺が任務で世界のあちこちに出掛けていく中で見つけた俺好みの名産、名品、名店、名所を記し続けた俺の、俺による、俺のためのバイブルなのだ!!
この中には俺の飽くなき食の探求の歴史が綴られている。これを使ってこの十日間という休暇を堪能し尽くすのだ!!
今回行くのはのはイタリア、スペイン、ドイツの三か国。やや強行軍になるが、グラニの機動力を存分に生かしてやる!
もちろん、これは『俺式ワールド・グルメマップ』のごく一部。そもそも十日間ですべてを回ることなど出来はしない。
だが、それが良い!! それは次の休暇の楽しみに繋がるからな!!!
ちなみにこのグルメ旅行には、オーフィスも一緒に行くことになっている。
普段はなかなか遠出が出来ないからな、せっかくだから一緒にと思って曹操に頼み込んでどうにか一緒に行く許可が下りた。
オーフィスもオーフィスで、この話をした時はどことなく楽しそうにしていた。表情はほとんど変わらなかったけど.......。
あとはアーシアも一緒に行くことになったんだよな〜〜〜。
俺がオーフィスと一緒に旅行に行くことを話したら、その翌日になって『自分もたまたま俺と同じ時期に十日ほど休みを取れたから』ってことで一緒に行くことになった。
まぁ、オーフィスもアーシアになついているし、旅行中のオーフィスの面倒も見てくれるから助かるし良いんだけどね、
そんなこんなで俺はこれからの休暇に思いを馳せながら、曹操のいる執務室に向かうのだった。
コンコン
「入ってくれ」
「失礼します / 失礼する」
賈駆がノックをして曹操が許可すると俺と賈駆が部屋に入る。
「やあ呂布、賈駆。北欧への出向お疲れ様、向こうはどうだった?」
「概ね問題は無かったわ。ただ巨人族の動きがちょっと気になったわね。何者かに扇動されている、そんな感じがしたわ」
「そうか。最近、巨人族の動きが活発的になっているとオーディンから聞いていたから調べてみたが........分かった、詳しくは報告書に記載してくれ。その内容はオーディンにも報告しておこう」
「ええ、頼んだわ。呂布、報告書はこっちで作っておくからもう休暇に入りなさい」
えっ、良いんですかい!! ありがとう、これからは賈駆のことを姐御と呼ばせてもらいやす!!!
「そういえば今日からだったな。呂布、思う存分羽をのばしてくると良い」
曹操もありがとう! もう伸ばす部分が無いくらいに伸ばしてくるよ!! お土産期待しててね♪
俺は弛む顔をなんとか堪えながら、旅行の準備をしに部屋に戻ろうとする。
ガチャ「失礼する」
だがいきなり、ゲオルクがノックもせずに執務室に入ってきた。これこれゲオルクさんや、『親しき仲にも礼儀あり』だよ?
「どうした、ゲオルク? そんなに慌てて........」
「そうよ、せめてノックくらいしなさいよ」
「すまない、だが取り急ぎ曹操に伝えなければならないことが出来てな。呂布と賈駆も一緒なのは都合が良い」
都合が良い? 俺これから休暇なんだけど。俺にとってはタイミング最悪なんですけど。その眼鏡ぶち壊すよ?
「何よ、都合が良いって。ボクたち今帰ってきたばかりなんですけど?」
「まあまあ、ひとまず話を聞こうじゃないか。それでいったい何なんだ、ゲオルク」
「ああ、まずはこれを見て欲しい」
ゲオルクはそう言うと曹操に一枚の紙を渡した。
「これは、以前見せてもらった日本神群からの依頼だな。確かこれからメンバーの選出をすることになっていたはずだが?」
「そうだ。そしてこれが先ほど緊急で入ってきた依頼だ」
続いてゲオルクはもう一枚の紙を渡した.......こっそり出ていったらダメかな?
「ハァ、またストラーダ猊下からの依頼か。あの爺さんにも困ったものだな。それで、この依頼がどうかしたのか?」
「この二つの依頼の出向先を見てくれ」
「........なるほど、これは偶然にしては出来過ぎているな」
「ああ、間違いなく首謀者は同じだと考えるべきだ。そしてストラーダ猊下が緊急で依頼してきたことを考えると時間が無い」
「........そうだな。下手をすると一般人に多数の犠牲者が出る」
「ちょっと! いったい何がどうしたってのよ!? 二人だけで納得してないで、ボク達にも説明してくれない?」
二人だけの世界に入っている曹操とゲオルクにとうとう賈駆がキレた。
「ああ、すまない。ちゃんと説明するよ。まずこれが先日、日本神話群から来た依頼だ」
「ん~と、なになに......『聖書陣営が地脈に干渉している影があるため調査を依頼』?」
「そう、そしてこれが先ほどストラーダ猊下から届いた依頼だ。内容は『堕天使に教会で保管していた聖剣を奪われたため、奪取に向かった教会の戦士を手助けして欲しい』とのことだ。問題はこの二つの依頼の出向先だ」
「出向先って........『東京の駒王町』!?」
「ああ、どちらも同じ場所だ。これは偶然とは思えない。つまり、聖書陣営の堕天使が教会から聖剣を奪い、日本の駒王町の地脈を利用して何かを企んでいる、ということだ」
「首謀者である堕天使の名は『コカビエル』。聖書にも名が記されており、先の大戦でも生き残った堕天使の幹部だ」
「『コカビエル』って、また随分と大物が出てきたわね。まあ、そんなヤツが日本の地脈に干渉しようとしてるんだから、きっとロクでもないことでしょうね」
「そうだ。地脈は巨大な自然のエネルギーの血管のようなもので、もし下手に干渉しようものなら駒王町はどんな災厄に見舞われるか分からない」
「そこで、だ。呂布、賈駆。至急、日本へ向かってくれ」
........え? 俺が? ちょ、ちょっと待ってくれよ曹操の旦那!
これってあれだよね、『コカビエル』が聖書陣営でもう一回戦争を起こそうってことで悪さしているヤツだよね!?
なら大丈夫だよ! ヴァーリがコカビエル倒して解決してくれるから!! 俺ら出る幕無いから!! だから放っておきましょう!!!
「ちょっとリーダー、呂布を動かすの!? それはマズイんじゃない!?」
そうだ、言ったれ姐御! 俺はこれから休暇を堪能しなければならないんだ!! 今ここで俺が日本へ行くのはマズイ!!!
「賈駆の言い分は分かる。聖書陣営の揉め事に『蒼天の紅旗』、しかも呂布が出るのは正直言ってマズイ。みすみす向こうに干渉する口実を与えるようなモノだからな。
だが、さっきも言ったが今回ばかりは時間がない。相手が『コカビエル』ならそれなりの部隊を編成しなければならないが、そんな時間はない。
モタモタしていると一般人に甚大な被害が出てしまう。今からすぐに日本へ行けて、『コカビエル』を確実に倒せる人物は呂布しかいない」
「それは、そうかもしれないけど..........」
頑張れ姐御!! 俺の休暇はキミに懸かっている! なんとか曹操を説得して!! お土産奮発するから!!!
「賈駆、キミには呂布の補佐を頼む。キミは陳宮の次に呂布に付くことが多い。
だが、聖書陣営の思惑が入り乱れている今回の案件に対処するには陳宮では経験が足りない。その点、賈駆なら大丈夫だ」
「........ハァ、分かったわよ。ボクだって一般人に被害が出るのは防ぎたいしね。呂布をサポートすれば良いのね」
「ああ、すまない。敵については呂布に任せれば確実だ。賈駆は聖書陣営が呂布の邪魔をしないようにしてくれれば良い。
優先すべきは現地の一般人の安全だ。だが十分に注意してくれ、特に悪魔にはな。
なにせこの『駒王町』を日本神話群に無断で管理という名の不法占拠をしているような連中だ。確か『グレモリー』だったか?」
「ああ、それに『グレモリー』だけではなく『シトリー』もいる。どちらも現魔王の血族だ」
「それなら、魔王に報告してコカビエルの討伐隊を派遣.........は無理か。そんなことしたら、さすがの温厚な日本神話群も黙ってないわね」
「ああ、在日中国人の揉め事に中国軍を派遣するようなものだ。さすがに日本神話群も戦争に踏み切るだろうな」
「分かったわ。悪魔には十分気をつけることにする」
あぁ、姐御が落ちてしまった、最後の砦だったのに........オーフィスやアーシアに後で謝らないと。
「そういうわけだ、呂布。これからすぐに賈駆と一緒に日本へ向かってくれ。
神々には俺から『非常時のため、やむを得なかった』と言っておく。たぶん天照大神は味方してくれるはずだ、元々向こうからの依頼だし自国のことだからな。
休暇については、悪いが後日また申請してくれ........」
「........了解........」
こうして俺の休暇が跡形もなく消え去ったのだった。
コカビエル.........
キサマは俺を怒らせた..........!!!
新しいヒロイン枠としてアーシアを参戦させました。
ですが、朱乃がヒロインから外れたわけではありませんので、ご安心を。
ただ、今後のためには『蒼天の紅旗』からもヒロインを出す必要があったのでアーシアを選びました。
本当は恋姫の劉備とどっちにするか迷ったんですが、劉備だと今後の話に絡めるのが難しくなりそうなので、フラグの立っているアーシアにしました。