もっと恋姫やFGOのキャラを出したいのですが、あまり多すぎるとちゃんと描ききれる自信が無いので悩み中です........................。
曹操に急な任務を与えられた俺と賈駆はグラニに乗って急いで出発し、半日掛けて日本の駒王町に入ったが、駒王町に入った頃にはもう夜遅くになっていた。
その間、俺の頭の中にあったのは
まず玉潰しは鉄板だろ? それから相剥ぎ切りの要領で皮を薄く、少しずつ剥いでいく。
あとは、目を潰したほうが恐怖感を煽れるか。いや、自分がやられていることを認識させた方が良い。
それから............。
コカビエルの処刑方法だった。しかも可能な限り苦しむ形で。
俺の休暇を潰したコカビエル、絶対に許さん! 楽に死ねると思うなよ!!
俺が『コカビエルへの人誅』を固く決意しているとグラニに乗っている賈駆と茶髪のツインテール女子が話し出す。
「ゴメンなさい、傷を治してもらっただけじゃなく馬にまで乗せてもらっちゃって.........」
「別に、気にしなくて良いわよ。あなたともう一人を手助けして、無事に教会まで送り届けるのがストラーダ猊下からの依頼だもの」
そう。駒王町に来て『円』と『見聞色の覇気』で周囲を探っていたら、この茶髪ツインテール女子こと『紫藤イリナ』が倒れているのを発見したのだ。
傷を負っていた彼女を『回道』で治療し、目が覚めた彼女に粗方の事情を聞いた。
無論、俺たちが日本神話群とストラーダの爺ちゃんからの依頼で来たことも説明済みだ........賈駆が。
そうして二人をグラニに乗せて、駒王町の空を飛んでいるというわけだ。
「うん、ありがとう.........でもそっか、司祭枢機卿様は私達のことを信用されてなかったのね.......」
「ハア? 自惚れてんじゃないわよ。アンタたち、まさか本気でコカビエル相手にどうにか出来ると思ってたの?
アイツは先の大戦から生き残った歴戦の強者よ? アンタたちみたいな若手にどうにか出来るわけないでしょうが。ハア、派遣した教会もそうだけど、アンタたちも大概ね」
「なっ、私たちは自分の信仰に殉じているだけよ!それの何がいけないの!?」
「話を逸らすんじゃないわよ。本気で聖剣を破壊する気があるんなら、最大限の手段と策を用意しなさいって言ってんのよ。
端から見たら教会とアンタたちは、ただコカビエルに聖剣を『献上』しようとしているようにしか見えないわ」
「っ、そんなこと.......それに手段と策って、どうすれば良かったのよ!」
「まず多くの人員を割くことが出来ないのなら、少数精鋭が定石....アンタたちとは違った本物の精鋭をね。
それこそストラーダ猊下や『煌天雷獄 ゼニス・テンペスト』の彼を召集するべきだったのよ。
そして聖剣を持ったアンタたちが囮になって、コカビエルを誘き寄せたところを叩くって感じかしらね。
もちろん、一般人を巻き込まないように日本神話群にも協力してもらってね」
「で、でも、私たちは主の信仰のために「それで聖剣を奪われた挙げ句、この町の人たちが危険に晒されているんだけど?」っ........!」
「ハァ、我が古巣ながら呆れてくるわ。ボクたちも教会にいた頃はこんな感じだったのかしら?」
「ええ!? アナタも教会関係者だったの!?」
「『元』ね。今は関係無いわ」
そう、賈駆とその友人である董卓は元シスターで董卓は『聖女』と呼ばれていた。
しかし、ある日董卓が『聖書の神の死』を知ってしまったことにより教会を追放。
幼なじみであった賈駆は彼女に付いていき、流浪の末『蒼天の紅旗』に辿り着いたというわけだ。
だから余計に見えてしまうんだろうなぁ〜〜〜。自分どころか周りの命すらも、信仰のためだと言って犠牲にしようとする教会の姿が。
「どうして、どうして教会を.........信仰を捨てたの?」
「簡単なことよ。ボクには信仰よりも友達の方が大切だったから。アンタだって信仰のために大切な人を切り捨てることは出来ないでしょ?」
「それは..........選べないよ」
「それでも選ばなければならない時ってモンが来るのよ。それがいつになるかは分からないけどね」
「............................」
「そうだ、すべてを拾えないなら何を捨てるかは自分で決める。それが『選択』というものだ」
賈駆の容赦の無い言葉にイリナが俯いていると、上から声が降ってくる。二人が声のする方を見ると、『白龍皇の鎧』を纏ったヴァーリが上から下りてきた。
「ヴァーリ!」
「っ、この人が、『白龍皇』.........!」
ほら~、やっぱりヴァーリが来るんじゃん! 俺たちが来ること無かったじゃん! どうしてくれんだよ、俺の休暇......。
「こんな所で会うなんて奇遇だな。特に呂布がいるのには驚いた」
「ヴァーリ、どうしてアンタがここに?」
「コカビエルを力ずくでも連れ帰るように、とアザゼルに頼まれてな。そちらは?」
「ボクたちは日本神話群とストラーダ猊下からの依頼で、この一件を片付けに来たのよ」
「それはそれは、ご苦労なことだな」
本当だよ! お陰で俺の休暇が潰れたんだからな! この怒りはコカビエルを血祭りに上げて晴らさせてもらおう!!
っとそうだ、ヴァーリに言っとかないと。
「ヴァーリ」
「ん? 何だ、呂布?」
「コカビエルは、俺が殺る」
キィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!
俺は『覇王色の覇気』を解放してヴァーリを脅す。ヴァーリには悪いがここは譲ってもらおう。
「「.......ゴクッ!」」
「ふっ、『深紅の武人』にそう言われては退くしかあるまい。俺は高みの見物とさせてもらおう」
っ、よし!! これで遠慮なくコカビエルを「ただ........」ん? どうしたん? もう俺が貰ったんだからね? 返さないからね?
「心地よい殺気を放ってくれているところ悪いんだが、コカビエルについては『生け捕り』にしてくれないか?
アザゼルからも生きて連れて帰るように言われているんだ、頼むよ」
ええ~、殺しちゃダメなの~? せっかく処刑方法を考えてたのに~〜〜。良いじゃんかよ~、後でヴァレリーに聖杯で生き返らせてもらうからさ~〜〜。
「......................」
「っ、呂布! 今後のために堕天使側へ『貸し』を作りたいから、ここは生け捕りにしてちょうだい! お願い!」
................ちぇっ、姐御にそう言われちゃあ仕方ない。ここは半殺しで我慢しよう。
「コクン」
「「「ふぅ」」」
俺はどうやって半殺しにしようか悩みつつ、駒王学園へ向かうのだった。
「ふぅ.....賈駆、ありがとう。助かったよ」
「気にしなくて良いわよ。堕天使陣営に『貸し』を作れるのは大きいからね、こっちにもメリットがある話だわ」
「だとしても、だ。本気になった呂布を止めるのは不可能だからな。あそこで呂布が退いてくれなかったら、どうすれば良いか分からなかった」
「あ、あの、呂布さんはどうしてあんなに怒ってたの?」
「そんなの決まってるでしょ。【『裏』の揉め事に『表』は巻き込まない】、これは人間・異形そして神すらも守っている暗黙の掟よ。
今回コカビエルはこの禁を破った、しかも一般人を巻き込む形でね。正直これには私もかなり頭に来てるわ」
「そうだ。俺も戦うことは好きだが、無関係な者を巻き込もうとは思わない。
コカビエルは越えてはならない一線を越えた、そして『深紅の武人』の逆鱗に触れてしまったんだ」
「.....................」
「さあ、私達も呂布の後を追うわよ」
グラニとヴァーリが呂布を追いかける。そんな中、イリナは一人自責の念に駆られていた。
『私、自分のことしか考えていなかった.........教会の命令で聖剣を破壊するよう言われてたけど、この子の言う通り本気で破壊するならもっと他に出来ることがあった。
それに自分が死んでも信仰のためなら、って思ってた。でもこの町の人達はそんなこと関係無い、ただ平和に暮らしたいだけの人たち。
そんな人たちを私は巻き込もうとした、周りの人たちのことなんかこれっぽっちも考えていなかった.........これじゃあコカビエルと同じだ』
イリナは彼らの言葉とこの町の人たちのために行動する姿を見て、自分達がいかに『信仰』のために無関係な人たちの命を軽く扱っていたのかを思い知った。
そしてこの後、その『信仰』を揺るがす出来事が起こることを今の彼女は知らない。
今章が終わったら毎日投稿から週二もしくは週一投稿に切り替えようと思います。
理由はリアルの仕事の都合です。何卒ご理解願います。
一応、最後までの話の構造は出来上がっていますからエタることは無いと思いますのでご安心ください。