一度ぎっくり腰をして病院でしばらく寝たきり生活を味わったのですが・・・・・・自分の身体を満足に動かせないって、本当に辛いんですよね....................。
コカビエルに人誅を下した俺は、ゼノヴィアとイリナを連れて賈駆と一緒に『蒼天の紅旗』に向かっている!
急げ急げ急げ、今から超特急で帰れば少しのタイムラグで済むはず!!
俺の休暇のためにも、アーシアとオーフィスのためにも....................そのためにコカビエルを一撃で処刑したのだから!!!
ちなみに今回コカビエルに行った処刑は「寝ても地獄、覚めても地獄な毎日をプレゼント」だ。
俺はあの時、コカビエルの心臓を通して『肉体』『霊体』『魂』に大量の仙術チャクラを流し込み、それぞれにダメージを与えた。
まず『肉体』は仙術チャクラで経絡系をズタズタにする。経絡系は神経や内蔵に密接に繋がっている上に、細胞から生まれる生命エネルギーの通り道だ。これをズタズタにされたわけだから、コカビエルは目覚めたとしてもオーラを練るどころか指一本満足に動かすことは出来ない・・・・つまり、寝たきり状態になる。
次に『霊体』。『霊体』は精神エネルギー、つまり魔力の源であり『霊体』によって作られた魔力は魔力炉である心臓を通して身体にある『魔力回路』(魔術回路とも言う)を経由して行使されるワケだが、俺は仙術チャクラを『霊体』にも流して魔力回路もろとも繋がりをメチャクチャにした。これによりコカビエルは魔力を練ることも出来なくなった・・・・これで異能である『光』の力も使うことも出来ない。
最後に【エイト・センシズ】の応用で仙術チャクラを『魂』に流し込むことで、コカビエルが寝ると悪夢を見るようにした・・・・・早い話が【聖闘士 星矢】のフェニックス一輝が使っていた『フェニックス幻魔拳』である。しかも【エイト・センシズ】で強化しているから、俺みたいに【エイト・センシズ】が使えないと解除は出来ない。
ちなみに見せる悪夢の内容は、コカビエルが身動きひとつ取れずにハードでゲイなオッサンたちと一緒に『肉と汗の花園』を楽しむものだ。
つまり・・・・・起きていても魔力はおろか身体ひとつ満足に使うことは出来ず、寝れば身動き出来ない状態でオッサンたちにアアアアアアアされてしまう....................武闘派のコカビエルにとっては正に『寝ても地獄、覚めても地獄』だろう....................俺の休暇を台無しにしてくれたんだ、これぐらいはやらないとな。
一応要望通りの『生け捕り』にしたワケだから、ヴァーリやアザゼルからも文句を言われることも無いだろう................と言っても三日ぐらいは目を覚まさないだろうけど。
・・・・・そう言えば、朱乃が何か呼んでいたみたいだけど無視しちゃったな・・・・・ゴメンね、今はとにかく急いでいるんだ!今度会ったら、ちゃんと話聞くから許してほしい....................。
俺達はゼノヴィアとイリナを連れて『蒼天の紅旗』へと帰還するのだった・・・・・・・
その後、俺達は曹操が予想していた日数よりもかなり早く任務を終わらせ帰還したのだが、聖書陣営に接触したことにより今後に備えるため、俺は休暇を取り戻すことは叶わず待機を余儀なくされた・・・・・・・・・・・・やっぱり殺しておけば良かった...........。
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俺がコカビエルをアザゼルに引き渡した翌日、アザゼルに再び呼び出された。俺の目の前にはアザゼルと鎖によって拘束された状態で寝かされているコカビエルがいた。
「おい、ヴァーリ・・・・・・俺は確か『コカビエルは生きて連れ帰れ』と言ったはずだ・・・・・だが、これはいったいどういうことだ.........?」
「はて?どういうことだ、というのは?」
「惚けんな。このコカビエルの身体・・・・・確かに生きちゃあいる、見た目にも外傷はほとんど無い・・・・だが、調べてみたら細胞レベルでボロボロにされている上に魔力回路はズタズタだ。これじゃあ目が覚めても魔力を扱うどころか指一本満足に動かすことが出来ねえ・・・・・・・何をどうやったらこんな風になるんだよ...............」
「さあ?俺に聞かれても分からないさ、何せコカビエルをそんな風にしたのは俺ではないからな。どうしても知りたいなら本人に聞くと良い」
「はあ?じゃあいったい誰がやったって言うんだよ・・・・・まさかグレモリーの連中か?」
「いいや、違うさアザゼル。コカビエルを倒したのは・・・・・今話題の『世界最強』様さ、しかも一撃でな」
「っ!なっ、ま、 まさか『深紅の武人』が来たのかよ!?でも何でまた・・・・・」
「日本神話群からの依頼と言っていたぞ?何でもコカビエルが地脈を悪用しようとしていたことが原因らしい」
「・・・・・マジかよ。コカビエルのヤツめ、面倒事を残しやがって....................それで他に何か言ってなかったか?」
「今回の件は『貸し』にしておくそうだ。まぁ、本来であれば殺されるところをわざわざ『生け捕り』なんていうこちらのワガママを聞いてもらったんだ................頑張って返すんだな」
「かーーーっ!本っっ当に面倒なことしてくれたぜ!こりゃあ堕天使だけではなく悪魔や天使も日本の神々に詫びを入れることになりそうだな............ったく俺たち聖書陣営は各神話群に嫌われているっていうのによお...............」
「用が済んだのなら俺はもう行くぞ、アザゼル」
「ああ、ご苦労だったなヴァーリ....................最後に一つ聞いていいか?」
「・・・・何だ?」
「『深紅の武人』・・・・呂布奉先ってのはどんなヤツだったんだ?」
「・・・・・・正しく『最強』の名を冠するにふさわしい男だ。強さの底が見えないどころか更に強くなろうとしている様子だったよ」
「・・・・・・お前がそこまで言うほどのヤツか・・・・それで?何でお前はそんな嬉しそうなんだ?」
「決まっている....................俺が超えるべき存在が本当に凄いヤツだったからさ」
「・・・・・そうか............わざわざ呼んで悪かったな」
ヴァーリは部屋から出て歩きながら考えていた。もちろん中身は『世界最強』についてだ。
『呂布のあの一撃・・・・・単なる拳打にしか見えなかったが、たった一撃でコカビエルがあの様とは・・・・・呂布と戦う時は一撃一撃が即死レベルと考えた方が良いな............フフ、良いぞ。それでこそ【深紅の武人】................俺がいずれ倒すべき最強の相手だ』
ヴァーリは歩きながら、呂布の恐ろしさを実感しながらも笑っていた
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オカルト研究部の一室にてリアスが映像の向こうの人物と話をしている。
相手は『サーゼクス・ルシファー』。現四大魔王の1人でリアスの実の兄だ。
『そうか・・・・・・【深紅の武人】が現れたのか............』
「はい................申し訳ありません、魔王様。呂布奉先への干渉は固く禁じられていたというのに............」
『いや、その点については気にしなくて良い。今回は向こうから来たわけだからね。多分、神々もその点を突いてくることは無いだろう。ただ................彼らは日本神話群の依頼で来た、と言っていたんだね』
「はい、魔王様」
『そうか................そうなると問題はむしろそちらだな................ご苦労だったねリアス。今回の件についてはこちらで預かろう。何かあればこちらから連絡するよ』
「はい、それでは失礼いたします」
魔王様が映像を切るとリアスは軽く息を吐く。今日は色々とあった..........そうした後での魔王様への報告だ。疲れるのも無理はない。
「お疲れ様、リアス」
私は疲れた様子で椅子に座るリアスを労いつつお茶を運ぶ。
「ええ、ありがとう朱乃」
リアスはお茶を飲むとまた息を吐く。今度は先ほどよりも深い............ようやく肩の荷が下りたのだろう。
「リアス、今日はもう帰って休んだら?後のことは私がやっておくから」
「ありがとう、朱乃。でも疲れているのはアナタだって同じでしょう?何せあのコカビエルと一人で戦っていたのだから................それで、キズはもう大丈夫なの?」
「ええ、そこまで深いキズは負っていなかったから................小猫ちゃんに手当てを手伝ってもらったし、跡も残らないわ」
「そう、なら良かったわ................それで............どうなの?」
「・・・・・どうって、何が?」
「その................呂布奉先のことよ。一応、会えたワケでしょ?しかも助けてもらったわけだし、何かないの?会えて良かった、とか。助けてくれて嬉しい、とか」
「・・・・・・・・・・・」
「朱乃?」
「ごめんなさい、リアス。やっぱり今日は帰らせてもらうわ................色々と一人で考えたいの」
「あ、ちょっ、朱乃!」
私はリアスにそう告げると部屋を出ていく。リアスが呼び掛けるが気にせず歩く。
『・・・・・奉先様・・・・奉先様が助けてくれた、あの時と同じように・・・・・そして飛び去ってしまった、あの時と同じように・・・・どうして私は気が付かなかったの?あの威圧感には覚えはあったはずなのに・・・・・どうして私は後を追いかけなかったの?もう二度と会えないかもしれないのに』
あの時、賈駆という女の子が乗っていた赤い馬を見て戸惑った................あの馬は幼少の頃、奉先様が乗っていた馬にそっくりだったから............。
次にあの強烈な威圧感に懐かしさを覚え、身体を震わせた..............。
そして賈駆という女の子が奉先様の名前を呼んだことで私の頭は完全に思考を停止してしまった....................恐らく、あまりにも信じられない情報が一気に入ってきて脳がフリーズしたんだろう。
私の頭が思考を再開したのは奉先様が飛び去ろうとした瞬間だった。私はとっさに呼び止めたが、あの方はそのまま去ってしまった。
我ながら、自分の愚かさに心底呆れてしまう。せっかくの千載一遇のチャンスを棒に振るうなんて・・・・・
奉先様....................どうにかして、もう一度お会いすることは出来ないかしら................お会いして............お話をして........................『私』のことを.............見てほしい...........。
私は奉先様とお会いして、今度こそ話がしたいと願いながら夜の学園を歩いていくのだった・・・・・
コカビエルの身体は早い話が【NARUTO】の『風遁・螺旋手裏剣』で身体中の細胞の経絡系が切り裂かれ、【Fate/ZERO】の『起源弾』で魔力回路をメチャクチャにされ、【聖闘士 星矢】の『フェニックス幻魔拳』で寝ている間は永久に悪夢を見せられている状態です。