『ジュニアハイスクールD×D』に宮本武蔵の子孫が出て来ましたね。
これでFGOの宮本武蔵を出そうとしていた予定を変更しなくてはならなくなりましたwww
きらびやかなステンドグラスから陽の光が差し込み、神聖な礼拝堂の中を一層、神秘的なものにしている。
そしてそこには茶髪にツインテールの少女が一人佇んでいた。
「........................はぁ........」
彼女、紫藤イリナはゼノヴィアとともに気絶している間に呂布たちによって『蒼天の紅旗』まで運び込まれたのだったが、二人とも目を覚ますなり取り乱した。
今まで真摯に聖書の神への祈りを捧げてきた二人にとって、『聖書の神の死』は到底信じられるものではなかった。
医療班の献身的な働きにより、ようやく落ち着きを取り戻したイリナは『蒼天の紅旗』のメンバーから礼拝堂があることを聞き、足を運んだのである。
教会を追われた者が集う組織にどうして礼拝堂があるのかは疑問だったが、そんな疑問は他所に自然と足が向かったのは幼少の頃から教会に通っていた聖職者としての習性なのかもしれない。
「....................私ったら..........なにやっているんだろう............?」
主がいないのに礼拝堂に来るなんて................もう祈りにも、信仰にも............何の意味も無いというのに....................。
それにここの人が言っていたけど、『主の死』を知ってしまった以上ゼノヴィアも私も教会を追われることになる。
あんなに誠心誠意、主のために仕えてきたというのに................私が今までやってきたこと、全部無駄になっちゃった................。
イリナの心はもう限界だった。物心ついた頃から主への祈りは欠かさず、主の教えを貫くために厳しい訓練もこなしてきた。
彼女にとって『主への信仰』とは自分の人生そのものであった。
しかし、そんなことは知ったことではないと言わんばかりに自分たちを追放する教会に憤りを感じていた............かといって今の自分には何も出来ないことに怒り以上に空しさを感じていた。
「これから私、どうしたらいいんだろう............」
主の教えがあったからこそ、今まで真っ直ぐ生きてこられた................それで十分だったから。
でも主が亡くなった今、その教えは意味を成さず、自分のことなのに自分で決められないようになってしまった。
自分の積み上げてきたものが、自分の信仰が、これほどまでに脆いものであったことをイリナが実感していると礼拝堂の扉がゆっくりと開く。
ギィィ........
扉の方を見ると青い髪に前髪に緑色のメッシュが入った女性が入ってきた。
「ゼノヴィア............」
「あ............イリナか..........」
扉から入ってきたゼノヴィアは見るからに憔悴しきっていた。無理もない、カトリックとプロテスタント、立場は違えど同じ主に仕える者なのだから。
「ゼノヴィアは、どうしてここに............?」
「なんとなく、かな........? ここが一番落ち着けると思ったからだ................イリナは?」
「................私も............似たようなもの、かな」
「「....................」」
やっぱりお互い似た者同士なのか。立場が同じだと話すことも無くなってしまうのだろうか............何か話そうと思っていたらゼノヴィアから話してくれた。
「イリナは................これからどうするんだ?」
「................分からないわ。私にとって、主の教えと信仰がすべてだったから............それが無くなった今、どうすればいいのかすら分からないの............ゼノヴィアは?」
「............私も似たようなものだ。ここに来て祈りでも捧げれば、悟りでも開けるかとも思ったんだがな」
「............主がいないのに?」
我ながら今のは意地が悪かったと思う。でも、主は亡くなっているのに主への祈りにどんな意味があるのだろうか........................お互いに気まずいのか、また黙ってしまった。
しかし外から人の話し声がすると扉が開き、数人のシスター服を着た女性が入ってきた。
「でも残念だったね、アーシアさん。せっかく呂布様と旅行に行く予定だったのに呂布様が本部に待機しなくちゃいけなくなるなんて」
「うんうん、アーシアさんとっても楽しみにしていたのにね~」
「オーフィスちゃんもなんとなく残念そうだったよね................表情はあまり変わらないけど」
「み、みなさん。私はもう気にしてはいませんので、その話題はそこまでにしませんか? ほら、礼拝堂に着いたことですし////////////」
「そうですよ、あまりアーシアさんをからかってはいけません。それにここは祈りを捧げる場所、騒ぐところではありませんよ」
「「「は~い」」」
「ハア、まったくこの子達ときたら................ごめんなさいね、アーシアさん................あら?」
「いえ、私は気にしていませんので............どうかしましたか?」
シスター達が私達に気づいた! どうしよう、出ていった方が良いのかな? でも祈りを捧げるって........................。
私が彼女達の話に疑問をもっているとブロンドヘアーの女の子が前に出てきた。確か『アーシア』さんって呼ばれていたけど、もしかして................。
「えっと................こんにちは」
「あ、ハイ、こんにちは。ごめんなさい、お祈りの邪魔をしちゃいましたか?」
「え、ううん。大丈夫! 祈りを捧げていたワケじゃないから................ところで、アナタ『アーシア』さんって呼ばれていたわよね。もしかして『アーシア・アルジェント』さん?」
「ハイ、そうですけど................」
「驚いたな、まさか『魔女アーシア』がここにいるなんて................」
「ゼノヴィア!!」
いくら教会を追放されたからといって、初対面の相手に『魔女』呼ばわりは失礼過ぎる!第一私達だって似たような立場なのに!
そうだった。この子、見た目はしっかりしてそうだけど結構な天然なんだった................。
「ごめんなさい、アーシアさん!ゼノヴィアは浮世離れしている上に天然なの!! 悪気があるワケじゃないから許して!!」
「おい、イリナ。私は天然じゃあ「ゼノヴィアはちょっと黙ってて!!」............分かった」
「アハハ..........確かにそう呼ばれてはいましたけど、昔の話ですし、気になさらないでください」
「ありがとう、アーシアさん! 本当にごめんなさい!! ホラ、ゼノヴィアも!」
「ああ、すまなかった............さすがに初対面の相手に失礼だった」
「いえ、本当に気にしていませんので............ところでお二人はここで何をなさっていたんです? お祈りではない、と仰っていましたが?」
「「....................」」
私達は顔を見合わせて少し迷ったが、これまでのことを話した................。
不意な形で主が亡くなったことを知ってしまったこと。
そのせいで教会を追放されることになること。
今まで自分達がやってきたことが無駄になったような喪失感を感じていること。
そして、これから自分達はどうすればいいか悩んでいること。
アーシアさんと周りのシスターさん達は私達の話を静かに聞いていてくれた。そして私達の話が終わるとアーシアさんが口を開いた。
「....................そうですか、お二人は主が亡くなられたことを知ってしまったのですね」
「うん............それでアーシアさん、アナタはさっき『祈りを捧げに来た』って言っていたけど、それってどういうことなの? もう主はいないんだよ?」
「はい、確かに主は亡くなりましたが....................主への感謝は無くなってはいません」
....................私はアーシアさんの言っている意味が分からなかった。主は亡くなっているのに主への祈りを捧げることに意味があるのだろうか?
隣にいるゼノヴィアを見てみるも、ゼノヴィアも分かってはいないようだった。
「えっと、どういうことなのかな?」
「そうですね....................お二人にはお世話になった方や恩師、恩人と呼べる方はいらっしゃいますか?」
何を急に言い出すのだろう? まあ、確かに何人かはいる。それこそパパやママなんかはその代表だ。
そういえばパパやママに何て言えばいいんだろう................。
「うん、いるよ。訓練をつけてくれた教官や司祭様。それに私の両親」
「私は孤児だったからな。両親はいないが教会のシスターには世話になったよ」
「ありがとうございます。では、もしその方たちが亡くなったら................その方たちへの感謝を忘れたりしますか? もういない人なのだからと言って感謝することに意味は無い、と思いますか?」
「なっ! そんなワケないじゃない!! それとこれは別でしょ!?」
「ああ、そこまで恩知らずな人間になるつもりは無いぞ」
パパやママにはすっごく感謝している! たとえ亡くなったからといって、パパやママへの感謝が無くなるはずがない! ゼノヴィアも同じ気持ちのようだ。
私達は心外だったためか、アーシアさんに食って掛かってしまった....................でもアーシアさんは優しく微笑んで話してくれた。
「はい、私もそう思います。ごめんなさい、変な聞き方をしてしまって................でも同じことなんだと思います、今お二人が言った恩師やご両親のことを主に置き換えるだけなんですよ」
「「!!!」」
「『祈り』というのは心の所作です。そしてその根本にあるのは『感謝の心』なんだと思います。
だから主が亡くなったからといって、主への感謝を忘れることはありません。そして主や周りの人たちへの感謝を忘れないように私達はこの礼拝堂で毎日『祈り』を........『感謝』を捧げているんです」
....................私の中で何かがストンと落ちたような気がした。
彼女の言う通りだ。どうしてそんな簡単なことが分からなかったのだろうか............。
『祈り』と言えば、主のことを想うことだと思っていた............でもそれは違う、主への『感謝』の気持ちが無ければ何の意味も無いのだ。
私は今までやってきた主への祈りが如何に形だけのものだったのかが、ようやく分かったのだった。
「....................ああ、そうだな....................その通りだな、アーシア・アルジェント」
「アーシアで良いですよ、私もゼノヴィアさんって呼ばせてもらって良いですか?」
「ああ、もちろんだ。しかし噂というのは本当にアテにならないものなんだな。どうしてキミみたいな人が『魔女』だなんて呼ばれるんだろうな............って私が言えたことではないか」
ゼノヴィアもアーシアさんの話に感銘を受けたようだ。さっきの憔悴した顔が少し生気を帯びたのが分かる。もっともそれは私もなんだけどね。
「フフフ、気にしないでください。それに今のはある人からの受け売りですから」
「え、そうなの?」
「はい。実は私も主の死を知ったときはお二人のように凄くショックで............この礼拝堂で途方に暮れていたんです。でもその時、ある方に今のお話をしていただき私を救ってくれたんです」
「へえ、気になるな。いったい誰からの受け売りなんだ?」
それは........................................。
ハイ、ゼノヴィアがグレモリー眷族に入るルートから外れました・・・・・何か順調にグレモリー眷族が弱体化の一途を辿っているような................。
この流れでロスヴァイセが加入するのは、少し不自然な感じがしますね................どうしよう................。