深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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違うんですよ!本当に朱乃メインで書くつもりだったんですよ!!

でも話の流れ的に教会コンビの救済上、アーシアを一時的にメインに据える必要があったんですよ!

今章のメインはあくまで朱乃です!




第三十五話

 

 

 

 

「ということがあったんです」

 

 

「「「「......................」」」」

 

「あ、あれ? みなさん、どうしたんですか?」

 

アーシアさんの話が終わり、私達は黙っている。アーシアさんもそんな私達を見て、不思議そうに声を掛けてくる。

 

そして私は前に出てアーシアさんの両手を握り、アーシアさんの目を見つめ一言。

 

 

「感動したわ!!!」

 

「え、イ、イリナさん?」

 

苦しんでいるアーシアさんの前に颯爽と現れる呂布さん! そして呂布さんの言葉により心を救われたアーシアさん! これに感動しない人間はもはや人間ではない!!

 

「イリナさんの言う通りです! 私達も感動しました!」

 

「そうですよ! あぁ♪ 呂布様、私達の心だけではなくアーシアさんの心まで救ってくれるなんて♪」

 

「ああ、それにしても驚きだな。あの『深紅の武人』にそんな一面があるなんて」

 

 

「そんなこと無いですよ、ゼノヴィアさん! 呂布様は凄く優しい方ですよ!」

 

「そうですよ、私達のことだって救ってくれたんですから!」

 

私や周りのシスターさん達が口々にアーシアさんの話に感動したことを話していると、ネイトさんがアーシアさんの前に出ていきなり頭を下げた!!!

 

 

「ネ、ネイトさん!?」

 

 

アーシアさんもいきなり頭を下げられて驚いている。

 

「ごめんなさい、アーシアさん。私が余計なことを言ったために、あなたを苦しめてしまって........でも、友達であるアーシアさんに嘘はつきたくなかったんです」

 

「そ、そんな、ネイトさんは何も悪くないですよ! それにネイトさんが主が亡くなったことを教えてくれたから、こうして正しく祈りを捧げることが出来ているんですから! だから頭を上げてください!」

 

「っ、ありがとう、アーシアさん」

 

ああ、この二人もなんて美しい関係なんだろう。

 

そうして私や周りの皆が目の前の二人にも感動していると、一人のシスターが爆弾を落とした。

 

 

「でもそっかぁ、そんなことがあったからアーシアさんは呂布様のことを好きになっちゃったんだね~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「......................」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

礼拝堂が静寂に包まれる.........そしてしばらくするとアーシアさんが大慌てで口を開いた。

 

 

「い、い、い、い、いきなり何を言い出すんですか~!///////」

 

「こら!それは黙っている約束でしょ!」

「そうよ!みんなでアーシアさんの恋の行方を暖かく見守ろうって決めたでしょう!」

 

「こ、こ、こ、こ、恋って...........!」

 

「いや、そういう話に疎い私でもアーシアが呂布奉先のことが好きだということは分かったぞ?」

 

「ゼ、ゼノヴィアさんまで~///////」

 

その後もアーシアさんは必死で誤魔化そうとしたが、悉く論破され、ついに観念してしまった。

 

 

「うぅ~~! 皆さん、どうして分かったんですか~?//////」

 

 

「そりゃあ、わざわざ呂布様の休暇を知った瞬間に慌てて医療班長に休暇を申請したりすればねぇ?」

 

「うんうん、医療班長もアーシアさんの鬼気迫る顔に驚いてたよ?」

 

「それに呂布様が近くにいると、ずっと目で追っているし」

 

「そうそう。それで呂布様とお話しする時は花が咲いたような笑顔になって、その後しばらくご機嫌だからね」

 

「極めつけには、あんな幸せオーラ全開で嬉しそうに話をされたらねぇ?」

 

どうやらアーシアさんが呂布さんのことを好きなのは結構知れ渡っているようだ。

まぁ、あれだけ嬉しそうに話していれば分かるか。何せ全くそういった話をしたことの無いゼノヴィアすら気付いたんだから。

 

 

「そんなに恥ずかしがることはありませんよ、アーシアさん。素敵なことじゃないですか?」

 

「ネイトさん............」

 

「私達は皆、呂布様とアーシアさんに救われました。そのお二人が結ばれるなら、こんなに嬉しいことはありません。

それに私はアーシアさんには幸せになってほしいと思っています。だって私はアーシアさんの初めての『友達』ですから♪」

 

ネイトさんが優しく微笑んでアーシアさんに自分の気持ちを伝えると、周りのシスター達もそれに続いた。

 

「そうだよ、アーシアさん。どんなことがあっても私達はアーシアさんの味方だから!」

 

「うん、だからアーシアさんは自分の気持ちに素直になって良いんだよ」

 

「そうそう、呂布様のこと好きなんでしょ? なら胸を張らないと! でないと他の誰かに取られちゃうよ?」

 

「ネイトさん、皆さん.......ありがとうございます! ワタシ、頑張ります!!」

 

ネイトさんはじめ皆がアーシアさんを応援すると、さっきまで恥ずかしがっていたアーシアさんも笑顔で気合いを入れて返事をする。

 

いいなぁ、あんな友達に出会えるなんて。そう言えば賈駆さんや白龍皇が言ってたけ。

『すべてを拾えないなら何を捨てるかは自分で決める。それが『選択』というものだ』って。

 

よ〜〜〜〜し!

 

 

「アーシアさん、頑張って! こうなったら私達もアーシアさんの恋を応援しちゃうから!ね、ゼノヴィア?」

 

「私もか!?けど、私はそういうことはさっぱりだぞ?」

 

「良いのよ! どうせ教会には帰れないんだし! それならここでアーシアさんの恋を応援して、恩を返さないと!」

 

「まあ、確かにここで世話になることになるだろうから構わないけど...........」

 

「なら、決まりね! アーシアさん、困ったことがあったら何でも言ってね! 私もゼノヴィアもアーシアさんの恋の味方........いえ、キューピッドになるから!」

 

「あ、ありがとうございます.........?」

 

「すまない、イリナは思い込みが激しくてな。こうなったイリナは止まらないから諦めてくれ。

だが私もアーシアと、呂布奉先の言葉には救われた。二人が幸せになるのなら、喜んで協力させてもらうよ」

 

「ありがとうございます、ゼノヴィアさん!」

 

 

私達が皆でアーシアさんの恋を全力で応援することを決めると礼拝堂の扉が開いた。

 

 

「ハア、やっと見つけた。こんな所にいたのね」

 

私達が一斉に扉の方に目を向けると呂布さんと賈駆さんが立っていた。けど賈駆さんはちょっと呆れた感じだ。

 

「二人とも! これからストラーダ猊下に今回の一件の報告とエクスカリバーの核を渡しに行くから、アンタ達も来てちょうだい。ついでにアンタ達のこれからについても伝えたいから」

 

「あ、やっぱり私達って教会から追放されるんだ............」

 

「当然でしょ? ストラーダ猊下には既にそのことを伝えているわ。ストラーダ猊下からもアンタ達を『蒼天の紅旗』で保護してほしいって打診されているもの。

もっとも、アンタ達の意思を確認してからと言っているけどね。それで、どうするの?」

 

「うん、よろしくお願いします!」

「ああ、これからお世話になるよ」

 

「そう、分かったわ。ならストラーダ猊下にはそのように伝えるわよ。それにしても随分変わったのね、あれだけ取り乱していたのに。何があったの?」

 

「ふっふーん、今の私は『信仰』のためではなく『恋する乙女』のために生きるキューピッドなのよ!!」

 

「はあ?どういうことよ?」

 

「アハハハ............」

 

アーシアさんが苦笑いしているけど、心配しないで!バッチリ呂布さんとの恋を成就出来るように協力するから!大船に乗った気分でいて!

 

あ、そうだ!賈駆さんに言っておかないと!!

 

「賈駆さん」

 

「ハァ、今度は何よ」

 

賈駆さんが完全に呆れたように私を睨んでくる。でも私は負けない! だって私は『選択』したんだから!!

 

 

「ありがとう、私も選んだよ。私にとって本当に大切なことを。そして捨てたよ、そのために必要なものを.........」

 

「ふうん.........ま、良いんじゃない? 『イリナ』にとって本当に大切なことが分かっているんなら。

それより早く行くわよ、せっかく待機中の呂布を駆り出せるように許可をもらってきたんだから」

 

賈駆さんが礼拝堂から出ていこうとする。あれ、今私の名前を..........。

 

 

「フフフ♪ 良かったですね、イリナさん。賈駆さんは自分が認めた相手以外は、名前で呼んだりしないんですよ♪」

 

「そこ! 余計なことは言わない!!」

 

っ、そっか........ふふふ♪ 賈駆さん、私のこと認めてくれたんだぁ........。

 

ガバッ!

 

私は賈駆さんに向かって抱きついた!

 

「エヘヘ~、これからヨロシクね賈駆さん♪」

「ちょ、いきなり何なのよ!離れなさい!」

 

賈駆さんが抱きついた私を引き剥がした........もう、恥ずかしがらなくてもいいのに! あ、そうだ、呂布さんにも!

 

「呂布さん」

 

「........何だ」

 

「ありがとうございます。呂布さんがアーシアさんに言ってくれた言葉をアーシアさんに聞いて、私とゼノヴィアは救われました!」

 

「ならそれは、アーシアの言葉だ。アーシアに、感謝するといい」

 

「はい! でも呂布さんにも感謝したいんです!」

「ああ、イリナの言う通りだ。ありがとう、呂布奉先」

 

私とゼノヴィアが呂布さんに感謝すると、呂布さんは少し悩んだ素振りを見せてから口を開いた。

 

 

「呂布でいい。そうか、だが気にするな。こういうのは、順番だ。次は二人が、同じように、誰かを救えばいい。それで十分だ」

 

 

呂布さんはそう言うと礼拝堂から出ていった............『順番』かぁ、そうだよね! 今度は私達が同じように苦しんでいる人を救わないとね!

 

「流石は呂布様、何とお心が広いのでしょう........」

「うぅ~、呂布様カッコいいよ~」

「ダメよ! さっき決めたでしょ、皆でアーシアさんの恋を応援するって!!」

「それはそうだけどさ~、でもやっぱりカッコいいよ~。ね、アーシアさん?」

 

「ポ~~~///////」

 

「いけない、アーシアさんの目がハートになってる!」

「しっかりして、アーシアさん!」

 

アーシアさんやシスター達は今の呂布さんのセリフにヤられたみたいだ。私もドキッとしちゃったけど。

でもダメよ、イリナ! 私は恋のキューピッドになるって決めたんだから!!

 

 

「ちょっと待ってよ、呂布! ホラ、二人とも! いつまでもラブコメしてないで呂布を追いかけるわよ!」

 

そう言うと賈駆さんは呂布さんの後を追う。

 

「あ、ちょっと待ってよ。行きましょう、ゼノヴィア! それじゃあアーシアさん、本当にありがとう! また後で、もっとお話ししましょう!」

 

「ああ、ありがとうアーシア。キミと、呂布のおかげで救われたよ」

 

「気にしないでください。お気をつけて♪」

 

 

 

私とゼノヴィアは呂布さんと賈駆さんを追いかけるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は礼拝堂を後にした後、イリナの言ったことについて歩きながら考えていた。

 

 

うーん、アーシアに言った言葉かぁ。そういえば前に礼拝堂でアーシアと話したことあったっけ?

 

あの時は夕飯まで時間が中途半端に余ったから、礼拝堂で時間を潰そうとしたんだよな〜〜〜。。

 

そしたらアーシアが礼拝堂で泣いてたもんだから、ビックリしたよ。

誰かにいじめられたのかと思って、犯人のお仕置き方法を考えたくらいだからね! まぁ、結局誤解だったんだけど。

 

そして話を聞いてみたら、『聖書の神の死』を知って自分の今までの祈りやら何やらが無意味に感じてしまったらしい。

 

でもそれって、『ご飯を食べ終わったら食材になった命や作ってくれた人への感謝を忘れる』ようなものだと思うんだよね。

 

まあ、さすがに『ご飯』で例えるのはどうかと思ったから『恩人』とかに例えたけどさ。

 

それで『祈り』は『感謝の心』の現れだから、無意味であっても無価値なんかじゃないよって言ってあげたんような気がする........まあ、これは俺の持論なんだけどね。

 

 

ちなみに俺はご飯を食べる前も食べた後も、そしてご飯を食べていない時ですら、食材や美味しいご飯を作ってくれる人へ感謝している。

 

その結果、俺の体は食べた物を100%エネルギーに変えて細胞、霊体、魂にそれぞれ貯蔵することが出来るようになってしまった。

 

これによりいくら食べても太らない体になった上、食べたら食べた分だけエネルギーに変換し強くなれるというワケなんだが、全世界の女性が知ったら、目の色を変えるだろうな〜〜〜。。

 

だから俺は『食』に関しては常に感謝しているワケなんだけど、その俺の持論の応用でアーシアの悩みも解消されたみたいだったし結果オーライでしょ。

 

 

 

 

俺は外でグラニを出して賈駆、イリナ、ゼノヴィアを待ってストラーダの爺ちゃんのところへ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駒王町にある神社にて二人の男女が向かい合っていた。普通なら色恋の一つだとも思うが、生憎二人の素性や事情を考えると普通と呼ぶには余りにもかけ離れていた。

 

 

 

「『アスカロン』の調整、ですか」

 

「ええ、あなたに是非協力していただきたいのです」

 

 

私の前には金色の長髪に純白で神聖なローブを纏い、十二枚の翼を背中から生やした美形な青年が立っていました。

 

この方はミカエル様。四人の熾天使の内の1人で聖書の神亡き後、天使を統括している。謂わば教会陣営の最高権力者。

 

そんな方が何故私の元に来たかというと、何でもイッセー君に教会で保管している『聖剣アスカロン』を渡したいとのこと。

 

『聖剣アスカロン』とは聖ゲオルギウスが竜を倒した際に使ったとされる聖剣で『龍殺し』の1つだ。

 

恐らく白龍皇への対抗札なのでしょう。しかし、そんな剣を悪魔であり赤龍帝でもあるイッセー君がそのまま使えば間違いなく死んでしまうので、使えるように仕様を変更しなければならない。

 

本来なら教会関係者などの聖職者が行うのだが、悪魔に渡すために教会関係者は使えない。日本の神々との兼ね合いがあるため、日本神話群の巫女にも頼むことは出来ない。

 

そこで、聖書陣営でグレモリーの眷族悪魔であり巫女としての適性もある私に話が来たのだ。

 

これは、チャンスかもしれない..........!

 

 

「分かりました。協力させていただきます」

 

「では、「その代わりお願いがあります」? 何でしょう?」

 

「今度、駒王学園で聖書陣営による今回の一件の報告と和平の協議が行われると聞きました。

私達グレモリー眷族も関係者として呼ばれております。そこへ『蒼天の紅旗』の関係者も呼んで欲しいのです」

 

「っ、な、なるほど............ですがそれは」

 

「分かっております。『深紅の武人』、呂布奉先様もお呼びするということです。もちろん神々からの警告は理解しております。

ですが、此度の一件を解決したのはあの方です。ならば、お礼とお詫びも兼ねて関係者としてお呼びしても不自然ではないはずです。どうか、お願いします.......!」

 

私はミカエル様へ頭を下げた。

 

可能性は低い、奉先様への干渉は神々によって禁止されている.。下手をすれば聖書陣営は神々によって滅ぼされてしまう。

 

でも私にはもう他に方法が無いのだ。一応リアスを通してサーゼクス様に同じことをお願いしているが、望みは薄い。けれど熾天使であるミカエル様も合わせれば可能性は高まる。

 

堕天使の総督であるアザゼル様も本心では『深紅の武人』に会ってみたいはず.あの方はそういう方だ。サーゼクス様とミカエル様の意見が一致していればアザゼル様も同意するはず。

 

聖書陣営として日本の神々を通して『蒼天の紅旗』に打診すれば、警告を無視したことにはならない。私は藁にもすがる気持ちでミカエル様にお願いしていた。

 

 

「分かりました。サーゼクスやアザゼルとも相談をし、日本神話群を通して『蒼天の紅旗』に打診してみます。

ですが、あまり期待はしないでください。その、私たち聖書陣営は、あまり各神話群からの心証は良くありませんので........」

 

「それで構いません、ありがとうございます!!」

 

「では、今日はここまでで。アスカロンについては、後日持ってきます。それでは......」

 

 

そう言ってミカエル様は天界へと帰っていった。

 

ふぅ、良かった、どうにか可能性を残すことが出来た。あとは奉先様にお会いできることを祈るのみ。

 

 

 

奉先様......................。

 

 

 





早い話が主人公の体は飽くなき食い意地により、【トリコ】の『グルメ細胞』が無いのに『食没』によりエネルギーをほぼ無尽蔵に蓄えられるということです。

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