深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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最近になってようやく、予約投稿機能の使い方を覚えました。

あんな便利なものがあるなら、もっと早く使いたかった................。




第三十六話

 

 

 

 

 

コカビエルの一件を片付け、イリナとゼノヴィアが『蒼天の紅旗』に正式に加入してから三週間ほど経ったある日、俺と賈駆は執務室に呼ばれていた。

 

 

 

コンコン

 

 

 

「入ってくれ」

 

「失礼します / 失礼する」

 

 

いつも通り賈駆がノックをして、許可が出ると俺と賈駆が部屋に入る。

部屋には曹操とゲオルク、そしてイリナとゼノヴィアがいた。ちなみにゼノヴィアにはデュランダルを返してある。

 

ホントはストラーダの爺ちゃんに会った時にエクスカリバーの核と一緒に渡すつもりだったんだけど、今の教会にはデュランダルを扱えるほどの適性者はおらず、このまま腐らせるよりはゼノヴィアに使ってもらった方が良いと言って、ゼノヴィアに渡すことになった。

 

教会の方にはストラーダの爺ちゃんが上手く言っていてくれるらしい。

 

しかし、そうなるとイリナが丸腰になってしまうため、『蒼天の紅旗』で保管している神器をイリナに渡そうかという話になっているんだけど、中々イリナにぴったりな神器が見当たらない。

 

とりあえず、今のところはジャンヌが『聖剣創造』で作った聖剣で代用しているが何とかしないとな〜〜〜。

 

まぁ、本人はあんまり気にしてなさそうだけど。

 

 

俺と賈駆が机の前にいるイリナとゼノヴィアに並ぶと曹操とゲオルクが話を始める。

 

 

「全員揃ったな。ゲオルク、始めてくれ」

 

「ああ、今回お前達を呼んだのは他でもない。先日のコカビエルの一件で日本神話群から打診があってな。

内容は【今度、駒王学園で行われる聖書陣営の和平会談に『蒼天の紅旗』が日本神話群の名代として出席してもらいたい】というものだ」

 

 

日本神話群の名代? 何でワザワザ俺たちに? 自分たちのところから出すんじゃダメなの?

 

 

「ふうん、そうなるとボク達四人が呼ばれたのはコカビエルの一件の関係者だからってところかしら?」

 

「その通りだ。聖書陣営からは会談の席で【コカビエルの一件について『蒼天の紅旗』にお礼とお詫びをしたい】とも言ってきている」

 

「ハッ、今まで散々好き放題やって来たくせに........今さらどの口が言うのかしら?

大体ボク達は日本神話群の依頼で行ったわけで、聖書陣営を助けるつもりなんてこれっぽっちも無かったのよ? お礼もお詫びも受け取る義理は無いわ」

 

「まあ、賈駆の気持ちも分からなくはないがね。とりあえず今回は、君たち四人と俺の五名でこの会談に向かおうと思う」

 

「ハア? ちょっとリーダー、いくら日本神話群からの依頼だからってこんな話を受けるの?

せっかく神々が各勢力からの干渉を抑えてくれているっていうのに」

 

「ああ、俺たち『蒼天の紅旗』はこういう時のためにいるからな。安心してくれ、会談に出席するのはあくまで『日本神話群の名代』としてだ。

もし向こうが『蒼天の紅旗』として無駄に干渉してくるようなら、その場で引き上げるさ。

それに聖書陣営には色々と『貸し』がある、これを機にまとめて清算してくる。聖書陣営のトップとのみ対談できる機会なんて滅多に無いからな」

 

「っ、なるほど。確かに『日本神話群の名代』として来ているのに『蒼天の紅旗』として干渉してくるなら、神々の警告に反するわね。ふぅん、日本神話群も考えたわね。ほとんど嫌がらせじゃない」

 

 

まあ、馬の目の前に人参ぶら下げて食べさせないようなものだからね。よっぽど嫌われているんだなぁ、聖書陣営ってば。

 

「そういうことだ。それに、気になることもある」

 

「気になること?」

 

駒王学園での会談って聖書陣営が和平協定を結ぶんだけど、テロリストの襲撃に会うアレだろ?

 

原作ではその時に初めて【禍の団】という存在が明らかになるんだけど、この世界ではどうなるのかね?

 

でも案外、何事もなくすんなり終わったりして。

 

 

「.........襲撃」

 

「襲撃? どういうことよ、呂布」

 

「フ、よく分かったな、呂布。そう、今回の会談だが、間違いなく襲撃される。ちょうどゲオルクともさっきまで話し合っていたところだ」

 

「ああ、そもそも聖書陣営はいずれも一枚岩ではなく、それぞれに不穏分子という名の闇を抱えている。

天使・教会は不当に追放した元聖職者にはぐれ神父、はぐれエクソシスト。堕天使は神器関連の被害者。

悪魔に至っては転生悪魔の問題に加え、旧魔王派なんて言うのもあるからな。正直そんな状態で和平を結ぼうなど、正気の沙汰ではない」

 

「確かにね。聖書陣営が和平でまとまるということは、その三勢力の闇も一つにまとまるということでしょ?

まったく、和睦ならまだしも和平だなんてね。まず自分たちの足場を固めるのが先でしょうが.....」

 

 

おお、出るわ出るわ聖書陣営への不満。よっぽど腹に据えかねているんだなぁ。

一応、つい最近まで教会関係者だった人がこの場に二名ほどいるんだけどねぇ。

 

ほら見てごらんなさい、イリナとゼノヴィアの顔! ものすごく居た堪れない表情をしてるよ.........頑張れ。

 

「まあ、そういうワケだから、今回は敢えて呂布を連れていく。本当はもっと戦力を連れていきたいんだが、さすがに向こうは認めないだろう。それにこっちの手札はあまり晒したくはない」

 

「なら、襲撃に備える意味も含めて『最強』のカードを見せ札にして、こちらの手の内はなるべく隠すということね。

良いんじゃない? 襲撃があるって分かっていれば対応も出来るってもんでしょ。っていうか聖書陣営は襲撃の可能性は考慮していないの?」

 

「ああ、向こうからは【警備は万全にしているから、同行者は必要最低限にしてほしい】と言ってきている」

 

「ハァ、どこまで平和ボケしているのよ。それなら尚のこと、呂布は必須ね」

 

「ああ、では各々準備に入ってくれ。会談は五日後だ。三日後に出発、前日には日本入りして日本神話群と会談のための最終確認を行い、次の日に会談場所である駒王学園へ向かう。

イリナとゼノヴィアはゲオルクとともに襲撃を想定した装備を用意してくれ。

賈駆は今回の一件について改めて資料を一通り確認しておいてくれ、無いとは思うが聖書陣営が事実を改変する可能性もある」

 

「わかった / りょーかい /はい! /了解」

 

 

あれ?俺は?

 

「呂布は会談の日までは自由だ。当日までに万全に整えてくれていれば良い。キミの仕事は会談当日だからね」

 

あら、そうなの? じゃあメシ食ったらグッさん(グレート・レッド)の所に行って修行してくるわ。

丸一日ほど。そんで明日はまるっと一日休んで、次の日に出発すれば OKだね♪

 

「了解」

 

あ、そうだ。ゲオルクにアレの対策も忘れないように言っとかないと。

 

 

こうして俺たちは各々会談のための準備に入った。

 

 

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

 

駒王学園のオカルト研究部では今、リアスと私達眷族は来る『授業参観』の話で持ちきりであった。

 

特にリアスに至っては家族が来るのを何とか防ごうと色々と頭を悩ませている。

 

そんな中、突然現れた魔王サーゼクス・ルシファー様に一同驚愕した。しかし、その後に告げられた内容に私は驚きと喜びを抑えられなかった。

 

 

「っ、それは本当ですか!?サーゼクス様!」

 

「ああ、先ほど日本神話群より連絡があってね。今回の会談に『蒼天の紅旗』が日本神話群の名代として来るそうだ。

来訪者のリストを見せてもらったところ、かの【深紅の武人】....呂布奉先の名前もあったよ」

 

「っ~~~~~!!」

 

 

奉先様がいらっしゃる!!

 

あぁ、良かった.......サーゼクス様やミカエル様に無理を承知でお願いして、本っっ当に良かった♪

 

「サーゼクス様。此度の私の願いを聞いていただき、誠にありがとうございます」

 

「いや、私自身も興味があったからね、かの【深紅の武人】には。もっとも、それは私だけではなくミカエルとアザゼルも同じだったよ。特にアザゼルが、ね」

 

 

やはりアザゼル様も好奇心を抑えられませんでしたか、予想通りですわね。

 

「良かったわね、朱乃」

 

「ありがとう、リアス。貴方のおかげよ、本当にありがとう!」

 

「フフッ、気にしないでちょうだい。約束ですもの。それにしても、アナタのそんな顔は初めて見るわね」

 

「確かに、朱乃さんのあんな顔見たことねえ」

 

「ものすごく嬉しそうです」

 

「まあ、無理もないよ。朱乃さんにとっては二度も命を救ってもらった恩人だからね。それに会おうと思って会える人物でもないし.........」

 

 

ああ、夢みたい♪ まさか本当に奉先様にお会いできるなんて♪ っ、そうだ、肝心なことを聞かないと!

 

「あの、サーゼクス様。その、奉先様とお話しすることは可能でしょうか?」

 

奉先様をお招きするだけでも、無理を聞いてもらったのに私は更に無理なお願いをした。不敬なことなのは分かっている、厚かましいということも。

でもこの機を逃せば、私には次が無いのかもしれないのだから確認しなければならない。

 

けれど、私が聞くとサーゼクス様は難しい顔をした。

 

「それは、難しいかもね。一応、会談が終わったら頼んではみるが、あまり強い期待はしないでほしい。

向こうが『干渉』と捉えてしまえば、それまでだからね.........」

 

「っ、そうですか........承知いたしました」

 

 

やはり話をするとなると、その点が問題になってきてしまうのね。あとは当日に直接お願いするしかない。

 

私がどうやって奉先様とお話ししようかと考えていると、例によってイッセー君が空気の読めない発言をする。

 

「あの~、そんなに難しいことなんですかね?ただ話をするだけなのに.........」

 

「それをそのまま額面通りに捉えてくれないのが『政治』というものでね。かの者はその『話す』ことすら難しい人物ということだよ、イッセー君」

 

「はあ、それにしてもあの呂布ってヤツ、そんな凄いヤツだったんですね」

 

「それは当然だよ。もし呂布奉先の実力が噂通りのモノだったら、我々聖書陣営はおろか各神話群の神々が束になっても敵わないからね。慎重にもなるさ」

 

「いぃぃぃ! そ、それってまさか、魔王様よりも強いってことですか!?」

 

 

「「「「......................」」」」

 

 

ハァ、リアス。彼の躾、社交や公共の場には間に合わせてね? 私は正直、面倒見きれないわよ........。

 

「ハア、イッセー..........」

「一誠君、それは失礼過ぎるよ」

「極刑ですね」

 

「え、あ、ス、スミマセン!!」

 

「ハハハ、気にしなくていいよ。今はプライベートだからね。そうだね、かの者の強さが本物なら、私など足元にも及ばないだろう。

もっと言うなら、キミの神器に宿っているドラゴンすら勝てない相手だよ」

 

「えええ!? そ、そうなのか、ドライグ!?」

 

『ああ、正直言って未だに信じられん。あのグレート・レッドを倒す人間がいるなど.........』

 

「うぇぇぇぇぇ、じゃあ怒らせたりしたら、とんでもないことになるんじゃあ.........」

 

「そう。だからこの機会にしっかり見極めて、危険な相手ならしっかりと対策を取らないといけないんだよ。

さて、そろそろ私は戻ることにするよ。それじゃあリアス、次は授業参観で」

 

サーゼクス様はそう言うと部室から出ていった。

 

 

っ、違う! あの方は、奉先様は決して危険な存在などでは無い!!

 

私は知っている、あの方の優しさと情の深さ.....そして暖かさを。

 

 

 

誰もあの方のことを真に理解しようとしない事実に悔しさと悲しさを覚えながら、私は奉先様とお会いできる日を待つのだった。

 

 

 

 





前にも言いましたが、作者は別に聖書陣営やリアス、一誠のアンチというわけではありません。

しかし、突っ込むべきところは突っ込みます................なので会談の席では聖書陣営をここぞとばかりにボコボコのボコにします!

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