朱乃との絡みがここまでほとんどありませんが、ちゃんと時間は取る予定です。
シュンッ!
俺達は会談のあった部屋へ転移して戻ってきた。
しかし戻ってきてみれば、あら不思議! 壁も天井も吹っ飛び、風通しの良い部屋が出来ておりました。
しかも炎やら雷やらでめっちゃ攻撃されている。まあ、全部グラニの結界で塞がれているけど。
「ギャスパー、小猫!!」
俺達の姿を確認するとリアスが駆け寄ってきて二人を抱き締める。
「ああ、良かった......本当に良かった! ごめんなさい、私がもっとちゃんとしていれば.......!」
「あの、ごめんなさい。僕、また皆に迷惑をかけちゃって......」
「私も、部長さんからギャー君を守るように言われていたのに.......」
「いいえ、貴方達は悪くないわ。私が貴方達が襲われた時のことをもっと考えていなかったのが悪かったのよ」
「「部長さん.......」」
俺は三人の微笑ましい光景を尻目に曹操のもとへ行く。
「すまない、少し遅くなった」
「いや、問題ないさ。しかし、呂布にしては確かに遅かったな。何かあったのか?」
「................少し野暮用をな」
「野暮用?」
どうしよう、『トイレに行ってたから遅れた』なんて言えないし。
「あの! その人は僕の神器をコントロール出来るようしてくれたんです!!」
「神器を? フッ、なるほど、そういうことか。フフッ、キミは本当にお人好しだな」
っ、ありがとう、ギャスパー! 君のおかげで曹操に怒られずに済んだよ! ヴァレリーにもそのうち会えるようにするから!!
「なっ、あのギャスパーの力をコントロールさせたって!?」
「俺たちがあんなに苦労してたのに.......!」
「『世界最強』って聞いてたから、どんな恐い人かと思ってたけど」
「うんうん、さっきも私達のことを助けてくれたし、なんかスッゴく優しい人だよね! 最初はびっくりしちゃったけど」
「そう。ありがとう、呂布奉先。二人を救出してくれたばかりかギャスパーの能力まで。何とお礼を言ったらいいか........」
「あぁ、奉先様♪ なんて慈悲深い御方なのかしら♪」
悪魔の皆は驚いたり、お礼を言ったり、目を輝かせたりと様々だ。でも、朱乃が艶っぽい目で見てくるのは何で?
「ほっほ~う、『停止世界の邪眼』をコントロールねぇ。どうやったのか是非とも教えてもらいたいな」
「アザゼル、自重しなさい。それよりもこの状況をどうにかしないと」
「そのとおりだ。幸い呂布殿の『北辰の駿馬』が張った結界のおかげで我々は無事だが、いつまでもこのままというワケにはいくまい」
「でもどうするの、サーゼクスちゃん? 私が行ってやっつけてこようか?」
「いや、未だ敵の首魁が出てこない以上、トップである我々が出るのはマズイ。恐らく敵の狙いは我々なのだから」
「しかし敵の数は多く、今も数を増やしていっています。それに敵の首魁が現れたりすれば、若手である彼らでは対処しきれないでしょう」
聖書陣営のお偉いさん方が頭を悩ませている。
別に俺が行っても良いんだけどね〜〜〜。でもさっき一誠に余計なことはするなって言われたし、とりあえず黙っていよう。
「そんなことないですよ、ミカエル様!!」
「ええ、俺たちだって十分戦えます!」
「サーゼクス様、セラフォルー様、私たちに任せてください!!」
「そうですよ! あんなヤツら、あっという間にやっつけて来ますから!」
ミカエルの言葉にグレモリー・シトリー眷属の子たちは反論する。まあ、あの子達からすれば戦力外通告されたモンだしね。
いいんじゃない? 危なくなったら俺達が出れば大丈夫でしょ? 若者のやる気は年長者として汲んであげないとね。
しかし、そんなことお構い無しにロートルが一人水を差す。
「まあまあ、落ち着けよ。あれだけの数だ、経験の少ないお前らにこれだけの鉄火場はまだ早い。ここはおとなしくしておいてくれや」
「なっ、何言ってんだよ!!俺たちだって「それに、だ」 えっ?」
「せっかくの機会だ、見せてもらおうぜ.......『世界最強』の戦いってヤツをさ」
毎度お馴染みとなっている一誠の噛みつきに、アザゼルが俺を見ながら飄々と答える。
え、俺?
いや、まぁ別に良いんだけどさぁ。ここはひとまず彼らに任せた方が良いんじゃない? せっかくやる気になってるんだからさ。見たところ大した敵もいないし。
「総督殿。『警備は万全』などと言っておきながら、同行者を制限させておいてこの有り様。
その上自分達の不手際を呂布に尻拭いさせるつもりですか? どうやら全然懲りていないようですね」
俺が一誠達に任せるべきだと考えていると曹操が間に入る。しかも悠然と笑っているが、俺には分かる!
あれ滅茶苦茶怒ってるよ! 俺も曹操とは長い付き合いだけど、あんなに怒っている曹操は滅多に見ないよ!?
昔、帝釈天にからかわれた時くらいじゃないかなぁ? あんなに曹操が怒るのって。
「あ~、まあ、そう言われると弱いんだけどよ......でもあれだ、ここで俺たちに何かあったら日本神話群への賠償だって払えねえんだぞ?
もちろん書類はそっちが持っているから、俺たちがいなくても交渉は出来るんだろうが、俺たちがいたほうが話は早い。『利害の一致』ってヤツだ。どうだ?」
「................」
アザゼルの言い訳に曹操は不快そうに目を細める。う~ん、俺は別に構わないんだけどなぁ。
.でも確かにこのまま、ただ引き受けるのも今後にとって良くない気がするし。
ん? ただ引き受ける?
そうだよ! タダで引き受けなければ良いんだよ!
要は何かしらの報酬を貰えれば良いわけでしょ? それなりの物を貰えれば曹操だって納得するだろうし!
でも何を要求しよう......あ、そう言えば!
俺は睨んでいる曹操とヘラヘラしているアザゼルの間に入る。
「曹操、俺は構わない」
「呂布!?」
「お、話が分かるねえ「ただし」ん?」
「こちらから聖書陣営に、それぞれ報酬を求める」
「報酬? いったい何が欲しいんだ?」
「まず堕天使陣営には、『人工神器』を数点、譲ってもらう」
「なっ、どこでその情報を!?」
「人工神器!? そんなものがあるの!?」
「っ、聞いたこともありません」
「アザゼル、呂布殿の言っていることは本当なのか?」
あ、これって秘密だったの? ゴメンね、でも原作でもそれなりに活躍してたし、『蒼天の紅旗』の研究・開発チームの皆に渡したら喜ぶと思うんだよね。
「くっそ、どこから漏れたんだ? あ~~分かったよ。この一件が終わったら、いくつか渡すよ」
「次に教会・天使陣営には、『オートクレール』を含む、聖剣をいくつか譲ってもらう」
「っ、確かにありますが......いえ、分かりました。教会や天界で保管されている聖剣をいくつか用意します」
よし! これでイリナや他の皆の武器の都合もついた。『オートクレール』は原作でイリナに渡された聖剣だしね、このタイミングでもらっておこう。
「最後に悪魔陣営には、『悪魔の駒』を一式、用意してほしい」
「えっ、『悪魔の駒』を?」
「いったい何に.....いや、詮索はしない。承知した、この場を切り抜けられたらアジュカに言って用意させよう」
やった!! 俺たちで取り出した『悪魔の駒』は取り出した瞬間に、機能が失われてしまって研究に使えないってチームの皆が言っていたからね。
やっぱり完全なサンプルがあった方が良いよね。ホントなら『王の駒』も欲しいんだけど、アレに関しては揉め事のタネになるし、そもそも俺が知っているのも不自然すぎる。
「ふふふ、なるほど、確かに依頼料としては良い報酬だ。ああ、それから今回のテロ襲撃に巻き込まれたということで、聖書陣営には日本神話群を通して慰謝料を請求させてもらいますのでお忘れなく」
「おいおい、まだ俺たちから毟り取るつもりか? 勘弁してくれよ」
「何を言っているんですか、今回のテロ襲撃は貴方達が自分たちの地盤........足場を固めずに和平を結んだりしたから起こったことですよ。
そんなものに我々を巻き込んだんですから、慰謝料の請求は正当な権利です」
「それは、そうですが........」
「はぁ、日本神話群への賠償に慰謝料。頭が痛くなっちゃう」
「まったくだ。帰ったらアジュカやファルビウムを呼んで予算を組み直さないと........」
どうやら曹操は依頼料とは別に今回の襲撃に対して、慰謝料もふんだくるつもりのようだ。良いぞ、もらえるものはもらっておこう!!
「では呂布、殲滅してくれて構わない。頼んだぞ」
「了解」
俺は飛び降りて、方天画戟を取り出して敵に向かっていく。
さあて、次はバトルシーンだけど上手く書けるかなぁ................?