多人数視点って大変なんですね・・・・
危ない危ない・・・・・・
もう少しで母親が斬られるところだった
さすがに母親が斬られた後で「ご飯ください」とは言いづらいからなぁ........
さて、姫島親子のことはグラニに任せて俺はコイツらを片付けるとしますかね
グラニは攻撃も出来るが、どちらかというと「守り」「補助」の方が得意だ
特に結界術に優れており、グラニ曰く『今の私なら主神の一撃でも防げます♪』と自慢するほどに頑丈だ。しかも癒しの効果つきで........
俺は「攻撃」関係の能力中心に鍛えてきたから、「守り」や「補助」といった力は使えないことはないが、まだまだだ。
そう言った面でも、グラニには本当に助けられている
「グラニ、二人を頼む」
『お任せください、マスター!』
そう言って俺は結界から出る
「貴様!いったい何者だ!!」
先ほど斬り掛かっきた男が叫んだ
何者って・・・そりゃあこの状況なら答えは一つでしょうよ・・・
「........俺は........二人を守る者だ............」
さぁて、やられてもらうぜ名も知らぬ襲撃者達よ!
美味しいご飯にありつくために!!
俺は覇王色の覇気を少しだけ発する(あんまり強くやると後ろの二人まで巻き込んじゃうからな........)
「!!!!!!!!!」
覇気に当てられたのか、叫んでいた男は思わず後退る........だが、
「くっ、子供と言えど邪魔立てするなら容赦はせん!殺れ!!」
術者達が一斉に武器を構える
ほぅ、武器を向けるか・・・
俺は旅をしている中で色々な奴らと戦ってきた
人間はもちろんのこと妖怪や魔獣、堕天使や悪魔といった異形の存在とも戦ってきた
そんな中で決めたことがある............
「・・・・・どんな事情があろうとも、武器や殺意を向けてくるならば死ぬ覚悟ありと見る........」
良い機会だ、最近出来るようになった技を試すとするか
俺は第七感≪セブン・センシズ≫を解放し、エネルギー(小宇宙)を両手に集中させる
その瞬間、俺の拳が金色に輝きだす!!
「聞くか、獅子の咆哮を!!」
「ライトニング・プラズマ!!!」
ドカッ!!バキッ!!ズゴォォォォン!!!
襲撃者達は全員、光の線に吹っ飛ばされた・・・
これぞ【聖闘士 星矢】は獅子座の黄金聖闘士、アイオリアの必殺技「ライトニング・プラズマ」
光速の拳を相手に数百発叩き込む技で、その拳はあまりの速さゆえに線上に光の軌跡を描くように見えるという・・・・・・本来は1億発叩き込むらしいけど、生身の人間相手にそんなに叩き込んだら、『とても見せられない』状態になってしまうため、数百発に抑えておこう........................。
俺の場合はアイオリアと違って片手ではなく両手で撃っているため、威力はアイオリアよりも下がるがその分拳速は上だ
そのうえ前後左右、どの方向にも撃つことが出来る
今も右手で前方、左手で後方の敵を一息の間で倒すことができた
俺はアイオリアの様に腕を横に払いフィニッシュを決めると
「グラニ、もう良いぞ」
『はっ!』
グラニは結界を解いて、こちらにやってきて頭を近付ける
これは「頭を撫でろ」という合図だ
グラニはよくコレをねだってくる、まぁ頭を撫でるぐらい全然良いんだけどね............
そんなことをしていると
「あの、彼らは殺したのでしょうか?」
母親の朱璃さんが尋ねてきた
いやいやいや、殺してなんかいませんよ?!
これからご飯をいただくのに死体が近くにあったら、せっかくのメシが不味くなるでしょ
死体が転がっている庭先で、バクバクとご飯を食べる子供................うん、ドン引きされること間違いなし
しかもまだ小さい朱乃にいたっては、下手するとトラウマ案件待った無しですわ
「・・・・人殺しなんて、子供に見せる物じゃあない・・・」
そう答えると朱璃さんは目を大きくした後、ホッとした様子を見せたがすぐに悲しそうな顔をした
どうしたんだろう?せっかく助かったのに・・・・・はっ!まさか、どこか怪我でもしたのだろうか?!
マズイぞ........もし怪我でもして料理が作れないとなれば、ご飯が食べられない!!
ムムムゥ、こうなったらグラニに頼んで....
「えっと・・・・・何かしら?」
およ?案外元気そう・・・・
見たところ怪我も無さそうだし、これなら大丈夫かな?
「・・・無事で何より・・・・」
良かった........本っっ当に良かった........これでようやくご飯を、白米が食べられる!
俺はこれから味わえるであろう口福に思わず笑顔になる
何か朱乃がいきなり母親の後ろに隠れてしまったが、この頃の朱乃はきっと人見知りだったんだろう
そんなことを考えていると
「朱璃!朱乃!」
「「あなた/父様っ!!」」
「良かった・・無事でいてくれて本当に良かった・・・」
偉丈夫な堕天使が降りてきて二人を抱き締めた、きっとあの人がバラキエルなんだろう
では、全員揃ったことだし早速ご飯のための交渉を・・・・・・ん?
そう思っていた俺の目に、奥の部屋のとある光景が写った
そんな....................何てことだ................こんなことって....................
俺の目に写ったのは・・・・・・・・・
無惨にもぶちまけられたごはんの姿だった・・・・・
食卓はひっくり返り、オカズであろう物は床に散乱........おひつは転がり中に入っていたごはんは全てこぼれてしまっている
これではもう俺が期待していた食事なんて望めやしない........
こんな時間だ、今さら作り直すなんて出来ないだろう........
俺の描いていた未来予想図は跡形もなく砕け散った・・・・
ずっと求めていたものが手に入らないと理解した瞬間に俺の心は深い悲しみに包まれた........
いや........泣いてはいけない........
ご飯を食べられないのは、あの三人も同じなんだ........
まして1人は俺と同じくらいの子ども、この年頃の子どもで一食とはいえメシ抜きは厳しすぎる現実だ・・・
しかし............これ以上この悲しい現実を見てはいられない....................
「行こう、グラニ........」
『・・・・・御意・・・』
俺はグラニに乗り、この場を去ろうとしたが・・・・・
「待ってくれ!!!」
今回使用した技(元ネタ)
ONE PIECE:覇王色の覇気
聖闘士 星矢:ライトニング・プラズマ