深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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あかん、全然話が進まない................でも、だからといって人間描写はなるべく丁寧に仕上げたい................。

こうして考えると毎週欠かさず、あのクオリティで連載していた『こち亀』って滅茶苦茶ヤバい作品だったんですね................。





第五十三話

 

 

 

 

俺を呼ぶ声に振り返ると、そこには原作でもアニメでも見たことの無い.........一人の見目麗しい女性が立っていた。

 

 

胸元が開けたマリンブルーのドレスに身を包み、黒髪の長髪は編み込みにしてある。

自然な形で軽く化粧をしており、胸元には寂しくならないように小さなルビーを嵌めたネックレスを付けていた。

 

 

「あの........いかがでしょうか、奉先様///////」

 

 

その女性が朱乃だと分かったのは彼女の声を聞いてからだ。こりゃあ驚いた、朱乃と言えば『着物』のイメージしか無かったからなぁ。

 

でも、こういう時って何て言えば良いんだろう? 普通に『綺麗です』と言っても、たぶん朱乃は言われ慣れているだろうし。

かと言って歯の浮くようなセリフは難易度インフェルノだ。

 

そもそも美的センスが微妙な俺に『綺麗』と言われて、喜ぶのか? いや、それ以前に誉め言葉になっているのだろうか?

 

........仕方ない、思った通りのことを言うとしよう。

 

 

「すまない。綺麗かどうか、ということは、よく分からない」

 

「っ.......そうですか「ただ」 え?」

 

「見惚れてしまうほど、魅力的には見えた」

 

「っ~~~~~/////////」

 

 

ありゃ? 黙っちゃったよ。どうしよう、早く行かないと踊る時間無くなっちゃうよ?

う〜~~ん、しょうがない、ちょっと頑張るとしますか! 幸いにもこういう場だから、やっても大丈夫だろう.......たぶん。

 

俺は朱乃の前まで行くと、両足を揃えて軽くお辞儀をする。似合わないなぁ、こんな場でなければ絶対にやらない!!

 

 

「一曲踊っていただけますか、レディ?」

 

「っ、は、はい、喜んで////////////////」

 

 

朱乃が一瞬驚きの表情をするが、すぐに満面の笑顔で顔を傾けて返事をする。俺が右腕を『く』の字に曲げて差し出すと朱乃は俺の右腕に自分の左手を添えてくれた。

 

そのまま俺は朱乃をエスコートし、ダンスフロアへ向かうことにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呂布と朱乃が離れた後、先ほどまで固まっていた面々がようやく我に帰り、最初に動いたのはシトリー眷属だった。

 

 

「「「「ハア~~~~~~/////////」」」」

 

 

「ねえ、見た!? さっきの二人!!」

「見た見た!!何あの二人!?素敵すぎるんですけど!!」

「特にあの朱乃さんの顔! もう恋する乙女そのものって感じよね~!!」

「うんうん、あんな姫島先輩の顔見たことないよ!!」

 

「いいなぁ~~~、私もあんな男の人に誘われたいな~~~~」

「分かる! 強くて、優しくて、カッコよくって、頼り甲斐があって!!」

「でもでも、やっぱり呂布さんと朱乃さんだよ!! どうなるんだろう?」

「それそれ! 気になるよね~~!!」

 

「「「「ね~~~~~♪」」」」

 

 

さすがに年ごろの女子が集まっているのか、その手の話は大好物なため、盛り上がりは天井知らずだ。一方グレモリー眷属はといいうと。

 

 

「いやぁ、あの朱乃さんが、まさかあんなドレスを着るなんてね.......驚いたよ」

 

「恋する乙女です」

 

「だね。まあ、無理も無いけどね」

 

「朱乃さん、部活動の時もずっと呂布さんのことを考えてましたからね」

 

「うん。しかしあの呂布奉先って人.....魔王様方は危険な存在って言ってたけど、案外そうでもないのかもね。

さっきはあんなことがあったけど、話してみると良い人そうだったし」

 

「呂布さんはとっても優しい人ですよ、祐斗先輩! 僕だけではなくヴァレリーまで助けてくれたうえに、小猫........白音ちゃんまで救ってくれたんですから!!」

 

「コクン」

 

「そうだね、僕もそんな感じがしてきたよ」

 

 

そういった色恋の話はまだまだ縁遠いため、普段見ない朱乃の姿に驚きつつも、呂布奉先の人柄に惹かれていくのだった。

 

そしてその両眷属の主たる二人もまた、『呂布奉先』という男について話し合う。

 

 

「意外ですね、リアス」

「何がかしら、ソーナ」

 

「さっきまであれほど警戒していた貴方が、あんなに敬意を示すなんて。どういう風の吹き回しですか?」

 

「失礼ね、私はただ眷属を救ってくれた相手に敬意と感謝を示しただけよ。いくら私でも恩人に対して敵意を向けるほど愚かではないわ」

 

「そうですか「それにね」?」

 

「正直言うと.......怖かったのよ。もしかしたら、白音が私の下を去ってしまうんじゃないかって。

でも、それって私があの子のことを『信用していない』ってことなのよね。私は、白音のことを信じてあげられなかった」

 

「リアス..........」

 

「お笑い草よね。『自分は問題無い』って思っておきながら、自分の眷属を信じていないんだから

でも、もう大丈夫。私は何があろうと白音を信じます。だから、朱乃のことも信じるわ」

 

「なるほど。でも、よろしいのですか? アレは神々の警告に触れるのではないのでしょうか?」

 

「たぶん、大丈夫だと思うわ。呂布様もそのあたりのことに気を配ってくれたみたいだしね」

 

「っ........そうですね、あれならあくまで呂布殿から誘ったように見えるでしょう。本当に、素晴らしい御方です」

 

「あら、ソーナは呂布様のことを警戒していなかったの?」

 

「ええ、この間の会談の時には既に分かっていました。こう見えて人を見る目はあるつもりですので」

 

「ハア、何よ、私一人警戒していたのが馬鹿みたいじゃない」

 

「フフ、御愁傷様です」

 

「慰めになっていないわよ、もう!」

 

 

二人は『呂布奉先』という男の凄さを改めて認識し、今後どのように関わっていけばいいかそれぞれ考えるのだった。

 

 

「グギギギギギ、あの野郎、朱乃さんにあんなにくっつきやがってぇ~~~!!

しかも朱乃さんのあの乳を! あんな間近で堪能出来るなんて許せん!!」

 

「.................」

 

「ん? どうしたんだよ、匙。そんな思い詰めたような顔して?」

 

「なあ、兵藤........それ、本気で言ってるのか?」

 

「な、どういう意味だよ!?」

 

「よく見てみろよ、姫島先輩のあの顔......スッゲェ幸せそうじゃん。それにあの身持ちが固い姫島先輩があんな格好してくるなんてさ、よっぽどあの人のことが好きなんだよ」

 

「それがどうしたんだよ?」

 

「俺も悪魔になって日が浅いから、詳しいことは分かんねえけどよ.........姫島先輩、きっと凄い大変だと思うんだよ。

会長やセラフォルー様にも聞いたんだけどさ。あの呂布って人、本来ならこうして会うことすら難しいぐらい凄い人らしいんだよ。

だけど、今はこうやってダンスを踊れるくらいに近付くことが出来た。姫島先輩、今すっごく嬉しいんだと思うぜ?」

 

「それは、そうかもしれないけどよ〜~~」

 

「だったら! もっと喜んでやれよ!! 同じグレモリー眷属の仲間だろうが!! 何で仲間の幸せを暖かく見守ってやらねえんだよ!!」

 

「なっ、お前だってアイツのこと怖がってたじゃねえか!!」

 

「そりゃあ会談の時やさっきはな。でもさ、あの人は仲間を守ろうとしただけだろ?

確かに怖かったけど.........あれだけのお偉い貴族悪魔たちを前に一歩も退かずにあそこまで怒れるってさ、羨ましいとも思ったんだよ。

『会長が馬鹿にされた時、俺もあんな風に出来ていたらな』って.......」

 

「匙...........」

 

「それに会談の時だって、あの人は会長や俺たちのことを一度も馬鹿にしたり悪く言ったりはしなかっただろ? それどころか、別勢力である俺たちのことを助けてくれた。

今だってギャスパー君や小猫........いや、白音ちゃんのためにリアス先輩に頭まで下げたりしてさ。

悔しいけど、あそこまで格好つけられたら、本当に『格好いい!』って思っちまうよ」

 

「.............」

 

「お前が姫島先輩のことを恋人にしたいくらいに好きだっていうなら話は別だよ。でも、そういうんじゃねえんだろ? 単なる下心じゃねえのか?」

 

「そ、それは........」

 

「お前が馬鹿でエロで、どうしようもないスケベなヤツだってことは知ってるよ。

でもよ、仲間は大切にするヤツだと思ってた。正直、今のお前......スゲェ格好悪いよ」

 

「っ、俺はただ、あんな危険なヤツが朱乃さんの近くにいるのはマズイんじゃないかと思ってだな「それは聞き捨てならんな」 え?」

 

「赤龍帝、リアスの『兵士』よ。呂布殿のどこが危険だと言うのだ?」

 

「「サイラオーグ様!!」」

 

「『様』はいらん、それよりも俺の質問に答えてもらおう」

 

「だって、貴方もさっき見たじゃないですか! あの恐ろしい『力』を! あれが危険じゃないなんて........」

 

「アレは呂布殿が自分の仲間を守ろうとしただけだ。俺も同じ状況なら、同じことをするだろう」

 

「それは.........けど!」

 

「それに『力』を持っていること自体が危険だと言うのなら、神々や魔王様も危険な存在だということになるぞ?」

 

「なっ、サーゼクス様やセラフォルー様は、あんなことしないじゃないですか!?」

 

「何を言っている、先ほどの会合でセラフォルー様もソーナ・シトリーを庇って同じことをしただろう。

もしソーナ・シトリーではなくリアスが馬鹿にされていれば、サーゼクス様も同じことをしたはずだ」

 

「っっっ!!」

 

「覚えておけ。真に恐ろしいのは『強大な力を持つ者』ではない、『強大な力を使いこなせない者』だ。そういう輩は必ず破滅する、周りを巻き込む形でな。

歴代の赤龍帝がそうだった。そういった理由では、むしろ呂布殿よりもお前の方が危険な存在と言えよう、リアスの『兵士』よ」

 

「俺が!?」

 

「そうだ、故に先に言っておく。もしお前が『赤龍帝の力』を暴走させ、リアスや冥界にとって脅威となるようなら.........俺は容赦なくお前を屠る! たとえお前がリアスの眷属だったとしてもだ!!」

 

 

サイラオーグはそう告げると二人から離れていく。そして匙もまた覚悟を決めたような顔つきで一誠に告げる。

 

 

「兵藤。俺もサイラオーグ、さんと同じだ。もしお前が会長や他の皆を傷つけるようなら.........俺は絶対お前を許さない」

 

 

匙はシトリー眷属の女子たちの所へ行き、一誠だけがポツンと取り残された。

 

 

『.......何だよ、皆して呂布呂布って。俺はただ、ハーレム王になりたいだけなのに.......!』

 

 

しかし一誠には皆から慕われている呂布のことをどうしても認めることが出来ず、周りの輪に入っていくことが出来ないまま、幸せそうに踊る二人を一人でただ眺めるしかなかった。

 

 






う~~ん、今のところ一誠の価値が『赤龍帝』ということしか無い。

正直、トリアイナはかなり好きなんで何とか発現させたいんですけど・・・・・発現させたからと言って活躍の場が無いんですよね~~~。

でも、このまま何も救済措置が無かったらアンチっぽくなっちゃうし・・・・どうしよう。




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