深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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プロローグは今回で終了。次回よりようやく本編に入ります。


プロローグ6

 

「待ってくれ!!!」

 

私は去ろうとしている少年を呼び止めた

 

 

 

「妻と娘を助けてくれて、ありがとう。この恩は一生忘れない。・・・・だが、どうして助けてくれたのだ?」

 

彼の強さも気にはなるが、妻と娘の恩人に対してそのあたりの事情をいきなり聞くのは失礼だろう

 

それよりも彼と私達は初対面、なのに彼は身体を張って助けてくれた・・・・気になるのは当然だ

 

 

彼はこちらを向き、

 

「........己の心(食欲)に....従ったまで................」

 

 

「っっっっ!!」

 

 

何という・・・・私も数多くの人間を見てきたが、ここまで純粋な人間は初めてだ・・・・

 

 

綺麗事や理屈などでは決してなく、ただ己の心の求めに応じるがままに戦い、人を助ける・・・・そしてこの迷いの無い瞳、こんな小さな子どもなのに私はこの少年に確かな「英雄」の姿を見た・・・・

 

 

 

「名前を・・・どうか貴公のお名前を、お聞かせ願いたい・・・!」

 

気が付けば私は自然とこの少年に畏まっていた............

 

 

「..............呂布........奉先........英雄の魂を、受け継ぐ者............」

 

 

そう言って彼は空を駆けて去っていった................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「............あなた、呂布奉先ってあの三国志の・・?」

 

「うむ、噂に聞いたことがある。人間の中には偉人や英雄の魂を受け継いだ子孫たちがいる、とな」

 

「あの佇まい........只者ではないと思っていたが、まさか後漢最強の武人とはな・・・」

 

しかもあの馬、見間違いでなければ正しく神器≪北辰の駿馬 フィンブルズ・グラニオン≫

 

神器の中でも珍しい独立具現型の神器。神滅具ではないもののその性能は所有者によって左右されるが、能力の上限値は無く理論上、神滅具を超える可能性を秘めていると聞いている............そう言えば、アザゼルが研究したがっていたな・・・・・

 

 

「・・・ポォ~//////」

 

ん?さっきから静かだったが、朱乃の様子がおかしい・・・

 

「朱乃、どうした?具合でも悪いのか?」

 

「!あ、父様。うぅん、大丈夫」

 

う~む、大丈夫とは言うが顔も赤いし熱でもあるのでは・・・

 

「ふふふ♪朱乃ったら、あの子に恋してしまったのね♥️」

 

な、何!朱乃が恋?!

 

「し、朱璃!?何を言ってるのだ!朱乃はまだ8歳なのだぞ?!」

 

「あら、あなたこそ何を言っているの?もう8歳なのよ?恋の一つぐらいしても不思議ではないわ」

 

「なっ・・・ほ、本当なのか朱乃?!」

 

私は朱乃の肩に手を置き尋ねる

 

「////////コクン・・・」

 

・・・・・あぁ・・・何ということだ・・まさかこんなにも早く来たるべき時が来るとは・・・

 

「朱乃、あの子のことが好きなら女を磨かないとね?あの子、将来絶対にモテるでしょうから♥️」

 

「はい、母様!私、女を磨きます!!」

 

 

どうやら私に味方はいないらしい・・・・

私は打ち付けられた事実により、顔に手を当てていると・・・・

 

 

「それにしても................」

 

 

突然、朱瑠が不思議そうに呟く

 

「あの子、私達を見て寂しそうな顔をしていたわよね?私と朱乃を助けてくれた時は、あんなに素敵な笑顔を見せてくれたのに............」

 

「・・・・・ふむ。あれだけの強さだ、きっと何か事情があるのだろう。恐らく、普通の子どもが得られるような幸せと引き換えにしてな............」

 

はっきり言って、あの強さは異常だ・・・・

無論、彼の戦いを直接目にしたわけではないが、端から見ていても分かる内包された強大な力、あれは私やアザゼルでは到底比較にすらならないほどだった・・・

 

どうしてあれほどの強さを得ることが出来たのかは分からないが、きっと必要に迫られてのことだろう............

 

そして私達を見て浮かべた悲しげな表情・・・・

ここから導き出される答えは一つ............彼の家族はもう....................

 

妻を見ると瞳を潤ませ口に手を当てていた、朱乃にいたっては今にも泣きそうな顔をしている・・・・・

 

きっと二人とも私と同じ考えに至ったのだろう........

 

 

・・・・呂布殿、貴公に誓う。これからは必ずこの二人を守ってみせると!!!

 

 

私は決意を新たにし二人に伝える

 

「朱瑠、朱乃。こうして襲われた以上、ここに留まっているのは危険だ。すぐに『神の子を見張る者』へ向かうぞ。」

 

「えぇ、でも大丈夫なのですか?私達はともかく、貴方の方は?」

 

「本当ならちゃんとした手順を踏みたかったが、こうなった以上仕方がない。それにアザゼルや数名の幹部たちには話はしてある。何とかしてみせるさ、あの子の優しさに報いるためにも・・・!」

 

「・・・・そうですね。私達は生きなければ・・・でないとあの子に顔向けが出来ない・・・!」

 

 

 

私達は荷物を手早くまとめて『神の子を見張る者』へと向かうのだった

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

バクバク!ムシャムシャ!モグモグモグ!

 

 

いや~良かった良かった、あの後神社から道なりに進んでいったら街まで出られたよ

 

街に来たのならやることは一つ............そう、コンビニですよ

 

本当はファミレスの方が良かったんだけど、さすがに子ども一人での利用は難しい

 

でもコンビニなら、親からのお使いを装えば大量に買い込んでも不自然じゃあない。ホント、コンビニ様様ですわ♪

 

 

 

・・・・・でも、名前を聞かれたから咄嗟に「呂布奉先」って名乗っちゃったけど大丈夫かなぁ?

 

だって転生したこの見た目、完璧に「恋姫無双」の呂布そのものなんだもん!

 

たぶん俺がゲームの話をしていた際に、呂布推しなのを覚えていて気を利かせてくれたんだろうけど・・・・

 

まぁさすがに女の子ではなかったから問題は無かったし、この世界では【禍の団】の英雄派みたいに英雄の魂を受け継いだ人もいるから辻褄は合うだろうけど・・・・

 

問題は本物の「呂布」の魂を受け継いだヤツが出てきた場合だよなぁ................................

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、そうなったらそうなったらで、その時に考えよう。今はメシだメシ♪」

 

そうして俺は買い占めたおにぎりに舌鼓を打つのであった

 

 

 

 





姫島家族はこうして勘違いをしていく............

ちなみに原作でもそうですが、この世界では呂布の魂を受け継いだ者はおりません

それでは本編で・・・・・
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