深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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感想を見ていると一誠のアンチになっているような意見がチラホラ見えましたが、一応の救済措置?のようなものは次章で用意しています。






第五十五話

 

 

 

 

 

♪~~~♪~~~♪~~~♪

 

 

 

 

ダンスフロアに流れていた音楽が終わり、呂布と姫島朱乃がフィニッシュを決める。

 

 

 

 

パチパチパチパチパチパチパチパチ!!!

 

 

その瞬間、会場から割れんばかりの拍手が二人に送られた!!

 

 

「素晴らしい!!」

「素敵っ!」

「何て見事なダンスだ!!」

 

 

遠巻きに見ていた貴族悪魔が魅了されてしまうほど、先にダンスフロアで踊っていたペアも途中で踊るのを止めて見入ってしまうほど、二人のダンスは魅力的だった。

 

 

『あれだけ呂布のことを恐れていたくせに、現金な奴らにゃ........!』

 

 

かつて主に裏切られたからか、悪魔たちのそういった都合の良いところがどうしても好きになれない。

呂布や『蒼天の紅旗』の皆に救われなかったら、今ごろどうなっていたことか。

 

私が悪魔への不満を感じていると二人は周囲の観客に一礼し、ダンスフロアから出て私達のところに戻ってくる。悔しいけど様になっているにゃ。

 

 

「ただいま」

 

「おかえりにゃ」

 

「おかえりなさい、呂布さん!とっても素敵でした!!」

 

「ん、ありがとう」

 

呂布は姫島朱乃と組んでいた腕を下ろし、私とヴァレリーに声を掛けると次はリアス・グレモリーに話しかける。

 

 

「これで、良かったか?」

 

「ええ、十分過ぎるくらいに。それに、素敵なダンスでした」

 

「ありがとう。俺たちは、そろそろ戻る。朱乃、また今度な。行こう、二人とも」

 

呂布がリアス・グレモリーと姫島朱乃に別れの挨拶をすると曹操たちのところへ戻ろうとする。私とヴァレリーもそれに続こうとする。

 

 

「お待ちください、奉先様!!」

 

 

だが姫島朱乃が呂布を呼び止める。その顔は熱を帯びながらもどこか悲しげであり、瞳を潤ませていた。呂布も呼び止められて、振り返る。

 

 

「? 何か、あるのか?」

 

「はい、どうしてもお伝えしたいことがあります」

 

「ちょっと、朱乃!!」

「朱乃さん!それはダメです!!」

「朱乃さん!!」

 

姫島朱乃の言葉にリアス・グレモリーとその眷属、あの白音までが大きな声で止めに掛かる!

 

まさかっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私、姫島朱乃は.......貴方様を愛しております!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり.......彼女の雰囲気から呂布への想いはすぐに分かった。しかし、唐突の告白に呂布は驚いている。案外、鈍感なのかにゃ?

 

しかし、これはマズイことになったにゃ。呂布への干渉は神々によって禁止されている。

呂布が断るなら問題は無い。しかし、もし呂布が彼女の想いを受け入れたら.......悪魔は終わる!

 

周りの皆もそれが分かっているのか、姫島朱乃を止めようとするが彼女は更に続ける!

 

 

「あの日.......幼少の頃に奉先様に救われたあの日から、私は奉先様のことをずっとお慕いしておりました。

成長された奉先様を見て、話し、触れ合い、こうして共に踊り、確信しました。私は.....貴方を愛するために、生きてきたのだと!!」

 

「......................」

 

「神々の警告は理解しております。でも、私の想いはもう、私自身では止められないのです! 止まって........くれないのです.........!」

 

「本気、なのか?」

 

「はい。私は、呂布奉先様を愛しております。これまでも、そしてこれからも、貴方を愛するために生きていきます。たとえ神の裁きを受けることになろうとも」

 

「......そうか」

 

 

姫島朱乃の告白を聞き終えた呂布は、目を閉じて考える。私も含め周りにいる皆は、ただ成り行きを見守っていた。

止めに入ろうとしたリアス・グレモリー達も事態を静観している。恐らく、彼女の覚悟に圧倒されたのだろう。

 

彼女の告白には『覚悟』があった。神々に滅ぼされようとも、呂布を愛するという『覚悟』が。

 

事実、私自身も彼女の強い意思の前に立ち尽くすしかなかった。

 

これはもう、私たちが出る幕ではない。全ての裁量は呂布と神々に委ねられた。

 

そして呂布がゆっくり目を開け、口を開く。

 

 

「......すまない、朱乃。今は、その気持ちには応えられない」

 

「っ~~~~~! そう、ですか........」

 

 

呂布は朱乃の告白を断る。

 

朱乃も覚悟していたのか、今にも泣きそうな顔をしながらも納得した様子であり、私は不謹慎ながら胸を撫で下ろした。

良かった、これなら神々の警告にもギリギリ触れないはず。悪魔が、白音が殺されることもない。

 

周りの皆もホッとしている様子だった。どうやら皆も同じ危惧をしていたみたいだ.........ただ一人を除いて。

 

 

「おい、テメエ!! 朱乃さんがここまで言っているのに、それを断るって、いったいどういう「だが」っ!?」

 

赤龍帝が呂布に食って掛かろうとするが、呂布が途中で口を挟む。曹操から話は聞いてはいたけど、あの赤龍帝は本当に空気を読めないヤツにゃ。

 

 

「朱乃の想いには、報いたいと思う」

 

「えっ、それは、どういう意味でしょうか?」

 

「......今、言えるのは、ここまでだ。続きはいずれ」

 

「あっ、ちょっと呂布! 待ってにゃ!」

「待ってください、呂布さん! じゃあねギャスパー、またね!」

 

呂布はそれだけ伝えるとこの場を後にする。私とヴァレリーも慌てて呂布について行く!

 

 

 

 

 

 

 

 

「何なんだよ、アイツ。ワケわかんねえよ.......!」

 

「部長、さっきのはいったいどういう意味なんでしょうか?」

 

「分からないわ。でも朱乃の告白を断った、という感じじゃなかったわね」

 

「朱乃さん........」

 

「......大丈夫よ白音ちゃん、覚悟はしていましたから。それにリアスの言った通り、完全に断られたワケではありませんし。奉先様の真意は、いずれ知ることが出来るはずです」

 

覚悟をしていたためか、朱乃自身そこまで落ち込んではいなかった。

 

この場にいる者もひとまず呂布の言葉の意味が分かるまで、この話題には触れないようにするのであった。

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

リアス・グレモリーたちと別れた私たちは、曹操と賈駆のところへ戻ってきた。

 

 

「おかえり、ヴァレリー、黒歌。知己や妹とは話は出来たかい?」

 

「はい。ありがとうございました、曹操さん♪」

 

「うん.......ありがとうにゃ、曹操」

 

「それは良かった。呂布は.......フフ、随分楽しんできたみたいだな」

 

「........まあな」

 

曹操のからかいに呂布が軽く答えると踵を返して、出口の方へ向かおうとする。

 

「呂布、どこへ行くんだ?」

 

「.......トイレだ」

 

呂布はそう言って、会場から出ていった。

 

「ふむ、少しからかい過ぎたか?」

 

「いや.......たぶん、別の理由にゃ」

 

「? どういうことだ、黒歌」

 

私は姫島朱乃の告白について曹操に報告をした。

 

他人の告白の話を噂にするなんて下世話だとは思うけど、今回は仕方がない。何より、曹操なら呂布の言葉の意味が分かるかもしれない。

 

 

「そうか、そんなことがあったのか」

 

「どうするリーダー、神々に報告した方が良いんじゃない?」

 

「微妙なところだな。YesともNoとも取れない、呂布にしては珍しくハッキリとしない言い回しだ」

 

「そうですね~~。それにしても、どういう意味なんでしょうね? 『気持ちには応えられないけど、想いには報いたい』って」

 

そう。私達だけじゃなくあの場にいた全員、特に姫島朱乃が一番知りたかったことが『ソレ』だ。いったいどういう意味にゃ?

 

 

「そうだな、『気持ちには応えられない』というのは言葉通りの意味だろう。今は姫島朱乃の『愛』を受け入れることは出来ない、ということだ」

 

「じゃあ、『想いには報いたい』ってどういう意味にゃ?」

 

「『報いる』というのは、『相手から受け取ったものに対してそれに見合う行動で返す』という意味だ。

恐らく、姫島朱乃の『本気』は受け取ったから、後日何らかの形で自分なりの返事をする......ということだろうな」

 

「『自分なりの返事』って、何をする気なの?」

 

「さあな、それは呂布に聞いてみないと分からない。いずれにしても、神々への報告は少し待った方が良い。呂布自身にも何か考えがあるみたいだしな」

 

「.......そうね。下手にボクたちが動くと却って状況が、ややこしくなるかも知れないし」

 

「ワクワク、どうなるんでしょうかね~~、お二人の恋は♪」

 

「ちょっとヴァレリー、楽しんでいる場合じゃないでしょ。まったく、能天気なんだから」

 

 

純粋に恋愛劇を楽しもうとしているヴァレリーを賈駆が諌める。

 

確かにこれは下手をすると神々が悪魔.......いや、聖書陣営を滅ぼす事態になりかねない。だからこそ慎重に動かなければならない。

 

もし、神々が戦争に踏み切るようなら.......白音には悪いけど、何とかして白音だけでも助け出さないと!!

 

 

 

 

 

 

私は白音を『蒼天の紅旗』に迎え入れる方法を考えながら、曹操たちと一緒に呂布の帰りを待つのだった。

 

 

 

 






とうとう来ました、ど真ん中ストレートの打ち頃の球が!!

さあ、呂布選手............他の球は打てない以上、この球を打てるのか!?

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