深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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もう五十七話ですか・・・・・この調子で書いていったら、百は余裕で超えそうですねwww





第五十七話

 

 

 

 

 

シトリー領。悪魔の領土の中でも自然が豊かなため、農業が盛んな土地である。

天然の温泉が数多く湧き出ており観光地としても人気がある他、医療も発展しているため、療養の地としても多くの悪魔が訪れている。

 

 

 

 

そのシトリー家の次期当主であるソーナ・シトリーは、毎年の恒例行事である若手の悪魔との会合とパーティーを済ませた後、自身の屋敷の一室にて眷属たちと来たるリアス・グレモリーとのレーティングゲームについて打ち合わせをしていた。

 

 

「やはりリアスチームの中で最も警戒すべきは、朱乃の『雷光』ですね」

 

「はい、私たち悪魔にとって天敵とも言える『光』の力。しかもその威力は、あの不死身として名高いフェニックスですら倒してしまうほどですからね」

 

不死身であるフェニックスをも倒してしまう『雷光』、そんなものを不死身ではない自分たちが浴びてしまえば即リタイアは免れない。

故に何とか対策を取らなければならないのだが、なかなか良い案が浮かばない。

 

 

「『ライザー・フェニックス』でしたっけ?リアス先輩の婚約者だったっていう」

 

「あ~~~、あのホストくずれのチャラい人だよね。私ああいう人ってタイプじゃないんだよね~~」

 

「確かに。私はちょっとワイルドな人がタイプなんだけどアレは無いな~~~」

 

「私はやっぱり頼もしくって、優しい人がいいな。それで、いざっていう時に守ってくれる人!」

 

「呂布さんみたいな?」

 

「そうそう! カッコいいよね!! なんかこう『言葉じゃなくって行動で示す』みたいな!」

 

 

「でも、あの人は朱乃さんが好きな人でしょ? 告白してたし」

 

「そうそう。さすがに朱乃さんと競うのはちょっとね」

 

「うん。どう考えても勝ち目無いよね」

 

「ちょっと止めてよ! 悲しくなってくるじゃない! 気持ちは分かるけど」

 

やはり年頃の女の子のためか、すぐに話題が逸れてしまう。しかも先ほど朱乃の告白を間近で目にしたため、彼女たちの脳は恋愛一色だった。

 

しかし今は大事な打ち合わせ中。そんな中で全く関係の無い話で盛り上がってしまえば、雷が落ちるのは当然である。

 

 

「アナタたち、いい加減にしなさい! 今はレーティングゲームについてどうするかを考える時間ですよ!!」

 

「「「っ、すみません副会長!!」」」

 

「まったく、アナタたちときたら」

 

「でもでも、副会長だって気になりませんか? 朱乃さんと呂布さんの恋の行方!」

 

「それはあの二人の問題! 私たちが口を出すことではありません!! 変に騒ぎ立てるのはやめなさい!!」

 

「は~~~い」

 

ソーナ・シトリーの『女王』であり、駒王学園の生徒会の副会長でもある『真羅椿姫』の諌めにより、女子たちの盛り上がりは一時沈静化するり

しかし年頃の女子の恋愛好きがその程度で止まることはない。彼女たちはソーナと椿がいない所で話すことにした。

 

そんな中でシトリー眷属唯一の男子である『匙元士郎』が意見を述べる。

 

 

「でも、実際どうするんですか? このままだと俺たち全員、姫島先輩一人に倒されちまいますよ?」

 

「うんうん。それにギャスパー君の能力もあるんでしょう? アレで私たちの動きを止められて、朱乃さんに攻撃されたら詰むんじゃない?」

 

「うげっ! ちょっと止めてよモモ! 嫌な想像しちゃったじゃない!」

 

「でもモモの言うとおりだよ。そうなるとギャスパー君の能力も何とかしないといけないわけか。うへぇ........」

 

「それに木場きゅんと小猫.......じゃなかった今は白音ちゃんか、その二人もいますからね。

しかも木場きゅんは『禁手』が出来るんですよね.......ちょっとグレモリー眷属強すぎません?」

 

「それにあの兵藤もいるんでしょ? 確か触れた相手の衣服を弾き飛ばすっていう」

 

 

「「「「アレには近づきたくない!!!」」」」

 

 

こうして戦術・戦略的な観点および女子たちの総意により、一誠は匙が相手にすることになった。哀れなり、兵藤一誠。

 

しかし一番の問題である朱乃の『雷光』については対応策が思い浮かばず、このままでは匙の言うとおり彼女一人に全滅させられてしまうことになる。

 

何とか知恵を振り絞ろうとしていると部屋の扉が勢いよく開く!

 

 

バタンッ!!

 

 

「おっ待たせー♪ みんな困ってるようだね? ソーナちゃんの愛しのお姉ちゃんであるこの『レヴィアたん☆』が力になってあげるよ♪」

 

「「「「「セラフォルー様!!」」」」」

 

「違う違う、『レヴィアたん☆』って呼んで☆」

 

「.......お姉様、今は真面目な話をしているので、ふざけるなら出ていってもらえますか?」

 

突然のセラフォルーの登場に驚く眷属達だが、妹であるソーナは慣れているため驚きはしない。

しかしいつものこの周囲の空気をぶち壊す性格も、今回ばかりは勘弁願いたかった。

 

 

「あぁ~ん、そんな寂しいこと言わないでソーナちゃん☆ お姉ちゃん、ソーナちゃんのためにプレゼント持ってきたんだからぁ~~」

 

「プレゼント? いったい何ですか? つまらないものなら本気で怒りますよ?」

 

「大丈夫☆ ソーナちゃんもきっと喜んでくれるから♪」

 

セラフォルーはそう言うと異空間から一着の服を取り出す。

 

 

「見て見て、この服! 私とお揃いの『魔法少女 ミルキー』の特別衣装♪ これを着ればソーナちゃんも私みたいに「お姉様!!」あぁ~ん、怒らないでソーナちゃ~ん」

 

「お姉様、今は本当にお姉様の悪ふざけに構っている暇は無いんです。邪魔するなら出ていってください」

 

「大丈夫大丈夫♪ 今度は本当に気に入ると思うから♪」

 

ソーナに却下されたセラフォルーは衣装をしまい、今度はいくつかの道具を取り出す。

 

 

「っ、お姉様、コレらはいったい........?」

 

「ふっふっふーん♪ これは『邪龍の黒炎』『漆黒の領域』『龍の牢獄』。

匙くんが持っているものと同じ、五大龍王の一体『黒邪の龍王 ヴリトラ』の力を宿した『神器』だよ☆」

 

セラフォルーの発言に驚愕する一同。事前までふざけていたからか、その反動で驚きも一際となる。

 

 

「ヴリトラの『神器』!? いったいどこで、そんな物を........」

 

「アザゼルちゃんにお願いして用意してもらったんだ☆ これを全部匙くんに付けてあげれば、ヴリトラの力を完全に使うことが出来るはずだよ☆」

 

「なっ、そんな物を匙に!? お姉様、それはあまりにも危険です!」

 

「うん。アザゼルちゃんも『ヴリトラの意識が目覚めるかもしれないから、十分注意しろ』って言ってたね☆」

 

「なら、尚更「でもね、ソーナちゃん」っ!」

 

ソーナの抗議にセラフォルーは優しく口を挟む。普段のおちゃらけた様子からは想像も出来ないほど、真剣な雰囲気にソーナは気圧されてしまった。

 

 

「リアスちゃんのチームには『神滅具』である『赤龍帝の籠手』があるんだよ?

もし『赤龍帝の籠手』の力で朱乃ちゃん達を強化されたら、どうするの?

それに対抗するなら、こちらもそれなりの物を用意しないとダメなんじゃないの?」

 

「それは.......!」

 

「ソーナちゃんには悪いけど.......今のソーナちゃんの眷属たちは、リアスちゃんの眷属たちに比べて色々と足りていないものが多いと思うよ?

それに向こうはライザーくんやコカビエルとの戦いを経験してる。このまま普通に訓練したって勝てる可能性は低いんじゃないかな?」

 

「..............」

 

「危険なことは分かってる。ソーナちゃんがこの子達のことを大切にしていることも。

それはスッゴく素敵なことだと思う。でもね、この子達のことを信じてあげることも同じくらい大事なことなんだよ?」

 

「っっっ!!」

 

「ソーナちゃんが思っているよりも、この子達はずっと強いと思うよ。だってソーナちゃんが馬鹿にされた時、匙くんはあんなに怒ってたじゃない。

匙くんだけじゃない、他の皆だって心の中ではとっても怒っていたんだと思う。

主のためとはいえ、そこまで真剣に怒れるってなかなか出来ることじゃないよ?」

 

「お姉様.......」

 

「だから、ソーナちゃんを慕っているこの子達のこと.........もっと信じてあげて?」

 

「..................」

 

 

セラフォルーの珍しく的を射た考えにさすがのソーナも言葉を失ってしまう。

 

確かに現状ソーナの眷属の力不足は否めない。それはソーナ自身がよく分かっている。

しかし眷属を危険に晒してまで強くなりたいとは思わない。だが、だからといって過保護なままでは強くなることは出来ない。

 

ソーナがどうすれば良いのか苦悶の表情を浮かべていると、当人である匙が椅子から立ちあがり前に出る。

 

 

「.........会長、やらせてください」

 

「匙!?」

 

匙の発言にソーナは驚く。しかし匙は強い決意を秘めた目でソーナを見つめる。

 

 

「俺、強くなりたいんです。だって悔しいじゃないですか! 会長の夢のことを、よく知りもしない連中に笑われたままなんて.......!!」

 

「匙.............」

 

「だから今度のレーティングゲーム、絶対勝って証明してやりましょう!

『俺たちだって頑張ればやれるんだ』ってことを!! 『頑張れば夢を叶えられるんだ』ってことを!!」

 

「..............」

 

「そのためには、この『神器』が必要なんです!! お願いします、会長!! この『神器』を俺に使わせてください!!!」

 

思いっきり頭を下げる匙の姿を見て、ソーナは尚更迷ってしまった。

 

これほど自分のことを考えてくれる眷属だからこそ、危険なことはしてほしくない。

だが、それは今の匙を信じないことに繋がるのではないのだろうかと

 

 

ガタッ、スッ........

 

 

そしてソーナが迷っていると、他の眷属たちも椅子から立って頭を下げる。

 

 

「っ、アナタたち.......!」

 

 

「会長、私たちからもお願いします。どうか元ちゃんにこの『神器』を使わせてあげてくれませんか?」

 

「お願いします会長! 匙の気持ち、認めてあげてください!!」

 

「匙先輩の言うとおりです! 会長、私だって勝ちたいんです!!」

 

「そうです会長! 勝って、会長を馬鹿にした奴らを見返してやりたいんです!!」

 

「っ...............!」

 

 

眷属たち全員に頭を下げられて、ソーナは更に困ってしまった。

 

だがそれ以上に嬉しかった。ここまで自分の夢のために一生懸命になってくれることが。

 

今まで誰にも理解されないと思っていた自分の夢のために戦ってくれる眷属たちが誇らしかった。

 

 

『勝ちたい........この眷属たちと! そして上役たちにこのレーティングゲームで証明したい!!

貴方たちが馬鹿にした彼らは最高の眷属なのだと!!!』

 

 

そう思ったソーナの答えは決まった。

 

 

「っ、分かりました。匙、アナタにこの『神器』を託します」

 

「っ、ありがとうございます、会長!!」

 

「ただし、少しでも危険と判断したら即中止してください。お姉様、その場合はヴリトラの『神器』はどうされるのですか?」

 

「ふふふ、大丈~夫☆ ちゃ~んと使いこなせるように特別な先生を呼んだから♪」

 

「特別な先生? もしかしてアザゼル先生ですか?」

 

「ノンノン、アザゼルちゃんはリアスちゃんのチームに付いているから☆

でも安心して♪ アザゼルちゃんよりもず~~っと頼りになる人たちだよ♪ 二人とも、入ってきていいよーーー!」

 

セラフォルーが扉に向かって呼び掛ける。扉が開くと入ってきた人物を見て、セラフォルー以外の全員が驚愕した!!

 

 

「やれやれ。随分待たされるものでしたから帰ろうと思いましたよ、レヴィアタン殿」

 

「................」

 

「ごめんね~~二人とも☆ ってことで紹介しま~~す。今回、皆のことを鍛えてくれる特別講師の呂布くんと曹操くんでーーーす♪」

 

 

 

「「「「「えええええええええええ!!!」」」」」

 

 

 

果たして、ソーナ・シトリーとその眷属たちはどうなってしまうのか。

 

 

 






修行パートの前に曹操の用件を含めて色々と後の話のための準備を済ませたいので、修行パートはまだ先になります。


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