深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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次章ではFGOから二名、恋姫から一名ずつ新キャラを出す予定です。

恋姫からはもう決まってるんですが、FGOのキャラが決まりません................1人はセイバーかランサーのクラスから。もう1人はキャスターのクラスが良いんですけど、中々ちょうど良いのが見つからない....................ちなみにアルトリア系は無しです............






第六十一話

 

 

 

 

日が暮れてソーナたちとの訓練を終えた俺と曹操は、食事とお風呂を済ませて昨日とは別の部屋へと向かっていた。

 

 

 

いや~~、いい湯だったな~~。お腹いっぱいにご飯が食べられて温泉にも入れるなんて、まさに極楽ですわ~~♪

 

特に晩御飯に出てきた山菜の天ぷらの盛り合わせは最高だった。山菜の特有のほろ苦さと胡麻油の風味が絶妙にマッチしていたね♪

明日は山菜の炊き込みご飯らしいから、この分だとかなり期待が出来る! セラフォルーがお勧めするのも納得だね♪

 

そんな明日のご飯へ想いを馳せているとミーティングルーム(勝手に命名)に着いた。ドアを開けると中は教室のように机と椅子がいくつか置かれており………。

 

 

 

「「「「「...............」」」」」

 

 

 

ソーナたちが机に突っ伏したまま、椅子に座って微動だにしていなかった.........返事が無い、まるで屍のようだ。

 

そんなソーナ達を見て曹操が溜息をを吐きながら声を掛ける。

 

「いつまでそんな死人の真似をしているんだ? そろそろ起きたまえ」

 

曹操の無情なる言葉で全員がゆら~っと起き上がる。凄いリアリティーだ。お化け屋敷でやったら子どもとか泣くんじゃないか?

 

 

「お前なぁ、今日の訓練を見てたんなら分かるだろ........」

 

「うぅ~~、まだ体のあちこちが痛い........」

 

「常に殺気に当てられてましたからね..........何度『死』を覚悟したことか.........」

 

「無表情で距離を詰められて投げ飛ばされるわ、蹴り飛ばされるわ、殴り飛ばされるわで散々だったわ..........」

 

「人って、あんな簡単に吹っ飛ばされるものなんですね..........」

 

「........私、何度も思いっきり腹パンされたんだけど。子どもが産めない体になったらどうしよう............」

 

「私なんか顔を思いっきりブン殴られたんだけど。顔の形とか歪んでない?」

 

 

散々な言われようだな~~、ちゃんと手加減はしたのに。まあ、殺気は本物だったけどね。

 

それと気落ちしているところ悪いんだけど、明日から毎日コレをやるんだよ?

 

 

「明日からは、もっとハードになるぞ?」

 

「「「「えっ?」」」」

 

「明日からは、トレーニングをやって、最後に今日のように、俺と戦ってもらう」

 

「.......毎日ですか?」

 

「コクン」

 

「今日のアレに加えて、更にトレーニングするんですか?」

 

「コクン」

 

「.......マジですか?」

 

「コクン」

 

 

「「「「...............」」」」

 

あ、全員が『明日のジョー』のワンシーンみたいに真っ白に燃え尽きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、それで、トレーニングの後に今日のような戦闘訓練を行うというのは、やはり『戦いに慣れさせる』ことが目的なのでしょうか?」

 

 

全員がひとしきり『真っ白なジョー』になった後で、ソーナが訓練内容の目的について聞いてきた。匙とか、まだ真っ白になってる人がいるけど大丈夫?

 

「それもあるが、主な目的は二つ。まずは『無駄を削ぎ落とす』こと」

 

「? どういうことっすか?」

 

あ、匙が真っ白な状態から復活した。他のメンバーもようやく持ち直してきたところで、俺に代わり曹操が説明してくれる。

 

 

「言葉通りの意味さ、人間疲れてくると『楽な動き』をしようと考えるものだ。

『楽な動き』........即ち『無駄の無い動き』ということ。『無駄な思考』は『無駄な動き』を生む、そして『無駄な動き』は『無駄な力』を生む。

だから呂布は君たちを極限状態まで追い込んだんだ。現に君たちの動きは少しずつ無駄が無くなっていき、徐々に良くなっていった」

 

「っ、な、なるほど。今日の訓練にはそんな意味があったんですね」

 

「でも、それなら何で毎日やる必要があるんです?」

 

「トレーニングで身に付けた力から『無駄な考えや動き』を削ぎ落とすためさ。いくら『力』を身に付けても、実戦で臨機応変に使いこなせなければ意味が無いだろう?」

 

「はあ~~~。あの訓練、ただ私達に地獄を見せることが目的じゃなかったんですね」

 

「君は俺達を何だと思っているんだ?」

 

「アハハ........すみません」

 

 

何か曹操ってば皆と和気藹々としてるなぁ。もう全部曹操に任せた方が良いのかな?

基礎トレーニングを教えることくらいなら曹操にも出来るだろうし、俺はシトリー領の温泉を巡って来るということで。

 

俺が一人で疎外感を感じていると、真面目っ子のソーナが尋ねてくる。

 

 

「では呂布殿。もう一つの目的というのは何なのでしょうか?」

 

「チームとしての戦いを、習熟させること」

 

「チームとしての戦い?」

 

俺の回答に皆は首を傾げている。あ、でもソーナは何となく分かってるみたいだ、流石は優等生♪

 

そして毎度お馴染みな曹操くんが説明を引き継いでくれる。

 

 

「これも一つ目の目的に通じることなんだが.......レーティングゲームというのは基本チーム戦だ、即ち複数対複数の戦い。

コンビにせよ、チームにせよ、複数人で戦うというのは、一人で戦うのとは全く別のスキルが必要になってくる。

しかも複数人で戦い、かつ個人の実力をフルで発揮しようとなると相当な訓練を積まなくてはならない。

どれだけ『力』を揃えても、重ね合わせなければ却ってマイナスになる可能性もあるからな」

 

「つまり、チームとして戦う場合の『無駄』を削ぎ落とすってことですか?」

 

「そういうことだ。総じて、呂布との実戦形式の訓練は『戦いに慣れさせて、様々な無駄を削ぎ落とす』ことが目的ということさ」

 

「なるほど、理解しました.......ですが、それなら何故最初から教えてくださらなかったのですか?」

 

「こういうことは体で覚えていくものさ。それに『自分で考えさせる』ということも大事なことなんだよ。戦場では『考え、行動する』のは自分自身だからね」

 

「っ、そうですね、その通りです.......みんな! これからの修行、ただ漠然と行うのではなく、自分なりに考え、理解しながら行うのです!

私達が教えを受けているのは『世界最強』の人物!! その方からの指導は紛れもなく『世界最高峰』のもの、余すことなく吸収しなければ失礼千万です!!」

 

 

「「「「「はい、会長!!!」」」」」

 

 

 

ソーナの言葉に皆の顔にやる気が満ちる、青春だねぇ。さ~てそろそろ本題に入りますか!

 

 

「では、次の修行の、準備に入る。言ってあった物は、用意したか?」

 

「はい、言われていた通りノートと筆記用具を一式。それからホワイトボードと水性ペンなどを数点。けど、何に使うんですか?」

 

「.........『座学』だ」

 

「うげ!ってことは勉強ですか!?」

「うぇぇぇ、まさか冥界に来てまで勉強するなんて~~」

「私も........この疲れきった状態じゃあ頭に入ってこないかも」

「私、眠っちゃいそう」

 

皆して一様に嫌そうな顔をしている、さっきまでのやる気はどこへ行ったのやら。

まあ、気持ちは分かるけどね。俺も前世では学生時代、ロクに勉強してなかったからなぁ~~~。

 

でも社会に出てから、『勉強する』ことの重要性については痛いぐらいに身に染みた。

 

仕事だろうが、学業だろうが、スポーツだろうが、何事も習う内容が違うだけで『勉強』の繰り返しなんだよね。

しかも学校の授業とは違い明確な正解が無いときている。今にして思うと、『正解』が用意されている学校の授業って本当に楽だったんだな~~~。

 

 

「やれやれ、とても現役の学生とは思えない発言だな。これで『学校』を作りたいなどと言っているのだから、大したものだよ」

 

「っ........返す言葉もありません」

 

「あなた達! 勉強は学生の本分でしょう!!」

 

曹操が呆れ、ソーナが謝り、ソーナの『女王』........

確か『真羅椿姫『』って言ったかな?

その子が皆を叱っている。まあ、若い子に学校の勉強の意味を理解しろって言う方が無理があるからね、俺もそうだったし。

 

とりあえず、ここからは説明がメインになるので曹操にバトンタッチする。

 

 

「これからの修行を、効率的に吸収させるために、知識は必要だ。曹操、頼む」

 

「分かった。それでは、明日から行う修行の内容について話す。これからの修行で君達に身に付けてもらうのは『魔力』と『気』の基礎だ.........ソーナ・シトリー」

 

「はい」

 

「まずは『魔力』について説明してくれ」

 

「分かりました。『魔力』とは体の中に流れている力のことで、この力を利用することで何も無いところから水や炎などを出すことが出来ます。

体内に流れている『魔力』には個人差がありますが、慣れてくると『魔術』や『魔法』など様々なことに応用が出来ます」

 

ソーナが曹操に言われて『魔力』ついて説明する、周りの皆も頷きながら話を聞いている。

 

 

「「.................」」

 

「あ、あの、何か間違っていたでしょうか............?」

 

ソーナの説明を聞いて俺と曹操の反応が良くないものだと思ったソーナは不安そうに問い掛けてくる。

 

いやぁ、間違っちゃいないんだけどね〜〜〜。

 

 

「別に間違ってはいないが、何と言うかな........」

 

「説明が、大味過ぎる」

 

「うっ.............」

 

「まぁ悪魔は元々『魔力』を扱いやすい種族だからな、知識が不十分でも感覚で覚えれば何とかなるんだろう。

しかし君は『学校を作る』のが夢なんだろう? 人に物を教えるのなら『感覚』ではなく『頭』で理解しておかないと」

 

「っ、す、すみません、その通りです........」

 

曹操の言葉にソーナが悄気込む。まあ、名選手が必ずしも名監督になれるわけではないからな。優れたプレーが出来ることと優れた指導が出来ることは全くの別物だ。

 

 

「やはり座学を開いたのは正解だったな。ではまず『魔力』について説明をする。

『魔力』とは『魂』を霊的に保護している『精神体』........別名『霊体』と呼ばれている物から生み出される『精神エネルギー』のことだ。

そして『気』.....別名『オーラ』と呼ばれているものだが、これは肉体に100兆個以上あるとされている細胞から生み出される『身体エネルギー』のことだ」

 

 

後ろにあるホワイトボードに曹操が魂、霊体、肉体の絵を簡単に書きながら、その隣にそれぞれ『魔力』と『気』について説明する。

 

ちなみに『魔力』と『気』を混ぜ合わせ、練り上げた力を『チャクラ』と呼ぶ。

 

さらに細胞を原子レベルで燃焼させれば、より強大な身体エネルギー........『小宇宙(コスモ)』を生み出すことが出来る。

 

何せ体内で核融合を行っているようなものだからな、まるで小さな宇宙を見ているような感覚になる。これが『小宇宙(コスモ)』と呼ばれる由縁だ。

 

もっとも、細胞を原子レベルで燃焼させるには身体の構造を原子レベルで掌握する感覚........【第七感 セブン・センシズ】に目覚めなければならない。

 

 

そしてこれは霊体や魂にも同じことが言える。霊体や魂も原子レベルで細かく見ると『霊子』という物質で構成されている。

 

この『霊子』を掌握すれば、霊体や魂をコントロールすることが可能となり、もちろん『小宇宙』のように爆発的な精神エネルギーを生み出すことも出来る。

 

そして魂や霊体を霊子レベルで掌握する感覚を【第八感 エイト・センシズ】と呼ぶ。

 

しかし、【エイト・センシズ】に目覚めるのは【セブン・センシズ】に目覚めることよりも遥かに難しい。

何せ普段動かしているのは『肉体』であって、魂や霊体は動かすどころか感じとることすら出来ない。

 

そのため大概は肉体が消滅......つまりは死んでから初めて実感出来るものだ。

 

【エイト・センシズ】は更にその魂や霊体を掌握するわけだから、まず目覚めることは無い。

そもそも死ねば、それぞれの神話体系が管理している死後の世界の神に管理されるわけだしね。

 

 

余談だが【聖闘士 星矢】では、ハーデスの支配を受けずに死後の世界である冥府へ生きたまま行くため、この【エイト・センシズ】に目覚めて魂を自分でコントロールし、魂の支配権を守る必要があった。

 

まあ【セブン・センシズ】や【エイト・センシズ】は教える予定は無いし、【チャクラ】についても十日間じゃ習得は無理でしょう。

 

 

それにしても、やっぱりホワイトボードを用意してもらって良かった。絵を見ながらの方が断然分かりやすい。

 

皆も曹操の話に聞き入っている、それは良いことなんだけど。

 

 

「ノートに、書かなくて良いのか? 明日からは、『身体』で覚えてもらう。『頭』で覚えられる機会は、今だけだぞ」

 

「「「「「!!!!!!」」」」」

 

 

俺が忠告すると全員いそいそとノートに曹操が説明したことを絵を入れながら書いていく。

 

 

「ありがとう、呂布。話を続けるが........『魔力』と『気』、どちらも扱うには訓練が必要になる。

両方使いこなせるのが一番なんだが、僅か十日間では不可能だ。故に君達には、このどちらかのコントロールの基礎を覚えてもらうことになる」

 

「どちらかって、どっちを覚えればいいんだよ?」

 

「無論、自分に向いている方を先に覚えてもらう。呂布、例のモノを」

 

俺は曹操に呼ばれると、予め用意していた小さな紙と針を全員に配る。

ちなみにこの紙は『蒼天の紅旗』のメンバーの『植物を操る神器所持者』が作った木を『蒼天の紅旗』の研究班が加工した物だ。

 

 

「この紙はいったい?」

 

「その紙は特別製でね、血を一滴垂らすと色が変わるんだ。『魔力』に適正があれば青くなるし、『気』に適正があれば赤くなる。試してみたまえ」

 

皆は半信半疑で指に針を刺して血を紙に垂らすと、紙の色がそれぞれ変わった。

なるほどなるほど、魔力適正が三人でオーラ適正が五人か。

 

 

「ホントに色が変わったな」

「私は『赤』だから、オーラに適正があるってことだよね?」

「私も『赤』だ」

「私も!」

「私は『青』~」

 

「私と椿、そして憐耶が『魔力』。他の五人は『気』に適正があるということですね」

 

「ああ。しかしソーナ・シトリーはともかく、一般人の中で『魔力』の適正の方が強いというのは珍しいな」

 

「椿の家は陰陽師の五大宗家の家系、憐耶は祖母から魔法を受け継いでいますので」

 

「なるほど、確かに『魔力』は別名『霊力』や『妖力』とも言うからね。さて全員の適正が分かったところで、次は『力の感覚に目覚めさせる』ことにしよう.........呂布、頼む」

 

 

今度は俺と曹操が位置を入れ換える。ヤバい、こんな風に注目されると緊張する............噛んだりしないかな?

 

 

 







以前言った通り、『オーラ』『魔力』『コスモ』そして【セブン・センシズ】【エイト・センシズ】についての説明をすることが出来ました。

しかし前にもお伝えしたとおり、これらは全て作者の独自解釈です。特に【セブン・センシズ】【エイト・センシズ】は明確な設定が【聖闘士 星矢】でも書かれていなかったため、人によって解釈が異なると思います。

なので、作者の独自解釈についてはご容赦願います。


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