深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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とうとう一万文字に迫ってしまいました。これは一話あたりの文字数が一万を超える日も近いですねwww






第六十五話

 

 

 

 

決戦当日。

 

 

 

今日は俺たちグレモリー眷属とシトリー眷属のレーティングゲームだ。

 

俺たちは部長の家からレーティングゲームの会場までやって来ており、今は選手専用の控え室に向かっている。

 

ちなみにアザゼル先生はVIPということで別行動。神様たちや魔王様方と共に今日の試合を観るらしい。

 

 

会場は既に満員状態。それだけ注目されているってことなんだな、この部長と会長の試合は。

やはり有望な若手悪魔という点と魔王の妹二人が戦うという点で注目浴びているんだろうなぁ。

 

 

「うぅ~~、き、緊張しますぅぅ~~」

 

 

緊張感が漂う中で会場の雰囲気に当てられたのか、ギャスパーが不安な声を上げた。

 

 

「おいおい、ギャスパー。まだゲームは始まってすらいないんだぞ? 今からそんな調子でどうするよ」

 

「だってぇ~~。皆さんと違って、僕は今日が初めての試合なんですよぉ? もう緊張と不安で........」

 

「俺達だって一回しか経験ないんだから、大して変わんねえって」

 

「0と1じゃ大違いですよぉ~~」

 

やれやれ。アザゼル先生考案のメニューで引きこもりは何とかなったみたいだけど、臆病なところまではさすがに治らなかったみたいだなぁ。

まぁ神器については呂布のおかげでコントロール出来てるみたいだから、ゲーム本番では問題無いんだろうけど。

 

俺がギャスパーに対して一抹の不安を覚えていると、部長が緊張と不安で震えているギャスパーを優しく抱きしめる。

 

 

「心配は要らないわ、ギャスパー。アナタは大切な私の眷属。いざという時は私が守ってあげる。

だからアナタも自分に出来ることを精一杯やって、私を助けてちょうだい」

 

「部長さん........」

 

「それに呂布様にも言われたでしょう? 『強い自分をイメージしなさい』って。あんまり震えていたら、あの方に笑われてしまうわよ?」

 

「っ...........そうでした、僕は強い男の子になるって決めたんでした。ならクヨクヨしてちゃ駄目ですよね、頑張らないと!」

 

 

部長の言葉でギャスパーの体の震えが無くなり、目に力強さが現れる。

 

おお、いつものギャスパーとはえらい違いだ! でも呂布の言葉でやる気が出るって言うのは少し気に入らないな。

 

 

 

「あら、呂布殿がどうかされたのですか?」

 

俺が呂布のことを考えてると右側の通路から会長たちが歩いてきた。

 

ん? あれ、何か会長達の雰囲気がいつもと違うような気がする。

 

 

「ごきげんよう、ソーナ。今日はよろしくね」

 

「ええ、こちらこそ」

 

部長と会長が互いに笑顔で挨拶を交わす。うーーん、部長はいつも通りだけど会長は何だろう?

 

いつもより余裕があるというか、自信があるというか........とにかくいつもより頼もしく見える気がする。

 

 

「.......ソーナ、何か変わった? 何だか前よりもずっと大人っぽく見えるわよ?」

 

やっぱり部長も俺と同じ考えみたいだ。そう、前までは『頼もしい生徒会長』って感じだったんだけど、今は『やり手のキャリア・ウーマン』って感じなんだよな。

 

部長が言うように雰囲気が大人っぽくなったというか..........まさか、この十日間で大人の階段を!?

 

 

「そうでしょうか? まぁ確かに色々とありましたからね、この十日間は..........」

 

「そういえば聞いたわよ。あの呂布様に修行をつけてもらったんですってね。神々を説得するなんて、いったいどんな魔法を使ったのかしら?」

 

「私自身は何も。強いて言うなら『いつもの姉の暴走』、でしょうか...........ハァ」

 

「...........なるほど、理解したわ。あの方も相変わらずね...........」

 

 

会長が呆れたような、バツが悪そうな顔で溜息を吐く。それを見た部長も何とも言えない表情を浮かべる。

 

そうそう、アザゼル先生が言ってたんだけど皆メチャクチャ驚いてたよ。

特に朱乃さんなんかは驚きと悲しみと怒りと嫉妬で、軽く情緒が不安定になってた.........アレは恐かった、皆もしばらく話し掛けることが出来なかったからね。

 

 

「ええ、まったくです。ですが、そのおかげで多くのことを学ばせてもらいました..........覚悟も決まりましたしね」

 

「覚悟?」

 

「っ、いえ、何でもありません。こちらの話です」

 

「?」

 

? 何だろう、『覚悟』って。会長の意味深な言葉に俺や部長が首を傾げていると匙が俺に話し掛けて来る。

 

 

「よう兵藤、調子はどうだ?」

 

「おう、匙。バッチリ絶好調だぜ! お前の方はどうなんだ?」

 

「俺か? フフ、まあ、いつも通りさ」

 

「プッ、何だよソレ。そんなんじゃあ俺達の相手にはならないぜ?」

 

 

匙の頼りない発言に俺は思わず笑ってしまう。確かに俺達の方が会長達よりも人数は少ない。だけど俺達はライザーやコカビエルといった強敵と戦ってきた!

 

そのうえこの十日間はアザゼル先生考案の特訓メニューをこなしてきたんだからな!!

 

アザゼル先生も下馬評では7:3で俺達に分があるって言ってたしな!!!

 

 

「お、随分自信たっぷりだな。何か凄い特訓でもしてきたのか?」

 

「そりゃあもう! 十日間、元龍王相手にサバイバルしながら追いかけ回されてたよ............」

 

今思い返して見てもよく生き延びられたよな、俺..........皆から引き離されて、山の中で延々サバイバル生活。

 

しかも元龍王であるタンニーンのオッサン相手に襲われながら。皆と合流した時は喜びのあまり部長の胸に思わず飛び込んでしまった。

 

部長も俺の頭を優しくナデナデしてくれながら、慰めてくれたしな。その時に部長のおっぱいを堪能出来たのだから、結果的には良い訓練だったよ♪

 

まぁ、肝心の『禁手』には至れなかったけど。でもおかげで体力と度胸はメチャクチャ付いたぜ! それに『倍加』の力も随分溜められるようになったしな!

 

 

「そうか、そりゃあ災難だったな」

 

「ああ、本当にな。ところで匙はどんな特訓をしたんだ?」

 

「ん? 俺か? 俺は.........まぁ『誰でも出来る基礎修行』だよ、皆もそんな感じだ」

 

「へ?」

 

「ん?」

 

「『誰でも出来る基礎修行』?」

 

「そうだけど?」

 

「................」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プッ、ククククク、アーハッハッハッハッハッ! 何だよ、『誰でも出来る基礎修行』って!! この十日間でそんなことしかしてなかったのかよ!?」

 

「........そんなに可笑しなことか?」

 

「だってさ、あの呂布.........『世界最強』に鍛えてもらったって聞いてたから、どんな凄い特訓かと思ったら『基礎修行』って! ブプ♪」

 

俺は思いがけない内容に思わず笑ってしまう! さっきは会長達の雰囲気が変わっていたように思えたが、どうやら気のせいだったようだ。

 

しかし部長や皆が笑っている俺を厳しい目で諌める。

 

 

「イッセー、お止めなさい! 笑い過ぎよ!」

「そうだよ一誠君。会長達だって頑張って来たんだから」

「失礼です」

「あ、あの、あんまり笑うのは、良くないと思います」

「....................」ビキビキビキビキッ

 

 

おっと、確かに笑うのは良くないな。会長達だって会長達なりに努力したんだからな.........それに朱乃さんの怒りが爆発しそうだ、何せ後ろに雷神様が見えるもん。

 

 

「ププッ、スミマセン部長。ククク」

 

「もう、イッセーったら! 本当にごめんなさいね、ソーナ。悪気は無いのよ?

でも.......イッセーじゃないけど、私も意外に思っているわ。あの呂布様が十日間で基礎しか鍛えなかったっていうのは.........」

 

俺が笑いを抑えられないと分かるや部長は呆れながら、会長に謝る。でも部長も不思議に思っているみたいだ。

 

そりゃあそうだ、あんな恐ろしい力を持っているヤツが教える内容が『誰でも出来る基礎』だなんてな。

 

 

「構いませんよ、今さらどれだけ笑われようと気にはしませんから。それに呂布殿からの基礎修行は、私達にとって『一番必要なこと』でしたので」

 

「『一番必要なこと』? それってどういう意味かしら?」

 

「それはレーティングゲームで分かるでしょう。それではこれで」

 

会長は部長の謝罪も適当に流し、匙達を引き連れて去っていった。たぶん反対側の控え室に向かったんだろう。

 

やっぱり笑っちゃったことを気にしてるのかな? 悪いことしたな。

 

 

「まったく.......イッセー、いくらなんでもアレは失礼よ?」

 

「ス、スミマセン部長..........」

 

「ハァ、まぁいいわ。試合が終わったら改めて謝りに行きましょう。今は試合に勝つことに専念しなさい」

 

「はい..........」

 

 

こうして俺は試合が終わったら、会長達に謝りに行くことになった。そうだな、ひとまず今は試合に集中しないとな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「匙、先程はよく我慢しましたね。以前までのアナタだったら、兵藤君に殴り掛かっていたでしょうに」

 

「あ~~、いや別に我慢したわけではないんですけどね。あ、モチロン何も感じていないわけでは無いんですよ?

ただ、何か不思議と負ける気がしないんですよね。そう思ったら自然と怒りも収まったんですよ」

 

「そうですか。自信を持つことは良いことです「それに」?」

 

「朝、屋敷を出る時に言われたじゃないですか。呂布師匠から...........」

 

「朝って........ああ、あの時の.........」

 

 

 

それはソーナ達が屋敷を出立する時の一幕。

 

 

 

『この十日間で出来る限りの修行は施した。後は本番でその力を存分に発揮するだけだ。

自信を持て、シトリー諸君。今の君達は十日前とは比べものにならないほど強くなっている、それは俺達が保証する』

 

 

『『『『『『はい、ありがとうございました!!』』』』』』

 

 

『俺達二人も後から会場に向かう。神々や魔王方と共に君達の戦いを見させてもらうよ。呂布、キミから何か彼女達に言うことはあるかい?』

 

『ソーナ、そしてシトリー眷属たち。覚えていて、ほしいことがある』

 

『『『『『『?』』』』』』

 

『何でしょう、呂布殿?』

 

『君達は、夢を叶えるために、動き出したわけだが、その過程で、聞く必要の無い罵詈雑言、振るう拳の無い喧嘩、向ける先の無い怒りなどを、何度も味わうことになる』

 

 

『『『『『『....................』』』』』』

 

 

『.........笑われていこう』

 

『『『『『『!!!!!』』』』』』

 

『高みを目指していれば、そんなものは、当たり前に経験することだ。だが、それでも』

 

『『『『『『..................』』』』』』

 

『人の夢は終わらない。それを忘れないでくれ』

 

 

『『『『『『ッッ、ハイ!!!』』』』』』

 

 

 

 

 

「まぁそんなわけで、今さら誰に笑われようが関係無いですよ。俺達は俺達のやり方で時代を変えて、夢を叶えましょう!!」

 

「匙.......ええ、そうですね。そのためにも...........」

 

 

「「「「「このレーティングゲームを制する!!!」」」」」

 

 

ソーナ達は今一度、『全勝』の覚悟と決意を固め控え室に向かった。

 

 

 

「ところで匙」

 

「はい?」

 

「アナタ、いつから呂布殿の弟子になったのですか?」

 

「あぁ~、何か修行をつけてもらってたら自然とそう呼ぶようになってたんですよね。もっとも、師匠本人は嫌がってましたけどね、アハハハハ!」

 

「.........ハア、公共の場ではお控えなさい。睨まれてしまいますよ?」

 

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と呂布はソーナ・シトリー達を見送った後、別ルートでレーティングゲームの会場へ向かっていた。

 

ソーナ・シトリー達の方が先に出立したのは運営と選手たちで打ち合わせするためだろう。

 

 

それにしても『高みを目指している限り、人の夢は終わらない』か。良い言葉だ、まさしく俺達『蒼天の紅旗』のためにあるような言葉じゃないか!!

 

帰ったらメンバーにも伝えてやろう! きっと皆も一層奮起することだろう。

現にソーナ・シトリー達の目の色が変わったからな。やはり呂布の言葉には不思議な『力』がある。

 

 

そんなことを考えていると会場に到着したので、そのままVIPルームへと向かう。

 

レヴィアタンからもらったVIP用のカードで中に入ると、一流ホテルのロビーのように豪華なフロアとなっており既に何組かのVIPが談笑していた。

 

特にやることも無いので、俺と呂布はそのまま観戦用の席に座りゲームが始まるのを待つことにしたのだが、周りの悪魔共の視線が集まってきたので少し癇に障るな。

 

 

「お、いたいた!よぉ、曹操に呂布。修行の方はどうだった?」

 

気分を害した状態の中、後ろから大声で呼ばれたので振り返ると帝釈天をはじめオーディン、ゼウス、ポセイドン、天照、ダグザがこちらにやって来た。

 

 

「これは神々よ、お揃いで。皆様も観戦に来られたのですか?」

 

俺は席から立ちあがり抱拳礼を取って挨拶をする。呂布も俺に倣って抱拳礼を取る。

 

 

「ええ、呂布自ら修行をつけたのですからね。興味を持つのは当然ですよ」

 

「うむ。わざわざ儂らが許可を出したのじゃ、結果を出してもらわんと困るからのう」

 

「ガーハッハッハッ! それで、修行の方はどうだったんじゃ? 呂布直々の修行じゃからな、どれだけ強くなったのか気になるわい!!」

 

俺と呂布が居直ると、ゼウスが修行の内容について改めて聞いてくる。確かに、俺はともかく呂布が自ら指導するなんて珍しいからな。

 

呂布から修行をつけてもらったのなんて、それこそ俺を含めた『蒼天の紅旗』の初期メンバーくらいなんじゃないだろうか?

 

『蒼天の紅旗』 も今ではかなりの大所帯になったからな。

 

呂布考案の修行メニューもあるし、既に指導担当の教官のような者もいるので、呂布自ら誰かに修行や訓練をつけることはもう無い。

 

もっとも、呂布のことだから頼めば鍛えてくれるんだろうけどな。

 

 

「まぁ、出来る限りは鍛えましたよ。どれほどに仕上がったのかは、是非とも試合の中で確認していただきたい」

 

「ほう? その言いよう、確かな自信に裏付けられたモノと見える」

 

「ふむ。なら妾たちは楽しみにさせてもらうとしよう」

 

「ダーハッハッハッ! そうだな、あの呂布が直々に鍛えたのだ! どれほどのモノか見物だな!!」

 

俺の返答に神々もこの試合に俄然興味が出てきたようだ。自分たちがわざわざ許可をしたのだから無理もないか。

 

そんなことを考えていると出入り口から魔王方と堕天使の総督殿が入ってきて、こちらに向かってきた。

 

 

「これは神々に曹操殿、呂布殿。本日はようこそお出でくださいました」

 

「何じゃ、お主らか。何の用じゃ?」

 

「おいおい、そんなに邪険にするなよ.......まぁ、気持ちは分かるけどな」

 

「フン! 妾たちの警告を無視するような輩には当然の反応じゃろう」

 

「そうですよアザゼル。呂布の顔を立てて今回は不問にしましたが、それでも私達の怒りを買ったことには変わりありませんからね」

 

「っ...........言っておくが、呂布の件についてはセラフォルーの完全な暴走だからな? 俺たち堕天使やミカエルたちは関係無えぞ」

 

「何言ってやがる、お前たちは同盟を結んだんだろう? なら連帯責任だろうがっ! 舐めたことぬかしてんじゃねえぞ!!」

 

 

どうやら神々の怒りはまだ完全には収まっていないようだ。そりゃあ自分たちの警告をこうまで正面切って無視されたのだからな。俺が神の立場でもキレるだろう。

 

 

「神々よ。改めて此度の一件、誠に申し訳ございません...........ほら、セラフォルー」

 

「うん...........此度の私の暴走にて、神である皆様を不快にした旨深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした...........」

 

 

セラフォルーの謝罪に合わせて、他の三人の魔王たちも頭を下げる。VIPルームにいる貴族悪魔たちも遠巻きながらにこちらを見ている。

気になるのも仕方ないか。ここで神々の許しを得られなければ、自分たちが滅ぼされるのだからな。

 

 

「ふん、白々しい。呂布が自ら引き受ければ、ワシらも引き下がるしかないと見越しての行動じゃろうに」

 

「全くじゃ、ここまでコケにされたのは初めてじゃな」

 

 

「「「「....................」」」」

 

 

「.........なぁ、もう良いじゃねえか。今回の件については手打ちは済んだんだろう? そろそろ勘弁してやれって」

 

「黙れ! おぬしも同罪じゃ!! 先ほどの帝釈天の話を聞いておらんかったのか!?」

 

「......................」

 

アザゼルが魔王方を庇おうとするが、逆に火に油を注いでしまったようだ。

可哀想に、完全にとばっちりだな。今回ばかりはさすがにアザゼルに同情するよ。

 

ハァ、やれやれ。神話から想像はしていたが、やはり神々の怒りというのは厄介だな。

 

仕方ない、助け舟を出してやるか。セラフォルーにはまだ魔王でいてもらわないと困るしな。

 

 

「神々よ、どうか怒りをお鎮めください。私も呂布も既に此度の一件については納得しておりますし、報酬についても既に取り決めております」

 

 

「「「「....................」」」」

 

 

「皆様のお心遣いには私を含め『蒼天の紅旗』一同、大変感謝しております。

しかし、済んだ話を何度も蒸し返すのは逆に御身らの名を汚すこととなります。なぁ、呂布」

 

「コクン」

 

「.........まぁ、良いじゃろう。呂布自身が納得しているのなら、これ以上は言わないでおいてやろう」

 

「っ、ありがとうございます「ただし!!」っ!?」

 

 

 

「二度目は無いモノと思え..........!」

 

 

 

「っ...........承知致しました」

 

 

神々は魔王方に最終警告を告げると各々の席へと向かっていったことで、ようやく部屋を支配していた緊張感が和らぐ。

 

 

「ありがとう、曹操殿。おかげで助かったよ............」

 

「ああ、俺からも礼を言うぜ。ありがとうよ」

 

「気にしないでください。先ほども言いましたが、既にこの話については済んでいますので」

 

「だとしてもだ.........おい、セラフォルー! お前のせいでこっちまで巻き添えを食う羽目になっただろうが!!」

 

「うぅ~~ごめんなさぁ~~い..............」

 

「まったく........あれほど『止めてくれ』と言っていたのに..........」

 

「ホントだよね~~、まさか魔王が率先して警告を無視するなんて。後で貴族連中に何を言われるやら..........」

 

「あ~~~う~~~~~」

 

 

他の魔王とアザゼルに責められ、レヴィアタンは泣きそうな顔になっている。悪いがこればっかりは仕方ないと言えるだろう。

 

 

「まぁ、レヴィアタン殿についてはそちらにお任せします。ただ『魔王』から除名するのは勘弁してあげてください。逆恨みする連中がいないとも限りませんので」

 

「さすがにそんな輩はいないと思うがね。でも分かったよ。貴族たちからは厳しく追及されそうだけどね..........」

 

「それについては貴方達の仕事でしょう。それから今回の報酬、忘れないでくださいね」

 

「ああ、その点については心配しないでくれ。既に認可は下りている.........しかし、本当に良かったのかね? あんな権利で」

 

「ええ、十分ですよ。今の俺たちにとってはね」

 

「? それはどういう『長らくお待たせしました。ただいまより、リアス・グレモリーとソーナ・シトリーのレーティングゲームを開始したいと思います』っ」

 

「ほら、そろそろ始まりますよ。我々も席に着くとしましょう」

 

 

丁度良いタイミングで試合開始のアナウンスが掛かったので、話を切り上げて俺と呂布は席に戻ることにする。

 

 

さあて、ソーナ・シトリーはともかくリアス・グレモリー達はどれほど仕上がっているのか。せいぜい楽しませてくれよ。

 

 

 






次回より、いよいよリアスとソーナのレーティングゲームとなります。

バトルシーンはまだ自信がありませんが、なるべく盛り上がるように書けるよう頑張ります!!




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