深紅の武人が住くD×D   作:あさやん&あさやん

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リアス戦終了、ようやくここまで来ました。







第七十話

 

 

 

 

 

 

デパート正面ゲート

 

 

 

 

 

 

 

『リアス・グレモリーの騎士、撃破』

 

 

 

 

っ、そんな、祐斗君が倒された!? これでこちらは私とリアスのみ。

 

まさか会長達がこれほどまでに強くなっているなんて.............やはり奉先様は凄い!

 

 

「木場君は落ちましたか。先ほどは兵藤君と塔城さんが倒されましたし、そろそろですね」

 

「そろそろ? いったい何が...........」

 

 

「会長!お待たせしました!!」

 

 

私が会長の言葉に疑問を抱いていると、黒い鎧を身に纏った男と仁村さんがデパートの出入口から出てきた!

 

今の声は.......匙くん!? まさか『禁手』!?

 

 

「匙、留流子、ご苦労様です。作戦通りにやってくれたみたいですね、ありがとうございます」

 

「二人とも、お疲れさま~~~♪」

 

「気にしないでください会長! 草下もサンキューな! おかげで上手くいったぜ!!」

 

「そうですよ! このまま一気に勝っちゃいましょう!!」

 

くっ、ただでさえ苦戦しているというのに、ここに来て増援だなんて!

 

 

「さて、予定通り二人が来てくれたことですし、決着を付けるとしましょう。

匙、留流子、すみませんが時間を稼いで下さい。憐耶、『例のアレ』をやりますよ」

 

「は~~い♪」

 

「任せてください、会長!!」

 

「はい!!」

 

ソーナ会長と草下さんが何か魔術の準備を始め、今度は匙くんと仁村さんが私の前に立ち塞がる!!

 

 

「姫島先輩、こっからは俺達が相手です!」

 

「会長達の邪魔はさせませんよ!」

 

「っ、匙くん、その姿はもしかして『禁手』なのですか?」

 

「はい。呂布師匠に『心を鍛える』修行方法を教わって、毎日やってたら至ることが出来たんすよ。まぁ、俺だけじゃなく副会長もなんですどね」

 

「むしろ『禁手』に至ったのは副会長の方が早かったですよね」

 

『心を鍛える修行』。なるほど、神器は持ち主の『想い』....『心』によって力を定める。心を鍛えるのはむしろ当然と言える。

 

恐らく奉先様の『心を鍛える修行』は、そのまま『禁手』に至るための修行でもあったのだろう。

 

 

「なるほど、ですが私も負けるわけにはいきません!『雷光』よ!!」

 

ズシャァァァァン!!!

 

私の雷光、会長が魔術の準備をしている今なら霧を利用することは出来ないはず!!

 

 

「『黒炎の牢獄』!!」

 

ブォォォォォォォォ!シュゥゥゥゥゥ......

 

 

なっ、私の雷光が掻き消された!?

 

「そ、その炎は、いったい.........!?」

 

「この黒炎は魔力などのエネルギーを燃やします。先輩の雷光も効きませんよ!

もっとも姫島先輩が万全の状態で、かつ全力で撃ってきたら分かりませんでしたけどね」

 

っ、しまった! さっきの『神鳴』で消耗したから威力が..........まさか、私に最大の技を撃たせたのはこのため!?

 

あの時、『私の攻撃に対して』罠が発動することはなかった。けど『攻撃をすること』自体が罠だったとしたら..........ソーナ会長、何て恐ろしい人なの!?

 

 

「仁村、先輩の雷光は俺が防ぐ! 攻撃任せた!!」

 

「はい! タァッ!!」

 

「っ!?」

 

 

仁村さんが地面を蹴ると、凄いスピードで私のところまで迫ってきた!! は、速い、このスピードは.........!

 

 

「てやぁぁぁぁぁっっっ!!」

 

ブゥンッ!!

 

「くっ!」

 

私はギリギリで仁村さんの蹴りをかわす!! とても『兵士』の速さじゃない...........まさか!!

 

 

「気付きましたか? そうです、ここに来る前にそっちの本陣に寄って『昇格』して来たんです。

だから今の仁村は『兵士』ではなく『騎士』、ちなみに俺は『戦車』です」

 

「でも匙先輩、うっかり忘れそうになってましたよね?」

 

「ぐっ、それを言うなって...........」

 

「やはり.........でも何故『女王』に『昇格』しなかったのですか?」

 

「基礎能力が上がった分、『昇格』での上昇幅も飛躍的に伸びたんですよ。

でも今の俺達じゃ『女王』で上昇した能力は、まだ扱いきれないんです。

だから自分たちと相性の良い駒に『昇格』した方が、その能力をフルに生かせるんですよ」

 

「これも呂布先生の受け売りなんですけどね~~~」

 

 

確かに........『女王』は全ての能力が上昇する分、扱いきれなければ宝の持ち腐れになる。

 

事実、私も『僧侶』はともかく『戦車』は魔力による攻撃力にしか作用していない。『騎士』にいたっては、その特性を全く引き出せてすらいない。

 

ならば自分に最も適した駒に『昇格』した方が、本来の戦闘スタイルを崩さず、その『駒』のポテンシャルを100%引き出して戦える.........理に適った方法だ。

 

流石は奉先様、見抜いていらっしゃる.......。

 

 

「どんどん行きますよ!『ライン』よ!!」

 

バシュゥゥゥゥゥンッ!!

 

 

っ、匙くんの背中から八本の触手が伸びてきて、私の上下左右......八方を塞ぐような形でデパートにくっつく。

 

しまった、これでは動きを制限されてしまう! 早く隙間から外に出ないと!!

 

 

「おっと、逃がしません!テヤァッ!!」

 

ヒュンッヒュンッヒュンッ!ブゥン!!

 

 

仁村さんが匙くんの伸ばした触手の上を高速で伝って、私に蹴りを繰り出してくる!!

 

そうか、この触手は仁村さんのスピードを生かすための足場でもあったのね!!

 

くっ、今度はかわせない!

 

 

「ハアッ!!」

 

ブゥゥゥゥン............バキィンッ!!

 

「なっ、そんな!? キャアッ!!」

 

仁村さんの蹴りにより陰陽術で作った盾は破壊され、私はその衝撃で地面まで吹き飛ばされてしまう!!

 

ズザザザザァァァァ...........

 

 

っ、ぐうぅぅぅ! そんな、陰陽術で作った盾が壊されるなんて..........どうやら『神鳴』は私が思っていた以上に消耗する技だったらしい。

 

 

ビュォォォォォォォッッ!!パキパキパキッ..........

 

 

私は何とか立ち上がるが、突然強烈な冷気が私を襲ってきた! それどころか私の足まで凍り、地面に固定されてしまった!!

 

いや、足だけじゃない! 気付けば周囲の気温が急激に下がっている!?

それに濡れた服や身体まで凍り始めた、これはいったい............。

 

 

「匙、留流子。時間稼ぎ、ご苦労様でした。下がってください、巻き込まれますよ」

 

 

会長の声に反応して上を見ると、会長と草下さんが魔方陣を展開している。その魔方陣の先には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視界を覆い尽くさんばかりの巨大な『蛇』が浮かんでいた。

 

 

 

 

 

あれは、『水と氷の蛇』? 水の体に氷が入り交じっている。それにしても何て大きさなの! 最初に放った巨蛇とは比べ物にならないほどだわ!!

 

周囲を見ると霧が無くなっている.......そうか、この辺りを包んでいた霧も、あの蛇を生み出すのに一役買っていたのね!

 

 

「私の魔力で生成、集めた『水』を憐耶の『風』で気化熱を奪い凍らせました。

いくら魔力コントロールをマスターした私でも、さすがにこのレベルで水と氷を同時に操るのは不可能ですからね。

朱乃も、消耗し凍り始めた体では防ぐことも躱すことも出来ないでしょう」

 

 

まさか.........あの水の巨蛇による攻撃は、の大技への布石!?

 

私の体を濡らし、凍らせ、動きを鈍らせる。全てはこの術を確実に決めるため.........!!

 

しかも私を消耗させて、防ぐ手立てすら封じる念の入れよう!!

 

 

「終わりです、朱乃.......お喰らいなさい!≪氷水之蛟 ヒスイノミズチ≫!!」

 

 

グォォォォォォォォォッッッ!!!

 

 

蛇が私を呑み込まんと巨大な口を開き襲ってきた!!

 

 

 

リアス.............!

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

『リアス・グレモリーの女王、撃破』

 

 

 

 

「っ、朱乃!!」

 

 

朱乃の撃破アナウンスを聞き、私は正面ゲートの方に目を向ける!

 

そこには巨大な氷の柱がいくつも立っており、その中心にある一番大きな柱には.........凍りづけにされた朱乃の姿があった。

 

氷柱の中に封じられた朱乃は、やがて光の粒子となって消えていく。不謹慎ながらもその光景には、ある種の『美しさ』を感じてしまった。

 

 

「残るは『王』である貴方だけですね、リアス」

 

「っ、ソーナ!!」

 

ソーナと草下さん、そして仁村さんと.........黒い鎧姿の男が屋上まで飛んできた!

 

もしかして、あの黒い鎧は匙くん!? まさか『禁手』に至ったって言うの、この短期間に!?

 

くっ、先ほど由良さんと巡さんが椿姫さん達と合流したうえに、今度はソーナ達まで来るなんて! これでソーナのチームは全員集まったことになる。

 

 

「こちらは八人、そちらは貴方だけ。勝負ありですね、降参しますか?」

 

「冗談じゃないわ! 誰が降参なんてするもんですか!! 勝負よ、ソーナ! 貴方に一対一の決闘を申し込むわ!!」

 

「お断りします。この状況で『王』同士の一騎討ちなど、受ける意味がありません。

そんなことをする『王』がいれば『王』失格です。それこそ『冗談』ではありません、私達の目標は『全勝』することなのですから!!」

 

 

なっ、『全勝』ですって!? そんなこと.......いや、今日目にしたソーナ達の強さなら不可能ではないでしょうけど。

 

でも、あのソーナがこんな強気な発言をするなんて..........やっぱり、今までのソーナとは全くの別人だわ。

 

いったいこの十日間で何があったというの!?

 

 

「降参しないのであれば、遠慮なく仕留めさせてもらいます。匙」

 

「はい! 『ライン』よ!!」

 

バシュンッ、バシュンッ、バシュンッ、バシュンッ!!

 

 

匙くんの背中から八本の触手が伸びてきて、私のことを捕らえた!!

 

「キャアッ! う、動けない...........!!」

 

「『吸い付くせ』!!」

 

ヴゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッ!!

 

ち、力が.........抜けていく! 確かコレは、『黒い龍脈』の能力.........!!

 

 

「その触手は体力や魔力を吸収します。終わりですよ、リアス」

 

 

 

だめ、意識が........ごめん、なさい。みん........な.........。

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

 

『リアス・グレモリーの撃破を確認。『王』の撃破により、本ゲームは終了します。勝者、ソーナ・シトリー』

 

 

 

グレイフィアのアナウンスにより、試合はソーナの勝利で終わる。ふぃ~~、無事に勝てて良かった良かったぁ♪

 

 

「キャーキャーキャー! やったーーー☆ ソーナちゃんが勝ったーーー♪」

 

 

試合終了のアナウンスと同時にピョンピョンと跳び跳ねて喜ぶ魔王少女。

ひとまず、これで依頼は一段落ってことで良いんだよね? セラフォルーからの頼みは『リアスとの試合に勝たせる』だったんだから。

 

でも、次の修行についてはどうしようかなぁ?

 

とりあえず今のソーナ達の実力から考えると『六式体術の体得』が妥当なんだけど..........問題は俺や曹操が付き添えないことなんだよね~~~。

 

ソーナ達は夏休みが終わるだろうし、俺達もさすがにそろそろ帰らないとだし。

 

一応訓練内容を書いた本は用意したけど、さすがにそれだけじゃあな〜〜〜。

う~ん.........あ、そういえば次の出向先が日本だったよな?時間を見つけて様子を見に行くか。

 

 

「HAHAHAHA☆ なかなか面白い試合だったぜ、曹操♪ まさか十日間でここまで鍛えるとはNA!!」

 

「そうじゃな。それにあのシトリーの小僧........匙?と言ったか、あれは中々伸び代がデカイぞ?」

 

「うむ、十日でアレならもっと伸びるじゃろうな。曹の坊や、アヤツらはどの程度鍛えるつもりなんじゃ?」

 

「そうですね、依頼は『若手悪魔同士のレーティングゲームが終わるまで』でしたからね。

ただ、俺ではその辺りのことは分からないんですよ。何せ修行については呂布に一任しておりますので」

 

「なるほど。呂布、あの者達はどこまで育てる予定なのですか?」

 

 

ダグザがソーナ達の今後について聞いてくる。そうだね~~~『六式体術』『チャクラコントロール』『覇気』を習得させるでょう?

 

それから匙についてはアレが出来るようになれば..........。

 

 

「眷属達は、上級悪魔。ソーナは、最上級悪魔クラスまで、鍛えるつもりだ。

ただ匙は、もしかしたら、【魔王クラス】に、なるかもしれない」

 

 

「「「「「「っっっっっっ!!!!」」」」」」

 

 

あれ、何か皆が静まり返っちゃったぞ? アザゼルや貴族連中は目が飛び出さんばかりに開いてるし。凄いね、アニメやマンガみたいだ。

 

そしてセラフォルー以外の魔王達は開いた口が塞がらない状態になってる。

あっ、さすがに魔王の前で『魔王並みに強くする』って言うのは不味かったかな?

 

せめて『龍王ぐらい』って言っておけば良かったか? いや、でも龍王って魔王よりも強い設定だったような気がする。

そしたら意味合い的には『魔王より強くする』ってことになっちゃうから、そっちの方が不味いと思う。

 

 

「「「「「「プッ、ハハハハ、アーハッハッハッハッ!!!」」」」」」

 

 

フリーズしている周りを他所に、曹操と神達が愉快そうにいきなり笑いだした。何か前にもこんなことがあったような気がする。

 

 

「ヒャッヒャッヒャッヒャッ! 転生したばかりの下級悪魔を魔王クラスにするだって? こりゃあ傑作だ♪ ヒャッヒャッヒャッヒャッ」

 

「ホッホッホッホッ、こりゃあますますあの者達から目が離せんわい♪ ホッホッホッホッ」

 

「ククククク♪ なるほど、呂布に掛かれば魔王級に悪魔を育てるのは造作も無いということか。クククククッ♪」

 

「ガーハッハッハッハッハッ♪ コイツは面白い! そこまで強く出来るのであれば、是非とも見てみたいぞ!!」

 

「うむ! 確かにあのシトリーの小僧は見所があるからなぁ!!ハーハッハッハッハッ♪」

 

「フフフフ、曹操、実際に貴方の目から見てどうなのですか?」

 

「フフフフフフ、そうですね........まぁ『呂布』なら本当にやりかねないですね。ククククク♪」

 

 

うーん、どうやら神たちは『出来っこない』って思ってるみたいだ。別に不可能ではないんだけどな〜〜〜。

 

 

「ただ、あくまで依頼は『若手悪魔のレーティングゲームの開催期間中』ですからね。あまり短期間だとさすがの呂布でも厳しいと思いますよ?」

 

「確かにそうだな........おい、魔王ども! このレーティングゲームはどのくらいの期間で行う予定なんだ!!」

 

帝釈天の怒鳴るような言葉に魔王達のフリーズ状態が解除され、サーゼクスが慌てて帝釈天の質問に答える。

 

 

「え、ええ.......まだ詳しい日程は決まっておりませんが、リアス達はまだ学生ということも考慮しまして、年内には全試合を消化したいと思っております」

 

「そうか............よし曹操、一年だ!! 一年間、あのシトリーの連中を鍛えてやれ!!

呂布については、俺たちの依頼を受けるのに支障が出ない範囲でなら動かして構わん!! お前らも良いだろう?」

 

「ふむ、あの者達からは並々ならぬ覚悟が見て取れた。確かにどこまで強くなれるか、見てみたい気持ちはある」

 

「妾は構わんぞ? 訓練をする時は呂布が日本に来るということじゃからな♪」

 

「ガーハッハッハッッ! ワシらも構わんぞ! アヤツらなら呂布の修行にも耐えられるだろう。ならばとことんやらんとな!! なぁ、ポセイドン!!」

 

「ダーハッハッハッハッ! 応ともゼウス!! 何せ呂布相手に数時間も戦っていられる連中だからな! そこら辺の連中とは気概が違う、こりゃあ楽しみだわい♪」

 

「やれやれ、仕方ありませんね。ではラーには私から言っておきましょう」

 

「ということだ曹操、楽しみにしてるぜ? 思う存分鍛えてやれ!!」

 

「承知しました。御身らの寛大な御心に感謝致します」

 

 

曹操が抱拳礼を取ると神々が部屋から出ていく。

 

あ、そうか。レーティングゲームの開催期間のことを忘れてた。あっぶねぇ、開催期間が一ヶ月とかだったら確かに無理だったわ。

 

さすがは曹操の旦那! そこに痺れる、憧れる!!

 

そして俺が曹操に感謝してると、帝釈天が部屋を出る瞬間.........威圧感を出しながら魔王や貴族連中に向かって振り返る。

 

 

「おっと言い忘れてた。一応、忠告しておくぞ............≪余計なマネはするな≫」

 

 

帝釈天はそう言い残し、他の神と共に部屋から出ていった。神々が部屋から出ていくと曹操は疲れたように息を吐く。

 

 

「フゥ、ひとまず依頼は一段落ってところだな。やれやれ、これから忙しくなるぞ。

とりあえずソーナ・シトリー達に今の話と試合の感想を伝えるとしよう。一緒に行くか、呂布?」

 

「コクン」

 

「あっ、待って曹操くん! 私も行くよ!!」

 

俺、曹操、セラフォルーは終わって、控え室にいるであろうソーナ達に会いに行くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曹操達が出ていき再び静まりかえるVIPルーム、そして全員の時が動き出す。

 

 

「ハァ.........曹操の言った通りになりやがった。まさかソーナ達があんなに強くなっているとはな、完全に誤算だ」

 

「ああ、それは私も......いや、この場にいる誰もが予想すらしていなかったことだ」

 

「10:0、まさしく『完勝』。『パーフェクトゲーム』と言っても過言ではない、大したものだ」

 

「本当だよね~~~、しかも神々にも認められて~~、そのうえ更なる修行の許可すら勝ち取ったからね~~~」

 

 

そう、各神話群にとって嫌われ者の聖書陣営........悪魔が神々から認められたのだ。

 

しかもその偉業を成したのが自分たちが馬鹿にしていたソーナ・シトリーとその眷属だと言うのだから、まさしくこの場にいる全員が度肝を抜かれた思いである。

 

だが、全員の頭にあるのは別のことであった。

 

 

「アザゼル、さっきの話だがどう思う?」

 

「ああ、匙が魔王クラスまで強くなるってヤツか? まぁ、普通に考えたらあり得ねぇだろうな.........普通に考えたら、な」

 

「既に普通ではないことが、我々の目の前で何度も起こっているのだがな」

 

「そうだね~~~。あの『深紅の武人』が嘘をつくとも思えないし~~~、本当に実現しそうだよね~~~」

 

転生して間もない一般人あがりの転生悪魔が一年以内に全員上級悪魔クラス、しかも一人は魔王クラスまで強くなるという。

 

アザゼルの言うとおり普通に考えれば、ただの戯言..........笑い話にしかならないだろう。

だがそこに『深紅の武人』が絡めば話は別である。一気に信憑性が増し、現実味を帯びてくる。

 

 

なにしろ相手はあの『世界最強』、自分たちの常識ではあり得ない偉業を当然のようにやってのける生きた伝説である。

 

そんな存在に一年間も鍛えられれば、魔王並みに強くなるなどむしろ当たり前に思えてしまう。

この場にいる全員が『深紅の武人』の恐ろしさを再認識した瞬間だった。

 

 

「.......とりあえず俺はリアス達に会いに行ってくる。たぶん、とんでもなくショックを受けてるだろうからな。」

 

「私も行こう。アジュカ、ファルビウム。すまないが後は頼む」

 

「「ああ / いってら~~~」」

 

 

 

重い空気が支配する中、サーゼクスとアザゼルは治療を受けているであろうリアス達がいる医務室へ向かうのだった。

 

 

 







ソーナ達が神々に認められたことで、呂布が日本に行くルートが生まれました!
(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

まぁ、少し強引な展開ではありますが........................。

ちなみに『氷水之蛟 ヒスイノミズチ』については【BLEACH】の『氷輪丸』をイメージしてもらえれば幸いです。

ようやく今章も終わりが近づいてきました!それでは次回でお会いしましょう♪

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