新章(前編)始まります。今章ではシトリーだけではなく、グレモリーも少し強化します。
そうしないと今後の話でグレモリーの出番が無くなりそうですので....................それに原作の主要キャラを弱いままにしておくのは、やはり原作ファンとしてはマズイと考えました。
別にリアスたちが嫌いということではありませんからねwww
第八十九話
冥界にある悪魔を統治する建物の円形の一室にて、老若様々な男女が備え付けられた椅子に座っている。まるで国会議事堂だ。
椅子に座っている者たちは、険しい顔つきで中心にある卓を囲んでいる者たちを見下ろし・・・・・・部屋の構造も相まってか、重厚な雰囲気が漂っている・・・・・・・・
ここにいるのは各神話群の主神であり、中央の卓を囲んでいるのは聖書陣営のトップたちと北欧の主神オーディン、そして日本神話の主神である天照大御神である。
「それではこれより、此度の聖書陣営の失態・・・・・・『リゼヴィムとロキを取り逃がした』件と『赤龍帝が日本にて覇龍を発動した』件についての審議を始めます」
各神話群の主神たちがいる中・・・・・ケルトの主神であるダグザ様が代表して宣言する。
お兄様を含む四大魔王様と堕天使総督であるアザゼル、そして熾天使の代表であるミカエル様が険しい顔つきで中央の卓を囲む形で座っている。
私はお兄様の『女王』であるグレイフィアと共に壁際に佇んでいた....................................。
どうしてこんな状況になっているのか、話は数日前に遡る・・・・・・・・
『な、俺が【凍結封印】!?それってどういうことっスか、先生!』
オカルト研究部でいつも通り、部活動に勤しむ私達にアザゼルが突然の告白をしてきた。
『落ち着け、イッセー。まだそうなると決まったワケじゃない、あくまで高天ヶ原からそういった提案がされてるって話だ』
『でも....................神様がそう言ってるんなら............................俺は............』
『それについての審議が数日後に行われる予定だ・・・・・・ついでに俺たち聖書陣営への賠償についてもな・・・・・そう落ち込むな。出来る限りのことはするからよ』
肩を落とすほど気落ちしているイッセーの肩に、アザゼルが手を乗せながら励ます。
そう・・・・・今回のオーディン様の護衛中にロキとリゼヴィムが襲撃してきた件で、私達グレモリーが足を引っ張ってしまいロキとリゼヴィムを逃がしてしまった・・・・・・・・。
しかもイッセーは『覇龍』を日本神話群が管理する領域で発動させてしまった。幸いにも呂布様をはじめとする『蒼天の紅旗』の活躍で大事には至らなかったが............................それは結果論に過ぎない。
コカビエルの時と同じように・・・・・・今回のグレモリー、正確には私とイッセーの行動そのものが問題視されているのだ。
そして今回一番の被害を受けたであろう日本神話群が聖書陣営を正式に抗議してきて・・・・・・・その中には現赤龍帝であるイッセーを神器ごと【凍結封印】するようにという要求があった。
ちなみにお兄様もアザゼルも今回の私達の勝手な行動の責任を問われていたが........................そのことについても今回の審議の場で話し合うらしく、アザゼルはああ言っていたものの実際は私達がついでのようなものだ。
そんな自分たちも大変な中、イッセーの【凍結封印】については日本神話群に反対してくれたのだけど............................日本神話群は聞き入れず、各神話群の主神たちが立ち会う中で改めて話し合いという名の審議を行うことになった。
『アザゼル........................日本神話群は私に対しては何か言ってきていないの?私はイッセーの主。イッセーが封印されるなら、私の処罰に対しても何か言ってきそうなものなのだけれど................................』
『いや、今のところ日本神話群からの要求はイッセーの封印についてだけだな。まぁ、審議当日に言ってくる可能性もあるが・・・・・・・・・・』
『そう........................ごめんなさい、私達のせいで............................』
私は謝罪しながら、アザゼルに頭を下げた。私の考えなしの行動が、またもや別の誰かに迷惑を掛けてしまった................................コカビエルの時のように。
いや、話の大きさから考えると今回はもっとタチが悪いとも言える................................。
『気にすんなよ........................と言っても無理か。だが、これは俺たち大人の話だ。若いお前たちは素直に甘えておけばいいのさ♪』
『大人』........................そう、私たちは自分のやったことも自分で責任を取れない『子ども』なのだ。でも................だからと言って........................このままではいけない!
たとえ『子ども』であろうとも、私はイッセーの主なのだから!イッセーは私が守らないと!!
『ありがとう、アザゼル........................重ねて迷惑を掛けるようだけど................お願いがあるの』
そうして、私はアザゼルに頼み込み・・・・・・この審議の場に参加させてもらった。当事者として、そしてイッセーの主として・・・・・・・
「リアス、しっかりしなさい。アナタから言い出したことですよ。それに・・・・・・兵藤一誠さんを守るんでしょう?
なら、目線は下げずに堂々としていなさい」
当事者のため、椅子ではなく壁際に立っている私に・・・・・・隣にいるグレイフィアが叱ってくれる。
いつもはお兄様の眷属として振る舞っているけど、プライベートやこういう大事な場面では『義姉』として私に厳しく接してくる。
普段なら恥ずかしくて話半分で聞いてしまうのだけれど・・・・・・・今はありがたかった。
そうだ....................私はイッセーの主。イッセーを守れるのは私だけ。そのためにアザゼルやお兄様に無理を言って、この場に同席させてもらったのだから!
「では、始めに『現赤龍帝が日本にて覇龍を発動させた』件についての審議を行いたいと思います」
来た!まさか、いきなりイッセーの『覇龍』についての審議から行うなんて・・・・・・・・でも、順番は関係ない。私は私が出来る限りのことをして、イッセーを守らないと!
「まずは事実確認から・・・・・・天照、お願いします」
「うむ」
進行役のダグザ様が呼ぶと今回の審議の発起人である天照様が立ち上がる。
「最初に言っておくが、妾は此度の襲撃事件の現場にはいなかった・・・・・・しかし、『蒼天の紅旗』より現場の実情を知るに十分な報告を受けておる。
また、その報告についても間違いが無いことをオーディンに確認しておる。そのことを踏まえての発言と捉えてくれ」
天照様が扇子を開き、口元を隠しながら話し始める。
「此度の妾とオーディンの会談において、オーディンからロキが自分を襲うために日本に来るかもしれないという相談を受けた妾は、呂布をオーディンの下へ向かわせた。
そして案の定、ロキはオーディンを襲撃してきた。更にはスルトを使いオーディンを殺そうとしたわけじゃが、呂布がスルトを撃破。そのままロキを捕縛しようとするも、『禍の団』の首魁であるリゼヴィムが現れた。
リゼヴィムは呂布への対策として・・・・・現赤龍帝の両親を人質に取っておった。赤龍帝は人質を助けようとするもリゼヴィムに一蹴され、一時的に戦線を離脱。
その後、人質は呂布および『蒼天の紅旗』によって無事救出されたが・・・・・・両親を人質にされた怒りからか赤龍帝が『覇龍』を発動させ暴走した、というワケじゃ」
「ありがとうございます・・・・・・オーディン、今の天照の発言に間違いはありませんか?」
「いや........................所々省略されている部分はあるが、間違いはない」
「事実を知るのに必要な部分のみを抜粋しただけじゃ。事実をねじ曲げたり改変しているわけではないんじゃから、問題無かろう?」
「・・・・・・わかりました。では、今の天照の発言を事実と仮定して聖書陣営に問います。
アザゼル、あなたは今回の襲撃事件の現場に終始居合わせたということですが・・・・・・いかがですか?今の天照の発言に間違いはありませんか?」
ダグザ様が今度は聖書陣営............今回、現場にいたアザゼルに確認をしてくる。アザゼルは苦々しい顔をしながら答える。
「ああ....................間違いはない....................」
アザゼルは天照様の発言を事実と認めた....................無理もない。端から聞いている私でもここは認めるしかない。下手に誤魔化しても神々の心証が悪くなるだけだもの................................。
「・・・・・・では、天照の発言を事実と決定します。次に『覇龍の暴走』について天照・・・日本神話群から聖書陣営へ賠償請求があるということですのでお願いします」
「うむ。まず此度の『覇龍の暴走』が妾の領域内で起こった賠償については、後で話し合う『リゼヴィムとロキを逃がした』件と併せて請求させてもらう。
しかし、今後同じようなことが起こらぬよう対策として、『現赤龍帝を神器ごと凍結封印』することを聖書陣営に要求する」
「なるほど、では日本神話群の要求を一旦保留とします。聖書陣営、今の日本神話群からの要求に対する返答をお願いします」
天照様が要求を述べて座るとダグザ様が日本神話群からの要求に返答するようお兄様方へ促す。
そして全員が苦悶の表情を浮かべている中、アザゼルが立ち上がる。
「今回の『覇龍の暴走』は間違いなく聖書陣営の落ち度だ、それは認める。だが、日本神話からの要求には異議を申し立てる」
アザゼルの言葉に周りの神々はザワめきはじめる。どうやら、今回の審議に対しての聖書陣営の異議については詳しく聞かされていなかったようだ。
しかし、アザゼルは周囲の騒ぎに関わらず話を続ける・・・・・・いつものこの図太さも今だけは頼もしいわね。
「・・・・・・では、日本神話群の要求に対する異議について聖書陣営に詳しく伺います。アザゼル」
「ああ、まず今回の『覇龍』による暴走はリゼヴィムとロキがイッセー........赤龍帝の家族を人質にしたことが原因だ。それまでは『覇龍』を発動させる兆しは一切無かった....................何せ禁手にすら至れてなかったからな。
そこからも分かるように現赤龍帝は歴代の赤龍帝と違い........................穏やかで家族や仲間を大切にする性格だ。決して狂ったように『力』を求めたり、常に『力』に振り回されているような危ないヤツじゃあない。
つまり、今後同じようなことが起こらないように十分対策が出来るということだ.......................【凍結封印】までする必要は無いと判断する」
アザゼルが落ち着いた口調でイッセーを弁護する。そう、イッセーは優しい性格の持ち主だ。
確かにスケベで周りを困らせるような子ではあるけれど....................歴代で最も才能の無い赤龍帝かもしれないけど....................でも才能があっても『覇龍』を使い、『力』に呑み込まれた今までの赤龍帝よりも格段に安全な子だ。
今回の件だって、リゼヴィムがイッセーの両親を人質に取らなければ『覇龍』なんて発動させることは無かった。その両親だって、今後は十分な警護を付ければ問題無いはず........................アザゼルの言う通り、【凍結封印】以外の方法でも、ちゃんと対策が出来る問題なのだ。
「・・・・・・・聖書陣営の異議については分かりました。それでは今の異議に対しての日本神話群の考えをお伺いします」
アザゼルの話を聞いたタグザ様が今度は天照様に話を振り............................天照様は余裕たっぷりな様子で答える。
「ふむ、なるほど........................現赤龍帝が仲間想いの性格というのは分かった。今回の暴走は、その性格が災いした結果だというのも認めよう」
っ、天照様がアザゼルの意見を認めた!?これなら「しかし!」っ....................!
「それは今後も同じようなことが起こる可能性もあるということじゃ。赤龍帝の家族に対しては警護を付ければ良いかもしれんが、そこにいる主のリアス・グレモリーや眷属の者たちが傷つけられれば、また暴走するかもしれん。実戦ではなくともレーティングゲームなどでな........................そんないつ爆発するかも知れん、導火線の無い爆弾を野放しには出来んじゃろ。だからこそ、【凍結封印】が確実な対策方法だと言っておるんじゃ」
「っ....................................!」
しまった!天照様がアザゼルの言い分を認めたのは、こちらの反論を逆に利用するためだったのね!?
アザゼルも自分から言い出した手前、この言を覆すことが出来ない!これじゃあ、こちらの立場が更に悪くなるわ!!
「........................そうならないように俺が赤龍帝の指導者として指導する。今後はこのようなことは起こさせない」
「それを妾に信じろと?笑えない冗談じゃな。おぬし達、聖書陣営がそこまで妾たち神々の信頼を得ておるとでも思っておるのか?己を知れい」
『お前たちは信じられない』、そうハッキリと言われたアザゼルは口をつぐんでしまう........................そして今度はお兄様が天照様に提案する。
「・・・・・・・・・では、赤龍帝を冥界に連れて行きます。そして我々、魔王監視の下で赤龍帝を教育・指導をする、ということでは如何でしょうか?」
「冥界で暴れられたら、どうするつもりじゃ?冥界は悪魔だけのモノではないのじゃぞ?冥界は各神話群が管理する死後の世界。各神話群の管理する領域まで被害が出たらどうするつもりじゃ?」
「そうならないように我々が監視します。仮に『覇龍』が発動したとしても、被害が出る前に我々で対処します」
「話をすり替えるでない。妾は『確実性』の話をしておるんじゃ。おぬし達の話はどれも『確実性』・・・・・・延いては『信頼性』に欠けておる。第一、『覇龍』が発動してからでは遅いから『確実な対策方法』として【凍結封印】するという話であったはずじゃ」
「「............................................................」」
天照様の正論にお兄様もアザゼルも何も言えなくなってしまう。確かに天照様の言う通り、私たち聖書陣営は各神話群からの信頼は薄い。
それは今まで各神話群が管理している領域で信仰を広げてきたツケなのだろう....................................。
そのうえ、『覇龍』を『確実』に発動させないという保証も....................発動した『覇龍』を『確実』に鎮める方法も提示は出来ない。確実な対策方法として【凍結封印】というのも、もっともな話ではある....................................。
でも................それでも何とかしないと!イッセーは私に『冥界最高の兵士』になると約束してくれた、いつものスケベなイッセーとは違う........................強い『覚悟』と『意志』を決めた顔つきで。
あの宣言以降、イッセーは脇目も振らずに匙くんと毎日のように厳しい訓練をしている。以前のイッセーとはまるで別人のように........................ご両親から貰った命と想いを無駄にしないために............................必死になって強くなろうとしている。
私は生まれ変わった今のイッセーを信じたい........................そのためにも............................!
「いきなり口を挟み申し訳ありません、神々よ!魔王様、そしてダグザ様。私にこの場での発言の許可を戴けますでしょうか?」
私はお兄様方がいる円卓まで進み、発言の許可を取ろうとする。お兄様を含めた魔王様やミカエル様、そしてアザゼルが何も言えないのなら・・・・・・私がやるしかない!
「........................私は構わないが............如何ですかな、ダグザ様?」
「・・・・・・・許可します」
「ありがとうございます。天照様、そして主神のお歴方。私は現赤龍帝の主、リアス・グレモリーと申します。まずは私の行動により、テロリストたるリゼヴィムとロキを取り逃がすことになったことを謝罪させていただきます」
お兄様とダグザ様から発言の許可をもらった私は、まずリゼヴィムとロキを逃がしてしまったことについて謝罪し頭を下げる。
「また、此度の一件............私の下僕であり、現赤龍帝たる兵藤一誠が『覇龍』を発動させ、天照様が管理する日本と日本に住む人々を危険に晒したことを重ねて謝罪致します」
次にイッセーが『覇龍』による暴走について謝罪する。今回、イッセーが『覇龍』を発動させたのはご両親を助けるためではあるが........................神々、特に天照様にとっては過程は関係無い。天照様が管理する日本で『覇龍』を発動させたこと自体が問題なのだ。
「今回の赤龍帝............兵藤一誠の罪はとても言葉で謝罪出来るものではございません。また、天照様が今後のことを考え確実な対策を求めるのも重々理解しております。
しかし................下僕の罪は主の罪。兵藤一誠の家族を助けようとした想いに免じ、寛大な処置としては戴けないでしょうか?
無論、主たる私のことは如何様にも裁いてくださって構いません」
「っ、リアスっ!」
「お前、何を!?」
私の発言にお兄様もアザゼルも驚いている。無理もない、こんなことを言うなんて二人には話していないのだから........................でも正直に話せば、この場には来れなかった。ごめんなさい、お兄様、アザゼル........................。
「今、兵藤一誠は今回の一件について深く反省しております。二度とこのような過ちを起こさないよう『赤龍帝の力』をコントロールするべく厳しい修行を行っております。
彼は必ず『赤龍帝の力』を使いこなし、二度と『覇龍』を発動させることは無いと....................私、『リアス・グレモリー』の名と命に懸けてお約束します........................!」
彼は私に『冥界最高の兵士』、そして『歴代最高の赤龍帝』になると約束してくれた....................ならば私は主として、その言葉を信じる!
彼ならば、きっと今までの赤龍帝とは違う....................新しい赤龍帝の在り方を見せてくれるはずだと!
だからこそ、彼をここで終わらせてはいけない........................イッセーのために、そしてイッセーのために寿命を半分にすることになったご両親のためにも............................!
「私や聖書陣営の言葉は信用が足りないという、天照様のお言葉はごもっともでございます。確実性に欠けるということも理解しております。ですが今一度、私どもを信じては戴けないでしょうか?
彼................兵藤一誠ならば必ずや皆様のご納得のいく結果を出してくれるはずです。どうか........................どうかお願い致します!!!」
「リアス....................................」
「................................................」
私は再び頭を下げて神々に懇願する。神々が『Yes』と言うまで頭を下げ続けるつもりだった............................すると............................
ガタッ........スッ....................。
何とお兄様とアザゼルまで椅子から立ちあがり、頭を下げたのだ!
いや、二人だけじゃない!他の魔王様方とミカエル様まで一緒に頭を下げていた!!
「ッッッッ~~~~~!!!」
私は皆様の心遣いに感動し、泣きそうになった........................聖書陣営のトップたる熾天使や堕天使の総督、そして四大魔王様が私とイッセーのために頭を下げてくれたのだから....................................!
「ハァ....................やれやれ、根拠を示せなくなったら、次は泣き落しか....................つくづく愚かな連中だの、おぬしらは........................」
しかし、私たちの頼みは聞き届けられることは無かった・・・・・・・・天照様は更に畳み掛けるように続ける。
「勘違いしておるのかもしれんが................妾は別に現赤龍帝が憎くて、こんなことを言っておるのではない。何度も言っておるが................赤龍帝が『覇龍』を発動させない、或いは『覇龍』を発動させても被害が出る前に鎮められる『明確な根拠』を示せ、と言っておるんじゃ。
根拠が無いなら【凍結封印】じゃ、この要求に変わりは無い」
「っ、ですので今一度私たちを「阿呆か、おぬしは!」っ........................!」
「その『信用』が無いから『根拠』を示せと言っておるんじゃ!『信用』があれば『根拠』など示す必要は無いであろうが!!それを『信用』が無いのに『信じてくれ』などと........................話をすり替えるな、と何度言わせれば気が済むんじゃ!!!」
「っっっっっ!!!」
天照様の言っていることは至極当然のことであった............................『信用』とは『実績や行動の積み重ね』である。けど、私たち聖書陣営にはソレが無い。だから『根拠を示せ』と言っているんだ........................。
ごく単純なことなのに....................そんな単純なことも私たちには出来ない。このままじゃあ、イッセーが................................
「ふん!どうやら『根拠』は示せんらしいのう................ダグザ、これ以上は時間の無駄じゃ。決議に入れ」
っ、天照様はとうとう話を打ち切り、ダグザ様に審議の結果を求めようとする!
でも、天照様が納得するような『根拠』を示すことが出来ない私たちには止める術が無い!
せっかく呂布様が救ってくださったのに....................................っ、そうだわ!
「お待ちください、天照様!兵藤一誠を救ったのは・・・・・・・」
「止すんだ、リアス!!!」
「ダメだよ、リアスちゃん!!!」
「止せ、リアス・グレモリー!!!」
「それはダメだ!!!」
「やめろ、リアス!!!」
「いけない、リアス・グレモリー!!!」
「っっっっっ!!!」
私が呂布様の名前を出そうとした時、魔王様やアザゼル................ミカエル様までもが一斉に私を止めにかかる!!!
みんな................特に魔王様方は普段は見せないような鬼気迫る顔だった................................。
どうして!?もうこれしか方法は・・・・・・
一縷の望みを止められた私にアザゼルが静かに告げる。
「リアス....................『アイツ』の名前は、この場では絶対に口にするな........................本当に取り返しのつかないことになるぞ........................!」
「アザゼルの言う通りだ、リアス。今回の一件に我々が『彼の名前』を出した瞬間、この審議は終了し............................ここにいる各神話群との全面戦争になる........................」
「っっっっっ!?」
全面戦争!?どうして呂布様の名前を出すことが................................っ!そうだ、今回の『覇龍』による暴走は聖書陣営の失態。そして本来なら死ぬところだったイッセーを呂布様が助け、著しく減少した寿命を戻すために呂布様が秘術を用いた。
私は、せっかく呂布様が救った命なのに【凍結封印】するのはどうなのか、というところへ争点を持っていこうとした............................しかし、それは呂布様を自分たち聖書陣営の都合のために利用するようなもの........................各神話群の主神たちが集まっているこの場で、そんなことを言えば................................................
私は背筋が凍りつくような寒気に襲われた・・・・・・
「・・・・・・・命拾いしたのう、リアス・グレモリー。もし『アヤツ』の名前を引き合いに出していれば・・・・・・・即戦争になるのは勿論のこと、貴様はこの場で妾が手ずから殺していたぞ?」
天照様が口元を隠しながらも、私を鋭い目で見ていた............................いや、天照様だけじゃない。気づけば周りの主神たちはおろか、司会役のダグザ様までもが怒りを露にして私を睨み付けていた........................!!!
「ッッッッ、も、申し訳ございません........................!」
「天照様、今のリアスの発言につきましては・・・・・・・!」
「構わん、ギリギリで言い留めたようだからのう....................所詮は小娘の戯れ言と聞き流してやるわ」
「あ、ありがとうございます「しかし」っ........................!」
「『自分たちを信じて欲しい』と言っておきながら、いざとなれば自分たちの誠意ではなく、『アヤツ』の名を出して切り抜けようとするとは........................そういうところが『信用出来ん』というのが、わからんのかのう」
「っっっっっ!!!」
天照様の言う通りだ.......................自分たちのことを信じて欲しいと言いながら、自分たちの行動で信用を勝ち取ることはせず、呂布様を頼ろうとする........................これでは信じてもらえるわけがない............................。
私は..................本当に愚かだった............................
「・・・・・・・では、日本神話群の要求についての話し合いを終了し、審議へと移ります。各神話群の主神の皆さん、日本神話群の要求に賛同される方は・・・・・・」
とうとう審議に入ってしまった........................今までの話し合いから、どんな結果になるかは火を見るよりも明らかだ................................イッセーはもう........................。
ごめんなさい、イッセー................................
私が心の中でイッセーに謝罪をしていると・・・・・
バタンッ!
「神々よ、いきなりの来訪、失礼致します」
「................................................................」
扉が開き現れたのは・・・・・・曹操と呂布様だった・・・・・・・
恋姫やFGOキャラの成分が足りないと考えたのですが・・・・・・じゃあ『誰を』登場させるかで頭を悩ませてるんですよねwww
恋姫キャラはともかく、FGOのキャラはFGO内では普通でもD×Dの世界ではぶっ壊れになりかねないキャラが多いので困ってますwww
それでは皆さん、次回で♪
感想もいただけると作者が喜び、励みになりますwww