シャーレの先生だ、よろしく頼む   作:桜花=サン

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第三次特別学力試験、そして───

 

「では、私はこれで……」

 

「つ、ツルギ委員長、ありがとうごさいました…!」

 

「感謝する、ツルギ」

 

正直私も疲労が溜まっていたので30分でバテた所をツルギに抱えられここまで運んでもらったのだ

私とコハルにお礼を言われ、ツルギは立ち去ろうとするがピタリと立ち止まった

 

「………あ。そういえば、ハスミからの伝言がありました」

 

『力になれず、ごめんなさい。この分はいつか必ず…アズサさん、ハナコさん、ヒフミさん。そしてコハル。応援しています。頑張ってください』

 

「と…」

 

それを聞いて、コハルは少々涙目になっていた

ハナコはニコニコとしている

 

「ハスミ先輩…!」

 

「あらあら」

 

目の前にあるのは、走って辿り着いた試験会場

 

「…それじゃあ皆、最後の試験だ。…誤解も解けたんだ、あの条件を達成する必要はない。だが…皆、やるんだな?」

 

「はい!この日の為に、皆頑張ってきました!」

 

「あぁ。今こそ成果を発揮する時だ」

 

「皆からの期待に答えてみせる!完膚なきまでに終わらせるの!」

 

「えぇ♡完璧な勝利を掴み取りましょう!」

 

皆、やる気十分だ

 

「よく言った皆。大丈夫だ、私が保証しよう。皆は絶対に合格できる。……じゃあ、入ろうか!」

 

「「はい!」」

 

「「うん!」」

 

教室に辿り着き、テストを配り終わる

 

「……では、第三次特別学力試験、開始!」

 

無事に、試験は執り行われ…

 

結果が返ってきた

 

─────────────────────

 

第三次特別学力試験、結果

 

 

 

阿慈谷ヒフミ:94点 合格

 

白洲アズサ:97点 合格

 

下江コハル:91点 合格

 

浦和ハナコ:100点 合格

 

─────────────────────

 

補習授業部、全員合格───

晴れて、補習授業部は解散となったのだった

 

─────────────────────

 

「…補習授業部はしっかりと、自分達の力で合格を勝ち取ったのだね」

 

そんな声が聞こえる

ここは……この感覚…また、夢の中…?

最近多くないか?

目の前に座っている小柄で、狐の耳が特徴的な生徒は…百合園セイアだった

口を開こうとしたが、口どころか何も動かせない

 

「コハルも、ハナコも、アズサも、ヒフミも、かけがえのない物を得て、平穏を取り戻す事が出来た。ミカは幽閉された。もう二度と、会うことは出来ないかも知れない。ナギサは予定通り、エデン条約に調印しに行くだろう」

 

そう淡々と言葉を紡いでいくセイア

 

「うん、ここまではよく出来たお話だ。だがまだ、エンドロールには早すぎる。……それを一番よく分かっているのは、先生なのだろうけどね」

 

……セイアは、私の何を見たのだろう

何を…知ったのだろうか?

 

「私のこの力は…先生、貴女がやって来たと言われている日から様々な可能性を見せるようになった。破局、幸福、或いは虚無。ありとあらゆる可能性が予知される。先生、貴女は…」

 

私の目を真っ直ぐ見て語りかけるセイア

 

「どの未来を、歩むのかな?」

 

強く、強く思う

動け、私の口…言葉を……!

 

「……セ…イア…」

 

「……驚いた。まさかもう話せるようになるとはね…もしかして、夢の世界は初めてでは無いのかい?」

 

目を見開きつつ、そんな事を言うセイア

確かに、私は既に数回、夢で虚や家族達や友人達に会っている

 

「…あぁ……そう…だ…」

 

「なるほど…先生、貴女は本当に特別な存在のようだ。そんな君が歩む道のりは…本当に…どうなるのだろうね───」

 

視界は真っ白に染まり、私は意識を失った

 

─────────────────────

 

「…桐藤ナギサ襲撃…失敗したようですね、サオリ」

 

「……申し訳ありません。私の責任です。罰するのであれば私だけを…」

 

「最初からあの襲撃には期待していませんでした、構いません。そんな事より、ミサイルの調整は?」

 

「……はい。準備は万全に」

 

「…あはははは!良いでしょう!時期は近い…!この地に知らしめるのです! Vanitas vanitatum et omnia vanitas───…!」

 

今日は「こっち」か。等と思いつつ跪き、頭を垂れる

アリウスの生徒会長…この人は普段はかなり厳しく、かなり恐ろしいのだが…恐ろしさはそのままに、稀に優しさを感じさせる振る舞いをする事がある

…本当に稀だが、まるで別人のようなのだ

 

「サオリ、覚えていますよね?あなた達アリウススクワッドの任務」

 

「…はい。聖徒会を顕現させ、規律に干渉。我々の物にする事。そして……シャーレの先生の…殺害…ですがそれは───」

 

私が何かを言うより早く、彼女は言葉を遮る

 

「えぇ、その通りです。しっかりとこなしなさい。出来なければ…」

 

彼女は私の耳元で囁く

 

「あのロイヤルブラッドがどうなるか、分かりますね?」

 

「…っ……はい…………」

 

「あぁ、憎い…憎い憎い憎い……安穏と生きている全てが…!全てを虚無の果てに………!!!」

 

……アズサ…どうか、無事で…………

 

─────────────────────

 

ここからが、本番だ

黒い手はもうすぐそこに、迫っている

オリジナル生徒について!!!

  • 全然出していいよ!!!!!!!
  • 出さない方が好きだよ!!!!!
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