「………サラ先生?」
声を掛けられる。あれ…私は……
目を開けると前に居たのは…歌住サクラコ
今はサクラコと話をしていた事を思い出す
眠って…しまっていたか…
「…あぁ、すまない……少々、意識が飛んでいたようだ。もう大丈夫だ。続けてくれ」
何かを見たような…気がするが……
今は集中しなくてはいけないな
意識を覚醒させるように頭を横に軽く振る
「ここしばらくずっと、事件の後始末に追われていると言いますか…色々と奔走と聞きました。…管轄外の事まで、対応しているようですね」
「私の力不足で、何もかも完璧に…とはいかなかったからな。発生した問題は私の責任でもある。色々と解決するまで対応は続けなければ」
解決できていない問題もある上に…エデン条約の事もある。眠っている暇もないのだが…この身体では流石に無理が身体に響いてしまう
難儀な事だ、と心の中でため息をつく
「……なるほど。サラ先生は、正しく先生として在るのですね」
「そう思ってくれたのは嬉しいが、私はまだまだ半人前だ。これからも精進するよ」
目の前にいる歌住サクラコ。前の世界でも見たことはある。あるのだが…空が赤く染まった日、聖徒会の服を着ていた記憶ばかり脳裏に浮かぶ
生徒と先生として話してみて分かったのは、結構波長が合う事、見た目や表情に反してただ普通に優しい子だという事
噂で聞く冷徹なシスターフッドの長ではなく、真面目な少女という印象だ
そういえば、前の世界では独特な挨拶…?を使っていたな
わっぴー……だったか?
そんな私を尻目に話を進めるサクラコ
「研鑽を忘れない姿勢、私も見習わなくてはいけませんね。一先ず、ここらで話を整理しましょうか。退屈になりますけど…整理する事で進むことができる場合もあります。所謂ポストモーテムというものですね」
「あぁ、頼む」
私の言葉にサクラコは頷いてよく通る声で話しだした
「まず、セイアさんについてです。セイアさんの部屋が爆破されたのは夜中の3時頃……我々トリニティ学園の生徒の中で一番最初にセイアさんを見つけたのは、救護騎士団のミネ団長でした。そこにはアズサさんも居たようですね。傷からして、ほぼ巻き込まれたような外傷でした。襲った側では、確実になかった。【普通なら】、アズサさんが犯人などではないと気付けるでしょう。そして、応急手当の後にミネ団長はその事をティーパーティーに報告。無論、混乱したティーパーティーが情報の隠蔽に犯人捜索を始め…その間にセイアさんを連れて姿を消しました」
「ふむ、それがティーパーティー視点でのこの事件の概要…と」
ミネはアズサの事は疑わなかったのだろうか…?
……いや、彼女なら誰であろうと救護が必要ならば必要な処置を施すだろうな
焦りに焦ったナギサとは流石に違って彼女はこういう時冷静だし適切な対処をするだろう
「はい。実際は、ミネ団長はセイアさんが襲撃されたという異常事態に対応する為、フェイクの情報を流しつつセイアさんを隠したのです。ヘイローが壊された生徒を狙う筈がありませんから」
「流石の判断能力だな…事実としてティーパーティーのミカが……裏切り者だったのだから、判断は大正解だった…と」
「はい………しかし、まだセイアさんは目覚めていません。爆発の傷は癒え、身体には何の異常も無いはず…しかし、それでも目覚めていないようです。ミネ団長も原因は分からないと言っていました。この辺りが、セイアさんについてのお話ですね」
「ふむ………」
そう話していると…
ドアが開いて室内に入ってきた生徒が1人
「あらあら、やっぱり先生はサクラコさんと気が合うみたいですね、お二人共ドが付くほどの真面目さんですし♡」
振り返ると、ハナコがいた
「おや、ハナコ。…まぁ確かにサクラコとは話しやすいが…」
「…気が合う…いえ、まぁ、はい……」
若干考えるような素振りを見せ、少しだけ頬を染めつつ頷くサクラコ
サクラコはその立場からしてあまり親しい人を作りにくそうだ。今度私から友人になってくれないか、と声を掛けてみるか
「……こほん、それはそれとして…ハナコさん、あの時の約束…忘れていませんよね?」
「…勿論ですよ」
鋭い目線を向けるサクラコに、頷くハナコ
「ハナコがした約束、とは一体どんな物なんだ?」
聞くタイミングが無く、ずっと聞けず終いだったが…
サクラコは私を見て、淡々と言う
「…これはサラ先生が介入すべき問題ではありません…ですが……」
「あぁ。ハナコは私の…補習授業部の生徒だからな。約束は約束だ、反故にするのは良くない。だが…」
嫌がる事を無理矢理やらせる、というのは流石に見過ごす事はできない
……まぁ、サクラコがそんな事をハナコにやらせるとは思えないが
「あ、あの…それは私が………」
突然横から聞こえてきた声
「マリー!?あれ、すまない気づかなかった。いつから居た?」
「お、驚かせてしまい申し訳ありません…先程ハナコさんに続いて部屋にお邪魔させていただきました」
「あぁ、あの時か…ハナコにばかり目線が行って気が付かなかった、すまないな」
マリーは大丈夫ですよ!と言ってくれた
するとハナコが突然…
「私にばかり目線を…やはり、中に履いている水着を見破られてしまいましたか…先生に隠し事はできませんね………」
自白しなくていい事を自白し始める
何をやってるんだ本当に
「………今日の授業に水泳は無いからちゃんとした下着に着替えてきなさい」
「えっ!下着だけで来いと…!?ふふっ、仕方ありませんね、先生がそこまで言うのなら私……♡」
「阿呆、前提条件を抜かすんじゃない」
軽く頭にチョップする
まぁ、ほぼ頭に手を当てただけだが
話題は脇道に逸れていった
オリジナル生徒について!!!
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全然出していいよ!!!!!!!
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出さない方が好きだよ!!!!!