「うわ〜!ゲヘナの生徒さんも、トリニティの生徒さんもいっぱいですね!賑やかで…なんだか楽しいです!」
私…クロは興奮で少々声が大きくなっている事を自覚しつつもそうまくし立てる
「ふふ、そうですわね。凄い活気…クロ、人も多いですし、逸れないように手を繋ぎますわよ」
ロル先輩がそう言いながら手を差し伸べてくれるのでその手を握る
「は、はい!」
「なァ、私ハ〜?仲間外れは悲しいヨ?」
「マユ先輩は背が高いから逸れないでしょう?必要ありませんわ。背が高いのでクロと手を繋いだらクロが大変ですの」
「うぐグ…」
どうにか背低くならないかナ〜なんて言い出すマユ先輩
豪華なパレードを見て、少し人が多くて疲れてしまったことを察せられ、少し休憩…と大聖堂を見に行く事にした
「警備厳重だネ〜まぁ、トップが集まるんだからそりゃそっカ。ン?おっ、あれ見ろヨ、飛行船」
空に浮かんでいたのは巨大な飛行船
いつも結構見かけはするが、その普段見る物の数倍大きい
「ゲヘナの生徒会…万魔殿が乗ってるらしいですわ」
「ちょっと前にニュースで見たんですけど、生徒会長の人、威厳ありそうな人でした!」
「ナハハ…ま、見た目はナ…」
そうマユ先輩が呟いたその時……
爆音と振動が私達を襲う
「きゃあっ!」
「ひゃっ!!!」
「……なんダ今ノ……いヤ…見間違い…だよナ?嘘だロ、ミサイル…?」
よろけた私とロル先輩をマユ先輩が支えてくれた
私達を庇うように立ちつつ、マユ先輩は唖然とした表情で呟いていた
「え、ぁ、な…なんですの?今のは一体何が…」
流石のロル先輩も突然の事に混乱している
当然だ、今のは………
狼狽する私達にマユ先輩は優しく語り掛けてくる
「クロ、ロル。この場…いや、一旦トリニティからできるだけ離れるヨ。なんか不味い予感ガ………」
マユ先輩がそう言って踵を返し……
一瞬目を見開きつつ硬直する
「ッ………!!!」
突然私達に駆け寄って抱きしめつつ、マユ先輩の背中から服を破って巨大な黒羽が姿を見せ、私達を完全に覆い隠す
「何を…!?」
「マユ先輩…!?」
「頭を守レ!!!!!!」
マユ先輩の叫び声に咄嗟に頭を守る体制に入ったその瞬間
衝撃と爆風、瓦礫に熱風が私達を襲った
─────────────────────
「………ッ…!」
走れ、走れ走れ走れ!
完全に私のミスだ、その程度想定しておくべきだった!前の世界の通りになるとは限らないと分かっていた筈だ!
無いだろうと決めつけていた、意識から外れていた
安心するには早すぎた!
「ぐっ……!」
左足が痛み、膝をつきそうになる
少し前、二発目の巡航ミサイルによる爆風と衝撃に襲われ、私は耐えきれず倒壊する建物と共に落下した
…死んだかと思ったが……どうやらアロナが不思議な力で助けてくれたようだ。だが、力を使いすぎたのか…シッテムの箱の電源は落ちてしまった
損傷したのは片足だけだ
そこそこ痛むが……動けないという程ではない
そして辿り着いた大聖堂周辺……
そこは火と灰に染まり、沢山の生徒が倒れていたり、パニックになっている
大聖堂は……爆破で崩れ落ちていた
歯噛みして、拳を握り締めるが…
悔やむのは後、そんな暇はない、皆を助けなければ
「…ぁ……ぐ……」
「大丈夫か。傷は……思ったより軽傷…頭を打ったか…。失礼するぞ」
倒れている生徒をシェルターへ運んだ
「あ、足が……っ…」
「動くなよ……っ…と…歩けるか?シェルターはあっちだ」
棒を差し込んでてこの原理で瓦礫をどかし、避難を促す
次…!と耳を澄まして、辺りを見渡していると…
倒れている生徒が一人。そしてその一人に必死に呼びかけている生徒が二人
それは、つい最近話した…………
「先輩!マユ先輩!!起きてくださいまし…!!!」
「わ、私達を庇ってこんな…!」
咄嗟に駆け寄る
クロとロルは軽傷。擦り傷と軽い火傷だ
……だが、マユは…
大きな黒羽はボロボロで、背中側の傷が酷い
…クロの言う通り、二人を庇ったのだろう
ぐったりと倒れて動かない
「クロ!ロル!マユ!」
「せ、先生…!先輩が!マユ先輩が!!」
「何回呼んでも反応が無くて…!わ、私…もうどうしたら良いのか…わからなくて…!」
私に縋り付いてくるロルとクロをどうにか宥めつつ、私はマユに触れる
「すまない、少し失礼する。……息も脈も…大丈夫だ。まだ助かる。すぐにシェルターへ避難しろ。治療道具も置いてある筈だ。そこで治療を」
指示を出す。…私がやってあげられればよかったのだが…今はそんな時間も惜しい
マユの事は2人に任せるしかない
「わ、分かりましたわ……クロ、私に着いてきてくださいまし。…大丈夫。私が守りますわ…!シェルターの場所も覚えています…!マユ先輩も…私が運びますわ…!」
「ろ、ロル先輩…私…私は…」
「……先輩は後輩を守るものですわ。…マユ先輩が、そうしたように…!行きますわよ!」
震えるクロの手を取り、マユを担いでロルはシェルターへと向かっていった
その様子を見届けて…
「次……!」
その時、再びの爆発音
上空から聞こえたその音の方を見れば、巨大な飛行船が燃えながらゆっくりと落ちていく
目を凝らすと……パラシュートが数個
イロハ達だ、あちらは脱出に成功できたらしい
不安だった要素が一つ消えた
「次は…大聖堂───ッ!」
大聖堂に向かおうとしたその瞬間、強烈な殺意を感じ、咄嗟にその場を飛び退く
銃声が響き、弾丸がさっきまでいた場所に命中した
「お前がシャーレの先生だな」
声が響く。……聞き覚えしかない声が
「…………」
「悪いが、ここで死んでもらうぞ」
物陰から私に銃口を向け、アサルトライフルを構えつつ現れたのは…
アリウススクワッドのリーダー
錠前サオリ。この世界の…私
「……そうか。やってみるといい」
そう言いながら私は拳銃とナイフを構え…
私達は全くの同時に地面を蹴った
オリジナル生徒について!!!
-
全然出していいよ!!!!!!!
-
出さない方が好きだよ!!!!!