………自分の意志で瞼を上げるのはいつぶりだろうか
そんな事を考えつつ目を開ける
視界に入ってきたのは消滅していくヒエロニムスと地面に向かい無抵抗で落下する先生の私だった
「………なるほど。やり遂げたのですね」
まぁ、私が目覚めた時点でそれはそうなのだが
刀を一振りして開いた漆黒に入り、空中へと移動する
気を失っている先生の私を抱え、再び刀を一振り
今度は地面へと戻って来る
そして、また刀を振る
これが最後だ
私は先生の私を漆黒の中へ入れる
そして、手に持った刀を見つめる
共に多くを斬った
斬りたいモノも、斬りたくもないモノも
「……感謝していますよ」
それだけを伝え、漆黒の中へ放り込んだ
踵を返し、私は歩を進める
「…………」
巡航ミサイル、聖徒会、ヒエロニムスに破壊された瓦礫の山を私は歩く
全て私だ、私がやった
私が望み、私が指示を出し、私がこの地獄を作った
多くの人々の幸せを踏み躙り、全てを壊そうとした
今の私は分かたれた存在。あまりに小さな善の心
……先生の私、この世界の私の事を思い出す
彼女は、生徒を守る為にいつも全力で自分の命さえも厭わずに戦った
彼女は、家族を守る為に恐怖すら屈服させて、助けを求めるという判断が出来た
どうやら、全ての私が愚かではないらしい
自嘲するように笑みを浮かべ、私は爆弾を取り出した
指輪は………しっかりと破壊されているな
あれは私が用意したものだ
これで洗脳は解除され、ついでに私が洗脳していたアリウスの生徒達の記憶にある教育は全て消えただろう
身体に染み付いた戦闘の技能は抜けきらないかもしれないが………
ただ、あの子達は私という巨悪に意識まで拘束され、操られていただけで、兵士として用済みになったら情報を渡さない為に使い捨てられた可哀想な存在でしか無くなった訳だ
後は、先生の私がなんとかしてくれる筈
ヘイロー破壊爆弾を起動する
これが、私に出来る唯一の抵抗だ
ベアトリーチェに侵食されきった人格はいつか、わずかに残った私すら飲み込むだろう
その前に、私ごと破壊する
この爆弾が不死を殺せるかは分からない
一か八かの賭けでしかない
私はまた、間違えているのかもしれない
本当に、愚かな人間ですまないな
起爆まで残り10秒を切る
…そうか。私は死ぬのか
………あぁ…私も……助けを求められれば…
…皆と……笑い合えるような未来があったのだろうか
…あったんだろうな。だって、あの私達が居る…
……死…か………
…これで、開放されるのか
……あぁ………私は……
「『助けて』」
思わず口に手を当てる
……私は…今…何を……
己の口から出た言葉を理解し、嘲るように笑う
「あぁ、本当に馬鹿らしい───」
ヘイロー破壊爆弾は起動した
オリジナル生徒について!!!
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全然出していいよ!!!!!!!
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出さない方が好きだよ!!!!!