複数人が座れる大きめの席へ案内され、ホシノ、アヤネ、ノノミ、シロコの順番で席に座る
「ん、先生。私の隣、空いてる」
「こっちも空いてますよ〜!」
シロコとノノミが自分の隣をポンポンと叩いていた
一瞬の逡巡の後、シロコの隣に腰を下ろす
「……ふむ…」
「し、シロコ?ちょっと近くないか?」
私が隣に座ると、ジリジリと此方に距離を詰めてくるシロコ
「そうよ!狭すぎ!そんなにくっついてたら先生が窮屈でしょ!もっとこっちに寄って!」
「ん……」
シロコがセリカにそう言われて若干しょんぼりして間を空けた
セリカをじっくり眺めたノノミが口を開く
「セリカちゃん、バイトのユニフォーム、とってもかわいいです☆」
先程からノノミがセリカをまじまじと見ていたのはそれが理由か。確かによく似合っている
「ユニフォーム姿のセリカちゃん、1枚撮ってれば一儲けできそうだね〜〜先生どう?1枚買っとく?」
「え、遠慮しておく……」
「変な副業はやめてください、先輩…」
そんな写真を買うような人だと思われているのだろうか…流石に冗談だと信じたい
「あぁもう!!ご注文は!?」
「「ご注文はお決まりですか」でしょ〜?お客さんには丁寧に接客しなきゃ〜」
あぁ、ホシノはこの状況を面白がってるだけだな…
「あうぅ…ご注文は…お決まりですか…」
それぞれラーメンを注文して、セリカが注文票に書き記していく
「……それで、皆お金は大丈夫なの?またノノミ先輩に奢ってもらうつもり?」
注文を再度確認したセリカが皆にそう問いかける
「はい、私はそれで大丈夫ですよ〜☆このカードなら限度額まで全然余裕がありますし」
ノノミが見せたカードは、黄金に輝いていた
実家が太い、というやつだろうか?
「いやいや、またご馳走になるわけにはいかないよ〜きっと先生が奢ってくれる筈、だよね?先生」
唐突に話を振られ、少し反応が遅れた
というか聞いていないのだが…
「ん、あぁ、私か?その程度なら別に構わないが…」
「ひゅ〜流石先生、太っ腹〜」
【シャーレの先生】も仕事ではあるので、給料も出ているし、月司サラとしての中々な額の貯金も口座に存在していた
お金に困る…というのはあまり無いだろう
この程度なら何の問題も無い
その後、ラーメンを食べ、会計をしようとレジへ向かおうとすると、こっそりノノミに声をかけられた
「先生、このカードで支払って下さい」
「いや大丈夫だ。先生としてこの程度はな。別に大金でもないし、君達が満足したのならそれで良い」
「…そうですか、では、お願いしますね」
皆の分の支払いも済ませ、外へ出た
「いや〜ゴチでした、先生〜」
「ご馳走様でした」
「ん、お陰さまでお腹いっぱい」
「それは何よりだ。奢ったかいがあったよ」
口々にお礼を言われたので、そう返答した
「ほらほら早く帰って!二度と来ないで!仕事の邪魔だから!!!」
か、かなり怒らせてしまっている…
「あ、あはは…じゃあセリカちゃん、また明日ね…」
「ほんと嫌い!!皆死んじゃえー!!!」
…軽口の部類だろうが、少々口が出てしまう
「セリカ、私達も悪かった。でも流石に言い過ぎじゃ…」
「ふん!」
入口のドアをピシャリと閉めてバイトに戻ってしまった
「元気そうで何よりだ〜」
あくびしつつそんな事を言うホシノ
「先程のは流石に失敗だったか…道のりは前途多難だな…」
そもそもストーカーの誤解すら解けてない気がするのだが…
なんとも難しいものだ……
その後、解散して私も帰路についた
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セリカはドアを開け、大将に挨拶して外へ出る
「はぁ……目まぐるしい一日だったわ…皆で来るなんて、騒がしいったらありゃしない」
バイトが終わり、周囲が暗くなった頃
ブツブツと愚痴を呟きながら帰っていた
「人が働いてるってのに先生先生って、チヤホヤしちゃって、ホント迷惑、何なのアレ」
セリカは突然アビドスに来た、シャーレとかいう所の先生を思い浮かべる
体型や、声から女性…なのはわかる。近寄り難いとは感じないけれど、妙な雰囲気を纏っているし、変に素直でよくわからない
あの人の特徴といえば、やはり常時身につけている仮面だろう
ラーメンを食べる時ですら外す事が無かった
怪しいにも程がある。事情があるようには見えたけど…
「………ふざけないで、私がそう簡単に折れると思ったら大間違いなんだから」
足を進める速度を上げて、さっさと家に帰ろうとするセリカ
その後をこっそり追う影が、二人
「あいつか?」
「あぁ、アビドスの奴だ」
カタカタヘルメット団の団員だった
アビドスへの報復の為に、彼女らは動き出していた
「そういえば…この辺りもすっかり人が居なくなったなぁ…前はここまでじゃなかったのに」
そんな事になっているとは知らずに、夜道を歩くセリカ
その前に、カタカタヘルメット団が一人、現れた
「……何?アンタ。カタカタヘルメット団?」
「黒見セリカ…だな?」
「まだこの辺りを彷徨いてたの?丁度いいわ、二度とこの辺りに足を踏み入れられないようにしてやるわ……っ!」
セリカが銃を構え、引き金を引こうとしたその時、セリカの背中に衝撃と痛みが走る
「くっ、うぅっ!」
(背後にも敵…!?こいつら、最初から私を…!)
「捕らえろ」
ヘルメット団がそう指示を出すと、グレネードが投擲され、セリカのすぐそばで爆発する
「きゃあっ!」
(こ、こいつら…ヤバい…ダメ、い、意識が……)
セリカは爆発の衝撃で弾き飛ばされ、地面に叩きつけられた
強い衝撃で、そのままセリカは意識を失ってしまう
「……続けますか?」
「いや、生かしておかなければ意味が無い。この程度でいいだろう、車に乗せろ。ランデブーポイントに向かう」
「了解」
ヘルメット団が気絶したセリカを担ぎ上げ、車に乗せる
エンジン音が鳴り響き、車は闇夜へと消えていった
花のパヴァーヌ編一章を飛ばしてエデン条約編を進めて良いか(パヴァーヌ編は一回飛ばすことになったらエデン条約編の後に一章、二章と続けてやります)
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だめです!!!!!!!!!!!!
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いいよ!!!!!!!!!!!!
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本編の順番通りがいい!!!!!!!!!