シャーレの先生だ、よろしく頼む   作:桜花=サン

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出発、対策委員会

 

セリカに今日の事をもう一度謝っておこうと、セリカの家を訪れたアヤネ

 

「セリカちゃん?セリカちゃーん、居ますかー?」

 

呼びかけても返事が無い

寝ているのかな、と思いつつ、何故か不安に駆られてしまい、思わず受け取っていたスペアキーでドアを開ける

 

「あれ…?まだ帰ってないのかな…?」

 

2時間ほど前に送ったメールは既読すらついていない

普段はこの時間ならバイトの終わりが遅くなったとしても家に帰ってきている筈なのに

 

「何かあったんじゃ……!」

 

嫌な予感がしてきたアヤネは他のアビドスのメンバーと先生に連絡を取った

 

────────────────────

 

「うーん…どうしたものか………」

 

先生もこんな風に悩んでいたのだろうか

シャーレに帰って、椅子に座りつつセリカの事についてどうしたものか、と頭を悩ませていると、もう日が落ちている事に気がつく

 

「もうこんな時間か……」

 

今日はもうやる事も無いので、早めに睡眠でも取ろうか…などと考えていると、側に置いていたシッテムの箱からアロナが焦った様子で話しかけてきた

 

『先生!緊急の連絡のようです!奥空アヤネさんからです!』

 

緊急と聞き、即座にメールを開き、事態を把握する

 

「……アロナ、カタカタヘルメット団の位置は?」

 

『えーーーっと…あっ!かなり離れた場所まで移動しています!』

 

「怪しいが…まだ犯人と断定するには早いか…よし、もう少し調べ物を任せて良いか?アロナ」

 

『はい!お任せ下さい!』

 

アロナの返事を聞き、私のスマホでアビドスの皆に連絡を送る

ノノミ、アヤネ、シロコ、ホシノに早急に学校に集まるよう呼びかけた

シッテムの箱を持って急いでシャーレを出て、全力でアビドスへ走る

乗り物よりは私が全力で最短ルートを駆け抜けた方が早い

前の身体から身体能力はかなり落ちているとはいえ、ヘイローの無い人、としての基準なら私は恐らく、かなり動ける方だ

1時間程度なら走り続ける事もできる

流石にかなり疲れるし、翌日は筋肉痛で足がとんでもないことになるが………

走りつつ、アロナに調べ物について確認を取る

 

「アロナ、セリカの携帯端末の場所を調べられないか?」

 

『セントラルネットワークへのアクセスを行えば可能ですが…これは連邦生徒会が管理していますし、無断で行うとなると怒られてしまいますよ?』

 

「説教でも始末書でもなんでも受け入れよう。セリカの安全のためだ。その程度の事で迷っている場合ではない」

 

生徒の身に危険が迫っているのだ。躊躇なんてしていられない

悪いな、リン。後で報告はするから…

 

『わかりました、アクセスを開始します!』

 

アロナがセントラルネットワークに接続。セリカの端末の位置の捜索を始めた

あとはアロナに任せよう。私は最短ルートでアビドスまで駆け抜ける

障害物を乗り越え、飛び越え、闇夜を駆ける

そうやって数分の間走り続けているとシッテムの箱から声が聞こえる

 

『先生!端末の位置、判明しました!』

 

「流石だ。ヘルメット団との位置はどうだ?」

 

『一致しています!ヘルメット団の犯行という事で確定と考えて良いと思います!』

 

報復に動くだろうとは思っていたが……

セリカが戦闘慣れしているとしても、まだ1年生だ

流石に多対一は厳しいだろう

 

「はぁ…っ…よし、着いた……」

 

シャーレを飛び出て数十分走り続け、アビドスへ到着した

息切れを整えつつ、アビドスの皆が待っている対策委員会の部室へ入る

 

「先生…!」

 

「先生、セリカちゃん、まだ連絡が取れなくて…」

 

「うへ〜、凄い汗。まさかずっと走ってきたの?」

 

「はぁ……はぁ…あぁ、走ってきた…ふぅ…んん、さて、調べ物の報告だが……道中、セントラルネットワークに接続して、セリカの端末の位置を把握した。その後、ヘルメット団の位置と照らし合わせたんだが…一致したんだ。ヘルメット団の報復と考えるのが自然だが……この場所は何があるんだ?」

 

地図を画面に表示しつつ皆に見せる

 

「うへ。セントラルネットワークって、バレたら先生怒られるんじゃない?」

 

「構わない。今はセリカの安全が最優先だ」

 

キッパリと言い切ると、ホシノは目をパチパチとさせた後、納得したような顔になる

 

「…なるほどね。この場所は、砂漠化が進んでる町の端の方……だね」

 

「ん、治安維持が行き届かないから、不良が沢山彷徨いてるって聞いた」

 

アビドスの5人ではやはり行き届く筈もない…か

砂漠化しているうえ、自治区の広さは結構広大だ

不良だらけ…となると…

 

「以前の分析で、カタカタヘルメット団の本拠地がある可能性が高いと判明していた場所です!」

 

やはりそうなるか……

 

「…つまりは、人質をとって脅迫しよう…という魂胆か」

 

「ん、学校を襲うだけじゃ飽き足らず…」

 

少々眉をしかめたシロコが呟く

 

「こうしてはいられません!セリカちゃんを助けに行きましょう!!!」

 

ノノミがそう言って立ち上がった

 

「ん、当然」

 

シロコも銃を持ち出し、外へ出る準備をする

 

「うへ〜。うちの可愛いセリカちゃんを攫った罰を受けてもらわないとね〜!」

 

ホシノもやる気満々で、準備運動をしていた

 

「先生、戦闘指揮をお願いできますか?」

 

アヤネの言葉に頷き、持ち歩いていた水を飲んで息を整える

 

「あぁ、任せてくれ」

 

正直、かなり疲労が溜まっているのは事実だ

しかし、それはなんの障害にもなりはしない

 

「対策委員会、出発だ!セリカを必ず取り戻すぞ!」

 

「「「「おー!!!」」」」

花のパヴァーヌ編一章を飛ばしてエデン条約編を進めて良いか(パヴァーヌ編は一回飛ばすことになったらエデン条約編の後に一章、二章と続けてやります)

  • だめです!!!!!!!!!!!!
  • いいよ!!!!!!!!!!!!
  • 本編の順番通りがいい!!!!!!!!!
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