ベンチの方へとスミレを運び、ただ硬いベンチの上に寝かせるというのも忍びないので私はスミレの頭を私の太ももに置いてアリスの事、デカグラマトンとやらの事を考えていた
(アロナ、何か情報は見つかったか?)
『ごめんなさい先生、かなり難航しています…チラホラと……情報が無くもないんですけど……うーん…』
(アロナでも難しいか……本格的に黒服に聞くしか無くなってきたか…?はぁ……)
そんな感じで考えを巡らせる事数分……
「ぅ……うぅん…こ、ここは……」
スミレが目を覚ましたようだ
私の膝枕の上でもぞもぞと動いている
「目が覚めたか、良かった。身体に不調は?何処かが傷んだりはするか?」
「……あ、す、すみません、膝枕まで…っ…!?」
スミレが起き上がりつつ私の顔を見て硬直する
「あぁ、すまない。怖がらせてしまったか?この仮面にも随分と慣れてしまってな……先に名乗っておくか。私は連邦捜査部シャーレの先生、月司サラだ。よろしく頼む」
「シャーレの先生…噂は聞いたことがありましたが…本当に仮面を付けていらっしゃるのですね。此方こそすみません。私は乙花スミレ、トレーニング部に所属しているミレニアムの2年…けほっ、けほっ…」
途中で乾いた咳をするスミレ
私は買ってきていたスポーツドリンクを手渡す
「ふむ、やはり脱水か。さては無茶な運動をしたな?あぁ、それは急がずゆっくり飲むように」
スミレはありがとうございます、と礼を言いつつ受け取り、スポーツドリンクをごくごくと飲む
「ごくっ……す、すみません…ここまでしていただいて…」
「気にするな、私は先生だからな。それで、一応何があったのか聞かせてくれるか?何故あんな場所で倒れていたんだ?」
若干言いにくそうにしていたスミレだったが、じっと見ていると大人しく話し始めた
「少々勉学の方が忙しくなりそうでして…しかし、運動を1日でも怠れば筋肉は落ちてしまいます、私はそれに耐えきれず…………少々自分に厳しいトレーニングを…ですね………」
まぁ…大体予想通りだ、私の膝の上で寝ている時も唇が乾ききっていたし、時々乾いた咳もしていた
脱水と疲労で気を失ってしまったのだろう
「それで脱水症状を起こしてあそこで倒れていたのか…何事もやり過ぎというのは良くない……というのは今回の事でもう分かっただろう。今更私から再び注意されても…という内容だから、別の解決策を用意しようか」
「別の…?」
途中まで返す言葉もないといった感じだったが、後半の言葉を聞いて首を傾げるスミレ
「あぁ、一人で運動量を決めてしまうとまたこの様な事になる可能性はあるだろう?なら、二人で決めれば良い。私も運動は好きだし、毎日鍛錬は欠かさない。知識も結構あると自負している。スミレのトレーニングのサポート役に私を置くというのはどうだ?」
「…なるほど、トレーナーということですか?」
「そうだな。まぁ、会ったばかりだし返事は今度でも大丈夫だ、少しの間ミレニアムに注力するつもりだし、連絡をくれればいつでも───」
そう言っていると、スミレから滅茶苦茶見られている
そう、凄く。全身を凝視されている
「ど、どうしたんだスミレ?気に障るような事を言ってしまったか?そうだったらすまない、謝罪を…」
「……いえ、その必要はありませんよトレーナー。私の運動の管理とサポート、是非よろしくお願いします!」
キラキラした目でそう言ってくるスミレ
な、何故…?正直こんなすぐに認められるとは思っていなかったから困惑してしまう。というかもう既にトレーナー呼びになっている
「……いいのか?まだ会って数分の初対面だぞ?」
「トレーナーの身体を見れば分かります。余分な脂肪はほぼ無く、それでいて無駄な筋肉も少ない。ですが、つくべき場所に筋肉がついていて、スラッとしていつつもどこか力強さを感じられる素晴らしい肉体…!筋肉は嘘をつきません。信頼するには十分過ぎる理由です!」
そう断言するスミレ
気恥ずかしいが、私の鍛錬の成果を認めてくれて、褒められるのは悪い気はしない
「そ、そうか、ありがとう…では、その信頼に応えられるように、責任持って私が全力でスミレをサポートしよう」
「はい、よろしくお願いします!」
スミレは私の手を取り、ぶんぶんと腕を振りつつ握手する
じ、地味に肩が痛い…
ふと、朝日がもうかなり顔を出している事に気がつく
流石にゲーム開発部の様子を確認しなくては
「む…もうこんな時間か、ゲーム開発部に戻らなくては…」
「校舎まで送りますよ、トレーナー」
「身体は大丈夫なのか?まだ少しでも不調ならあまり無茶をするものではないぞ」
………今度は滅茶苦茶アロナからの視線を感じる
先生がそれを言いますかと言わんばかりの視線をひしひしと感じる
「飲み物も頂きましたし、休息も取れたので大丈夫です。ですが、今日の運動は軽いもので済ませておきます」
「それが良い。スミレなら知っているとは思うがトレーニングは量よりも継続が大事だからな」
「うっ…そうですね…反省しています…」
そんな会話をしながら私達は校舎へと歩く
数分歩き、ミレニアムへ到着
ゲーム開発部の部室へと向かっている途中………
階段を駆け上がってくるモモイと遭遇した
「こらモモイ、階段は走らない。キヴォトスの生徒なら大怪我とはいかないだろうが転んだらシンプルに痛いぞ」
私がそう声を掛けると一瞬ビクッとした後に今度は歩いて階段を登ってくる
「ご、ごめん先生…それとおはよう!それと…スミレ先輩?不思議な組み合わせだね」
「あぁ、おはようモモイ。スミレとは少し前に会ってな。校舎まで送ってくれたんだ」
「おはようございますモモイさん。トレーナーはゲーム開発部に用事があるのでしたね。では私はこの辺りで」
「送ってくれた事、感謝する。またな」
ペコリと礼をした後に手を振って去っていくスミレ
「…それでモモイ、学生証は出来たのか?」
朝一で作りに行くと言っていたので多分それで部室から出ていたのだろう
私の予想通りだったようで、モモイは頷いて学生証を私に見せてくる
「うん!ヴェリタスに依頼してハッキ……んんっ!作ってもらったから大丈夫!」
「……………………そうか……………」
ヴェリタスは確か…ハッカーの生徒達が所属している部活だったか。シャーレにあった盗聴器は大体ヴェリタスの音瀬コタマという生徒が仕掛けていた覚えがある
大体私が発見して破壊していたのだが再びシャーレを訪れる頃にはまた設置されていてイタチごっこ状態だった
『先生、名簿にアリスさんが追加されている事を確認しました!』
アロナの声に反応し、シッテムの箱を見てみれば『天童アリス』という名が記されていた
『痕跡も巧妙に隠されています。データ的にはほぼバレる事はないかと思いますけど…セミナーの会長さんや全知と呼ばれるヒマリさんなら解析してしまえる可能性がありますね。あとは…』
「会話でボロが出ないか…か。モモイ、言語能力の方はどうなんだ?」
「だいぶ成長してるよ!話してみれば分かると思う!早く部室に行こ!」
「…あぁ、そうだな」
本当にすまないユウカ…………
滅茶苦茶していると言う他無いモモイ達に加担してしまっている事を心の中で謝罪しつつ私はモモイと一緒にゲーム開発部に向かったのだった
スミレのトレーナー呼びはサラ先生だと結構違和感少ないなと思いまして…
スミレはアケミみたいなガッチガチの筋肉にも感動しそうですけど無駄のない身体にも感動しそうだな…と
それと皆さん、アイドルイベ楽しんでますか?
サクラコ様とミネ団長かわいいですね
マリーは言わずもがなです
さて、再確認しましょう
ここの救護騎士団にはミサキが居ます
ここのシスターフッドにはサオリが居ます(予定)
……お任せください(力強いサムズアップ)
サラ先生はゲーム全体的に上手そう?下手そう?
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上手そう!!!!!!!!!!!!
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下手そう!!!!!!!!!!!!
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無難にこなしそう!!!!!!!!