「…………サッちゃん……」
目を開ける。思わず口から溢れた言葉が虚しく響く
起き上がり、リビングへ向かって歩くため、ドアを開けると、同じタイミングで部屋を出ようとするミサキ、ヒヨリと鉢合わせた
「姫ちゃん…!ミサキさん…!ゆ、夢でサオリ姉さんが…先生になったって…!なんか、夢なのにいつもより鮮明で、意識もはっきりしてて…!」
その言葉に私は驚く
「待って、もしかして、ミサキも?」
「……うん」
こちらも驚いたような表情をしていた
「そう…皆、サッちゃんの格好、覚えてる?」
「えーっと、シャーレの先生が着てた服…シャーレの制服、でしょうか。それを着て…」
「妙な仮面もつけてたね。名札も首からかけてたけど…それは何故か思い出せない」
「そして、何より……ヘイローが、無かった」
ミサキも、ヒヨリも頷いた
どうやら皆同じ夢を見ていたらしい
「……遠い場所で、サッちゃんも頑張ってるんだね」
「………帰って、くるかな」
「…分からない。先生として、サッちゃんがそこで頑張り続けるのなら……でもね」
分からない事だらけだったとしても…これだけは、確信している
「きっと、また会えるよ」
私の言葉に二人共頷いた
「ほら、今日もお仕事あるでしょ?朝ご飯、食べよ」
そう促して一足先にリビングへ行く
「そうですね…!目玉焼きが食べたい気分です」
後ろからついてきたヒヨリがそんな事を言いながらリビングに入ってくる
「卵は昨日切らしてたよ」
最後に入ってきたミサキがドアを閉めながら無慈悲な通告をヒヨリに行った
「ええっ!?うわーん!完全に目玉焼きの気分だったのに〜!」
「まぁ買ってきてるけど」
「えっ、あるんですか!?やったー!」
わーいと喜んでいるヒヨリに若干呆れつつも笑っているミサキ
サッちゃん、私達は大丈夫だよ
サッちゃんも、『人に頼る』という事をしっかり覚えてる。一人じゃどうしようもない事に直面した時はどうにかして、私達が力を貸すからね
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「なるほど…そんな夢が……」
場所はシャーレのカフェ、アツコに呼ばれて私…白洲アズサは話を聞いていた
「うん、夢…なんだけど…妙にリアルで…記憶も鮮明に残ってるの」
不思議な夢、と聞いて思い浮かんだのは百合園セイアの事だ。後でハナコに連絡してもらうように頼もう
「…そういう事もあるだろう。そうか、その話を信じるのなら…サオリは何処かでシャーレの先生、として働いているんだな」
…うん、なんとも似合いそうだ
「若干天然というか……抜けている所があるのが少々不安だが」
「それ、アズサが言う?似たもの同士だよ。アズサとサオリは」
「…そうか?」
私がサオリと?……うーん、よく分からない
客観的に見るとまた違うのだろうな
「ミカも色んな場所を駆け回って探してる。勿論私もだ。無駄足だったとしても…」
「諦める理由にはならない、でしょ?」
「あぁ、そうだ。例えこの世界の何処にも居ない可能性があろうと、私は諦めない」
アツコはそんな私の言葉に笑って、腕時計を確認した
「そろそろ時間じゃない?」
「む、本当だ。ヒフミとモモフレンズの映画を見に行かなくては」
映画館に向かうために席を立つ
すると、アツコがバックを漁って私にとあるものを差し出してきた
「じゃあはい、これ。あげる」
「おぉ…!ウェーブキャット…!これは…クッションか?」
受け取ったのは少し大きめでモフモフのウェーブキャットのクッションだった
「うん、最近お休みを取ってたから暇で、作ってみたの。結構良い出来でしょう?」
「手作りとは…流石だな、アツコは」
どうやら手先の器用さを活かした仕事をしている、とは聞いていたがここまでとは……
「じゃあ、映画、楽しんできてね」
「あぁ、全力で楽しんでくるとも」
そう言って、アツコと別れた
サオリが…先生、か
「また、会えるだろうか?いいや、また会おう。一緒にモモフレンズのアニメを一気見するという約束、忘れたとは言わせないからな」
私はそう呟いて、歩き出した
花のパヴァーヌ編一章を飛ばしてエデン条約編を進めて良いか(パヴァーヌ編は一回飛ばすことになったらエデン条約編の後に一章、二章と続けてやります)
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だめです!!!!!!!!!!!!
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いいよ!!!!!!!!!!!!
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本編の順番通りがいい!!!!!!!!!