シャーレの先生だ、よろしく頼む   作:桜花=サン

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資格審査

モモイを先頭にまた部室へと戻ってきた私達

モモイはクッションに倒れ込んだ

 

「よ〜し!これで廃部も免れたし、安心してゲーム三昧…」

 

などと言い出したモモイを私はじっと見る

私の視線に気付いたモモイは最初は知らないフリをしようとしていたが、私が数十秒見つめていると冷や汗をかきながら起き上がった

 

「う…わ、分かってるよ先生!ちゃんとゲーム開発もやる!やるから!無言の圧が怖いよ!」

 

「よろしい。それで?これで本当に大丈夫なのか?セミナーへ報告などはしなくていいのか」

 

流石に生徒会のポジションであるセミナーへ報告はしなければいけないとは思う。生徒証は発行して貰ったみたいだが…取り敢えず四人揃った事という事と、その他諸々も…

 

「ユウカが今日の午後に資格検査に来るってさ!でもちゃんと対策はしてあるから大丈夫だよ!」

 

「資格検査?それは…本当に大丈夫なのか?」

 

「先生が着せ替え人形にされてる時とかコトリの説明を聞いてる時にちゃんと考えてたし、アリスに教えてたりしたんだよ!」

 

本当か?とミドリの方を見れば、ミドリはこくこくと頷いていた

 

「…そうだったのか、分かった。なんとかなると良いが…」

 

そう呟いた瞬間、ドアが開け放たれる

音に反応して振り返れば、そこにはアリスの姿を見て目を見開いているユウカが立っていた

思ったより早い登場に驚きつつ手を振って挨拶をする

 

「こんにちは、ユウカ。今日もミレニアムにお邪魔させてもらっている」

 

「あ、こんにちは、先生。先生ならいつでも…ってそれより、その子が…ゲーム開発部の新入部員ですか?」

 

そう言いつつ、部室に入ってじっとアリスを見るユウカ

 

「そうだよ!四人目のメンバー、アリス!」

 

「噂のアリスちゃん…ね。…ミレニアムの生徒ならほぼ全員把握していると思っていたけど…私がこんな可愛い子の事を知らなかったなんて、ちょっと信じられないわね…」

 

そんな事を呟いているユウカを遠巻きに見つめる私

隣でモモイがびくりと肩を震わせていた。怪しまれるぞ

まぁ、正直アリスはかなり目立つ。可愛らしいし、髪もかなり長くて特徴的だ。そんな子をユウカが知らないというのは違和感があるだろう

まじまじと見つめられたアリスは若干硬直し…口を開く

 

「……???…よ、妖怪が出現しました…」

 

「い、今この子、私の事妖怪って言ったわよね?!」

 

「アリス、初対面の人に失礼だろう。それにユウカはミレニアムの為によく頑張ってくれている優しくて良い子だ」

 

ユウカは本当によくやっていると思う。一癖も二癖もあるミレニアムの生徒の相手をするのは大変だろう。会計という立場もあり文句を言われたりする事も多いだろうしな…

 

「そ、そうだったんですね…ごめんなさい、ユウカ」

 

「あ、いや…私は私の仕事をしてるだけで…」

 

私の発言に目に見えて照れるユウカだったが、すぐにハッとした顔になり一つ咳払いをする

 

「こほん、アリスちゃんのさっきの発言は謝ってくれたのでもう大丈夫よ。それじゃあ、本題の資格検査の質問を始めるわね。大丈夫、そんなに時間はかからない簡単な質問だから」

 

コクコクと頷くアリスの表情には緊張が見える

モモイとミドリが緊張した面持ちで、私は若干の不安を抱きつつアリスを見守った

 

「アリスちゃん、あなたがゲーム開発部に来たきっかけは何?」

 

「気が付いた時にはここに…ではなくて…えっと…『悪魔城ドラキュラ』がやりたくって…それでゲーム開発部に…」

 

いつもの元気いっぱいなアリスではなくたどたどしい返答。やはりかなり緊張しているな…モモイ達に教えられた通りに出来ているのだろうか…

……というか、動機が若干怪しいが、大丈夫だろうか。その返答だと…

そう考えていると、ユウカが質問を再開する

 

「ふーん、そうなの。でもここはレトロゲーム部じゃなくてゲーム開発部…つまり、あなたもゲーム作りに参加するってことよね?何を担当するの?」

 

…よかった、若干怪しい部分がスルーされて次の質問だ

さて、モモイ達はどう言う用に教えたのだろうか

 

「た、タンク兼光属性アタッカー…じゃなくて…ぷ、ぷろ…プログラマラスです!」

 

「…はい?……プログラマー、じゃなくて?」

 

「え、あ、はい、そうです、その通りです。間違いなく私は完璧なプログラマーです」

 

………………ちょっ…と無理がある…か…

隣を見てみれば、モモイもミドリも分かりやすく顔が青ざめている

しかし、ユウカの質問はまだ終わらない

 

「プログラマー…凄く難しい役割だと聞いているけど…」

 

「そ、そうです。プログラマーは凄く大変です、たまに過労で倒れたりもします……それでも大丈夫です!」

 

「いや、大丈夫じゃないでしょ…しっかり休みなさいよ…」

 

「宿屋で寝て起きるか、聖堂にお金を払えば、仲間達と一緒に復活できます!」

 

あぁ、不味い。ゲーム語彙のモードに入ってしまった…

 

「そんなわけないでしょ!?」

 

「そんなわけないのですか…?常識の筈ですが…もしかして、『英雄神話』や『聖槍伝説』をご存じないのですか?本当に、『神ゲー』ですよ!」

 

先程とは違い、笑顔を浮かべて意気揚々とゲームの事を語り始めるアリス。横目に崩れ落ちるモモイが見えた。ミドリは…体勢を変えては居ないが目に光が無いな…

しっかり話せてはいるが…これは………どうしたものか…

取り敢えず、この資格検査が終わるまでは見守る事にした私は楽しそうなアリスと、真剣な顔でアリスの話を聞いてくれているユウカを眺めた

オリジナル生徒について!!!

  • 全然出していいよ!!!!!!!
  • 出さない方が好きだよ!!!!!
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