シャーレの先生だ、よろしく頼む   作:桜花=サン

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メインクエスト発生!

それから数分後。様々な事を語り終わったアリスが、ハッとした顔をして固まる

資格検査中である事を思い出したようだ

流れる沈黙の中、ユウカが口を開く

 

「……ありがとう、分かったわ」

 

アリス、モモイ、ミドリがビクリと肩を震わせる

 

「短い時間だったけれど、アリスちゃん、あなたの事は概ね理解できた」

 

モモイは(終わりだぁ…!)と絶望した顔をしているし、ミドリは(どうしよう…!?)と焦った顔をしている

 

「…!?」

 

アリスもアリスで怖がっているようだ

冷え切った空気の中、ユウカが再び口を開き、告げた言葉は…

 

「ちょっと怪しいところはあるけれど……ゲームが好きだって事、それに、新しい仲間と一緒に何かをやり遂げるストーリーが好きだって事は十分に伝わってきた……そんなあなたがゲーム開発部の部員だというのは何も不思議な事じゃないわ」

 

内心、これからどうしたものか…等考えていた私の思考を吹き飛ばす言葉

モモイが飛び起き、ミドリの目に光が戻る

 

「え…!?」

 

「ということは…!?」

 

「えぇ、規定人数を満たしているので、ゲーム開発部を改めて正式な部活動として認定…部としての存続を承認します」

 

ユウカは笑みを浮かべつつそう言った

 

「やったぁ!」

 

「よかったぁ…!」

 

モモイは興奮して飛び跳ね、ミドリは安堵で座り込む

しかし、次のユウカの一言でまた空気が凍った

 

「まぁ、それは今学期までの話だけど」

 

……今日は空気の寒暖差が激しいな、風邪を引きそうだ

 

「わーぃ…………え?」

 

「な、な、なんで!?」

 

まぁ、モモイ達からすれば意地悪に聞こえるかもしれないが…ユウカの事だ、筋は通っているのだろう

 

「人数以外に条件があるんだな?」

 

流石に私もそこまでは把握しきれていない。人数の件は来る前にミレニアムについて色々と軽く調べていたら偶然見かけた情報だ

私が知らないのはまだしもなんでそれをモモイ達が知らないのかという疑問はあるが…

私は取り敢えずまたユウカの話を聞く事にする

 

「えぇ、その通りです先生。今は規定人数を満たすだけではなく、部としての成果を証明しないといけません。ただ、これは最近変わった事なので勿論、猶予はかなり用意しましたけど…その期間は来月までです」

 

「部としての成果…か。なるほどな」

 

ミレニアムらしい気はする

無駄にリソースを割く気はない…という事か

 

「嘘だ!ありえない!」

 

「あり得るの!この前の部長会議でちゃんと説明した内容なんだから…ただ、あなた達の部長、ユズはそこに居なかったけれど」

 

「くっ……!卑怯者め…!」

 

恨めしそうにユウカを見やるモモイ

 

「卑怯って…鬼とかならまだしも、規定通りに物事を運ぶことの何が卑怯なのよ…」

 

ユウカはやれやれとため息をつく

モモイは正論にのたうち回っているしミドリはまた暗い顔をしている。アリスは…状況がよくわかっていないようだ

これ以外にも他の仕事もやっていたのであろうユウカの顔には疲労が見て取れる

 

「……大変だな、ユウカ。飲み物等は必要か?必要なら買ってくるが」

 

「ありがとうございます、先生……今は大丈夫ですよ」

 

私は気になったことを聞いてみることにした

 

「アリスの事だが…本当に良いのか?」

 

「…正直な所、アリスちゃんの正体も怪しいですし、本当は今日すぐにでも退去を要請しようかと思っていたのですが…正体は置いておいて、ゲームが好きだという純粋な気持ちは伝わりましたから。それに、先生が何も言っていませんでしたし…エデン条約で起こったトラブルがなんとか収まったのは先生のお陰だとキヴォトス中に広まっています。そんな先生が何も言っていないのなら、認める理由の一つにはなりますよ」

 

「…す、少し恥ずかしいな。…ただ、私がこうして先生を行えているのは初日にユウカ達が手伝ってくれたお陰だ。心強かったし、今でも感謝している」

 

「あ、いえ…あのぐらいは全然…」

 

そう会話していると、モモイがまた足にしがみついてきた

 

「もう!私達のピンチなのになんでユウカとそんな和やかに話してるのさ!」

 

「やる事は条件を聞く前も聞いた後も変わらないからな」

 

「…へ?」

 

「ユウカ、『ミレニアムプライスで賞を取る』は十分な功績になるだろう?」

 

「そうですね…というか、そういえばモモイが…」

 

「あぁ。そして、私とも約束した筈だな?」

 

モモイに視線を向ける

私に見つめられ、硬直するモモイ

 

「え、あっ…」

 

「…お、お姉ちゃん…」

 

「元よりやろうとしていた事だろう。退路が消えただけだ、これからの行動に何の支障も無い」

 

ユウカにも啖呵を切っていたし、私との約束もある

もにょもにょと言葉にならない言葉を口にしていたモモイだったが、暫くしてなんとか立ち上がる

 

「うぅ……わ、分かったよ!このまま何もしないで廃部は嫌だし…!」

 

私はモモイの言葉に頷いた

 

「私も多少は手伝える事があるかもしれない。さぁ、明日からはミレニアムプライスで入賞するゲームの開発を始めるぞ」

 

状況がよく飲み込めていなかったのであろうアリスが私の言葉に反応する

 

「…!!!メインクエスト発生、ですね!」

 

「だ、大丈夫かな…?」

 

ミドリはまだ不安そうだな

こうして、ゲーム開発が始まるのだった

オリジナル生徒について!!!

  • 全然出していいよ!!!!!!!
  • 出さない方が好きだよ!!!!!
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