シャーレの先生だ、よろしく頼む   作:桜花=サン

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黒服から話を聞いた。この世界の…キヴォトスの核心に近い事を聞いた気がする。正直スケールが大きくて頭が痛い

 

「………無名の司祭…此処、キヴォトスに存在していた以前の世界の支配者…それらが遺したオーパーツ…か。あの巡航ミサイルと同じ…」

 

他にも沢山の事を聞いたが、まずはここだろう

アリスの正体が、無名の司祭と呼ばれる存在が作った兵器だという事や、「王女」の事…「鍵」の事

 

「サラ先生の見立ては当たっているでしょう。あれは、サラ先生が生徒と判断している者達を傷付ける…その可能性は…低くは無いと考えます」

 

「…そうか。………そうか…」

 

こめかみに手を当て、はぁ…とため息をつく

 

「サラ先生は、そんな彼女さえ生徒と考えているのですか?」

 

黒服の言葉に、私は元居た世界のシャーレで見た光景を思い出す

先生に飛び付くアリスとモモイ。それをたしなめているミドリとユズ。皆…楽しそうだった。幸せそうだった

私は…先生みたいにはなれない。だが、私は私の考え、方法で…生徒達が明るく過ごせる未来を掴みたい

天童アリスは…ゲーム開発部所属の生徒だ

 

「…あぁ。きっとあの子は…アリスは、生徒としてキヴォトスで生きていける。AIとしての学習だけではなく、人として、生徒として成長していける筈だ。…迷いはある。だが…私はアリスを信じようと思う。その為に、私は先生として…私に出来る事をしよう」

 

「…クックック…ええ、サラ先生はそう仰るのでしょうね。…具体的な案はあるのですか?」

 

黒服の言葉に眉を顰める

 

「正直に言えば、これだ…という解決策は思い浮かんでいない。私が一緒に居られれば良いのだが…ずっと一緒に…となると必ず何処かで破綻する。私の近くにずっと居るように強制も…あまりしたくはない。最悪の場合、せざるを得ないだろうがな…」

 

私一人で出来る事にはやはり限界がある

やはり頼れるものは頼るべきだな

ミレニアムに関してはミレニアムの天才達…ヒマリとリオと話をしたい。生徒会長であるリオとは特に…だな

私はそういうものについて、解析などは出来ないからな

ゲマトリアは…今回の事を感謝はしているが、あまり積極的に頼りたくはない。まだ信用しきるのは…難しい

ただ、感謝は伝えておくべきだろう

 

「……助かった、情報提供感謝する。私だけでは…確実に知れなかった情報だろうな……あ、そういえば…」

 

大体の疑問については答えを得られたが、謎な事がまだある事を思い出す

 

「おや、まだ疑問が?」

 

「あの廃墟で、ヘイローのようなものを持った不可思議な球体を見かけたんだ。虚が『ケセド』と呼んでいたのだが、あれは…」

 

「クックック…なるほど…デカグラマトン、4番目の預言者。それがケセドです」

 

虚がそのような事を若干言っていた事を思い出す

やはり他の預言者も居るようだ

 

「…預言者…ケセド……」

 

「ミレニアム近郊の廃棄された兵器生産工場の生産システムAIがデカグラマトンに感化、掌握されたのです。クックック…先生、此方にも気をつけた方が宜しいかと」

 

思わず深い溜息が漏れる

 

「はぁ……ミレニアムの廃墟…あそこにはどれだけ……頭が痛くなってきた。…だが…忠告、感謝する」

 

そろそろ帰るか、と虚の方を向こうとすると…

 

「おや、デカグラマトンの事についてはこれ以上聞かなくてもいいのですか?」

 

そう黒服は聞いてくる

 

「これ以上は何を要求されるか分からないからな。だが………恐らく、再び知恵を貸して貰いに来るかもしれない。今は…正直に言えば脳が処理しきれる気がしない」

 

キヴォトスの事、アリスの事…情報量が多すぎる

考えなければいけない事も山程できてしまった

これ以上を一気に抱え込むのは…何かを見落としそうで怖い

 

「クックック……そうですか。えぇ、いつでも来てください。ゲマトリアは…サラ先生、貴女を歓迎しますよ」

 

黒服はいつものように怪しく笑っていた

 

「……そうか」

 

微妙な感情になりつつ、ソファに座る虚の方を向く

すると、もう虚は立ち上がって刀を振るった後だった

 

「…やっぱり起きてたんじゃないのか?」

 

私がそう言えば、虚は首を横に振って否定する

 

「いいえ、寝ていました。…ほら、シャーレまで繋いだのでさっさと帰って寝る事ですね。どうせ最近ロクに睡眠を取っていないのでしょう。健康に気を使わなければ守れるものも守れなくなりますよ。そのような愚か者なのですか貴女は」

 

そう言い、目線で漆黒の空間を指し、再び虚はソファに座る

 

「…あ、あぁ…すまない…」

 

虚の言う通りではある。生徒を守る為…と言いつつ、私が無茶をしている自覚も…まぁ、ある。そこは理解しているし、いつまでも無事で居られるとは限らない

…そうだな、もう少し…睡眠には気を使うか

 

「…改めて、ありがとう。虚、黒服。ではな」

 

そう言って、私は虚が開いた漆黒の空間へ身を投じた

 

────────────────────────

 

「得たいものは得られたようですね、黒服」

 

4枚あるチケットを握り締めている黒服へ私は呆れたような目線を浴びせながら語り掛ける

 

「クックック……えぇ、マエストロ達も歓喜する事でしょう」

 

「…まぁ、趣味に口出しするつもりは無いですけど。…精々楽しんできて下さい」

 

…別世界の自分に仲間がドハマりしている事にやはり何とも言えない感情になりつつ、そう言ってソファに全体重を預ける

 

「虚にも同行してもらいますよ、その為に4枚頂いたのですから」

 

そんな事を言い出す黒服

黒服の方をジロリと見つつ、その提案を拒否する

 

「はい?…いや、私は別に…そこまで興味ありませんし」

 

「配信でサラ先生のライブを拝見している時、無意識のようですが楽しげに身体でリズムを取っているのは私含めゲマトリア全員が知っていますよ」

 

「?!」




最近描いているイラストを垂れ流したり小説の事について喋るアカウントを最近作ったのでフォローしてくれると私が喜びます!モチベも上がります!!なので!是非!!!
https://x.com/oukahuran
サオリ先生のイメージ立ち絵を今描いているのでいつか皆さんに見せられればな…と考えてます
いずれ虚もサオリテラーも描きたい…!

オリジナル生徒について!!!

  • 全然出していいよ!!!!!!!
  • 出さない方が好きだよ!!!!!
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