シャーレの先生だ、よろしく頼む   作:桜花=サン

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帰るぞ

 

割としっかり睡眠を取り、数日間徹夜していたからか流石にすっきりとは言えない目覚めに目を擦りながら私は起き上がる

ふと、スマホを確認すると…

 

「…ゲーム開発部からか…」

 

ゲーム開発部からメールが来ていた…というか、数分前だな。そのままスマホのロックを解除して確認を行う

 

「………………!?!?」

 

メールを確認した私は朝っぱらから頭を抱え…いや、そんな時間も惜しい。早く準備をしなくては…!

シャーレの制服に着替え、装備を最低限チェックしてシッテムの箱を持って部屋から飛び出る

 

『んぇ…?せ、先生!?どうしたんですか…!?』

 

「急がないと危ないかもしれない…!」

 

ミレニアム方面…いや、ミレニアム近郊の廃墟へと私は全力疾走した

 

 

────────────────────────

 

一方その頃、ミレニアム近郊、廃墟の外周部分に4つの人影

 

「お、お姉ちゃん…これ本当に大丈夫…?やっぱり先生に相談してからの方が良かったんじゃ…」

 

ミドリは不安そうな顔でモモイへ聞く

 

「大丈夫大丈夫!先生なら来てくれるよ!」

 

「いや、そうじゃなくて…怒られない?」

 

「……た…多分…?大丈夫…な筈!」

 

そんなモモイにミドリは深くため息をついた

本当に部の危機でやはり少しでも早く動きたい…という事で意見が一致し、朝っぱらから再び廃墟にやって来てしまったが、よくよく考えれば絶対に先生に先に言うべきだった…と後悔の念が渦巻いていた

 

「ここがダンジョンですね!アイテムも持って、準備万端です!勇者アリスが世界を救います!」

 

「うう…やっぱり…外は…で、でも…私が…責任を…」

 

テンションMAXなアリスと、憂鬱そうなユズ

数十分待機していると、そこへ───

 

「あ、先生だ!ほらやっぱり来てくれた!」

 

モモイがそう声を上げ、指差した方向には此方へ駆けてくる人影

仮面をつけたその女性はゲーム開発部を視認するとそのまま駆け寄ってくる

 

「はっ…はぁっ…無事……なようだな…はぁ…っ…」

 

肩で息をする先生。ミドリが水を出そうとするのを手で止め、息を整えている

 

「先生、そんなに急いで来なくても───」

 

良かったのに…と、続けようとしたモモイの言葉は遮るように発せられた先生の言葉に止められた

 

「…ゲーム開発部、ミレニアムに帰るぞ」

 

────────────────────────

 

アリスに目線を向ける…何故ですか?と言わんばかりに首を傾げている

今は何事も起こっていないらしい、良かった

 

「えっ…!?で、でも先生…!G.Bibleが無いと私達…」

 

「…できる限りの事は協力したいが…此処はあまりに危険、そして未知過ぎる。以前より人数は居るが…それでも、リスクが大きい」

 

あの廃墟は危険だというのは身に沁みて分かったし、得た情報からしても生徒を…それも、あまり戦闘慣れしていないであろうゲーム開発部を連れて行くのはやはり危険だ。…アリスが居るとはいえ…そのアリスもオーパーツだ

 

「…G.Bibleが無いと、部室の維持…賞を取るのが難しくなる…という理論は分かる。だが今回は───」

 

「…せ、先生…!お…お願い…します…!私のせいで…ゲーム開発部は…ピンチで…責任、取らないとって……あ、あと…私も…ゲーム開発部を…守りたくて…だから…!」

 

震えながら、私にそう訴えかけて来るユズ

………心を鬼にしろ、私…!

息を吸い、言葉を投げかけようとした瞬間

 

『───先生!敵性反応です!』

 

「っ…!?全員、武器を構えろ!」

 

私が目線を向ければ、先程走っていた道…ミレニアムへの道を塞ぐようにドローンやオートマタが多数展開されていた

不味い、あそこを塞がれては…!

 

「アリス!撃てるか!?」

 

「はい!勇者アリスに任せて下さい!───光よ!!!」

 

巨大な銃身からエネルギー弾が射出され、道を塞ごうとした機械を塵と化していく

 

「今だ、牽制できる者はしながら走れ!」

 

拳銃の引き金を引き、機械を撃ち抜きながらそう声を張る

 

「あっ…!」

 

「ミドリっ!」

 

急に走り出したからか、ミドリが転倒してしまったようだ

モモイを筆頭にすぐに全員が駆け寄った

 

「アリスが守ります!」

 

「ありがとう、アリス」

 

アリスがスーパーノヴァを地面に立て、弾除けにしてくれる

だが……こうなってはもう間に合わないか

敵で埋まった前方のルートへ牽制の弾丸を撃ち込みつつ、ゲーム開発部の皆を見やる

 

「……廃墟まで逃げ込むぞ、遮蔽物の少ない場所で人数差がありすぎる戦闘は無謀だ」

 

「ご、ごめんなさい、先生、皆……私のせいで…」

 

「気にするな、急な事だったからな。…此処に居る全員、私が必ず無事に帰そう。ミドリ、立てるか?」

 

そう言ってミドリに手を差し伸べる

 

「は、はい…」

 

ミドリの手を取り、立ち上がってもらう

 

「アリス、その遮蔽を維持したまま後退できるか?」

 

「はい!可能です!」

 

「ゆっくりで良い、頼むぞ」

 

そう伝えて次はシッテムの箱へ語り掛ける

 

「アロナ、廃墟方面に敵は」

 

『…まばらに敵性反応がありますが、密度も数も多くありません!正面の突破は今の戦力も考えると難しいでしょうし…私も後退するのが得策だと思います!』

 

頷き、私は全員に指示を出す

 

「モモイ、ミドリは廃墟方面から現れる敵の迎撃、ユズは正面への牽制を。アリスはさっき言った通りだ、全体のフォローを私が行う。一番近い廃墟まで撤退するぞ」

 

わ、わかった…!(わかりました…!)

 

以前遭遇したケセド、あれが居た場所からは結構な距離だ。感知されなければ良いのだが…最悪は想定しておくべきだろうな

私達はそうして廃墟へと後退していった

オリジナル生徒について!!!

  • 全然出していいよ!!!!!!!
  • 出さない方が好きだよ!!!!!
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