ヒフミも連れて、私達はアビドスに帰ってきた
「あっ、あのバッグ、置いてきちゃいました!」
「あっ…」
そうだった、突然現れたアルに気を取られて忘れていた
「まぁ良いんじゃない〜?誰かが拾うでしょ〜」
「後で私が見に行くが……残っていた場合は私が適切に処理しよう。だが…」
「残っては無いだろうねぇ〜。取り敢えず、お金に困ってる人が拾ってるといいけど」
拾った所で正直厄介な物なのが不安だな…
ある種のトラップと言えなくもない
「まぁ今気にしてても仕方ないよ〜取り敢えず、書類を確認しよう」
ホシノにそう促される
「……それもそうだな。シロコ、見せてくれ」
「ん」
私の手に渡った書類をアヤネと一緒に確認する
「…『アビドスで788万円集金』…『カタカタヘルメット団へ任務補助金500万円提供』…!」
最近は嫌な予想が当たるな。つまりは…
「はぁ!?なにそれ!ヘルメット団のアジトまで直行してお金を渡してたって事!?」
セリカが怒った表情でそう叫ぶ
「ヘルメット団の背後に居るのは…カイザーローン…?」
「い、意味が分かりません…学校が崩壊したら貸したお金も回収できないでしょうに……!」
ノノミの言う通りではあるが、実際こうして動いているのだ。利益の為ならカイザーは…
「それをする、ということはそれ以上の収益が見込める何かがあるのだろう。その理由はまだ見当もつかないが……」
「ん、銀行の判断だけじゃなさそう」
「本社の息もかかっているでしょうね…」
重い沈黙が訪れる
謎は深まるばかりだな。取り敢えずはヒフミを帰すべきだろう。そろそろ夕方が近付いている
「………今考えても結論が出る事は無いだろう。ヒフミ、そろそろ戻らなくてはいけないんじゃないか?」
「あ、はい、そうですね…」
「変な事に巻き込んでしまってごめんなさい、ヒフミちゃん…」
ノノミが申し訳無さそうにしていた
まぁ…結構強引に巻き込んでしまった上に、これだからな…
「あはは……」
苦笑いを浮かべるヒフミ
「今度そっちに遊びに行くからその時はよろしくね〜」
「はい!勿論です!」
ホシノの言葉ににっこり笑いつつ頷くヒフミ
一呼吸置いて、真面目な顔に戻して話し出す
「まだ詳しい事はわかっていませんが…これはカイザーコーポレーションが犯罪組織や反社会勢力と繋がっているという事実上の証拠になり得ます。戻ったら、ティーパーティーに報告します!それと、アビドスの皆さんの事も……」
「…多分、ティーパーティーは知ってるんじゃないかな〜。トリニティはマンモス校だし、情報網も多いでしょ」
…だろうな。トリニティは各派閥で分けられている…故に、情報に対しては敏感だ
「ええっ!知っているのに…皆さんを…」
「ヒフミちゃんは純真で良い子だね〜。でも、世の中はそんな甘くないからさ」
少々棘が見えなくもないホシノの言葉に続ける
「ヒフミのその優しさは素晴らしいものだ。しかし、やはり立場が偉くなってくると、しがらみも多くなる。善性だけで動く事は難しいんだ」
だとしても、わざわざ何かをしようとする者も居るだろうが……何が起こるか、分からないからな
「そう、ですか…わかりました…」
しょんぼりするヒフミの頭を撫でた
「さっきも言ったが、その優しさは大事で、素晴らしいものだ。自信を持つと良いさ」
「……はい…!」
「うん、それでいい」
ヒフミの頭から手を離し、少し離れる
「そ、それでは…」
「ん、今日は楽しかった。またね」
シロコも笑顔を浮かべつつそう言っていた
「楽しかったのはシロコ先輩だけじゃない?」
「あはは…私も楽しかったですよ」
苦笑いを浮かべつつヒフミは返答する
「いやぁ〜ファウストちゃん、お世話になったね〜」
「そ、その呼び方はやめてください!」
「よっ!覆面水着団のリーダーさん!」
どうやらホシノとノノミは覆面水着団を気に入ったらしい。割と悪ノリが多いというか…場を盛り上げるタイプなんだな…
「もう、ヒフミさんが困ってるじゃないですか」
流石にアヤネが止めに入った
「あはは…と、とにかく…これからも大変だと思いますが、頑張ってくださいね。応援しています。それでは……皆さん、またお会いしましょう」
そう言って、ヒフミは去っていった
「もうこんな時間ですね…私達も一度休んで、また明日集まりましょう」
「うへ〜解散だね〜」
「そうだな。皆、ゆっくり休むと良い」
そうして、私達も解散し、帰宅した
花のパヴァーヌ編一章を飛ばしてエデン条約編を進めて良いか(パヴァーヌ編は一回飛ばすことになったらエデン条約編の後に一章、二章と続けてやります)
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だめです!!!!!!!!!!!!
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いいよ!!!!!!!!!!!!
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本編の順番通りがいい!!!!!!!!!