シャーレの先生だ、よろしく頼む   作:桜花=サン

29 / 189
束の間の平穏

 

次の日、今日はアビドスのメンバーは午後から集まる予定だ。私が教室に入ると、ノノミとノノミの膝枕に寝っ転がっているホシノが視界に映った

 

「あら、先生。おはようございます」

 

「あぁ、おはよう、ノノミ。随分とリラックスしているな、ホシノ。おはよう」

 

「うへ〜おはよう先生〜。いいでしょ〜?私だけの特等席だからね〜」

 

「はは、そうか。そんなにリラックスしているんだ、さぞ寝心地が良いのだろう」

 

ドアを閉めつつ教室に入る

……今の発言、ちょっと気持ち悪いか?大丈夫だろうか

 

「先生もいかがですか〜?」

 

「駄目だよ〜先生はそっちの座り心地の悪い椅子にでも座るんだね〜〜〜」

 

「私の膝はホシノ先輩だけのものじゃないですよぅ…」

 

そうツッコミをいれるノノミの隣に座る

 

「あぁ、ゆっくりしておくといい。別に奪おうなどとは考えていないからな」

 

「そう〜?ならのんびりしようかな〜」

 

寝っ転がったまま、今度は私の膝に目を向けるホシノに気がついた

ふむ…

 

「こっちに来るか?多少鍛えているから、そこまで柔らかくは無いが…」

 

「良いの〜?ならお試ししちゃおうかな〜」

 

ホシノがノノミの膝から私の膝にやって来る

 

「ん、髪が少々…くすぐったいな。どうだ?寝心地は。良くはないと思うが…」

 

「こ…これは…」

 

「これは……?」

 

ノノミがゴクリと喉を鳴らしつつホシノの言葉を待つ

なんでそんな神妙な顔をしているんだ

 

「硬さも柔らかさも絶妙にマッチして…最 高!」

 

「おぉ〜!」

 

高らかに宣言するホシノ

そんなホシノの宣言にパチパチパチと拍手するノノミ

妙なテンションだな

 

「よ、よく分からないが心地良いのなら良かった」

 

「うへ〜これはすぐ寝れるね〜天性の太ももだよ〜」

 

「そ、そうか…」

 

…ちょっと恥ずかしくなってきたぞ

 

「あれ、先生〜照れてるの〜?耳が赤いけど〜」

 

反射的にバッと手で耳を隠した

 

「………気の所為だ」

 

仮面じゃ隠しきれない場所でバレてしまった

 

「先生〜後で私も膝枕してもらって良いですか〜?」

 

「あ、あぁ…良いぞ。だがまぁ…ホシノの過剰評価だと思っておいてくれ。あまり期待されてガッカリされても少々悲しい」

 

「うへ〜おじさんは膝枕にはうるさいんだよ〜?そんな私が認めてるんだから先生の膝枕は大絶賛間違い無しだよ〜」

 

膝枕にうるさいってなんだ…

まぁ…悪い気はしないが

 

「うへ〜。十分休憩したし、ちょっとお散歩にでも行こうかな〜」

 

そう言ってホシノは起き上がった

伸びをして、ドアへと向かう

 

「そうか、行ってくると良い。色々と気を付けてな」

 

「うへ、分かってるよ〜何かあったら連絡ちょ〜だいね〜」

 

教室のドアから出て行き、外からドアは閉じられた

 

「こんな風に外に行くのはいつも通りなのか?」

 

「いつも通りですね〜何処かでお昼寝しているらしいですよ」

 

「ふむ…なるほど」

 

若干何か違和感を感じたような気はするが……

私の勘違いの可能性もある。詮索するのは止めておこう

 

「では、先生、私も膝枕を〜」

 

「あぁ、今するんだな…よし、はい。良いぞ」

 

「失礼します〜」

 

ノノミの頭が私の膝に乗せられる

 

「これは確かに……良いですね……!」

 

「そ、そうなのか…ありがとう?」

 

思わず疑問符がついてしまう

折角だから、私の膝で寝転んでいるノノミに色々と質問を投げかける事にした

 

「シロコ達は普段こういう時はどうしているんだ?」

 

「シロコちゃんはトレーニングですかね〜アヤネちゃんは多分図書館で勉強、セリカちゃんはバイトだと思います」

 

大体、イメージ通りだな

ホシノは昼寝だろうし……

 

「ノノミはいつもはどうしてるんだ?」

 

「ショッピングだとか、私もトレーニングしたりしていますよ☆」

 

「なるほど、ミニガンの反動制御はそのトレーニングの賜物か。凄いな」

 

ノノミはあの巨大な銃でもしっかり精確に対象を狙う事もできる上に、反動もしっかり抑え込んでいる

 

「いえいえ、私なんてまだまだですよ〜」

 

そんな話をしていると、シロコが教室に入ってきた

 

「ただい…!ん、ノノミ、そこ代わって」

 

私の膝で寝転ぶノノミを発見すると全力で接近してきた

 

「えぇ〜私もさっき膝枕され始めた所ですし〜」

 

「…むう、先生、後で私も膝枕して」

 

「あ、あぁ、勿論良いが…」

 

こんな仮面の女性に膝枕されてそれで良いのだろうか

信用され始めている証拠と考えよう…

その少し後、ノノミと交代してご満悦のシロコの頭を撫でていると、セリカとアヤネも教室に入ってきた

 

「おや、こんにちは、アヤネ、セリカ」

 

私がそう挨拶をすると、シロコも私の膝の上でもぞもぞと動いてセリカ達の方を向く

 

「んっ、ちょっとくすぐったいぞシロコ」

 

「ごめん先生。アヤネ、セリカ、やっほ」

 

「こんにちは…って、シロコ先輩、嬉しそうですね」

 

「何よその顔…」

 

私からは側面しか見えないのでシロコがどんな表情をしているか分からない

 

「ん、先生の太ももを独り占めして満足の顔」

 

「そ、そう…」

 

「セリカも後で膝枕してもらうといい。とても寝心地良くて最高だから。でも今はダメ。私が使ってる」

 

「ひ、人に勧めておきながら…」

 

気に入ってくれたのはまぁ嬉しいが…

 

「ほらシロコ。そろそろノノミと同じぐらいの時間だぞ。おしまいだおしまい」

 

「ん…?!ご、後生だから…あとちょっと……!」

 

私の足に抱きついてイヤイヤと首を振るシロコ

…ッ………(葛藤)

…いや、甘やかし過ぎるのはあまり良くない

 

「……駄目だ。ほら、起きて。しゃきっと立つ」

 

「………ん…」

 

シロコはムスッとした顔で立ち上がった

 

「そ、そこまでか…分かった、また今度膝枕はしてあげるから、そんなにムスッとするな」

 

「ん、分かった。約束だか───」

 

瞬間、爆発音がここまで響いた

 

「前方、半径10Km内にて爆発を確認!近いです!」

 

アヤネがそう報告する

平穏は長く続かないな……

花のパヴァーヌ編一章を飛ばしてエデン条約編を進めて良いか(パヴァーヌ編は一回飛ばすことになったらエデン条約編の後に一章、二章と続けてやります)

  • だめです!!!!!!!!!!!!
  • いいよ!!!!!!!!!!!!
  • 本編の順番通りがいい!!!!!!!!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。