シャーレの先生だ、よろしく頼む   作:桜花=サン

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おはよう!!!

 

早朝、私は目を覚ます

いい朝だ

そんな事を思いつつ私は今日の準備を整えた

 

「起床時間は…そろそろか」

 

起きて少ししたら部屋へ行ってみようと思っていたら起床時間になる

その瞬間

 

「おはよう!!!!!!」

 

隣の部屋からそんなアズサの大きな声が壁越しに聞こえた

朝から元気だな、アズサは…ハナコとヒフミとアズサはちゃんとあの後寝られただろうか?

コハルは恐らくずっとぐっすりだろう

しっかり寝るのは良い事だ

 

「起きて、シャワールームはこっち」

 

「うわぁぁっ!?なんで!?ちょっ、脱がさないで!?ひゃっ!うえぇ!?」

 

「あらあら♡2人で仲良く洗いっこですか?」

 

アリウスにいた頃は皆で風呂に入っていたからな…それと同じ感覚なのだろう

……癖は中々抜けないものだな

すまないコハル…

それから少し後

コンコンとノックして、許可が出たので私は皆の部屋に入る

 

「皆、おはよう。ちゃんと寝られたか?」

 

「うん。私は元気」

 

「はい、あの後すぐ寝ましたし」

 

「うぅ…全部見られた…もう駄目…」

 

「むにゃ…」

 

ハナコとアズサは元気なようだ。コハルは…今はそっとしておこう

ヒフミはまだ寝ぼけているようだ

 

「ヒフミちゃん、昨日夜遅くまで起きて何かしていまして…」

 

「部長としてのプレッシャーなどもあって疲れたのかと思って、少し寝かせてる」

 

二人から説明を受けたのでなるほど、と頷く

 

「それじゃあ、私は教室にいるから、支度できたら皆で来るように。忘れ物もないようにな」

 

そう言って、私は一足先に教室に向かうのだった

 

─────────────────────

 

「お待たせしました…では、始めましょう…!」

 

「ヒフミ、髪が少し跳ねてるぞ」

 

手で跳ねてる部分を直す

 

「あ、ありがとうございます…少し寝坊してしまって…ではなく…!皆さん、私に注目してください!」

 

皆ヒフミに視線を向ける

 

「今日は合宿で補習授業の初日…!私達は大変な状況で、ともすれば慌ててしまいがちな状況ですが…難しく考える必要はありません!1週間後の試験に合格する!それだけです!」

 

私も頷いた

 

「そこで…今から!模擬試験を行います!」

 

ヒフミが声を張り上げてそう宣言した

 

「ほう」

 

「模擬試験…?」

 

「なるほど…?」

 

「きゅ、急に試験……!?」

 

驚く面々にヒフミは言う

 

「闇雲に勉強しても効率がいいとは言えませんので、着実に目標達成の為に、今何ができて何ができないのか、自分がどのぐらいの立ち位置なのかを理解する必要があります!ということで昨晩こんな物を用意してきました!」

 

ヒフミのペロロバッグの中から出てきたのは…

 

「昨年トリニティで行われた試験問題と、その模範解答です!まだ中途半端と言いますか、集められたのは一部だけなのですが…」

 

これには流石に私も驚いた

 

「よ、よく集められたな…なるほど、夜遅くまで起きていた…というのはこれか。まだあるのなら続きは私にも手伝わせてくれ…というか私がやるが…」

 

「いえ、これが私の出来ること…なので!でも、手伝いはお願いするかもしれません…」

 

「そうか。なら手伝いは任せてくれ」

 

「それで…試験の時間は60分、60点以上で合格…つまり本番と同じです!取り敢えずこれを解いてみましょう!」

 

という事で模擬試験が行われ、結果は…

 

─────────────────────

 

第一次補習授業部模試、結果

 

 

 

阿慈谷ヒフミ:68点 合格

 

白洲アズサ:33点 不合格

 

下江コハル:15点 不合格

 

浦和ハナコ:4点 不合格

 

─────────────────────

 

「まぁ…あれから別に補習もしていないし、点数はあまり変わらないな」

 

「これが現実です…なので、私達が本番で60点を取るためには残された時間を効率的に使って勉強する必要があります!」

 

ヒフミはリーダーシップが凄いな…ブラックマーケットを裏で支配するファウストの名はこの頃から伊達では無かったという事か…

 

「まず、コハルちゃんとアズサちゃんは1年生用試験なので…私とハナコちゃん…あと勿論先生がおふたりの勉強内容をお手伝いします!ハナコちゃん、最近は何があったのかは分かりませんが、1年生の頃は高得点だったんですよね?」

 

ほう?

ハナコの方を見ると、疑問符を浮かべつつも頷いていた

 

「あら…?えっと、はい、そうですね」

 

「実は、1年生の頃のハナコちゃんの答案を見つけてしまいまして…それでハナコちゃんについては後程、今の状態になってしまった原因をしっかりと把握した上で、私と先生と一緒に解決策を探しましょう!」

 

凄いなヒフミ…的確で、適切な対応だろう

 

「これが恐らく…今できるベストな選択…頑張りましょう!きっと、頑張れば恐らく、皆で合格出来る筈です!」

 

皆の反応は…

 

「了解。指示に従う」

 

「わ、わかった…」

 

「凄いですねヒフミちゃん、昨晩だけでこんな準備を…」

 

ハナコの言葉に同感だ

 

「あぁ、正直驚いた。全く…これじゃ私の立場が無いじゃないか」

 

「あっ、いえ、先生!そんなつもりじゃ…!」

 

「ははっ、冗談だ。よくやった、偉いぞヒフミ」

 

そう言ってヒフミの頭を撫でる

 

「あはは…先生のお陰ですので…!それでは、頑張りましょう!」

 

そうして補習授業はスタートしたのだった

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