シャーレの先生だ、よろしく頼む   作:桜花=サン

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アレな本

 

完璧と言ってもいいぐらいのタイミングで戻ってきたハナコがコハルに接近する

 

「コハルちゃん、さっきのエッチな本ですよね?まぁある意味参考書(意味深)ではあるかもしれませんが。隠しても無駄ですよ?私、バッチリ「R18」って書いてあるの見ましたから♡」

 

「ち、違う!違うから!見間違い!アンタの目がおかしくなっただけ!!!」

 

「私の目は誤魔化せませんよ、確実にアレなことをする本でした、それに結構ハードな……トリニティでも、いえ、キヴォトスでも中々見ることができないレベルの内容とお見受けしました。きっと肌と肌がこすれ合い、敏感な部分を擦り合わせ、嬌声が飛び交い理性が飛び去るような……!」

 

あぁ、哀れコハル、不注意とタイミングの悪さと何故かバッグの中にアレな本を入れていたせいで…

……………自業自得というやつなのではと一瞬思いかけたが、多分押収品をバッグに入れたままにして忘れていたとかそういう理由だろう。…だよな?

ハナコもハナコであの一瞬でなんである程度の内容まで理解しかけてるんだ。その頭脳をテストに使ってくれないか

あと饒舌過ぎるだろう

 

「先生、見えない。ハナコの声が聞こえるが、何を言ってるのかも分からない、どういう状況?」

 

「…アズサはまだ分からなくて良い事だ」

 

私の手で目を塞がれたままのアズサがそう言う

アズサはまだ純粋なままで居てくれ

そういえばヒフミは…と思いさっきまで話していた場所に目線を向けると顔を真っ赤にしたヒフミと目線が合う

 

「という事は、先生も理解していらっしゃるのですね?♡」

 

ハナコから話しかけられる

 

「………まぁ、大人だからな。あまりそういう物に触れなくても必然的に知識はつく」

 

とは言ってもそういう物を自分から見に行ったりはしない…というかその時間があれば私はトレーニングなりなんなりをする

…なんの会話だこれは…もうさっさとコハルを連れて一旦逃げようか

 

「……えーーーっと…せ、正義実現委員会に少々用事があって今から行く予定なんだが…コハル、私一人で外を出歩くのも危険だし護衛として一緒に来てくれないか?」

 

「わ、わかった!行く!」

 

そうして私はコハルを連れて急いで教室を出た

 

「……………」

 

「……ぐすっ…」

 

曇り空の下、私達は本校への道を歩く

く……空気が重い…………

 

「あー…その…一応確認なんだが…正義実現委員会としての活動中に差し押さえたやつをバッグに入れっぱなしにしてそのまま忘れてた…とかそういう理由か…?」

 

「…うん…これはその時のやつで…」

 

「そ、そうか…じゃあ私が用事を済ませている間に押収品管理室に置いてくると良い。道中で見つけた…とか言っていれば多分大丈夫だろう。なんでここに居るのか聞かれたら私の護衛だと言えばそれも大丈夫だから、安心しておけ」

 

「…分かった…本当の本当にこれは押収品で…いつものは隠…じゃなくて、あんまり持ち歩いたりしないし…」

 

後半は小声だったが辺りは静かだし私は人よりは多少耳が良いので普通に聞き取れてしまう

……なんで突然自白したんだ

 

「…年頃だしな。上手く隠すと良い」

 

「!?…バレなきゃ良いって言ってるようなものじゃん!?」

 

「バレない限りはどうしようもないからな。好奇心を抑え込むのも大変だろう。そこまで迷惑…にもならないだろうしそのぐらいは…まぁ…良いんじゃないか…?」

 

普通…より少しそういう方面の知識があってしまうとどうしても興味は出てきてしまうもの…と教わったしな…

 

「まぁ、色々あるが…無理に縛られ過ぎなくても良いと思うぞ、私は。コハルはコハルだからな」

 

「う、うん…?分かった…ような…分からないような…分からないような…でも…先生が私の事を考えてくれてるって事は少しだけ分かった…」

 

「そうか。それは何よりだ………っと…あ…コハル、ハナコがごめんなさいってさ」

 

モモトークに着信があったので見てみると、ハナコからコハルへの謝罪の言葉が

 

「まぁ…ちょっとテンションが上がり過ぎてからかい過ぎたんだろう。その…良い子ではあるから、嫌わないでやってくれないか?」

 

そう言うとコハルはちょっと言い淀みながら…

 

「……エッチなのは駄目…だけど、勉強は優しく教えてくれるし、良いとこも一応ある…のは分かってるから…」

 

やっぱりコハルもハナコもちょっと変わってるだけで良い子達だな

 

「それは良かった。帰ったら多分ハナコも直接謝ってくれるだろうし、今回の事は許してあげてくれ。アズサはよく分からなかっただろうし…ヒフミは多分無かったことにしてくれる」

 

「うん…」

 

「コハルも優しくて良い子だな。またこの道だが、疲れていないか?私が運ぼうか」

 

「こ、子供扱いしないで!大丈夫だから!」

 

そう会話しながら私達は本校へと戻った

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