最強無敵系チート転生者でも手が足りない!   作:ナナの四六三

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あれ?半ギレは?って思ったそこのあなた。私も思った。我が作品初のオリジナルにしてNO TS主人公だぞ。え?ポスアポ?知らない子ですなぁ


ダ、ダンジョンが出たぞオオオオオオ!

 どうもみなさんこんちくわ。どこのサイトにでもいる一般的最強チート転生者の俺だ。転生先は現代日本。名前は(あかつき)。日々鍛錬を積むストイック系転生者でございます。え?顔?イケメンにしてもらえたらよかったね。

 

 転生してから何十年、いつまでも起こらない事件に首を捻りつつも俺は前世で培った経験とチート能力を活かして虹色の学園生活を送れなかったり(コミュニケーション能力をくれよ!)する間も俺は鍛えていた。社会人を楽しく過ごせなかったり(成長が止まってるから一生おじさんにならなくて不気味がられたので退職)する間も俺は鍛えていた。素敵なお嫁さんと結婚できなかったりしながらも俺はずっと鍛えていた。

 

 それが俺をこの世界に送った神様との約束だから。

 

「こんなもんか」

 

 俺は神様から送られてくるクエストをこなすことで生計を立てている。今日の仕事は地脈の掃除、地面の上で瞑想することで乱れを治す作業だ。魔力を通して流れを変えるのだがこれがまたパズルみたいで楽しかった時期もある。最近はもう適当にガッチャガッチャとチート感覚の赴くままにいじり倒すだけなのでスマホで動画を見ながら地面に手を付いて倒立する不審者スタイルで仕事を行なっている。よ、と体を戻し、入金を確認。今日はもう自由時間なのでトレーニングしようか!

 

 とまあそんな感じのいつも通りの平和な日常を過ごしていたある日のことだ。日本に帰ってきて裏路地で伸びをしていた俺の足元でゴゴゴゴと大地が震えた。地震ですか!?チート能力の出番だコラァ!と早速地震を打ち消そうと地面に手を伸ばしたところで俺は周囲の異常に気がついた。

 

 !?!?!?ビルが──動いている……!?と驚いてみても読者の皆様には伝わらないので具体的に言うとバキボキベキバキバキと凄まじい音を立てながら左右のビルがどんどん離れていっているのだ。しかも凄まじい音が鳴っているのに別に外壁が割れたりなんだりしているわけでもなくただただ間の道が広がっていってるだけ……あっ!?電線もちぎれてない!二つのビルの間に張り巡らされた電線も道と一緒に異様に伸びているようだ。しばらくの間それが続き、やがて音は鳴り止んだ。

 

 すっかり広がってしまった裏路地から慌てて抜け出した俺は大通り──今は超大通りと呼ぶべきだろうか──に出た。どうやらこちらもかなり道幅が広がっているようだ。そんな大通りの端には車が何台も立ち止まり、その中からいくつものスマホが突き出ている。人々はカメラを掲げながら口々に喚いている。

 

「ねえ、何あれ?」

「わかんない、ホログラムかな?」

「すごい大きいお城だね」

「なんかすっごい道広がっちゃったんだけど!?」

 

 人々が指し示す先にあったのは巨大な城。荘厳美麗ではあるもののその漆黒の城が纏う雰囲気は禍々しく、おどろおどろしい、THE・魔王城()といったような建築である。まさかさっきの地震で生えてきたのか!?(超速理解)




なんか生えてきました。(設定も城も)
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