この伝説の勇者に祝福を!   作:ライズの鏡

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伝説の勇者が目覚める

僕は見知らぬ森で目を覚ました。

僕の名はリンク。フルネームはリンク・リンクだ。

 

「ここは……」

 

僕は厄災ガノンを倒した後に死んだはずだ。

ていうことは、ここは天国か?

そう思い、周囲を見渡してみるが、そこには木々が生い茂っているだけだ。

 

「……どうしよう」

 

これからどうするべきか分からず立ち往生してしまう。

とりあえず持ち物を確認しよう。

今着ているのは英傑の服(最大強化)とハイリアのズボン(最大強化)だ。

そして腰にはシーカーストーンや矢筒がある。

最後に背中には古代兵装の弓とハイリアの盾、そして厄災を払うための退魔の剣であるマスターソード。

 

「シーカーストーンも確認しよう」

 

そういい腰にあるシーカーストーンを取り出しタッチパネルを操作する。

武器の欄にはハイリアにあるほとんど武器が入っている。弓や盾も同様だ。

矢に関しては全種類カンストしている。

素材もほぼ全種類カンストしている。

料理は60個入っており、マックス系の料理や能力アップ系の料理などが入っている。

大事な物欄もいろいろ入っている。

ルピーはカンストしている。

 

「地図は……まじか」

 

次に地図を確認する。だが地図は全部消えていた。

これではワープ機能が使えないため、ハイリアに帰還することができない。

まぁ厄災ガノンは倒したし、争いの火種(・・・・・)も排除出来たしいいかな。

 

「次は……」

 

リモコンバクダンなどの能力だけど。

うん、全能力(完全強化)使えるね。

 

「アルバムは……」

 

うん、全部残っている。

 

よし!これで大体確認し終えたかな。

 

「さて、どうしよかな」

 

今やるべきことは一通りやったし、これから何をしよう。

今後計画を立てよう。

 

まず、最初の目標は人の集落を探すことだ。そして、最終目標はハイリアに帰還すること。

それをするには…

 

「…とりあえずこの森を出よう」

 

そう考えた僕は森を出るために歩き出した。

 

 

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森を出ようと歩き出して数時間、漸く森から出ることが出来た。

その道中でハイリアでは見ない魔物に遭遇した。強さ的にはボコブリンや青ボコブリン程度だった為、マスターソードで一撃だった。

 

森を出ると運がいいことに少し離れた所に村を発見することが出来た。

 

「ん?あの村なんか様子が……」

 

少し遠くから見て、その村は何か様子がおかしかった。だから、目を凝らして確認する。

 

「あれは!」

 

家々からは煙が上がっており、ハイリアでは見ない魔物が人々に襲っている。

魔物に村が襲われているのだ。

 

「早く助けないと!」

 

それが分かると考えるよりも先に体が動いた。もちろん襲われている村の方向に。

 

 

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全力疾走した為、十数秒で村に到着することが出来た。

村に到着した僕は、村の状況を把握する為に『リーバルの猛り』を発動し、パラセールを開いて空に飛び上がった。

 

「魔物はどこに……」

 

空に飛び上がった僕はパラセールで滞空しながら、村人と魔物の位置を確認する。

確認すると、二か所で村人が魔物に襲われていた。

一か所は村の中心で、多くの村人たちが十数体の魔物に襲われそうになっている。

そしてもう一か所は村の中心から少し離れた場所で一人の金髪の少女が一体の魔物に襲われそうになっている。

 

どちらかを助けに行くと、どちらかが死んでしまう。そんな絶望的な状況だ、普通ならばの話だが。

 

状況を瞬時に把握した僕はパラセールを閉じると同時に背中から『古代兵装・弓』と腰にある矢筒から一本『木の矢』を取り出し構える。

弓矢を構えると僕は集中力を高める、そうすると脳の処理速度が上がり周囲がスローモーションになる。

何回もしてきた事なので僕は慌てることなく冷静に狙いを、少女に襲い掛かろうとしている魔物へと定める。

 

狙いを定めると、そのまま矢を放つ。

矢を放つと『古代兵装・弓』を即座に背中に直し、またパラセールを開き滞空する。

 

そして矢を放った方を確認する。

 

放った矢は、少女に襲い掛かろうとしていた魔物の頭を貫いていた。

頭を貫かれた魔物はそのまま絶命している。

助けた少女はいきなりの事で混乱していたけど、状況を理解して安心したのかそのまま気絶した。

少女の近くにはもう魔物はいないので大丈夫だろう。

 

「よし、じゃあ次は……」

 

少女の安全を確認すると、僕は次にするべきことに移った。

目線の先は村の中央広場だ、十数体の魔物がじりじりと村人たちに近づき、今にも襲い掛かろうとしていた。

 

流石に数が多い為、ここから弓矢で被害なく全部倒すことは出来ない。

バクダン矢を使えば、魔物を一掃することが出来るだろうが、村人たちにも被害を与えてしまう可能性があるため使うことは出来ない。

 

少し距離がある為、パラセールで行くと遅すぎて間に合わない。

 

なので、僕はパラセールを閉じ、建物の屋根に飛び降りる。

屋根に降り立つと、直ぐに腰にあるシーカーストーンを手に取り操作する。

そして料理の欄からゴーゴー薬Lv3を取り出すと一気に飲み干す。

 

飲み干すと同時に瓶は投げ捨てて、屋根の上を伝って村の中央へと向かった。

普通に走っていたら間に合わなかったが、ゴーゴー薬Lv3を飲んだリンクならば間に合わせえることが出来る。

 

結果村の中心に1秒と掛からずに到着した。

到着した僕は背中からマスターソードを抜きながら、速度を落とすことなく、村人たちから一番近い魔物に向かって屋根の上から飛び掛かった。

 

「はぁ!」

 

着地と同時に一閃。その一閃を受けた魔物はいきなりのことに抵抗も出来ず首を斬られ絶命した。

村人たちや魔物たちはいきなりのことで固まっている。

そんな中、一番早く正気に戻った白髪の老人が話しかけてきた。

 

「あ、あなたは……」

 

「僕はリンク、村が魔物に襲われていたので助けに来ました」

 

僕がそういうと何人かは状況を理解したのかホッとしている。

そんな中で一人、慌てた様子の女性が話しかけてきた。

 

「あ、あの!13歳の金髪の女の子を見ませんでしたか!」

 

「13歳の金髪の女の子……」

 

……13歳ぐらいの金髪の女の子と言えば、さっき魔物に襲われそうなところを弓矢で助けたあの子だろう。

 

「その子なら、先ほど魔物に襲われそうになって助けました」

 

「本当ですか!?では今はどこに!?」

 

「それなら…」

 

「があぁぁぁぁぁ!」

 

「っつ!」

 

少女のいる方向を教えようとした瞬間、正気に戻った魔物が襲い掛かってきた。

僕は女性と話していたが、魔物たちのことは警戒していたので、難なく襲い掛かってきた魔物を返り討ちにする。

 

「少女は向こうで気絶しています」

 

魔物を睨みながら少女がいる方向に指をさす。

すると女性は感謝の言葉を残して少女がいる方向に向かって走り出した。

それを気配で確認した僕は魔物に集中する。

魔物たちも僕から目を離さずにこちらを睨んでくる。

一対多の状況で後手に回ると面倒なので先手を打つことにする。

 

「っふ!」

 

僕は一番近くにいた魔物に一瞬で接近すると、マスターソードを神速で振るい魔物を斬り倒す。

そのままスピードを落とさず二体、三体と魔物たちを流れるように魔物を倒していく。

そして十数体を1秒と掛からず切り伏せる。すると、残った一体の魔物は自分と相手との圧倒的な力の差を感じたのか逃げ出す。

 

逃げ出した魔物を僕は追わずにマスターソードを水平に構え振るうと、斬撃のビームが飛ぶ。

斬撃のビームは一瞬で魔物に追いつくと魔物の胴体を上下で真っ二つにした。

 

「ふう……」

 

あまり疲れてはいないが戦闘が終わったので一息吐いてから、村人たちの方向に振り向く。

僕の戦闘を、いや蹂躙を見ていた村人たちは口を開けて固まっていた。

 

「あ、あの……」

 

僕が呼びかけて見るが全く反応しない。

『ただの屍のようだ』はこういう場面で使うのだろう。

 

「どうすればいいんだ……」

 

それから、何度も村人たちに呼び掛けたが全く反応がなく、先ほどの女性が眠っている金髪の少女を抱っこして戻ってくるまでこの状況が続いたらしい。

 




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