皆んなと…前人未到の勝利へ   作:N.Y.にっしーいちご

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第九R:エイシンフラッシュ

選抜レースが行われる数日前,今日は休日の為俺は,気分転換しようと思い河川敷迄散歩しようとした。

 

久しぶりの河川敷やから,当時学生の頃を思い出しながら歩いていると,トレーニング中のエイシンフラッシュを見かけた。だがー

 

エイシンフラッシュ「ー…はぁっ…はぁっ…。休憩開始ー」

 

どうやら,相当追い込んでトレーニングをしているらしい。

苦しげな表情から,疲労の溜まっている様子が見てとれる。

 

「(選抜レースが数日後に控えてるから,追い込みすぎているのかなぁ?それにしても…美人だなぁ)」

 

息を整えてるエイシンフラッシュの横顔に見惚れているとー

 

エイシンフラッシュ「は…………ふぅ…休憩,終了…。」

 

「(えぇ…!早くない!!)」

 

エイシンフラッシュ「はぁ…次はー」

 

短い休憩を終え次のトレーニングを始めようとする彼女に俺は止めにかかった。

 

「もう少し休んだ方が良いって……」

 

エイシンフラッシュ「っ……?貴方は…?」

「…………、!!」

 

それもそうだなぁ,急に見ず知らずの人が声をかけられたら誰もがそう言う反応するよな…と思いながら,俺は彼女に自己紹介をしトレセン学園のトレーナーだと伝える。

 

そして,まだ休息が必要そうに見えると指摘してみたのだがー

 

エイシンフラッシュ「いえっ…ふぅ。支障はありません。休憩が短いのはスケジュールで決めていた事なので。今日の15時,つまりこの時間での疲労感は想定通り。次の用意した30分の休憩で息を整える予定です。」

 

「(だとしても,顔の表情からして苦しげな感じに見えたし,疲労も溜まっている様だし,もしかしてずっとその流れを…)」

 

彼女が自分で作ったスケジュールに絶対の自信があるようで,その通りに進行する事にこだわりがあるようだが…。

 

「予定外の事が起きた事も考えているのか⁈」

 

エイシンフラッシュ「当然,ある程度のバッバァは取っています。例えば今,貴方の話してる事で4分25秒の遅れが生じていますが…」

 

「あ……その…悪い事した」

 

エイシンフラッシュ「いえ,構いません。この後の5分の休憩を削り,元のスケジュールに戻れば良いだけですから。(いや,何も解決になってない!!)」

 

「休憩削るのはよくないって。」

 

エイシンフラッシュ「若干の無理承知の上です。今回の目標迄密度の高いスケジュールを組んだ為,普段より時間的猶予を抑えています。このスケジュールを完璧にこなす事が最優先です。でなければ…」

 

「でも,流石に休んだ方が…」

 

するとポケットから懐中時計を取り出し,時間を確認する彼女

 

エイシンフラッシュ「……5分45秒経過。これ以上の時間的ロスは避けたいので,失礼します。……言い忘れていました。ご心配ありがとうございます。それでは。」

 

今度の選抜レースに向け,エイシンフラッシュの気合いは充分伝わっている…と言うより,肩の力が入りすぎている様にも見えた。

 

「(選抜レースは確かに重要だが,年に数回チャンスはあるんだから,どうしてもデビューしたい理由でもあるのか⁇)」

 

彼女の何追い込んでいるのか,考えているとー

 

???「相変わらず,担当が決まってても直ぐには動かないですね,あなたって人は。」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!、……!!、ってお前かい。テンポ」

 

テン「ほんと後ろから声かけると、猫の様に飛び跳ねるよね!ポンコツ」

 

不意打ちの方に背中越しから話かけてきたのは,先輩のもう一人の担当ウマ娘【テンポイント】だ。

こいつはとにかく先輩には甘えるし,俺に対しは面白いおかしくからかう奴だ。身体も弱い割には,流星の様なスピードでターフをかけまくるぐらいの末脚を持っている。でも,俺のアイネスだって消耗戦で行けばテンポよりかは上になると思ってる。今は,海外遠征で出て行ってる。

因みにテンポが言った『ポンコツ』はこいつからしての俺のあだ名。

 

「うるさ…、でっ海外遠征はどうだったのだ?」

 

テンポ「えぇ,実に良いものでしたよ。この遠征で更に力が漲ったので,トレーナー様に褒めて頂けないと。」

 

「…………。」

 

テンポ「なんですの!!その目は」

 

「別に…」

 

テンポ「それより,今の子を気にしているのですか⁇」

 

「見てたのかよ…」

 

テンポ「たまたまです…ですが,今のままでしから…ー」

 

「わかってる!!俺のそれは心配だ…」

 

テンポもエイシンフラッシュの今の感じだといつ予想外の事が起きてもおかしくないとおもていると思っているらしい。

それは俺も思う…

 

テンポ「そう言えば,あの子の実家,人気ケーキ屋見たいですよ?今度超忙しい中学園にきてられる見たいですわよ。」

 

「…そうなのか⁇それ⁈」

 

テンポ「そう見たいですよ」

 

「(もしかしから肩の力が入る理由も,今回に賭けるのもそれか!だとしても,どうしてそこまでスケジュールに固執するんだ)」

 

そんな事を俺は思った。

 

ーチームジュピターの部室ー

 

テンポ「トレーナー様〜〜〜」

 

先輩「うわ,テン!!」

 

エース「全く,あんたって奴は。遠征から帰って来る連絡が入ったと思えば…」

 

アルダン「…………♪(うわぁ…出た,奥が笑ってない目…)」

 

アイネス「トレーナー,あの人は誰なの⁇」

 

「アイネスは知らない方がいいし、あいつには関わらん方が良い…」

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