皆んなと…前人未到の勝利へ   作:N.Y.にっしーいちご

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最後に先輩が先輩らしい所を見せる…


第十一R:私が…不器用…

意識が遠のき倒れたフラッシュを保健室に運び,看病をしていた。

すると,廊下から勢いよく走ってる音が聞こえくる。

 

ガンッ!!

 

アイネス「トレーナー!!だいじょー」

 

「しぃ〜…」

 

勢い良くアイネスが保健室には入ってくる。きっと心配して来られたのだと。

 

アイネス「トレーナーの先輩から聞いたよ。気にしてた子が倒れたから保健室にいるって,それで状態は?」

 

「軽い貧血見たいだ。きっと,無茶なスケジュールで疲労が溜まってたんだと思う」

 

アイネス「そうなの…」

 

アイネスも心配してくれているのを見て,俺は彼女の頭を撫でて心配してくれるお礼を言う。

 

そんな事をしていると,フラッシュが目を覚ました。

 

フラッシュ「……っ?ここは…。」

 

アイネス「あぁ!起きたの!!」

 

「目が覚めたか?」

 

フラッシュ「……,すみません,状況を教えて頂けませんか?何故私は,保健室に?」

 

そうして,俺はフラッシュに倒れた原因について話す。

それでも彼女は軽い症状なら,明日の選抜レースに出走しても支障はないから出られると思っており、俺はそれを止めようとしたがー

 

フラッシュ「この状態では,ベストパフォーマンスを見せるのは厳しい…と仰りたいのでしょう。それでも,明日の出走しないと言う選択は絶対にありえません。明日しか…無いんです」

 

アイネス「ねぇねぇ,どうしてそこまでして,出ないと行けないの⁈」

 

フラッシュ「……,このかなに来る前に,両親と約束したのです。『一年後の今日,正しく成長した姿をお見せする,なの1日だけ時間をください』その約束を守り,両親は忙しい中,時間を作ってくれましたー」

 

彼女の父はドイツの職人制度の【マイスター】らしく,努力して資格得て夢のケーキ屋を始めて,母は元ウマ娘でレースを引退した後は,同じ資格を得てサポートをしている。

そんな2人の両親をすごく尊敬しており,そんな二人のウマ娘として生まれたからには,レースに出てG1で勝って,最も誇り高い両親の娘であるとの事。

 

フラッシュ「仮に私の行いが間違っていて…この結果になったのだとしても。それでも,もう引き返す訳には行かないです。」

 

「(どうしても成長したい,その気持ちは間違っていないが…ただ状況のコントロールする柔らかさが足りてないだけだ)」

 

彼女の想いを知った以上,出走を止めるつまりはないが,今何か伝えるとするのであれば,きっとー

 

「両親はきっと気持ちは伝わるから」

 

フラッシュ「……っ。気持ち,ですか。誇りに値する、とか,気持ちとか…曖昧な定義ばかり。」

 

アイネス「そんな事ないのー…」

 

否定しようとするアイネスを,俺はそっと止めた。

 

フラッシュ「そう言えば,感謝が遅れました。ここへは,貴方が運んで下さった…のですよな?」

 

「あぁ」

 

フラッシュ「…あの。以前から気になっていたのでが…何故私を気にかけてくださるのですか?」

 

フラッシュからの質問に,俺は素直な気持ちをそのまま伝えた。

 

「…放っておけないからだよ…」

 

フラッシュ「……。……は?」

 

アイネス「(トレーナー…)」

 

「真面目で不器用そうだから心配なんだよ…(何処かの自分と一緒で…)」

 

フラッシュ「…。私が,不器用…?」

 

…………………

 

ー廊下ー

 

フラッシュ「………,不器用…。」

 

トレーナーのその一言から頭が離れないまま,一人寮へと帰って行くフラッシュ

 

【遡るほど,30分前】

 

フラッシュ「不器用…?初めて,言われました…。これまでを鑑みても、当てはまらない形容のように思いますが。」

 

「別の視点から見たら,変わって見えるものもあるんだよ…」

 

フラッシュ「……。」

 

「とにかく今日はゆっくり身体を休むんだ…」

 

フラッシュ「…はい。ありがとうございました」

 

そうして,アイネスと一緒に保健室を後にした。

 

【現在に戻る】

 

フラッシュ「別の視点…」

 

先輩「確かに,あいつの発言は間違いではないな」

 

フラッシュ「……。貴方は?」

 

先輩「うちのサブは世話になったようだな。でも,もうあいつもトレーナーやしな」

 

廊下の真ん中で先輩がフラッシュに声を声を掛けていた。

 

フラッシュ「……。あの…,トレーナーさん。私って…不器用そうですか?」

 

先輩「おぉ」

 

フラッシュ「……!。理由は…?」

 

先輩「一つの事に集中しがちな所とか…小器用な方ではないからな。今だって,早く帰らないといけないのとあいつの言葉に考えてたせいで気づいていないしな」

 

フラッシュ「…?なんの事ですか?」

 

先輩「足…,見てみろよ」

 

フラッシュ「……?,……!」

 

足元を見ると,保健室のスリッパのままで寮へ帰ろうとしている自分にびっくりしている。

 

先輩「やっぱり,気づいていなかったんだな!でも…,あいつの言ってる事は間違ってはいないから,あいつに指摘して貰えるのはありがたいと思いな」

 

フラッシュ「…………。そうかも,しれませんね。」

 

先輩「とにかく,あいつの助言通りに今日はしっかり休んで,明日のレース頑張れよ」

 

フラッシュ「ーはい。」

 

そう言い,先輩はフラッシュの元を去って行き,フラッシュも寮へと戻った。

 

エース「なんだよ,トレーナー。やけにかっこいい所見せやがって」

 

テン「ポンコツからあの子を横取り,するのですか⁇」

 

先輩「馬鹿…,そんなしないし。あの子は,あいつに任せるよ」

 

アルダン「……♪ほんと,サブトレーナーさんの成長,楽しみですね」

 

先輩「まぁな(ほんと昔のあいつに似てるな若干…)」

 

 

 

 

 

 

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